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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

この闇の深さを君に・その13 | main | 暑中見舞いルルコ。
この闇の深さを君に・その12
【注】このお話のスザクは、『黒スザク』です。
   いつもの『理屈屋』だけど、他人に対する気遣いを忘れない、
   そんな『白スザク』をご希望の方は、他の記事をご覧になる
   ことをお勧めします。

   こちらのスザクは、自分の中の『矛盾』に気付いています。
   そして、それは、ルルーシュを守るため、という希望を
   守りたいルルーシュ自身によって否定されたと思い込んだ
   ために、後付けの『詭弁』として使っているのですね。
   さて、ルルーシュが、自分を受け入れてくれた場合、スザクは
   どんな行動に出るのでしょうか?

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 それからのぼくたちは、ぼくは軍の仕事、ルルーシュは、理由は分からないけれど自主休校(平たく言えば、ズル休みのことだ)で、すれ違うことが多く、なかなか二人きりの時間を取れなくなっていた。
 ルルーシュに、どんな態度を取ったらいいのか迷っている今のぼくにとっては、それは、都合のいいことだったんだけど、会えない、となると、途端に不安が襲うのもまた事実だった。
 ううん、違う。
 ぼくの不安は、ルルーシュとは別のものだった。
 少なくとも、そのときのぼくは、そう思っていた。


この闇の深さを君に -Seen.12-


 このところ、表立った活動を休止していた黒の騎士団の活動が、また目立ってきている、という話を、ぼくは聞かされていた。
 特派、と言っても、名誉ブリタニア人がパイロットであるナイトメアフレームを、実戦に投入したがらない現総督の意向か、いくら現場近くに待機していたとしても、実際にぼくがランスロットを操縦して戦うことは、珍しい。
 しかし、黒の騎士団が、関わってくるとなると、話は別だった。
 彼らの指揮官であるゼロ・・・仮面を被った正体不明の男は、敵であるぼくが言うのも難だけど、かなり狡猾で頭がいいようだった。
 そして、卑怯という言葉を知らないのか、自分たちが勝利を収めるためなら、どんな手段をも使ってくる。
 そう、それが、彼らが味方すると言ったはずの、戦争とは何の関係もないはずの弱い人たちを巻き込むことになっても、だ。
 そうなってくると、手段を選ばない彼らに追い詰められた軍は、ぼくの乗るランスロットをも、実戦に投入するしかなくなってくるのだ。
 ロイドさんは、これで実戦データが取れる、と喜んでいたけれど、本来なら、そんなことをしなくても、平和であることが一番だとぼくは思うのに。
 かといって、ぼくが戦うことで、守れる命があるのなら、それをしないわけにもいかない。
 それが、今、日本で暮らす人たちを・・・ルルーシュを守ることに繋がるのなら。
 だいたい、黒の騎士団、というのは、初めから気に入らない連中だった。
 人の尻馬に乗って、勝利を収める。
 そんなのは、正義じゃない。
 ぼくは、そう思った。

 結果が出れば、そこへ行き着くまでの過程はいいのか?
 それで、本当に、世界が変えられるのか?

 ぼくは、間違ったやり方で得たものが、何の価値も持たないことを、知っている。
 過去、ぼくは、守りたいものがあって、それを守るために、罪を犯した。
 でも、それで、本当に守りたいものが守れたか、といえば、答えはノーだった。
 残されたのは、止められなかった戦争で亡くなった人たちの屍と、力を誇示することでしか世界に君臨出来ない国の属国にされた日本。
 ゼロは、そのブリタニアを壊す、と言っていた。
 そして、そんな価値のない国に加担せず、自分達の仲間になれ、と言った。
 ぼくは、聞き入れるわけには行かなかった。
 彼らは、ブリタニアを否定しながら、結局、ブリタニアと同じことをしようとしている。
 だから、ぼくは、ゼロがしてきたことを支持する気にもなれなかったし、彼らを本当に民衆の味方だなどと信じている人たちの気が知れなかった。
 ゼロは、憎むべき敵だ。

 それなのに、あいつは、何故、ぼくを仲間に引き入れようなどとしたのだろう・・・。

 ぼくは、そこまで考えて、首を横に振った。
 まただ。
 ゼロの話術に騙されそうになっている。
 あいつは、顔を隠した『反逆者』でありながら、多くの支持者を集めている。
 それは、ゼロの話し方や声の抑揚に聞き入っているうちに、まるで、あいつの言っていることが、正しいことであるように思わせる何かがあるからだ。
 信じやすい人なら、簡単に、ゼロの話術に乗せられ、それを真実だと信じ込んでしまう。
 ぼくは、胸の内の不安を振り払うように、もう一度首を振ると、学校の門をくぐった。
 今日は、久しぶりに朝から登校出来る日で、ルルーシュが休んでいなければ、彼の顔を見ることが出来る。
 もう、以前のように、友だちに戻れるわけでも、彼に酷い仕打ちを繰り返すことも出来ないけど。
 それでも、このままでいるよりは、何かをするべきなのだ。
 例えば・・・。
 ぼくは、一つの決意を胸に、ルルーシュの姿を探した。


 ルルーシュの姿は、すぐに見つけることが出来た。
 彼の容姿は、どこへ行っても目立つし、大抵、一人でいることが多いから、集団で行動することの多い学校などでは、スラリと立つその姿は、余計に目立って見えるのだ。
 自覚していないのは、当のルルーシュくらいなものだろう。
 エントランスを駆け足で潜り抜け、ぼくは、ルルーシュに声をかける。
「ルルーシュ、おはよう!」
 ぼくの声に気付いたルルーシュが、こちらへ振り返った。
「あぁ」
 まるで、ぼくが来ることを知っていたかのように、ルルーシュは、言葉少なに返事をする。
 これが、ルルーシュにとっての『おはよう』と気付くまで、ずいぶんと言い合ったものだ、と、ぼくは、子供のころを思い出した。
 そして、ぼくは、そのことについては言及せず、『友だち』の顔をして、ルルーシュの出席日数の足りなさを言った。
「・・・久しぶりだね、ちゃんと来ないと留年するよ」
 ぼくの態度を見て、例の件でないことを悟ったのだろう、ルルーシュも軽口を返してくる。
「そっちこそ、似たようなものだろ」
「こっちは仕事」
 ルルーシュは、ぼくが軍に所属していることを快く思っていないのか、ぼくがそう言うと、表情を曇らせた。
 ぼくは、その言い訳に、彼らの名前を出す。
「最近、黒の騎士団の動きが活発になってきてるから」
 いつだったか、ルルーシュと彼らについて話したとき、平行線にしかならなかったその話題は、何となく避けられていたから、察しのいいルルーシュなら、話題を転換してくれるだろう。
 そう思ってのことだった。
 でも、ルルーシュが言ったのは、ぼくの予測もしないことだった。
「オマエ・・・技術部なんだろ?」
 言葉の裏に、オマエは、黒の騎士団とは関わりがないんだろ、と含まれているような質問は、ぼくをヒヤリとさせたけれど、それに対しては、当たり障りのないことを言って、誤魔化しておく。
「ぁあ~・・・手が足りないんだよ、どこも」
「ふぅ~ん」
と、返したルルーシュは、まだ何かを言いたげだった。
 ぼくは、これ以上、ルルーシュに何かを訊かれるまえに、彼の言葉を遮ろうと思った。
 ぼくが、ランスロットを操縦し、場合によっては、実戦に出ることもあることは、クラスのみんなにはもちろん、ルルーシュにもナナリーにも内緒のことだったからだ。
 ぼくは、話題を転換させるべく、再び口を開いた。
「今日は、一日、空いてるけどね・・・」
 そう言って、ルルーシュに分かるように、チラ、と視線を送ると、彼の顔色が面白いくらいに変わった。
 おそらく、今までのことから、ぼくに抱かれることを想像したのだろう。
 そんなルルーシュを、ぼくが、複雑な気持ちで見つめていると、ほどなくして、リヴァルが、サイドカー付きのバイクで滑り込んできた。
 慌てて避けると、リヴァルは、ルルーシュに何かを問い詰めている様子だった。
 リヴァルが、ルルーシュと話していることと、その慌てぶりから見ると、彼は、今日、ミレイ会長がお見合いをすることを知ったらしい。
 ぼくも、それは初耳だったんだけど、どうして、そこで、リヴァルが慌てるのか、よく分からなかった。
 でも、リヴァルには悪いけど、ぼく自身の興味の対象は、そこにはなかった。
 ぼくは、二人の会話を適当に聞き流すと、ルルーシュがその場を去る前に、休み時間の約束を取り付ける。
 そして、もう一つの約束を取り付けるため、ぼくは、教室へと急いだ。


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| この闇の深さを君に(完結) | 13:00 | コメント:0
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