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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

ルルコ・注意報! その9 | main | ルルコ・注意報! その7
ルルコ・注意報! その8
『男女逆転祭』のあと、めでたく(?)『恋人同士』になったスザクとルル。
デートの最中に、他の女性の話をするのは、NGです。
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ルルコ・注意報! その8 (2006.12.8)


「・・・そういえば、技術部では、どんなことをしてるんだ?」
 ルルは、ずっと疑問に思っていたことを、スザクに訊きました。
 ルルの記憶の中では、スザクは、勉強はそこそこ、運動神経バツグンの、『体育会系』でしたから。
 学園に編入してきたばかりのころは、生徒会メンバーで交代で勉強を看て、授業の遅れを取り戻していたはずです。
 そんな彼が、『技術部』という部署(?)で、何をしているかは、ルルも気になるところ。
 もし、外に明かせないような機密事項でしたら、スザクは、話してくれないかもしれませんが、一応、訊いてみようと思ったのです。
『ゼロ』にとって、スザクは、『敵軍の兵士』ではありましたが、ルルにとっては、大切な人。
 出来れば、このまま、スザクには、『前線』に出て来ないで欲しいのですが・・・。
 スザクは、少し迷うように視線を泳がせると、答えてくれました。
「開発中のナイトメアフレームの、テストパイロットをしてるんだ」
「・・・オマエらしいな」
 ルルは、少しだけ驚きましたが、何となく納得が出来ました。
 確かに、スザクなら、ナイトメアフレームでも、上手く動かせそうな気がします。

 ルルは、機械には、明るいつもりでいましたが、実際、ナイトメアフレームを操縦してみると、自分の考えが、とても甘かったことを思い知らされました。
 普通の『グラスゴー』や、『サザーランド』クラスの機体なら、そこそこ動かせるのですが、あの白い機体には、どうやっても敵いません。
 それは、認めたくはありませんでしたが、機体の性能だけでなく、パイロットの能力にも、左右されている部分があるみたいでした。
 でも、大将が命を下すだけでは、後の兵は、ついては来ないのです。
『ゼロ』は、常に戦場に在り、騎士団に命を下す司令塔でありながら、旗印でなければならないのです。
 ルルは、自分の能力の足りない部分を、今まで『戦略』で補って来ました。
 また、黒の騎士団いちの機動力を誇る『紅蓮』の働きもあって、これまでやってこれたようなものです。
 ルルは、自分が、スザクほどの運動神経があったなら、とよく思うことがありました。
 悔しいので、口に出したことはありませんでしたが。

 ルルは、困ったように眉尻を下げて笑うスザクに、これ以上は、突っ込んだ話は訊けなさそうだな、と思い、少しだけ、話題を逸らしてみます。
「そこの連中は、オマエの素性とかは、気にしないのか?」
 これも、ルルの心配するところでした。
 いくら、スザクが、『名誉ブリタニア人制度』を使って、軍に志願したのだとしても、『イレヴン』であるスザクの待遇が、それほどいいものとは、思えません。
 シンジュクで再会したときも、スザクは、他の兵士たちに、軽く扱われていたように思えましたから。
 スザクは、首を横に振ると、こう答えました。
「よくしてもらってるよ・・・今の主任は、少し変わったところもあるけど、その人の出身や何をしてきたかより、今、どれだけ使えるかを重視する人だから・・・」
 ルルは、ほっとしました。
 スザクが、軍人になったと知ってから、彼が、謂れのないことで、酷い扱いを受けてはいないか、と不安でしたが、その心配はなかったみたいです。
「同僚の人とかは、どうなんだ?」
 今日のルルは、いつになく積極的でした。
 自分が聞いたからといって、どうなるというわけでもないのに、何故か、質問の口を休められません。
 それは、近しい者に対する『心配』という名の感情でしたが、ルルは、妹以外にその感情を持った覚えがないため、戸惑うばかりでした。
 スザクは、そんなルルの質問にも、ちゃんと答えてくれました。
「ぼくがいるところは少数だから、あとは、セシルさんくらいかな・・・セシルさんは、よく気が付く人だから、お世話になりっぱなしで・・・」
 ルルは、スザクの口から出た、知らない女性の名前に、はっとします。
 そうです。
 例え、『軍』といえども、男ばかりの場所とは、限りません。
 ルルが、最初に奪ったサザーランドのパイロットも女性でしたし、技術者だから、といって、男性であることは、全然ないのです。
 でも、ルルは、どうして、自分がはっとしたのか、分かりませんでした。
 頭では、性別で、職業が決まるわけでないことも、スザクが、自分の知らない場所で、知らない人と付き合っていることも、分かっているはずなのです。
 でも。
 その女性の話をするとき、スザクが、何か、柔らかな雰囲気をもって話したのが、気に入らないのです。
 まるで、スザクが、そのセシルという女性に、好意を寄せているようで・・・。
 そこまで考えて、ルルは、その考えを打ち払いました。
 だって。
 それじゃ、まるで、自分が、その顔も知らない女性に『嫉妬』してるみたいじゃありませんか!
 ルルは、『嫉妬』なんて、醜い感情の最たるものだと思っていました。
 分不相応のものを求め、得られないからといって、他者を妬む。
 それは、過去、ルルたちを目の仇にした、別の派閥の『貴族』たちや、血を分けた兄弟でありながら、『政権』を争わなければならなかった、兄弟たちのことを思い出させます。
 確かに、ルルが、ブリタニア帝国を壊す、という目的を果たすには、兄弟はおろか、自分の父親すらも、敵に回したことになるのでしょうが、ルルは、それを、悪いことだとは思っていませんでした。
 いえ、良くないことであるには、違いないのですが、悪いのは、弱者をないがしろにする、ブリタニア帝国の体制であって、自分のしていることは、それを正すこと、すなわち『正義』であるとルルは信じていましたから、ルルは、自分の内に、そんな低俗で醜い感情があるなんて、認めたくなかったのです。
 ルルは、自分の中にある『矛盾』に気付かないまま、スザクの話に耳を傾けていました。

「・・・それで、差し入れにおにぎり作ってくれたのは、いいんだけど、中身がブルーベリージャムで・・・技術者の人って、変わった人が多いのかなって・・・」
 ルルは、そこは、ウケるべき場所だと判っていながら、相槌を打つ気にもなれません。
 つい、自分は、スザクに、お茶しか入れてあげたことないのに、などと思ってしまいます。
 そこまでいけば、それは、ただの『ヤキモチ』でした。
 でも、ルルは、自分が、セシルという女性に妬いていることすら、気付いてないのです。
 そうして、ルルの中に、嫌な感情が巻き起こっているとき、スザクが言いました。
「そう。セシルさんに、ルルーシュが、みんなにぼくのこと、『友だち』だって、紹介してくれたから、打ち解けられたんだって言ったら、こう言われたんだ」
「・・・何?」
 ルルは、スザクが、彼女に自分のことまで話していたことに、驚きます。
 いったい、どんな話をされていたのか・・・。
「そのお友だちを大切にしなさいって・・・そうしたら、再会は偶然じゃなくなるって・・・」
 そう言って、真っ直ぐにこちらを見つめてきたスザクに、ルルの胸は高鳴るのでした。

 やっぱり、好き・・・。

 例えば、二人が、再会することが、決まったことだとして。
 どうして、自分は、ただの『普通の女の子』として、スザクに出逢えなかったのでしょう?
 そうしたら、スザクに隠し事をすることもなく、軍に身を置く彼に、嫌な感情を覚えずに済んだのに。
 でも。
 自分は、ブリタニア帝国の『皇女』で、皇族である限り、どうあがいても、権力抗争からは逃れられないのです。
 そして。
 ブリタニアを壊すと決めたときから、自分は、ブリタニアの敵で。
 ブリタニア軍に所属するスザクとも敵同士で。
 ルルは、自分の中で膨れ上がっていく『好き』という感情に、怖さを覚えました。
 いつか。

 いつか、スザクは、『ゼロ』にとって、最大の『障害』になるかもしれない・・・。

 そのとき、『ゼロ』は、どうするのでしょうか?
 そして、ルルは・・・。
 ルルは、自分の中に浮かんだ怖い考えを打ち払うために、言いました。

「そういえば、買い物って、何を買うつもりなんだ?」

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| ルルコ・注意報!(完結) | 16:05 | コメント:0
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