FC2ブログ
『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

スザルルコ(その1) | main | スザルルコ・鉛筆画(その1)
この闇の深さを君に・その8
【注】このお話のスザクは、『黒スザク』です。
   いつもの『理屈屋』だけど、他人に対する気遣いを忘れない、
   そんな『白スザク』をご希望の方は、他の記事をご覧になる
   ことをお勧めします。

   そして、例によって【年齢制限モノ】です。
   また、今回も、下のお話ですので、ニガテな方も
   バックプリーズにて、お願いいたします。
   
   それでは、『深い闇』に堕ちていきたい方は、続きをご覧
   くださいませ・・・


   きっかけは、ほんの些細な 行き違い。

-----------------------------------------------------------------

 その後、ルルーシュを抱えたぼくは、慌ててトイレへ駆け込むと、彼のスラックスを下着ごと下げ、便座の上に腰掛けさせた。
 間一髪、といったところだろうか、ぼくがルルーシュから手を離したと同時に、耳を塞ぎたくなるような音がして、彼の腸内にあるものが、急降下を始めた。
 ルルーシュは、両手で顔を覆うようにして、見るな、と呟いていたけど、どちらかといえば、音の方が凄くて、見る見ないの問題ではないような気がした。
 あえて、それを正すことはしなかったけれど。


この闇の深さを君に -Seen.8-


「全く・・・どうして、こんなになるまで、ガマンしたんだい? ぼくが気付かなかったら、どうするつもりだったのさ?」

 ぼくは、イライラしながら、ルルーシュにそう問い質した。
 ぼくとルルーシュは、うす寒いトイレ(といっても、この学園のトイレは、かなり綺麗ではあったけれど)から離れ、クラブハウスの居住区の客間を借りて、そこに居た。
 ルルーシュは、元々、そこで寝泊りをしているのだから、ぼくは、彼の自室へ運ぼうとしたのだけど、それは、嫌がられてしまった。
 いつも綺麗にしてくれている咲世子さんのおかげか、それほど汚れてはいなかったけれど、使ってない部屋、というのは、どうにも埃っぽい。
 でも、それは、今、問題にすることではなかった。

 いくら、ぼくがそう言ったからって、本当に、言う通りにすることないじゃないか!

 ぼくは、自分でルルーシュに、そのままにしておけ、と言ったのに、そんな理不尽な怒りを抱いていた。
 あの日以降、ルルーシュは、ぼくに逆らうことを止めてしまった。
 口では、嫌そうに『憎まれ口』を利いてみたり、こちらを睨んだりすることはあっても、最終的には、ぼくの言う通りにしてしまう。
 そのうちのいくつかは、他人に、彼の性癖を教えることを引き合いに出したから、仕方がなかったのかもしれないけど、今回のは、話が全く逆だ。
 だって、そうじゃないか。
 あのまま、ルルーシュが、自分で後始末をして、午後の授業に出ていれば、彼は倒れることもなかったし、まして、それによって、何をすると言ったわけでもない。
 だいたい、いつまでも腸内にそんなものを入れていたら、下痢を起こすことぐらい、最初のことで、経験済みのはずなのに。
 倒れるまで我慢して、そして、気を失ったら最後、弛緩した身体から汚物が流れ出して、それをクラスの人たちに見られてしまう。

 そうか。
 そんなに、見られたいのか。
 みんなに。
 ぼくの前で、それだけは止めてくれ、と言ったのは、嘘だったのか!?

 ぼくは、イラつきを抑えられないまま、ルルーシュに言った。
「・・・そんなに、見られたかったの? クラスの人たちに。 ・・・ルルは、ホントに、インランのヘンタイなんだ」

 心が、壊れていく。
 ぼくは。
 ぼくは、そんなルルーシュのことを、好きになったばっかりに・・・!

 ぼくが、どうしようもない憤りを感じていると、やがて、ルルーシュが、ゆっくりと口を開いた。
「・・・ただろ・・・?」
「はぁ?」
 掠れた声は、ぼくの耳まで届かず、ぼくは、もう一度、ルルーシュに聞き返すことになる。
 ルルーシュは、今度は、ぼくにも聞こえるように、はっきりと言った。
「助けてくれただろう? スザク・・・オマエが」
 ぼくは、ルルーシュの言葉に、何も言えなかった。

 だって、それじゃ、まるで。

 ぼくが、その続きを考えるのを止めると、ルルーシュは、それを許さないように、言葉を続ける。
「いつだって・・・オマエはそうだった・・・スザク。オマエは、口ではどんなに乱暴なことを言っても、オレを・・・ぼくを助けてくれた。ナナリーの前で下手なウソまでついて、ぼくのケガの手当てまでしてくれて・・・いつだって、キミがぼくたちを守ってくれた・・・だから、ぼくは」
 ルルーシュは、そこまで言うと、眠るように意識を喪ってしまった。
 多分、消耗が激しかったのだろう、規則正しく聞こえる寝息は、それだけルルーシュの眠りが深いことを表していて、ぼくは、その続きを問い質すのをやめてしまった。
 でも、最後の方、子供のころの言葉使いに戻って、ルルーシュが言ったことは、七年前、本当にあった出来事だった。
 当時、『侵略者の人質』として、街へ出るたびに、子供たちから寄ってたかって殴られることの多かったルルーシュは、抵抗することもせずに、ただ冷めた目で、彼らを見ていた。
 ぼくは、弱い者いじめが大嫌いだったから、ルルーシュを助けたに過ぎなかったし、ナナリーみたいに、本当に何の力も持ってなさそうな子が、哀しむ姿は見たくなかったから、ルルーシュが転んだことにして、彼のケガの手当てを、ぼくがしていた。
 そのうち、街の子供たちみたいに、『力』に媚びたり、それに怖れて、陰口を利いたりしないルルーシュを気に入ったぼくは、戦争のゴタゴタで離れ離れになるまでずっと、彼らの側に居たのだけど・・・。

 何てことだ!
 何てことだ、何てことだ!!

 じゃあ、ルルーシュは、最初から、ぼくがこうすることを知っていて、ぼくの言うことをきいたとでも言うのか?!

 ぼくが、ルルーシュをそのままにしないことを知っていて・・・!

 ぼくは、悔しくて、仕方がなかった。
 だって、そうだろう?
 ぼくは、あの日からずっと、ルルーシュの信頼を裏切ることばかりして、ルルーシュを自分のいいようにして、物同然に扱ってきたというのに。
 それなのに、ルルーシュは、そんなぼくが、最後には、自分を助けてくれるだなんて、思ってたんだ。
 だから、ぼくが言った通りにして、ぼくの望みの通りに動いて、ぼくの願いを叶えたとでもいうのか。

 分かってない。
 全然、分かってないよ、ルルーシュ。
 
 ぼくは、これ以上、ここに居たら、とんでもないことを言いそうで、客間を後にした。
 ふと、機械音が聞こえて振り向くと、そこには、ナナリーが車椅子で来ていた。
「あの・・・お兄さまが、授業中に倒れたって聞きましたから・・・」
 ナナリーは、心配そうな表情をして、ぼくの方を向いて、そう言った。
 ぼくは、必死でナナリーに向ける表情を作ると、彼女に言った。
「大丈夫。・・・ただの睡眠不足だって」
 柔らかい声を作って言うと、ナナリーの表情が、ホッとしたものに変わった。
 どうやら、ぼくの苛立ちは、ナナリーには気取られなかったみたいだ。
 目が見えない、といっても、ナナリーは、こういうことに敏感な方だった。
 ううん、もしかしたら、目が見えないことで、声音とか、雰囲気で、相手が、今、どういう表情をしているのか、知ろうとしているのかもしれない。
 これは、ぼくの勝手な憶測でしかないのだけど。
 ともあれ、どうにか、その場を取り繕ったぼくは、ナナリーを安心させるために、彼女の手を握り、こう言った。
「少し眠ったら、すぐ良くなると思うから・・・」
「スザクさん?」
 珍しく、ぼくの言葉を遮るようにして、発せられた呼びかけに、ぼくは、言葉を止めた。
 ナナリーは、ごめんなさい、と前置くと、こう訊いてきた。
「・・・何か、迷っていらっしゃるのですか?」
 それは、完全な、ぼくの『失態』だった。
 今しがた、ナナリーが人の感情の機微に敏感であることに注意を払っていたはずなのに、もう、彼女に、ぼくの感情に不審を抱かせてしまった。
 それにしても、迷っている、だなんて・・・。
 ぼくは、ナナリーが訊いてきたことの意味を掴めず、黙っていると、彼女は、首を横に振って、言い直した。
「私の勘違いでしたら、いいんですけど・・・スザクさん、何だか元気がないみたいでしたから・・・」
 ナナリーの言葉に、ぼくは、ううん、何でもないよ、と答えた。
 他に、答えようがなかったからだ。
 でも、それだけで、ナナリーが納得したわけでもなく、彼女は、まだ眉尻を下げて、困ったような表情をしていた。
 ぼくは、ため息を一つ落とすと、ナナリーに言った。
「どうして・・・ナナリーは、ぼくを・・・」
 ぼくは、質問の先を続けることが出来なかった。
 何故なら、それを訊いて、どうにかなる問題でもなかったからだ。
 でも、ナナリーは、ぼくの訊きたかったことを、違う風に捉えてしまったらしく、こう答えた。
「スザクさんは、お兄さまの大切なお友だちですからですわ」
 おそらく、ナナリーは、どうして、ぼくのことを気にかけてくれるのか、という質問に答えたつもりだったのだろう。
 少し、間を置くと、もちろん、私にとっても、大切なお友だちですわ、と言っていた。
 でも、ぼくが、ナナリーに訊きたかったことは、別のことだった。

 どうして、ナナリーは、ぼくを・・・オレを、警戒しなくなったんだい?

 それは、七年前、置き去りにされた、ぼくの中のわだかまりだった。


Seen.9へ
拍手する
| この闇の深さを君に(完結) | 20:00 | コメント:0
コメント
コメントする














管理者にだけ表示を許可する

| ホーム |

Profile
pixiv

pixiv

What's New
Manu
Search

Counter

Link

お世話になってます♪

ギアスサーチバナー
GEASS SEARCH 様

ギアスSSサーチバナー
ギアスSSサーチ様


スザルル同盟様はサイト閉鎖されました   ロロ同盟バナー
スザルル同盟様  ロロ同盟様

Link 2
Comment
Mail Form

↓お問い合わせは、コチラで↓

名前:
メール:
件名:
本文:

QR CODE

QR

ケータイからもご覧いただけます♪