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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

君が僕にくれたもの・その9(完結) | main | 君が僕にくれたもの・その7
君が僕にくれたもの・その8
パラレル・ヴァンパイア・スザきゅネタ。
いちごみるふぃーゆ』に同シリーズのSSと
ショートマンガが載っております。
お気に召しましたら、そちらもご覧くださいませv

※ このお話は、パラレルストーリーです。
  TVシリーズと同じ国名・地名・呼称・施設名が出ていても、
  少しずつ設定を変えてあります。
  登場人物に至っては、性別を変えられてしまったり、中には、
  人外にされてしまったりしている人も居ますので、
  そういうのがニガテな方は、ご注意ください。
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『君が僕にくれたもの』(8)


 そして、枢木神社を後にしたぼくたちは、ルルーシュがお世話になっているという、アッシュフォード家へ、身を寄せることになった。
 戦いのあと、傷は塞がったものの、血や泥にまみれた服を着ているのが、ルルーシュには嫌だったのか、ぼくは、着替えを渡されて、さっさとバスルームへと放り込まれる。
 それからは、この屋敷の使用人(?)みたいな人たちに案内され、居間みたいな場所へと入ることになった。
 ぼくを案内してくれた人から聞いた話によると、ルルーシュとナナリーは、海の向こうの国・・・ブリタニア帝国から派遣されてきた皇女様だということが分かった。
 あの時・・・誓いの言葉を言うとき、何故か、ぼくは、自分でも知らずに『殿下』なんて、ルルーシュのことを呼んでしまったけど、それは、間違いではなかったらしい。
 そのことにも驚きだったけど、神聖・ブリタニア帝国の皇族というのが、揃いも揃って、術者の集まりで(血筋なのだろう、多分)、世界各国へ、人間たちに害を為そうとする『モンスター』を退治するのと同時に、人間の力では倒せない『デーモン』が入り込めない『結界』を張るために、派遣されていることを聞いたときは、ぼくは、開いた口が塞がらなかった。
 だって。
 ぼくが、妖怪たちと戦っているとき、ルルーシュが叫んだ言葉・・・あれは、正しく、この国に『結界』を張るための『呪文』(?)で、彼女は、そのために、日本へ来た、ということじゃないか。
 見た目、十歳の少年のような姿をしたルルーシュは、本当は、たった一人で、この国へ来るところだったらしい。
 ぼくは、大人になるまで、親元で暮らすことが多い、日本の子供たちのことを考えると、今のルルーシュやナナリーが、見た目よりずっと、大人びているような気がするのも、うなずけるような気がした。
 つまり、そうならざるを得ない環境で育った、ということで・・・ぼくは、別に、どうでも良かったはずの、彼女たちのことが、気になって仕方がない。
 おかしなことも、あるものだ、と思った。
 そうこうしているうちに、同じく着替えを済ませてきたらしいルルーシュが、居間へとやってくる。
「・・・言い忘れていたが」
 と、さっきと同じ口調で語り始めたルルーシュは、今度は、白いシルクのシャツブラウスに、細身のパンツを穿いている。
 豪奢な服装ではないものの、気品溢れる立ち姿は、確かに、身分の高い人間のものなのだろう。
 ルルーシュは、ぼくが言葉を失っていると、一方的に話を進めた。
「オマエの部屋は、オレと同じ二階に客間があるから、そこを使ってもらう。食事は、日に三回。メイドが呼びにくるから、食べなくても同席しろ。・・・それから」
「ルルーシュ!」
 ぼくが、彼女の言葉を遮ろうとすると、彼女は、冷めた視線でこちらを一瞥し、こう言った。
「何か、問題があるか?」
「大有りだよっ」
 ぼくは、ルルーシュの使い魔・・・彼女の国では、『ナイトメア』だったか・・・として、彼女についてきたのに、個室を与えられて、食事にまで同席だなんて、何を考えているんだ?
 普通、使い魔っていうのは、主に呼ばれるまで、姿を隠していたり、何かの法具とかに封じられているものなんじゃ・・・。
「オレの国では、『ナイトメア』は、『騎士』とも呼ばれており、常に主の側に在るものだ。・・・まぁ、食事を同席させるのは、この屋敷の主人が、オマエの顔を見たいと言ったからで、特例だが、食べるフリをしろ、と言っているわけじゃないから、問題ないだろう?」
 ルルーシュは、ぼくの話を聴くこともなく、見事に、自分の意見だけを押し付けてくれた。
 ぼくは、何て言ったらいいのかも分からず、黙り込む。
 好待遇なことには、文句はないんだけど、こんなに、簡単に、ぼくみたいな化け物を側に置いて、ルルーシュは、いったい、どういうつもりなのだろうか?
 でも、それは、何故か、口に出して言ってはいけないような気がして、ぼくが、口を噤んでいると、くすくす、と笑い声がして、ナナリーが、電動車いすをメイドに引かせて、こちらへ来た。
 ナナリーは、まるで、人が居るのが分かるみたいに(神社に居たときは、かなり鈍感なイメージがあったのに、不思議な話だ)、ぼくたちの方を向くと、両手を合わせる。
「お姉さま? ミレイさんに枢木さんを紹介するだけなら、毎回、食事に誘わなくてもいいんじゃありませんの?」
「・・・なっ」
 ナナリーの凄く尤もな意見に、ルルーシュは、一瞬、絶句する。
「ち、違うぞ、ナナリー! オレは、ただ、一緒の家に住んでいながら、別々に食事をするのはおかしいと思っただけで、そんなことは、決して・・・!」
「あら、お姉さま。私は、まだ、何も言ってはいませんわ♪」
 ルルーシュの顔が、見る間に赤く染まり、ぼくは、ようやく、今の言葉が、彼女なりの、ぼくへの気遣いだったことを知った。
 それは、つまり、ルルーシュが、ぼくに食事を同席させたい・・・ぼくと一緒にいる時間を持ちたいと思っていると、取ることも出来るってことで・・・。
 慌てふためくルルーシュは、とても可愛くて、ぼくは、思わず吹き出しそうになる。
 何だか、今日は、笑わされることばかりだ。
 それはそうと、ミレイというのは、誰のことなんだろうか?
「ミレイさんは、このお屋敷のご主人さまですのよ」
 不意に、ナナリーが、ぼくの疑問に対する答えを言った。
 いつの間にか、ナナリーは、ぼくの考えを読んでしまったらしかった。
 確かに、場合によっては、便利な力かもしれないけど、慣れるまで、少し時間がかかりそうだな、とぼくは思う。
 すると、ルルーシュが、さっきの続き、とばかりに、口を開いた。
「それから、オマエは、式典に出すには、少々、品が足りないみたいだから、ここで『礼儀作法』を学んでもらう。見れるようになったら、いったん、本国に帰って、オレの、『エリア11』の『ガーディアン』就任式と、オマエの『ナイトメア』就任式に出てもらうから、そのつもりでいろ」
 あぁ、これは、面倒くさそうだ、と、ぼくは思った。
 そして、その気持ちが、ナナリーに伝わってしまったのだろう、ナナリーが、ごめんなさい、と小さく呟いて、はにかんだ。
 ぼくは、ナナリーが謝ることじゃないし、まぁ、誰かに仕える、ということは、多少の『理不尽』を呑みこまなきゃいけないんだろうから、こう言った。
「ルルーシュが、そう言うんだから、仕方ないよ」
 すると、ルルーシュが、少し怒ったような表情をして、ぼくを、ナナリーから引き剥がそうとする。
「お姉さま?」
 ナナリーが、ルルーシュを呼ぶと、ルルーシュは、こう言った。
「・・・ナナリー、騙されるんじゃないぞ。コイツは、ナナリーが見えないのをいいことに、今、すっごくイヤラシイ顔して、ナナリーのことを見てやがったんだ! コイツ・・・言葉遣いまで変えて・・・絶対、ナナリーに手を出そうと思ってるに決まってる!!」
「どうして、そうなるんだよ?」
 今、とんでもない濡れ衣を着せられかけたぼくは、ルルーシュの言葉を否定しようとした。
 すると、ナナリーは、ころころと笑って、
「あら、ご心配なさらずとも、お姉さまから、枢木さんを捕ったりしませんわ」
と、言う。
 ぼくは、二人の会話についていけず、違う、と言いながら、真っ赤になるルルーシュを、可愛いなぁ、なんて思っていた。
 すると。
「はいは~い♪ おしゃべりは、そこまでにして。・・・ルルーシュ、あなたの『ナイトメア』を紹介してもらおうじゃないの」
 明るい声と共に現れたのは、金髪を肩のところまで伸ばした美少女。
 いたずらっぽく笑う表情は、ルルーシュやナナリーとは、また違ったタイプの女の子だった。
「ミレイさん?!」
 ナナリーが、さっき話していた名前を呼び、彼女が、この屋敷の主と知る。

 て、あの、ルルーシュと、あまり変わらない歳ぐらいの子が?!

 ルルーシュやナナリーのこともあるから、大抵のことでは、もう驚かない、と思っていたぼくは、また、びっくりさせられることになってしまった。
 いったい、『ブリタニア』というのは、どんな国なんだろう・・・そんな気になってくる。
 ミレイさんは、ぼくを上から下まで、眺めるように見ると、こう言った。
「ふぅ~ん。中々の、オトコマエじゃないの。ルルーシュって面食いだったんだ♪」
「そんなことないぞっ! オレは、別に、顔で選んだりなんか・・・」
「あ~、はいはい。『夢のお告げ』ってヤツね・・・でも、あたしも、実際、枢木神社のことを調べるまで、半信半疑だったわよ・・・ガーディアンともなると、夢見の力でもあるのかしら・・・」
 ここでも、やはり、ルルーシュは、軽くあしらわれてしまうらしく、何となく、面白くなさそうな顔をする彼女に、ぼくは気になっていたことを訊いてみた。
「確かに、ルルーシュは、ぼくを探してたみたいなことを言ったけど、どこで、ぼくのことを・・・?」
 ルルーシュは、冷めた目線で、ぼくを見ると、バカか、とだけ言った。
「凶暴な妖怪・枢木のの話なら、日本に来たばかりの私たちでも、簡単に調べられたのよ。・・・もちろん、枢木のが、元人間の『先天性・吸血鬼』で、何かの事情で、人間嫌いのフリをしていることまでは、知らない人の方が多かったけど」
 代わりに説明をしてくれたミレイさんは、ぼくに向かって、ウインクを飛ばした。
 ルルーシュは、そんなミレイさんの顔をチラと見ると、ぼくにこう訊いた。
「枢木の、じゃ呼びにくいだろう・・・オマエ、本当に、自分の名前を忘れてしまったのか?」
 ぼくは、しばらく目線を上に向けて、考えてみたけれど、さっぱり浮かばず、首を縦にふる。
 ルルーシュは、瞳を閉じ、眉間に指を当てると、こう言った。
「なら、オマエは、スザクだ・・・枢木スザク。今度から、皆にもそう呼んでもらうことにする」
 それは、ルルーシュが、ぼくにくれた『名前』だった。
「まぁ! 素敵な名前ですのねv」
「中国の四神と呼ばれる神様と同じ音なのね・・・これは、また、大それたことを」
 にこにこと笑って喜ぶナナリーと、目を丸くするミレイさん。
 ルルーシュは、また、難しい顔をすると、こう言った。
「だが、コイツの記憶力は、トリ並みだからな・・・忘れてばかりいると、バカスザクと呼んでやるから、覚悟しておけ」
「何でそうなるんだよ?!」
 ルルーシュの、口の悪さは、天下一品のような気がした。


 そんなことがあって、ルルーシュの『ナイトメア』になったぼくは、ブリタニア帝国での就任式のときに、ルルーシュから左胸にその証をいただき、彼女と共に、『エリア11』と呼ばれるようになった日本を守護することになった。
 ぼくのことを知っている妖怪たちは、ぼくのことを『裏切り者』呼ばわりしたり、ルルーシュを裏切るようにけしかけたりしてきたけれど、彼女と共に居る喜びを知ってしまったぼくにとっては、聴くつもりもないことだった。
 ただ、ルルーシュは、時々、ぼくに対して、嫌なら、左胸の十字を消してやってもいい、みたいなことを言うことがあった。
 ぼくは、そんなルルーシュをもどかしく思いながらも、いつも同じセリフを言う。
「ぼくは、ルルーシュが、ぼくを見つけてくれたから、こうやって、笑っていられるんだよ」
と。


 あの日、キミに逢わなかったら、ぼくは、今でも、死んでるのと同じままだっただろう。
 ううん、死ねないだけ、もっと悪かったかもしれない。
 でも、ルルーシュが、ぼくを『ナイトメア』にしてくれたから。
 だから、生きていくことが、嫌じゃなくなったんだ。


(あと1回、エピローグに続きます。。。)

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| ヴァンパイア・スザきゅv | 13:00 | コメント:0
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