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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

君が僕にくれたもの・その2 | main | 子ルル・生着せ替えごっこv
君が僕にくれたもの・その1
くろるぎサマ、お誕生日企画。
パラレル・ヴァンパイア・スザきゅネタ。
いちごみるふぃーゆ』に同シリーズのSSと
ショートマンガが載っております。
お気に召しましたら、そちらもご覧くださいませv


※ このお話は、パラレルストーリーです。
  TVシリーズと同じ国名・地名・呼称・施設名が出ていても、
  少しずつ設定を変えてあります。
  登場人物に至っては、性別を変えられてしまったり、中には、
  人外にされてしまったりしている人も居ますので、
  そういうのがニガテな方は、ご注意ください。


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『君が僕にくれたもの』 (1)


「そういえば、あなたの誕生日って、いつだったっけ?」

 アッシュフォード学園・高等部へのぼくの編入手続きのとき、学園の理事長の孫娘であり、現生徒会長でもある、ミレイ・アッシュフォード女史は、ぼくに向かって、そう訊いた。
 先天性・吸血鬼と呼ばれるぼくは、見かけは17歳ではあるけれど、実際は、気の遠くなるような年月を生きている。
 そうなると、自分がいつ生まれ、何年生きているかなんて、考えるのをやめてから久しいものだった。
 でも、学生証を発行するには、本人の住所、氏名、本籍地、生年月日に血液型が必要なことは、当然のことだった。
 ぼくは、しばし考えを巡らすと、やっぱり、自分が生まれた日なんて、全然覚えてないことを思い知った。

 さて、どうしようか?

 ぼくは、少し困ったような表情を浮かべてしまったみたいだった。
 ミレイ会長が、首をすくめるような動きをすると、
「もしかして、覚えてない・・・とか?」
と、訊いてきた。
 その通りだった。
 諸事情により、一応、ぼくの正体を知っているミレイ会長は、もし、覚えているのなら、ということで、ぼくに誕生日を訊いて来たらしい。
 本人確認で、生年月日を尋ねられたとき、ぼくにとって、全然、覚えのない日付を設定してしまったら、嘘が簡単にバレてしまう可能性もあるからだ。
 一通り、そんな説明をしてくれたミレイ会長は、だったら、自分の好きな日にちでいいわよ、と軽く付け加えてくれた。
 ぼくは、逆に、困ってしまった。
 ぼくに取って、好きな・・・特別な日。
 それは、ルルに会ってからの、一日一日が全て、それに当てはまる日だったからだ。
 取り分け、彼女がこの世界に生まれ落ちた日は、本当に特別で、もし、その日がなかったら、ぼくは、未だ、人の姿をした『ケモノ』のような生を送っていたに違いなかった。
 ぼくが。
 かつて『人』であって、そして今、『人』の中に紛れて生きていこうと思ったのは、全部、ルルに逢えたからなのだから。
「あ、そういえば、アンタの『ルルーシュ好き』は知ってるつもりだけど、同じ誕生日っていうのは、ナシだからね」
 ぼくが、そんなことを考えていると、すかさず、ミレイ会長の釘刺しが始まる。
「え? どうしてですか?」
 ぼくがそう訊くと、ミレイ会長は、肩をすくめて笑みを浮かべると、こう言った。
「・・・やっぱり、ね。そうだと思ったのよ。確かに、あなたは、ルルーシュに逢って、それから色々あって、ここに居ることは知ってるけれど、何もかもルルーシュに合わせることなんてないのよ? そんな『依存』みたいなのは、『愛』でもなんでもないわ。いいこと? あなたは、ルルーシュ・ランペルージの下僕である前に、『枢木スザク』という『個人』なのよ? だから、これくらいのことは、あなた自身で決めなさい」
 ミレイ会長は、時々、何かを達観したようなことを言うことがあった。
 それは、彼女が、アッシュフォード家という特殊な家柄に生まれ育ったせいなのか、彼女の生来の性格なのかは、イマイチ測りかねるところだったけれど、彼女の言うことも尤もだと思ったぼくは、はい、とだけ答えておいた。
 ミレイ会長は、いたずらな笑みを浮かべると、よろしい、と、ぼくの鼻先を人差し指でつついた。


「それじゃあ、私は午後の授業があるから♪」
 放課後までに、書類を完成させておいてね、と言い置いて、ミレイ会長は、生徒会室を出て行った。
 ぼくは、彼女の姿が見えなくなると、うーん、と伸びをする。
 どうも、ぼくは、ミレイ会長には弱いみたいだ。
 何だか、逆らえない・・・というか、彼女の中に、ルルとの共通点を見つけてしまう。
 全然似てないはずの二人は、時折・・・そう、ほんの時折だけ、同じ声音で、同じコトを言うのだ。
 二人が聞いたら、同時に、いつ、そんなことがあった、と詰問されそうなことではあるけれど。
 ぼくは、伸びをした勢いが治まると、そのまま、机に突っ伏した。
 面倒な書類も、ルルと同じ学校に通うためなら、我慢出来る、そう思ったのに。
 ぼくは、手の中のボールペンをくるくると回すと、誕生日以外の欄を埋めてしまう。
 誕生日。
 ぼくの誕生日。
『人間』だったころのことは、ほとんど覚えていない。
『吸血鬼』になったときのことは・・・。
 ぼくは、紅いイメージを取り払うべく、頭を振る。
 それは、もう忘れたはずの出来事だ。
 それなら、ぼくが、ルルに出逢った日のことは、どうだろうか?
『吸血鬼』としての『屈辱』。
『人間』に使役されること。
 でも、それは、同時に、ぼくが『喪いたくない、かけがえのないもの』を、再び手にすることが出来た、喜びの始まりの日でもあったのだ。


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| ヴァンパイア・スザきゅv | 13:00 | コメント:0
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