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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

祝・一周年! | main | 猫の森には帰らない。(その14)
猫の森には帰らない。(その15)
えぇ?!
いっしょに行かせてしまうのですか?
しーつーさん!

てか、どっかで聞いた『力』ですね。。。


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猫の森には帰らない。

(その15)

 しーつーは、ルルのセリフを聞きながら、全くその通りだ、と思いました。
 何故なら、しーつーは、まおが、生き物がこころに強く思ったことを聞いてしまう『力』を持っていることを知ったときから、ずっと、そのことばかりを考えてきたからです。
 でも、森の長老たちは、いつまでもしーつーが、まおをかばっていたのでは、まおは、これからずっとイタイ気持ちに、抵抗することができなくなってしまう、とも言いました。
 しーつーが、まおを庇い続け、森の奥に閉じ込めてしまったら、まおは、弱い心のままになってしまうのです。
 こればかりは、しーつーが、まおに言って聞かせるわけにもいかず、まお自身が経験して、少しずつ身につけていかなければならないことでした。
 ですから、しーつーは、自分の気持ちを抑えて、まおを『お使い』に出したのです。
 しーつーが予想したとおり、今日、ここへ帰ってきたまおは、ほんの少しですが、強くなったような気がしました。
 それは、きっと、目の前の黒いネコ・・・ルルと会ったからだと、しーつーは、考えます。
 しーつーが見たところ、ルルは、まだまだ『コドモ』でしたが、たいそう頭の回転がよく、自分と対等の口をききます。
 その中には、かなりキツイ言い方も含まれていて、少し前までのまおなら、泣き出していたでしょう。
 でも、まおは、その言葉だけにまどわされず、ルルのこころを知り、ルルと『友だち』になれたのです。
 そして、まおは、今まで、照れくささからくる『憎まれ口』以外の『ウソ』を知らなかったのに、ルルが、自分のこころに吐こうとした『ウソ』まで理解しようとしていました。
 それは、めざましい成長でした。
 でも、しーつーは、こうも考えました。
 ルルが吐こうとした『ウソ』は、いったい、誰のためのものだったのでしょうか?
 しーつーは、ルルが吐こうとした『ウソ』の内容を聞いたわけではありませんが、まおが叫んだ言葉から想像すると、こうなるはずです。

 ルルは、本当は、スザクに会って、気持ちを確かめたいのに、悪い結果が出ることを恐れて、それが出来ないでいる。
 でも、それにまおをつき合わせて、まおが傷つくことも恐れてしまっている。

 しーつーは、ふぅ、とため息を吐きます。
 そして、ルルの言葉に、こう返しました。
「そうだな・・・私とオマエは、同じことを考えている、ということだ・・・ならば」
 しーつーは、ルルをまっすぐ見据えると、言葉を続けます。
「オマエが、まおを守るなら、私は、まおがオマエについていくことを認めよう」
「しーつー?!」
 まおが、思わず、声を上げるのを聞きながら、しーつーは、ルルの返事を待ちます。
 ルルは、はっと目を見開いたあと、だんだんと苦々しい表情になっていきました。
 そうです。
 それは、ルルが、しーつーにゆだねようとしていた、まおを森の外へ出すことについての判断を、しーつは、見事にルルに押し付けてしまったのです。
 ここでルルが、ノーと言えば、まおは森の外へ出られなくなりますが、まおがそれを納得するわけがありませんし、イエスと言ってしまえば、ルルは、まおが傷つくことのないように、ずっとまおを守らなければならなくなります。
 どちらの答えも、今のルルには出しにくいものでした。
 しーつーは、期待を込めてルルを見ているまおと、返答に困っているだろうルルを、交互に見ると、ひとの悪い笑みを浮かべました。

 さてと。
 もうひと押ししておくか。

 しーつーは、笑みを浮かべたまま、ルルに言いました。
「これは、『契約』だ・・・ルル、オマエは、森のヌシの『伝説』を、聞いたことがあるのだろう?」
 しーつーがルルにそう言うと、ルルは、はっとしてしーつーを見ます。
 やはりな、としーつーは思いました。
 ルルが、こちらを見て、まおとこころで話していたことは、しーつーには、大方の予想はついていました。
 自分が、本当に、『森のヌシ』であるかどうか。
 ルルは、それをまおに訊いたのでしょう。
 それは、しーつーをぱっと見ただけでは、しーつーが『猫又』であることが簡単に判るわけではないから。
 でも、しーつーは、ルルが聴いているとおりの『不思議な力』を持っているわけではありません。
 しーつーは、ルルが自分についてのどんな伝説を聞いているかは、興味がありませんでした。
 しーつーにとって大事なのは、ルルに、まおを任せられるか、であり、ルルが自分に何を求めているかは、さして重要ではないのです。
 幸い、ルルは、まおのことを大切に思うようになってきているようですし、この二人をいっしょに行かせれば、まおとルル、両方にとって良い結果が出るような気がしました。
 果たして、しーつーは、言いました。
「『契約』を受け入れれば、私は、オマエに『力』を与えよう・・・その力は、オマエにとって役に立つはずだ」
「『力』だと・・・?」
 ルルの訊き返しに、しーつーは、うなずきます。
「そう、『契約』を結ぶ相手に『力』を与えるのが、私の役目・・・契約をした者は、力を得る代わりに、私の『望み』を一つ叶えてもらう」
 しーつーがそう言うと、ルルは、冷めたまなざしで、しーつーに問いかけてきます。
「まおを守ること・・・それがオマエの望みか?」
 しーつーは、もう一度うなずきました。
「・・・悪い話じゃないだろう?」
 ルルは、目を閉じて、しばらく考え込んでいましたが、やがて目を開けると、しーつーに言いました。
「・・・そうだな。だが、ひとつだけ確認させてもらう」
「何だ?」
「まおの・・・生き物のこころを読む力、まさか、オマエがまおに与えたものじゃないだろうな?」
 しーつーは。
 頭のいい子供は嫌いだ、と思いました。

 (インデックスへ/その16へ)
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