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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

イヴの夜には、奇跡が起こればいい。(後編) | main | この闇の深さを君に・イメージイラスト
イヴの夜には、奇跡が起こればいい。(前編)
連載途中なのですが・・・クリスマス企画☆

現在(より少し前)のルルーシュが、語っておりますので
幼少ネタなのに、一人称が『オレ』だったりします。。。
そして、子ルルが、コー姉さまのことを『姉さん』と呼んで
いるのは、完全な『捏造』です・・・ごふん!
『クロヴィス兄さん』『母さん』に関しては、DVDで確認済みv

ユフィがオマセなのは、私のシュミです。。。



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イヴの夜には、奇跡が起こればいい。(前編)


「あ、お兄さま。その鈴の音・・・」
「覚えていたのかい?」
 小さく鳴った鈴の音に、ナナリーが反応を示した。
 あれは、まだ世界が『優しさ』に包まれていたころ。
 オレとユフィとナナリー、そして母さんで過ごしたクリスマスイヴの夜だった。


「こら、ナナリー。そんなにはしゃいだら、ツリーが倒れてしまうよ」
 街がクリスマス一色に染まる、クリスマスイヴ。
 ここ、アリエス宮でも、それは例外ではなくて。
 元々、『平民』の出だった母さん・・・マリアンヌ皇妃の主催で、クリスマス・パーティが開かれることになっていた。
『貴族のお茶会』とは違い、ただ、一緒に過ごす人たちが楽しめればいい、という気さくなパーティは、普段、堅苦しい政治の世界に身をやつしている兄上たちにも受けがよく、母さん自慢の庭園には、寒いのに関わらず、大勢の人たちがやってくる。
 シュナイゼル兄上は、相変わらずキザとしか思えないセリフを母さんに言うし、クロヴィス兄さんは、何十回めになるか分からないチェス勝負を、オレに挑んできていた。

 何度やっても、同じなのに。

 それでも、オレは、シュナイゼル兄上の言葉に、至高の笑みを返すだけの母さんを横目に、クロヴィス兄さんをコテンパンにのしておく。
 ユフィが、たまには、花を持たせてあげればいいのに、と言うけれど、ここで譲ってしまったら、母さんに粉をかける人間が、また一人増えるだけだと分かっていたオレは、兄さんを勝たせるつもりなんか、これっぽっちもなかった。
 艶も量も申し分ない見事な黒髪と、不思議な光を持つアメジストの瞳。
 母さんは、間違いなく『美人』だったし、加えて、オレを身篭って引退するまでは、最前線で活躍していたと聞くくらいの『強さ』の持ち主だった。
 兄上たちが、母さんに憧れるのは分かるけど、母さんは、オレとナナリーの母さんで、兄上たちとは、血の繋がりも何もない。

 だから、そう簡単に、母さんを渡すわけにはいかないんだ。

 そう言うと、ユフィは、ころころと笑って、ルルーシュは欲張りさんね、と言った。
 いや、それは違うぞ、ユフィ。
 家族全員が仲良く、ずっと自分の側で笑っていて欲しい、なんて大それたことを言うキミの方が、よっぽど欲張りじゃないか。

 オレは・・・全員が、仲良くなんか出来ないことを、よく知っている。

 貴族のお偉いさんとやらは、平民出の母さんを良く言うことはないし、街へ降りていけば、オレたち『貴族』が、平民の人たちに、どういう目で見られているかだって、耳を澄ませれば、ちゃんと聞こえてくるんだ。
 身分の垣根を取り払ったとしても、人の心がそう簡単に変わるわけじゃないし、すぐに仲良くなんて、ムリな話なんだ。
 でも、ユフィは、そんなオレの言葉など、まるで聞いてなんかいないかのように、ナナリーにこう言った。
「ナナリーも、お手伝いしたいのよね? ツリーの飾りつけを一緒にやりましょう」
「わーい。ユフィお姉さま、大好き!」
 あっと言う間に、ナナリーを大人しくさせたばかりか、仲良くツリーの飾りつけをしている。
 オレは、そんな光景を見るたび、ユフィに対して、何だかよく分からない気持ちを抱かせられるのだった。
 それが、何であるのかは、まだ分からなかったけれど。


「あっ・・・!」
 小さな悲鳴に、オレが振り向くと、ユフィの手から、小さな鈴がこぼれ落ちた。
 どうやら、ツリーの飾りの一つが、壊れていたらしい。
 オレとナナリーが、それに同時に気付き、その鈴を拾おうとした。
「待って!」
 ユフィが、どうして止めようとしたのかは分からなかったけど、一瞬、動きを止めたオレは、ナナリーの足元にある飾りの山を見つけた。
「危ないっ!!」
「え?・・・あっ!!」
 鈴に気を取られていたナナリーは、自分と鈴の間にある飾りの山に気付かず、一直線に進もうとしていたのだった。
 そして、それに気付いたオレは、すんでのところで、ナナリーが飾りの山にダイブするのを防げた。
 結果。
「ルルーシュは、何をジャマしてるんだ?」
「姉さん・・・」
「『コーネリア姉上』だ。口の利き方も知らぬのか、オマエは」
 軍務を終えて駆けつけた、コーネリア姉さん(と言うと、訂正させられる)が、ナナリーの代わりに飾りの山に埋もれたオレに、そんなことを言った。
 まだ、格好良くナナリーを助けるなんてことは出来ないけど、ナナリーにケガがなかっただけでも、マシな方だろう。
 しかし、自分より強い男しか、『男』として認めない、と日々豪語する姉さんの前で、そんな理屈が通用するわけもなく、オレは、ぐっとガマンする。
 すると。
「違いますわ、お姉さま。ルルーシュは、転びそうになったナナリーを庇っただけですわ」
 ユフィが、オレが呑み込んだ言葉を、全て代弁してしまった。

 あぁ、また、言わなくてもいいことを・・・。

 オレが、額に手をやりたい気持ちを抱えていると、姉さんの口から、思った通りの言葉が漏れる。
「ふむ・・・ナナリーを助けようとしたことは、いいとして・・・自分が転んでいては、仕方がないな。・・・よし。ルルーシュ、明日は、私が、直々に稽古を付けてやろう。弟だからって、手加減はしないからな」

 あなたが、オレに『手加減』なんてものをしたことが、あったんですか?

 そうツッコミたいのは山々だったけれど、そんなことをした日には、今すぐ稽古という名の『しごき』を受けさせられそうな予感がしたオレは、渋々、こう答えた。
「姉さ・・・姉上は、明日も軍務でお忙しいのでしょう? 今度、お暇が出来たときにでも、ゆっくりお願いしますよ」
 そうか、と納得し始めた姉さんに、オレが胸を撫で下ろそうとした瞬間、ユフィのどうしようもない口が、また余計なことを言い始めた。
「まぁ、素敵! そのお稽古、わたくしにもぜひ、参加させてくださいな。わたくしだって、ルルーシュには負けませんわよ」

 い、いや、ユフィ・・・この稽古は、ピアノやダンスを習うわけじゃないんだから・・・。

 オレが、内心、冷や汗をたらしていると、今度は、ナナリーまでもが、驚くべきことを言い始めた。
「ナナリーも! お兄さまとユフィお姉さまと一緒がいい~!!」

 だ、だから、ナナリー、これは、剣の稽古であって、オマエまで、そんな危険なことをしたら、お兄ちゃんは・・・お兄ちゃんはっ!

 オレの驚きを他所に、姉妹で盛り上がり始めた三人は、早速、稽古の日取りを決め始めてしまった。

 オレの『稽古』じゃなかったんだろうか・・・?

 まるで、ピクニックでも行くかのように、楽しそうに計画を立てている彼女たちに、何も言えなくなってしまったオレが、がっくりと肩を落として、ツリーの飾りを片付けていると、そこへ母さんが姿を現した。
「あら、楽しそうね」
「「マリアンヌさま!!」」
「お母さま!」
 ささ、と居住まいを正して、母さんに敬服するコーネリア姉さん。
 陽だまりのような笑顔で、母さんの名を呼ぶユフィ。
 そして、すぐに、母さんのドレスに飛びつくナナリー。
 母さんは、そんな三人にそれぞれ笑顔で答えながら、オレにこう言った。
「ルルーシュは、人気者なのねv お父さまそっくりだわ」
「そっ・・・そんなこと!」
 オレは、母さんが、オレのどこに、あの皇帝の姿を見ているのか、さっぱり分からなかった。
 この髪だって、瞳の色だって、全部、母さん譲りで、それが、オレの自慢でもあるというのに。

 あんな、あんな・・・母さんだけでは飽き足らず、そのあとに、何人もの妃を迎え入れているオヤジなんかの、どこにオレが似ているというんだ?!
 オレは、オヤジとは違う。
 オレは、愛する人には、尽くして尽くして、まるで、羽根にでも包むかのように守ってやるんだ。

 けれど、今は、そんなことを論じているときではなくて・・・。
「一番上のお星さまは、ナナリーが付けてくれるかしら? コーネリアも手伝ってあげてちょうだい」
「はっ! 皇妃殿下の仰せのままに・・・」
 母さんの言葉に、姉さんが、過ぎるくらいに丁寧に答える。
 すると、母さんは、大きな瞳をさらに丸くすると、人さし指を唇に当てて、こう言った。
「堅苦しいあいさつは、無しよ? これは、『命令』じゃなくて『お願い』なのだから」
「しっ・・・失礼しましたっ・・・じゃなくてっ」
 顔を真っ赤にして答える姉さんは、まるで、赤い花のようだった・・・とは言うまい。
 そんなこと言った日には、その口でユフィをたぶらかしたのか、と迫られそうだからだ。
 オレは、ツリーの仕上げをする姉さんとナナリーを見つめながら、そっと隣りに視線を送った。

(パーティが終わったら、ルルーシュの部屋に行ってもよろしいかしら?)

 小さく囁かれたユフィの言葉に、オレは、何故だか頷いてしまっていた。


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