FC2ブログ
『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

ゼロルル・その1 | main | 君が僕にくれたもの・その1
君が僕にくれたもの・その2
パラレル・ヴァンパイア・スザきゅネタ。
いちごみるふぃーゆ』に同シリーズのSSと
ショートマンガが載っております。
お気に召しましたら、そちらもご覧くださいませv


※ このお話は、パラレルストーリーです。
  TVシリーズと同じ国名・地名・呼称・施設名が出ていても、
  少しずつ設定を変えてあります。
  登場人物に至っては、性別を変えられてしまったり、中には、
  人外にされてしまったりしている人も居ますので、
  そういうのがニガテな方は、ご注意ください。


----------------------------------------------------------------

『君が僕にくれたもの』(2)


 そのころのぼくは、かつて人間たちが『枢木神社』と呼んでいたお社を根城にしていた。
 神社が魔物の巣窟になってる、なんて、聞こえのいい話じゃないから、当然、方々から悪魔祓いだの、妖怪退治だの、霊能者と呼ばれる人間まで現れて、ぼくは、それらの弱い『人間』を蹴散らしながら、日々を暮らしていた。
 時には、ぼくの存在を良く思わない妖怪や物の怪もいて、そいつらは、ぼくを殺そうとするのだけど、ぼくは、そんなのよりずっと強かったらしく、負けることもなかった。
 そして、そういう類の連中は、二度とぼくに歯向かえないようにしてきた。
『吸血鬼』となったぼくは、遺伝子レベルにまで喰い込んだ『吸血ウイルス』によって、歳を取ることもなければ、病気になることもない。
 およそ『死』というものから、かけ離れた存在となったぼくは、肉体を荼毘にふされるか、エナジー切れで、人型を保てなくなるかしなければ、自分で死ぬことも出来なかった。
 ぼくは、ぼくを殺してくれる人を待っていた。
 でも、『変化』の時に得た驚異的な身体能力と、意識を喪ったあとに来る飢餓感が、それを許してはくれなかった。
 攻撃されれば、反撃してしまうし、エナジーが切れかけて、意識が遠のけば、生存本能が人を襲う。
 そんなことの繰り返しで、いつしか、その神社には、人が近づかなくなってしまった。
 それでも、ぼくは、待ち続けた。
 ぼくを、あの人の処へ送ってくれる『誰か』を。
 時折迷い込む人間からエナジーをいただき、襲い来る『敵』を排除しながら。
 そうやって、付いた名前が、枢木の。
『枢木神社のヌシ』という意味だった。


 そんなぼくにも、願いが叶う日は、用意されていたらしい。
 今から七年前になるだろうか?
 一人の少女が、枢木神社に迷い込んで来た。
 電動車いすに乗った少女は、歳のころは、七つか八つ。
 茶色いふわふわの髪を高いところで二つに束ね、ひらひらのワンピースを身にまとっていた。
 どう見ても、育ちのいいお嬢さんにしか見えなかった少女は、そっと近づいたぼくに気付くこともなく、車いすのアームレストにあるコントローラーで、前へと進んでいた。
 ぼくは、初め、その少女をただぼんやりと眺めていたのだ。
 特に、何の感慨も抱くこともなく。
 でも、しばらくすると、何かがおかしいことに気付いた。
 少女は、身じろぎ一つすることもなく、石畳の方へ向かっていくじゃないか!
 そのまま、車いすを走らせたら、石段の上から、真っ逆さまに落ちることは、間違いない。
 ぼくは、焦った。
 いくら、今のぼくにとっての人間が『食糧』でしかなかったとしても、こんな目の前で投身自殺なんかされたら、寝覚めが悪い。
 ぼくは、その少女に声をかけた。
「おい! オマエ!」
 すると、少女は、ぼくの声に気付いたのか、車いすの動きを止め、首を傾げた。
「・・・どなたですか?」
 鈴の鳴るような声で発せられた誰何の声に、ぼくは答えることが出来なかった。
 何故なら、『枢木の』という呼び名は、あくまで他の者たちが、ぼくに付けたあだ名であり、ぼくの本当の名前ではなかったからだ。
 ぼくが、かつて『人』であったころは、ぼくにも名前があったのだろうけど、ぼくは、もうずっと長いこと、誰かに名前を呼ばれることもなかったから、自分の名前を思い出せなかった。
 ぼくが黙っていると、その少女は、気のせいかしら、と呟き、また車いすを前へと進ませる。
 もう、車いすは、石段の手前まで来ていた。
「おい!!」
 ぼくは、また大声を張り上げることになった。
「え?」
 今度こそ、空耳でない、と気付いた少女は、声を上げ、その拍子に、コントローラーの上にある手に、体重をかけていた。
「冗談だろ?!」
 呟くのが先だったか、足を踏み切るのが先だったのか。
 ぼくは、その車いす目がけてダイビングをするハメになってしまった。
 少女を抱きかかえ、そのまま、石段を転がり落ちる。
 急階段になっている石段は、中々終点を見なかったが、持ち前の運動神経で、どうにか階段の半ばくらいで止まることが出来た。
 ぼくは、あちこち痛む身体を起こすと、その少女を目の前に座らせる。
「バカヤロウ! 死にたいのか?!」
 ぼくは、思わず、そう叫んでいた。
 今、ぼくの身体が痛いのも、ぼくが、人助けなんて、気持ちの悪いことをしたのも、みんな目の前の少女のせいだ。
 ぼくは、そう思っていた。
 でも、その少女は、まぶたを閉じたまま、ぼくにこう言ったのだ。
「・・・助けて下さったのですか?・・・ありがとうございます」
「オマエ・・・目が・・・」
 ぼくは、このときになって、ようやくその少女の目が、開いていないことに気付いたのだ。
 目が見えないのなら、さっきの危うい車いすの動きも、仕方がないのかもしれない。
 でも。
「ええ・・・見えないんですの」
 そう言った少女の表情は、どこか淋しそうで、ぼくは、そのまま少女の顔を見ていた。
 すると。
「でも、そんなに不自由はしてないんですのよ?」
「はぁ?」
 ぼくの声が、ひっくり返ったのも、仕方がないと言えるだろう。
 だって、その少女は、今しがた石段の一番上から下まで転落しようとしていたのだから。
 しかし、状況が分かってないのか何なのか、少女は、ふんわりと笑うと、こう呟いた。
「だって・・・見えない方が、怖いものも見なくて済みますから・・・」
 ぼくは、その少女が、何を言いたいのか、さっぱり分からなかった。
 いや、分かりたくなかった、と言った方が正しかったかもしれない。
 何故なら、少女の笑みは、柔らかく儚く、消えてしまいそうな雰囲気を伴っていたからだった。
 ぼくは、気を取り直して、少女を抱き上げると、石段を登り始めた。


その3へ
----------------------------------------------------------------

がんばってみたんですけど・・・間に合いませんでした☆
ごめんなさいm(_ _)m
残りは、また、不定期連載ということでww


拍手する
| ヴァンパイア・スザきゅv | 23:50 | コメント:0
コメント
コメントする














管理者にだけ表示を許可する

| ホーム |

Profile
pixiv

pixiv

What's New
Manu
Search

Counter

Link

お世話になってます♪

ギアスサーチバナー
GEASS SEARCH 様

ギアスSSサーチバナー
ギアスSSサーチ様


スザルル同盟様はサイト閉鎖されました   ロロ同盟バナー
スザルル同盟様  ロロ同盟様

Link 2
Comment
Mail Form

↓お問い合わせは、コチラで↓

名前:
メール:
件名:
本文:

QR CODE

QR

ケータイからもご覧いただけます♪