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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

君が僕にくれたもの・その4 | main | この闇の深さを君に(完結)
君が僕にくれたもの・その3
パラレル・ヴァンパイア・スザきゅネタ。
いちごみるふぃーゆ』に同シリーズのSSと
ショートマンガが載っております。
お気に召しましたら、そちらもご覧くださいませv


※ このお話は、パラレルストーリーです。
  TVシリーズと同じ国名・地名・呼称・施設名が出ていても、
  少しずつ設定を変えてあります。
  登場人物に至っては、性別を変えられてしまったり、中には、
  人外にされてしまったりしている人も居ますので、
  そういうのがニガテな方は、ご注意ください。


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『君が僕にくれたもの』(3)


「・・・まぁ、お名前がないんですの?」
「あぁ・・・誰かに呼ばれることもなかったからな」
 それは、ごめんなさい、とばかりに、シュンとする少女に、ぼくは、苦笑した。
「別に、どうってことないさ。・・・話し相手がいなければ、名前なんか必要ない」
 突き放したように言うと、少女は、ますます表情を沈ませていく。
「・・・でも、それは、淋しいことじゃないかしら?」
 少女の言葉に、ぼくは、沈黙した。

 淋しいだって?
 オレが?

「そう・・・あなたの心が」
 ぼくは、声に出していないはずの問いかけに、返事をされたことに気付いた。
「能力者か?!」
 こんな小さな少女が、『能力者』だなんて!
 普通の人間とは違う力を持つ人間を、ぼくは、『能力者』と呼んでいた。
 能力者が、その力の制御を覚え、自らの意志で、自在に力を使えるようになると、『術者』になれる。
 術者は、悪魔祓いだとか、霊能者とも呼ばれ、ぼくのような人外の生き物を、退治することになっていた。
 もし、この少女が、ただの能力者じゃなく、術者ならば、ぼくにとって、最凶の敵になる。
 でも、そのことが、同時に、ぼくの望みを叶えることでもあるのだ。
 少女は、ぼくの態度の異変に気付いたのか、また、ぼくの心の中を覗いたのか、ふんわりと笑うと、こう言った。
「私には、あなたを滅する力はありません。・・・ただ、触れている方が、強く思ったことが、聞こえてしまうことがあるのです。勝手に、あなたの心を覗いてしまったことは、謝ります・・・でも、私があなたを傷つけるつもりがないことは、分かっていただきたいのです」
 言いながら、どんどん表情を沈ませていく少女に、ぼくは、かける言葉を見つけられなかった。

 人間が。
 何をどう思おうが、オレの知ったことか。
 オマエらは、オレの食糧なんだよ。

「そんなこと、言わないでくださいっ・・・あなたは、優しい方ですっ」
 少女を落とさなかっただけ、マシだった、と誉めて欲しいくらいだ。

 人間が、化け物に対して、優しい、だって?
 何を寝ぼけたことを言ってるんだ?!

 ぼくは、今、抱きかかえている少女の言ったことが、信じられなかった。
「優しいって言うのか?・・・オレが」
 思わず漏れた言葉に、少女が頷く。
「ええ。だって、あなたは、私を助けてくださいましたわ」
「でも、助けたのは、オマエを取って食うためかもしれないぞ?」
 試すように返すと、少女は、ころころと笑い出す。
「その言葉が嘘だってことは、すぐに分かってしまいますわ」
 そうか、と、ぼくは思った。
 触れた相手の考えていることが分かる、ということは、そいつが、嘘を言っているかどうかも、簡単に分かるということになる。
 つまり、この少女に触れている限り、どんな秘密も嘘も、全く通用しない、ということなのだ。
 ぼくは、とんでもない子供を助けてしまったな、と思った。
 誰だって、自分の心の中を覗かれるのは、気分のいいものじゃない。
 かといって、このまま少女を見捨てれば、何のために、痛い思いをして彼女を助けたのか、分からなくなってしまう。
 ぼくは、面白くない気持ちを抱えながら、また、石段を上り始めた。
 すると、少女は、少しおどおどした様子で、こう言った。
「あの・・・怒ってしまいましたか?」
「別に」
 短く返すと、さらに訊ねられる。
「私のこと、嫌になりましたか?」
「そんなことない」
 ぼくは、頭の中を真っ白にしようとした。

 石段を上りきるまで、あと少し。
 それが終われば、こんな妙な出来事とも、おさらばだ。
 こんな子供の言うことなんか、気にする必要はない。
 また、退屈な日々を、過ごせばいい。

 ぼくは、そう自分に言い聞かせながら、最後の十段を上ろうとした。
 でも、少女は、問いかけを止めてはくれなかった。
「だって・・・さっきまでより、何だか怖い」
「オマエは、黙ってろ!」
「きゃっ」
 しまった、と思ったときには、遅かった。
 目が見えない分、大きな声や音に敏感なのだろう、悲鳴を上げた少女は、身を縮める。
 その時だった。
「オマエが、ナナリーを襲ったのか?!」
 子供の、しかし、はっきりとした意志を感じさせる声。
 石段を上りきった場所に立っていたのは、法衣に身を固めた十歳くらいの少年だった。

(次回、いよいよ、ヒロイン登場!)

その4へ
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| ヴァンパイア・スザきゅv | 13:00 | コメント:0
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