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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

裸リボンルルv | main | 残暑見舞いルルコv
この闇の深さを君に・その14
【注】このお話のスザクは、『黒スザク』です。
   いつもの『理屈屋』だけど、他人に対する気遣いを忘れない、
   そんな『白スザク』をご希望の方は、他の記事をご覧になる
   ことをお勧めします。

   ようやく、スザクの『罪』の片鱗が。。。
  (って、皆さんもご存知の、アレなんですけどね^^;)
   ノベライズを読んでいらっしゃらない方には、分かりにくい
   かもです。(全部を引用したわけではありませんが)
   また、ルルがかなり、強気に出てます(苦笑)。
   そんなこと言ったら、スザクに正体がバレちゃうって!


   「何が、オマエを規制している?」

----------------------------------------------------------------

 ぼくは、信じられない気持ちで、ルルーシュの言葉を聞いていた。
 確かに、昔から、ルルーシュというのは、交渉ごとが得意で、ナナリーと父さんの政略的な婚約を破棄させたり、卑怯な手段を使って、ルルーシュやナナリーを攫おうとしていた人たちを追い返したりしていたけれど。

 じゃあ、ルルーシュは、初めから、ぼくが、ルルーシュが生徒会室でしていたことを誰にも言うつもりがないことを、知っていたとでもいうのか?
 その上で、脅されたフリをして、ぼくの言うことをきいていた、とでもいうのか?
 そんなことをして、ルルーシュに、いったい、何の得があるっていうんだ?

 ぼくは、頭の中に次々と浮かぶ疑問符を、上手く言葉に出来ず、黙りこくっていた。
 すると、ルルーシュは、ぼくの顎に長い指をかけ、そのまま、自分の方へ引き寄せる。
 そのまま、ルルーシュの瞼がゆっくりと伏せられて。
 ルルーシュの白い肌に薄い影を落とす睫毛が綺麗だ、とぼくは、ぼんやり考えていた。


この闇の深さを君に -Seen.14-


 実は、ルルーシュからのキス、なんてのは、初めてのことで。
 その瞬間、ぼくの頭の中が真っ白になったのは、言うまでもない。
 今まで、さんざん、ルルーシュに色んなことをさせておきながら、彼からのキスをさせてないなんてのは、我ながら間の抜けた話だった。
 特に、理由があったわけじゃないのだけど、何となく避けて通った道であったことは、確かだった。
 いつもいつも。
 求めているのは、ぼくの方で、ルルーシュは、快楽によって求めさせられている、と思っていたから、キスだけは、ぼくの方からする方が当然だった。
 噛み付くように口づけて、奪うように吸い尽くす。
 そんな乱暴なキスも、ルルーシュの脳が酸欠を起こすころには、どちらが求めているかなんて、どうでも良くなって、空気を求めるために開かれた唇に、舌を忍ばせて口内を蹂躙する。
 すると、支えを求めてルルーシュの手が伸びるから、その手をぼくにかけさせて、一時だけでも、縋りつかれる悦びを感じるのだ。
 それが、いつもの、ぼくたちのキス。
 なのに、今のキスは、どうだろう?
 ルルーシュは、本当に、ぼくしか知らないみたいに、ぼくと同じように乱暴な所作でぼくの唇を吸うと、いったん離し、もう一度、深く口づけようとしてくる。
 ぼくは、こうされた場合の対処法を知っているから、唇を開かず、鼻で息をしているのだけど、ルルーシュの舌先がぼくの唇をこじ開けようとするから、彼のしたいことは、すぐに分かった。
 焦れたルルーシュが、舌を打つ音を聞きながら、ぼくは、彼の身体を突き放した。
 本来なら、嬉しいはずのルルーシュからのキスを、ぼくは、素直に喜べない。
 それは、ルルーシュの本当の気持ちが分からないのもあったけど、それ以上に、これが彼の本当に望むものであった場合、ぼくは、それを受け入れてはならないからだ。
 思い出すのは、どろりとした赤黒さに染まった胴着。
 それ以来、ぼくは、白い胴着を身につけることはなくなってしまったから、胴着の感触といえば、それしか浮かばなくなってしまった。 
 ぼくは・・・そう、ぼくは・・・。
「もう一度、問う。・・・オマエの望みは何だ?」
 ルルーシュは、体勢を立て直すと、ぼくに、そう問いかけた。
 ぼくは、その問いに、すぐに答を出すことが出来なかった。

 ずっと、前から、決まっている。
 ぼくの、望みは。

 ぼくは、瞼を伏せ、一つ、ため息を落とすと、ルルーシュを真っ直ぐ見て答えた。
「ルルーシュ・・・キミの幸せだ」
「嘘だな」
 間髪入れずに返された言葉は、初めから、ぼくの答を嘘だと決めてかかっているようなタイミングで、ぼくは、渇いた笑みを漏らした。
「本当だよ・・・だから、キミを解放してあげる、と言ったんだ」
 今のぼくは、嘘を吐いていない。
 だから、いくら、駆け引きに長けたルルーシュだって、この言葉を覆すことは出来ないはずだ。
 ぼくは、そう思った。
 でも、ルルーシュは、そんなぼくの思惑などお構いなしに、滔々と語り始める。
「その言葉が本当なら、オマエは、何故、オレを抱いた?・・・辻褄が合わないだろう。オレの幸せを望むヤツが、オレをいいように扱い、道具のように抱いた。・・・そのくせ、オレが気絶したあとは、律儀に身体まで綺麗にして、その痕すら残さない。それが終わったら、今度は何のつもりだ? 頼みもしない友人との仲まで、取り持って・・・」
 ルルーシュの言葉は、容赦がなかった。
 それは、全部、事実で、それだけを並べると、とてつもなく矛盾していることが、ぼく自身にも判る。
 ぼくが、何も言い返せないでいると、ルルーシュは、一番聞きたくない言葉を続けた。
「・・・はっきり言ったらどうなんだ? オレを抱くのに飽きたから、淫乱で嫌らしいオレが嫌いになったから、体良く他の女に押し付けたかっただけなんだろう?!」
「違うっ」
 気が付いたら、ぼくは、ルルーシュの言葉を否定していた。
 ルルーシュが言った言葉は、ぼくにとっては、許せない言葉で。
 それは、何度も、ぼくがルルーシュに投げかけた言葉で、ルルーシュの口からも言わせた言葉ではあったんだけど、今、この場で聞きたい言葉じゃなかったんだ。

 だって、それじゃまるで、ぼくは、ルルーシュをオモチャにしていたみたいじゃないか!

 いや、そうとられても、仕方のないことをしてきたんだけど、でも、そうじゃない。
 信じてもらえないかもしれないけど、ぼくは、淫乱のように感じやすいルルーシュの身体を、心のどこかで嬉しく思っていたし、そうでなければ、彼から求められるなんてないと思っていたから、そうであって欲しい、と思っていたんだ。
 だから、そのぼくが、ルルーシュを抱くことを飽きたり、まして、ルルーシュのことを嫌いになったりするなんて、在り得ない。
 そして、そんなセリフを、今にも泣きそうな辛い表情で、彼に言わせてしまったぼくは、最低の人間になってしまうじゃないか!
 ぼくが、そんなことを考えていると、ルルーシュは、さっきまで揺らがせていた瞳を、静かに伏せ、今まで見たこともないような表情を出した。
 いや、違う。
 ぼくは、この表情を知っていた。
 あれは、確か、七年前、ルルーシュやナナリーを狙っていた連中に、当時のルルーシュが見せた顔だ。
 十歳の子供が、大の大人・・・それも、自分たちを誘拐しようとしていた連中に、『取引』を持ちかけたのだ。
 ぼくは、目の前で起こっていることが、ほとんど理解出来なくて、ただ見守るばかりだったんだけど、背筋に不思議な戦慄が走ったのを、よく覚えている。
 そして、ぼくは、自分が語るに落ちたことを、ようやく悟った。

 ルルーシュのセリフは、ぼくに『否定』の言葉を吐かせるためのものだったんだ。

 ルルーシュは、その『取引』用の顔で、薄寒くなるような笑みを浮かべると、こう言った。
「何が、違う? それとも、その言葉すら嘘か? スザク・・・オマエの本当は、どこにあるんだ?」
 ルルーシュは、逃げ場すら与えないほどの迫力で、ぼくに迫っていた。
 顔に笑みを貼り付かせたまま、ぼくに詰め寄ると、器用そうな指で、ぼくの制服のホックを外した。
 そのまま、下へ指を滑らせると、ボタンを外す。
 ぼくは、ただ、呆然として、ルルーシュの行動を見ていた。
「ぼくは・・・ぼくのために、この力を使っちゃいけないんだっ」
 やっとのことで、そう言うと、ルルーシュは、さらに詰問を続ける。
「何故だ?・・・何が、オマエを規制している?・・・どうすれば、オマエは、本当のことを言う?」
 言いながら、ホックを外し、ベルトに手を掛け、ぼくの制服の前を完全に開いた。
 そして、今度は、自分の制服の上着を乱暴に脱ぎ捨てると、ぼくの両肩に手を掛ける。
「・・・望むものがあれば、言えばいい。欲しいものがあれば、手に入れればいい。・・・誰に何を言われても・・・どんな手段を使っても」
 詠うように囁かれる言葉は甘く、ぼくは、軽いめまいを覚えた。
 そう、誰かに似ている。
 このしびれは・・・この甘さは・・・逃げを許さない響きは。
「だめだっ」
 ぼくの頭に黒い仮面が浮かび、ぼくは、反射的に、それを拒絶した。
「何故だ? その望み、叶えてやろうと言ってるんだぞ?」
 ルルーシュの声が、あの男に重なる。
 人の暗い部分を突き、自分の思い通りに動かそうとする、ゼロの・・・。
 ぼくは、目の前の幻影を打ち払うべく、こう叫んでいた。

「ルルーシュも、知ってるだろう?! ぼくの父さんは・・・枢木ゲンブ元首相は、自決したんじゃない・・・開戦前に殺されたんだ!!」

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| この闇の深さを君に(完結) | 12:30 | コメント:0
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