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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

君が僕にくれたもの・その6 | main | 君が僕にくれたもの・その4
君が僕にくれたもの・その5
パラレル・ヴァンパイア・スザきゅネタ。
いちごみるふぃーゆ』に同シリーズのSSと
ショートマンガが載っております。
お気に召しましたら、そちらもご覧くださいませv


※ このお話は、パラレルストーリーです。
  TVシリーズと同じ国名・地名・呼称・施設名が出ていても、
  少しずつ設定を変えてあります。
  登場人物に至っては、性別を変えられてしまったり、中には、
  人外にされてしまったりしている人も居ますので、
  そういうのがニガテな方は、ご注意ください。


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『君が僕にくれたもの』(5)


「『ナイトメア』だって・・・?」
 耳慣れない言葉に、ぼくは、思わずオウム返しをした。
「そうだ」
と答えたのは、ルルーシュと名乗った黒髪の少女。
 紫水晶の瞳は、ぼくだけを映し、つり上がった眉と引き結ばれた口元が、少女が嘘を言ってないことを証明している。
 しかし、言葉の意味は、おざなりだった。
 ぼくが、疑問符を浮かべていると、ナナリーが、ルルーシュに呼びかけた。
「お姉さま、ここは、日本ですから、ナイトメアという言葉は・・・」
「あぁ、知られてないんだったな」
 そう言ったルルーシュの表情は、どこか高圧的で冷たく、ぼくは、面白くない気持ちになった。
 そんなぼくの気持ちを知ってか知らずか、ルルーシュは、口元に冷笑を浮かべると、こう言った。
「悪かったな・・・こっちの言葉で言い直そう。オマエに、オレの使い魔になれ、と言ったんだ」
「冗談じゃない!」
 ぼくは、思わず、叫んでいた。
「何でオレが、オマエみたいな子供に仕えなくちゃいけないんだ?!」
 それが、ぼくの正直な感想だった。
 だいたい。
 人間に仕えるってことは、人間のために働くってことじゃないか。
 それは、人間を糧としている、ぼくたち魔物にとって、最大の『屈辱』。
 いったい、どこの世界に、好き好んで、自分たちが補食する生物に、コキ使われるヤツがいるんだ?
 考えられない。
「オマエ、頭がおかしいんじゃないか?」
 思わず漏れた言葉に、ルルーシュは、不敵に笑ってみせた。

 本当に、気でもふれたんじゃないだろうか?

 ぼくは、そう思った。 自慢じゃないけど、ぼくは、どんなに力を持っている術者にも、負けたことはない。
 ルルーシュが、どれだけの実力を秘めているかは知らないけど、力づくで言うことをきかせようとしたって、そうは行かないんだ。
 でも、ルルーシュがしたことは、ぼくの予想とは、全然、違うことだった。
 ルルーシュは、剣を取り出すと、ぼくの方へ柄の部分を向け、地面の上に放り投げてしまったのだ。

 どういうつもりなんだ?
 やっぱり、気がふれたのか?

 ぼくが、状況を掴めないでいると、ルルーシュは、右手を差し出し、こう言った。
「これは、『契約』だ。オマエが、オレの言うことを信じられないのなら、その剣で、オレを貫けばいい。――― だが」
「だが?」
 ルルーシュは、ぼくに笑いかけると、信じられないことを言った。
「オマエのその力、人のために使うのなら、その糧をオレが与えよう」
 ナナリーが、何かに気付いたように、口を開く。
「お姉さま、それは・・・!」
「そう、『血の契約』だ。オレが、こいつの『糧』となる代わりに、こいつは、オレ以外の人間のエナジーを取れなくなる。だが、術者のエナジーは、こいつにとって、普通の人間の何倍もの力となる。・・・悪い話じゃないだろう?」
 なるほどな、とぼくは思った。
 海を渡った向こう側の大陸に、そういう風習がある、と聞いたことがある。
 術者の『血』という媒体を使って、使役する魔物を縛る術だ。
 支配された魔物は、術者の言うことをきかなければ、術者の血で描いた紋様が火を吹くらしい。
 そして、術者のエナジー以外のエナジーを取ろうとしても、同じことが起こるのだそうだ。
 それが、彼女たちの言うところの『ナイトメア』になる、ということか。
 でも、ルルーシュは、やっぱり分かってない。
 ぼくは、プライドを捨ててまで、術者のエナジーを欲しいとは思わないし、それによって得る『力』にも興味はない。
 そんな風に、剣なんか差し出して、それこそ、ぼくに、殺してくれ、と言っているようなものじゃないか。
 ぼくは、口元に笑みを浮かべると、ルルーシュに言った。
「その話、オレが受けないとは、思わなかったのか?」
「受けるさ」
 試すように言った言葉に、自信満々で返され、ぼくは、また面白くない気持ちを抱える。
「何故、そんなことが言える?」

 何が、ルルーシュの切り札なんだ?

 ルルーシュは、訝しむぼくに微笑みかけると、こう言った。
「背中の傷・・・まだ治ってないんだろう?」
「何故、それを・・・」
 ルルーシュが言ったのは、さっき、石段から落ちるナナリーを助けたときに出来た傷だった。
 ルルーシュは、ぼくの反応を見て、笑みを冷たいものに変えると、こう続けた。
「先天性・吸血鬼なら、とうに塞がっているはずの傷が、塞がっていない。・・・エナジー切れの証拠だ。ナナリーを襲っていない、というのは、本当だったらしいな」
 ぼくは、ルルーシュの言葉に、何も返せなかった。
 全く、その通りだったからだ。
 言い方は、気に入らないけど、ルルーシュの言っていることは正しい。
 ぼくのような魔物は、人間と違って、傷を負っても、すぐに塞がってしまう。
 でも、それは、エナジーが身体にみなぎっているときだけだった。
 ルルーシュは、ぼくが何も言い返さないのを肯定と捉えたのか、先を続けた。
「となると、もう一つの話も、本当のようだな・・・枢木のは、無抵抗の者や弱者には、手を出せない」
 違う、という言葉は、嘘にしか聞こえないだろう、無傷のナナリーが、目の前にいるのだから。
 ルルーシュは、ぼくが黙り込んだのをいいことに、滔々と語り始めた。
「前に、街へ『食事』に出掛けたのは、いつの話だ?・・・打ち身に、すり傷・・・どちらも、すぐに治せるケガだろう?・・・それほどまでに飢えていながら、何故、意地を通そうとする?」
 ぼくは、目の前のこの子供こそが、化け物のような気がしてきた。
 子供の皮を被った『策士』。
 恐ろしいくらいの洞察力と頭の回転の速さで、ぼくを追い詰める。
 ルルーシュは諸手を広げ、ぼくに、こう言った。
「欲しいだろう、オレが。・・・ならば、我に従え」
 ああ、そうさ。
 普通、お腹が空けば、何かを食べて、それを満たそうとするだろうさ。
 でも、それは、普通だったら、の話だ。
 ぼくは、食べることそのものに、深い関心はない。
 生存本能が、ぼくを生かそうとするから、食べているだけだ。
 だから・・・!
「ごめんなさい、枢木さん・・・私を助けたせいで・・・」
 突然上がったナナリーの声に、ぼくは、考えを中断させられた。
 どうやら、ナナリーは、ぼくとルルーシュの会話から、ぼくが、ナナリーを助けたせいで、ケガをしたことを悟ったらしい。
 それにしても、何て間の悪さだろう。
 今までの緊張感が、全て台無しだ。
 そういえば、さっきも、ナナリーが、ルルーシュのことを『お姉さま』なんて呼んだせいで、それまでの苛立ちとかが、全て吹っ飛んでしまったことを、ぼくは思い出した。
 ナナリーには、場の空気をガラリと変えてしまう何かがあるのだろうか?
 ぼくは、そんなことを思いながら、ナナリーに答えた。
「ナナリーが、謝ることじゃないさ・・・問題は、それを逆手にとって、オレに恫喝まがいのことをするキミのお姉さんだ」
「恫喝・・・?」
 十にも満たない子供には、難しい言葉だったのだろう、首を傾げるナナリーに、ぼくは、恫喝の意味を教えてやる。
「相手を脅して、自分の思い通りにすることさ」
「まぁ!」
 ナナリーが、驚きの声をあげる。
「人聞きの悪いことを言うな!」
 ルルーシュが、ぼくに怒鳴りつける。
 でも、ぼくは、怯まなかった。
「まがい、と言っただろう?」
 挑発的に、そう言うとルルーシュは、面白くなさそうな顔をし、吐き捨てるように言った。
「オレは、事実を言っただけだ」
「でも、それは、真実じゃない」
 そう。
 ルルーシュは、何も分かっちゃいない。
 そんなことで、誰かを従わせることなんか、出来はしない。
 黙り込んだルルーシュに、ぼくが、反撃の言葉を投げかけようとした瞬間―――。
「きゃあぁぁぁっ」
 ガシャァン、と音がして、ナナリーの車いすが、倒された。
「ナナリー?!!」
 ルルーシュが、妹の名前を叫ぶ。
 ナナリーを襲ったのは、人間の頭に手足が生えたような化け物だった。

(つづく・・・!)

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| ヴァンパイア・スザきゅv | 22:30 | コメント:0
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