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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

コメントについてのお願い。 | main | 愛の調教師・その2
猫の森には帰らない。(その12)
出会うなり、ケンカ腰のしーつーとルル。
ハラハラするのは、まおばかり?

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猫の森には帰らない。

(その12)

「あぁ・・・そうか・・・わかった。気をつけておく」

 しーつーは、鳥さんたちの話を聞いていました。
 まおが、おつかいの帰り道で会ったネコは、『ニンゲン』の飼いネコ。
 まおは、よく知りませんでしたが、森の住人たちは、ニンゲンのことをよく思っていませんでした。
 かつて、ニンゲンたちが、森と『共存』していたころは、『森』は、ニンゲンたちにとって、『信仰』と『おそれ』の対象でしたが、それもはるか昔のこと。
『科学』という名の『凶器』を得た彼らは、森の住人を追い払い、森を我が物にしようとし、果てには『森』そのものを壊してしまったのです。
 ニンゲンひとりひとりを見れば、そんなに悪いひとたちばかりではないのに、彼らは、集団になると、とても良くないものになるのでした。
 鳥さんたちだって、数多くの仲間たちが、鉄砲で撃たれたり、住む場所を追われたりしていましたから、やっぱり、ニンゲンたちに対して、あまりいい感情を持ってはいませんでした。
 ですから、まおが、ルルと話をしている間に、鳥さんたちは、そのことをしーつーに報告に来たのです。
 もし、まおが、ニンゲンの飼いネコに、傷つけられるようなことがあっても、鳥さんたちには、どうすることも出来ないのですから・・・。
 どうも、森の住人たちは、ニンゲンに飼われている動物に対して、ニンゲンたちに対する見方と同じ見方をする傾向があるみたいでした。

 さて。
 鳥さんたちの知らせを受けたしーつーは、そわそわしながら、まおの帰りを待ちます。
 まおが、大丈夫、と言ったから。
 信じて待つ、と、しーつーも決めたのです。
 でも、不安が拭いきれるわけもなく・・・しーつーは、まおのところへ向かおうか、と考え始めました。
 そのときです。
「ただいま~vvしーつー、あのね、きいて欲しいことがあるんだけど・・・」
 しーつーの心配をよそに、まおは、いたって元気なようすです。
 しーつーは、まおが無事、帰ってきてくれたことに、ひとまず、ホッとしました。
「おかえり、まお。・・・何も悪いことはなかった・・・?」
 まおの後ろから顔を出したのは、さっき話題になっていた黒いネコ。
 ニンゲンの飼いネコ、ルルでした。
 しーつーは、鳥さんたちに、ルルの外見を聞いていましたから、ルルがそのネコだということは、すぐに分りました。
 でも。

 大丈夫・・・なのか? まおと黒いネコが、いっしょにいて・・・。

 しーつーがルルをちら、と見ると、ルルは、ぺこり、と頭を下げます。
「おじゃまします、だってさ♪」
「こらっ・・・オレが言う前に、勝手に言うなっ」
 まおは、すっかり、黒いネコと仲良くなってしまったのか、冗談まで言い合ってます。
 しーつーも、だてに何百年も生きていませんから、ルルは、まおを傷つける存在ではなかった、と判断しました。
 それならば、ここは、ひとまず彼を『お客さま』として扱った方がいいでしょう。
 そして、この森に、ニンゲンたちを案内させなければ、別に黒いネコがひとり迷い込んできただけ、として、みんなの記憶からも忘れ去られていくはずです。
 しーつーは、少々、ことなかれ主義なところがありました。
「まおの友だちか?・・・私は、しーつーだ。ここでまおと暮らしている」
 しーつーは、ルルにかんたんな自己紹介をします。
 ルルも、少々戸惑いながらも、自分のことを言いました。
「オレは、ルル・・・まおとは、森の入口で会った。たぶん、気づいてると思うが、ニンゲンの飼いネコだ」
 しーつーは、ルルが、最後の言葉を言うときに、自分から視線をそらしたことに気付きました。
 たぶん、ここへくる間に、ルルは、ニンゲンに飼われていた、というだけで、嫌な思いをしたのでしょう。
 野生の動物たちは、ニンゲンのことを嫌っているひとが多いですから。
 しーつーは、表情をやわらげると、こう言いました。
「私たちや、森の生き物たちに、危害をくわえなければ、それでいい・・・ネコが猫をかぶって、どうするつもりだ?」
 少し、小バカにするように言うと、ルルの頬に、赤い色が入ります。
「だれが、ネコを被ってるって・・・?」
 キッとこちらをにらんで、そう言ったルルは、たぶん、彼本来の性格なのでしょう。

 プライドが高いお坊ちゃん。
 でも、口は悪し。

 まおは、ルルとしーつーのやり取りを、ハラハラしながら見ていましたが、そのうち、ふたりのあいだに、火花がちり始めると、両手をふって、彼らを止めようとしました。
「もうっ! 仲良くしてよっ・・・ぼくは、ルルもしーつーも大好きなんだから、ふたりとも仲良くしてくれなくちゃやだっ!!」
 しーつーとルルは、ほぼ同時に、まおのようすを見て、笑い出しました。
「そうだな。わざわざケンカするために、こんなところまで来たわけじゃない」
「こんなところ、とは言ってくれるな・・・まぁいい。まおの友だちなら、客人だ。丁重にもてなすよ」

 ふたりとも、口が減らないところだけは、そっくりでした。


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| 猫の森には帰らない。(完結) | 19:00 | コメント:0
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