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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

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猫の森には帰らない。(その14)
しーつーVSルル、再び?!
てか、告白大会じゃありませんって!



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猫の森には帰らない。

(その14)

 まおは、ルルが言っていることが、さっぱり分かりませんでした。
 いえ、言っていることじたいは分かるのですが、その意味が分からない、といった方が正しいでしょう。

 何かを知りたいのなら、それを知っている誰かに訊ねればいい。
 気持ちを確かめたいのなら、その本人に会って確かめればいい。

 まおは、そう思っているから、それが出来ないひとたちのことが分からないのです。
 でも、それは、かんたんそうに見えて、本当はとてもむずかしいことで、ひとは、悪い結果が出てしまうことを怖がるあまり、最初の一歩をふみ出すことをとまどってしまうのです。

 そんなことをしたら、その相手に嫌われるかもしれないから。
 嫌われるのが、イヤだから。
 いいえ、嫌われるのが怖いから。

 嫌われてしまったら、その相手に何を言われるか、何をされるか分からない恐怖が、ひとをおくびょうにしてしまうのです。
 でも、まおには、そういう意味での『恐怖』は、まったくありませんでした。
 それだけ、まおは、この森の中で、森のひとたちに愛されてきた、ということなのですが、まお自身には、そんなことは分かりません。
 確かに、まおは、傍に近づくだけで、その相手が何を考えているのか、強く思っていることは何か、そういうものを聞いてしまいますが、森のひとたちは、まおのことを大事に想っているひとたちばかりでしたので、まおを傷つけるようなことを考えるひとは、まず居なかったのです。
 ルルだけが、まおに『敵意』を持ったことがありましたが、それも一時的なことで、ルルは、まおにこころを開き始めていますから、そういう痛みも、まおのこころからは、消え去ろうとしています。
 まおは、ルルの『痛み』に触れることは出来ましたが、その痛みがどうして生まれたかが分かるようになるには、まだ少し知らなければならないことがあるようでした。

 まおは、しーつーと話し始めたルルのようすを、じっと見つめます。
 一応、しーつーの言いつけですから、すぐに口を出すことはやめましたが、ルルは、すぐに思っていることと違うことを口にするので、まおは、ルルがそれをしないように見張っているつもりでした。
 ルルは、一度だけ、こちらをちら、と見ると、口を開きます。
「しーつー。オマエは、まおを森の外へ出すことについて、どう思う?」
 まおは、ルルの言葉を、だまって聞きます。
 しーつーは、しばらく間を置くと、ゆっくりと口を開きました。
「そうだな・・・まおが出たい、と言うのなら、行かせても構わないと思う」
 まおは、しーつーが、自分の行動を分かってくれていると思って、喜びます。
 でも、ルルは、違うようでした。
「ウソ、だな」
 まおは、息を呑みました。
 まおには、しーつーが考えていることだけは聞こえません。
 ですから、しーつーが言ったことがすべてであり、それをウソだと思ったことは一度もありませんでした。
 だって、しーつーの言葉を信じられなかったら、まおは、しーつーの何を信じたらいいのか、分からなくなってしまいますから。
 でも、ルルは、ほんの少ししーつーと話しただけで、しーつーの言葉が『ウソ』だと言うのです。
 まおが、叫びたくなるこころを抑えて聴いていると、しーつーは、冷めた調子でこう言いました。
「ウソ・・・?どうして、そんなことが言える?」
 ルルは、立て板に水をとおすように、しーつーの問いに答えます。
「オマエは、まおが傷つかなければいい、と思っている。・・・出来ることなら、いつも自分の目が届くところにまおがいて、まおが泣かなくてもすむような、そんな世界であればいい、と思っている」
「何故、そう言い切れる?」
 まおには、ルルが言った言葉の意味を、自分が分かるまえに、話がどんどん先に進んでいっているように思えました。

 それって、つまり・・・?

 まおが、ゆっくりと、ルルが言った言葉を飲み込もうとしていると、ルルは、平然と言い放ちます。
「オマエが、まおを好きだからだ」
「え? えぇぇぇぇ?!」
 まおが、わけもわからず叫ぶと、しーつーは、ルルが言ったことを否定するわけでもなく、逆に、こう切り返します。
「ハッ・・・それは、オマエが考えていることじゃないのか?ルル。ひとの気持ちを代弁する風を装って愛の告白とは、ずいぶんとひねくれたお坊ちゃんだな」
「くっ・・・だが、オレが言ったことのほうが、オマエの本心に近い」
「何なの? しーつー・・・ルル?」
 まおは、何が起こっているのか、考えるコトを放棄してしまいました。

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