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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

君が僕にくれたもの・その5 | main | 君が僕にくれたもの・その3
君が僕にくれたもの・その4
パラレル・ヴァンパイア・スザきゅネタ。
いちごみるふぃーゆ』に同シリーズのSSと
ショートマンガが載っております。
お気に召しましたら、そちらもご覧くださいませv


※ このお話は、パラレルストーリーです。
  TVシリーズと同じ国名・地名・呼称・施設名が出ていても、
  少しずつ設定を変えてあります。
  登場人物に至っては、性別を変えられてしまったり、中には、
  人外にされてしまったりしている人も居ますので、
  そういうのがニガテな方は、ご注意ください。


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『君が僕にくれたもの』(4)


「オレが、こいつを襲っただって・・・?」
 ぼくは、信じられない気持ちで、少年の言葉をそのまま返していた。

 こっちは、あちこちぶつけながら少女を助けたというのに、何でそんなことを言われなくちゃいけないんだ?
 だいたい、エナジーを貰うだけなら、わざわざ襲わなくとも、ちょっと、その対象に触れるだけで充分なんだ。
 よっぽど飢えてない限り、エナジーを吸い尽くすようなこともないし、奪われた相手だって、立ち眩みくらいしかしないから、軽い貧血程度で片付けられる。
 食事のたびに人を襲ってたら、オマエみたいなのが、うるさくてかなわないからな。
 こっちだって、少しは考えるさ。

 頭の中では、いくつもの言葉が浮かぶのに、怒りと呆れのせいで、どれ一つとして、口から出てこない。
 少年は、ぼくが、何も言わないのをいいことに、言いたい放題だった。
「人捜しでこっちへ来てみたら、ナナリーまで、オレのあとをついて来て・・・心配して、引き返したら、車いすが倒れているじゃないか。オマエが、ナナリーを襲ったんじゃなかったら、どうして、こんなことになっているんだ?」

 ぼくは。
 今日ほど、理不尽なことを言われたことがない。

 そう思った。
 どうしてくれようか、と思ったとき、ぼくの代わりに口を開いたのは、ぼくの腕の中にいる少女だった。
「違いますっ」
 突然、上がった声で、少年の顔に、驚きの表情が浮かぶ。
「ナナリー・・・」
 ナナリーと呼ばれた少女は、その少年に向かって、こう言った。
「違いますわ、お姉さま。この方は・・・車いすから落ちた私を助けてくださったの。・・・ですから」
「助けたあと、食べるつもりだったのかもしれない」
 ナナリーの言葉を遮ったのは、さっき、ぼくが彼女に向かって言った言葉だった。
 小さな『術者』は、その役割通り、人間を脅かす魔物を滅しようとする。
 その気迫だけを挙げれば、並みの術師を遥かに上回っていた。
 それにしても。
 自分で言うのと、他人に言われるのじゃ、大違いだ。
 ぼくが、ナナリーを助けたのは、単なる『成り行き』で、助けたあとに、彼女をどうこうしようだなんて、何も考えちゃいなかった。
 それなのに、こいつは、ぼくが魔物ってだけで、ナナリーを襲ったって、勝手に決めつけてくる。
 いくら、彼が、この子のお姉さんだからって・・・ぇ?
 ぼくは、今さらながら、自分で考えたことに、びっくりする。
 そう。
 この似ても似つかない二人は、姉妹だったのだ。
「姉さん?・・・女だったのか、オマエ」
「~~~うるさいっ!」
「でも、オレって・・・」
「オレが、自分のことをどう呼ぼうと、オマエには関係ないだろうがっ・・・いい加減、ナナリーを離せっ」
 思わず漏れたぼくの言葉に、真っ赤になって怒る姿は、女の子のもので、ぼくは、さっきまで感じていた理不尽に対する怒りとか、勘違いに対する呆れとかが、どこかへ飛んでいってしまったのを感じた。
「くっ・・・!」
 思わず吹き出せば、少女だったらしい術者は、ますます、顔を紅潮させる。
「笑うなっ」
 一度、溢れ出した笑いは止まらず、ぼくは、笑いながら、ナナリーを車いすに座らせた。
 さっきまでは、小憎らしい術者だった彼女も、こうして見れば、ただの女の子にしか見えないから、不思議だ。
 ぼくは、ごめんごめん、と謝りながら、それでも、笑いを抑えきれず、術者の女の子に、こう言った。
「オマエが、オレを、魔物だからナナリーを襲った、と思い込んだように、オレも、オマエを、外見と言葉使いから、男だと思った。・・・これで、おあいこだろう?」
 すると、黒髪の少女は、納得が行かないのか、頬を膨らませる。
 仕方がないので、ぼくは、もう一言、付け加えることにした。
「でも、そういう顔をしてると、ちゃんと女の子に見えるよ」
「・・・なっ」
 顔をりんごのように赤くした少女は、もはや、ぼくの敵ではなく、かといって、味方というわけでもなかったけど、ぼくは、その子のことを気に入ってしまったみたいだった。
 ぼくに触れているナナリーは、そんなぼくの気持ちを読んだのか、ふんわりと笑う。
「お姉さま? この方は、私たちを傷つけるつもりなんか、全然ありませんわ?」
「・・・分かってる」
 さっきとは打って変わって、素直になった少女は、それでも、面白くなさそうな表情をやめず、ぼくを睨むようにして、見上げた。
「枢木神社のモンスター、枢木のだな?・・・先天性吸血鬼にして、この神社のヌシ。名前がないから、通り名は、棲み処にしている神社の名前になっている。時折、街へ出ては、人ごみの中で人間のエナジーを掠め取り、生きながらえているモンスターだ」
 違うか、と問われ、その通りだったぼくは、頷いた。
 どういうわけか、彼女は、ぼくのことを知っているらしい。
「お姉さま・・・もしかして」
「あぁ、そうだ・・・信じたくなかったがな」
 ナナリーが、そう言うと、黒髪の少女は頷いた。
 ナナリーも、ぼくのことを知っているのだろうか?
 つか、後半の言葉は、余分じゃないのか?
 どういうことか、と、ぼくが疑問符を浮かべていると、黒髪の少女は、毅然とした表情をし、ぼくに向かって、右手を差し出した。
 桜色をした唇が、言葉を紡ぐ。

「我が名は、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。枢木の、オマエを迎えに来た。単刀直入に言おう・・・オレの『ナイトメア』になれ」


(いきなり命令形?!)

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| ヴァンパイア・スザきゅv | 13:00 | コメント:0
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