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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

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猫の森には帰らない。(その10)
ささいな勘違いが、誤解を呼んで、本当のことが分からなくなります。
本当のことを確かめるのも、逃げたままでいるのも、その人次第。
でも、逃げ出したいくらい怖かったとしても隣りに誰かがいてくれたら、
がんばれるのかもしれませんね。

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猫の森には帰らない。

(その10)

 ルルは、まおの質問に対し、首を横に振りました。
 正直言うと、ユフィという少女のことは、ルルは、よく知りません。
 ただ、スザクの話によると、とても優しく、明るくて、学園の人気者なのだとか。
 スザクも、ユフィの話をするときは、とても穏やかな顔をしていました。
 ルルは、自分の知らない顔で、知らない少女のことを語るスザクを見て、疎外感を覚えてしまったのです。
 まおは、また、少しだけ考えるようにすると、ルルに訊きました。
「じゃあ、スザクってひとは、ルルのことを・・・その、ジャマだ、とか言ったの?」
 ルルは、また、首を横に振ります。
 まおは、あれ、と思いました。
 だって、ルルの話を聞いていると、ルルの大事なひとであるスザクに、また別の大事なひとが出来ただけで、ルルは、そのひとにも、スザクにも嫌われているわけではないのです。

 だったら・・・!

 まおは、ルルに言いました。
「じゃあ、そのひとが、ルルのことを好きになってくれれば、みんなでいっしょにいられるんじゃないのかな?」
 ルルは、驚いて、まおの顔を見ました。
 まおは、とてもかんたんそうに言いましたが、それは、とてもむずかしいことのようにも思えます。
 だって、ルルは。
「色の黒いネコは、ニンゲンたちにとって、不吉のしるしなんだ・・・だから、オレは、嫌われることはあっても、好かれることはない」
 まおは、風が教えてくれたことを思い出しました。
 まおやしーつーとよく似ているけど、別のもの・・・不吉ないろをした、災いのしるし。
 風は、まおに、そう言ったのです。
 でも、まおには、ルルがそんな風には、全然、思えませんでした。
 確かに、ルルのこころには、まおが知らなかった感情がたくさんあって、今でもまおは、頭の中に入り込んでくるそれらを整理するのが大変なのですが。
 だからといって、ルルがまおに実際に危害を加えたこともなければ、ルルといっしょにいたことで、まおに悪いことが起こったわけでもないのです。
 そして。
 ルルのこころの中のスザクは、あんなにも、ルルに優しくほほ笑みかけてくれているのです。
 もし、まおよりもずっと長い間、ルルといっしょにいたスザクに、何か悪いことが起こっているのなら、スザクは、まおが見たような笑顔で、ルルの名を呼ぶわけがないのです。
 まおは、むずかしいことはよく分かりませんでしたが、スザクが、ルルのことを好きなんだってことは、ちゃんと判りました。

『スザクは・・・オレのこと、嫌いになっちゃったかな・・・』

「違うよっ」
 まおは、ルルのこころの声に、反射的に答えていました。
 ルルは、驚いて、まおの顔を見ます。
 まおは、自分のこころの中にある気持ちを、まおが考えたことを、どうやってルルに伝えたらいいのでしょう?

 ルルにも、ぼくと同じ『ちから』があればいいのに。

 まおは、一瞬だけ、そう考えましたが、しーつーが、普通は、お互いによくお話して、分かり合うんだって言っていたことを思い出し、首を横に振ります。
「えっとね・・・上手く言えないけど・・・ぼくは、ルルのこと好きだし、ルルが不吉だなんて思えないし、ぼくと同じことを考えるひとだって、きっといると思う・・・ううん、スザクだって、ルルが黒いことを気にしてなかったから、いっしょにいてくれたんだと思う・・・だったら・・・!」
 まおは、自分でも、何を言っているのか、よく分かりませんでしたが、とにかく、こころに思ったことを、ルルに言いました。

 この気持ちが、伝わればいい。
 ルルは、嫌われてなんかいないってことを、知ればいい。
 そうしたら、本当のことを確かめる前に、こんな風に逃げてきて、泣かなくてもいいから・・・!

 まおは、ルルの手をぎゅっとにぎりました。
「しーつーに訊いてみる・・・! ルルが住んでいたところへ、いっしょに行ってもいいか、訊いてくる。・・・ぼくが、ルルが嫌われてなんかいないこと・・・ルルが、不吉なんかじゃないってこと、証明してみせるよ!」
 まおは、ルルといっしょに、スザクに会う決意をしました。
 ルルには、スザクが考えていることが分からなくても、まおには、スザクがルルをどう思っているか、分かるから。
 だから、スザクがルルを好きだってことを、ルルに教えることができるはずです。

 そしたら、きっともう、ルルはさびしい気持ちにならなくてすむから・・・!

 まおは、ルルを哀しいままでいさせたくないと思いました。
 それは、まおが、しーつー以外に、初めて持った激しい感情でした。


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| 猫の森には帰らない。(完結) | 23:30 | コメント:0
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