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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

猫の森には帰らない。(その5) | main | 猫の森には帰らない。その3
猫の森には帰らない。その4
ついに、ルル猫登場・・・!

飼い主は、予想通りのスザきゅんです。。。
そして、相変わらずニブイです。。。
ルルたん、苦労してますね(苦笑)

まおとの出逢いは、次回くらいかな?

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猫の森には帰らない。

(その4)

『スザクなんか、だいっきらいだ!!』

 黒い子ネコは、むっつりとしながら、街を飛び出しました。
 理由は、ひとつ。
 黒い子ネコの飼い主・スザクに、恋人が出来てしまったのです。
 恋人の名前は、ユフィ。
 一度だけ、写真を見せてもらいましたが、ピンク色のふわふわの長い髪が可愛い、いかにも、男の人に好かれそうな女の子です。

 その写真を見せてくれたときの、スザクのデレデレ具合ったら!

 黒い子ネコは、そのときのことを思い出し、足音をどしどしと立てながら歩きます。
 何でも、数ある交際の申込みを全ておことわりして、スザクを選んだのだとか。

『でも、スザクが、選んだのは、オレだったはずなのに。。。』

 黒い子ネコは、お店でゲージの中にいたころに聞いた、優しい声を思い出します。

「今日から、ぼくの家族になってくれるね、ルル」

 スザクは、そうやって、黒い子ネコを抱き上げると、そのまま、お店の人にお代を払って、自分のアパートへ連れ帰ったのです。
 黒い子ネコは、好き嫌いがあるらしく、お店では、引き取り先が決まるか、相談されていたときのことでした。
 今よりもずっと小さかったルルは、お店の人たちが話しているむずかしいことは、あまりわからなかったのですが、自分の毛の色がニンゲンたちにあまり好かれていない、ということだけは、ちゃんとわかりました。
 ですから、ルルは、スザクが自分を選んでくれたとき、とても嬉しかったし、スザクの言うことは、ちゃんと聞こうと思っていたのです。

 スザクとくらし始めて、ルルが知ったことは、ニンゲンは、ルルたち『ネコ』が話している言葉が分からないらしい、ということでした。
 スザクは、ルルが、テレながら『大好き』と言ったとしても、『どうしたんだい?』と訊ねるばかり。
 あせったルルが『好き』を連発して、スザクに飛びつくと、何と、彼は『おなかでもすいてるの?』と言い出したのです。

『スザクのバカっ』

 ドンカンなスザクに焦れたルルは、スザクの指を思いっきり噛むと、部屋のすみっこに丸くなりました。
 そうして、しばらくすると、スザクは、しゅん、として、『嫌われちゃったのかな・・・』なんて言い出すのです。
 ルルは、もう、スザクに飛びつくしかないのです。
 言葉が通じないから、態度で示すしかなくて・・・ルルは、犬でもないのに、スザクをぺろぺろとなめ、『好き』と叫びつづけるしかないのでした。
 たとえ、それでスザクが、『やっぱり、おなかがすいてるんだね』とごはんのじゅんびを始めたとしても。

 それでも、ルルは、自分たちが上手くいっている、と思っていました。
 ううん、そう思いたかっただけなのかもしれません。
 だって、スザクは、ルルのすがたが見えなくなると、ちゃんと名前を呼んで探してくれましたし、ルルがスザクの前に現れると、抱き上げてほおずりしてくれたのですから。
 ときどき、学校という場所に行って、いなくなったとしても、帰ってきたら、ルルにべったりだったのです。

 それなのに。

「ユーフェミアさまっていうんだ・・・身分の高い方なのに、全然、偉そうぶらなくって、とても可愛らしいお方なんだよ」
 留学生として、スザクが通っている学校に来たお嬢さまは、実は、さる国の皇女さまというウワサがありました。
 でも、顔がそっくりなだけですわ、とにっこり笑われて、追求を逃れてしまったお嬢さまは、皇女さまとは思えないくらいにバイタリティにあふれ、気さくで人なつっこくて、あっという間にクラスの人気者になってしまったそうです。
 そんなユーフェミアさまが、スザクに想いを寄せている、ということがクラス中に知れわたったのは、彼女が、みんなの前で公表してしまったせい。
「わたくし、枢木スザクさんと、お付き合いしたいの。よろしいかしら?」
 朝、ホームルームが始まる前に、スザクの席の前に立ったユーフェミアさまは、そう宣言してしまったのです。
 当然、クラスの中は、大騒ぎ。
 クラスの男子全員に、羨望のまなざしで見つめられ、女子全員に、ここで断ったら男じゃない、と言われたスザクは、ユフィ、と呼んでください、という言葉にうなずくしかありませんでした。
 もともと、スザクだって、彼女のことをよく知らなくて、好きとか嫌いとか、そんな風に考えたことがなかっただけなのですから。
 こうして、スザクがOKを出してしまったことで、全校生徒公認のカップルが誕生してしまいました。。。

 そんな話を、スザク調に脚色されて聞かされたルルは、びっくりして、まだ実感がないんだ、と言いながら、ほおを染めるスザクの顔を、じっと見ていました。

『お付き合いって、何? ずっと一緒にいることなの?』

 ルルが、通じないことを分かっていながら、スザクにそう訊いたのは、不安だったせい。
 一度だけ、スザクのアパートに来た、リヴァルとかシャーリーは、クラスメイトだって言っていたけれど、それとはどう違うのでしょう?

 恋人って、スザクが見ていたテレビによると、ずっとそばにいて、逢えないとさびしくて、逢うとドキドキして、そう、今のスザクの顔みたいになって・・・。

 ルルは、はっとします。
 そのとき、スザクが昨日洗ったばかりの後頭部を掻きながら、こう言いました。
「今度、ルルにも紹介するよ・・・リヴァルやシャーリーのときみたいに、あばれないで、大人しくしていてくれよ?」

 スザクは。
 何にも分かっていませんでした。
 リヴァルやシャーリーは、スザクが、お布団から出られないくらいに、体の調子が悪かったのに、勝手にドアを開けて、上がりこんできたのです。
 そして、ノートをいっぱいスザクの枕元に置き、スザクを困らせたあと、台所へ行って、冷蔵庫の中身を物色し始めたのです。
 ルルは、スザクを守りたい一心でした。
 スザクを困らせて、アパートの中を荒らす悪いやつ。
 スザクが動けない今、スザクを守れるのは、自分しか居ないのですから。
 でも、ルルが、悪い人だって思って飛び掛った二人は、スザクのクラスメイトっていう人たちで、カゼで学校を休んだスザクに、授業のノートを渡し、温かいごはんを作ろうとしていただけだったのです。

 ルルは、しょんぼりしました。

『オレがいると、ジャマなのか?』

 そう訊くと、スザクは、考え込むように、あごに指を当てます。
 相変わらず、ルルの言葉は、通じていないはずのスザク。
 なのに、どうして、こんなときばかり、絶妙のタイミングで、言葉を探すような真似をするのでしょう?
 ルルは、スザクの言葉を、じっと待ちます。
 スザクは、言いました。

「やっぱり、やめよう」

 ルルは、その言葉を聞いた瞬間、スザクのアパートを飛び出したのです。


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