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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

猫の森には帰らない。(その17) | main | 祝・一周年!
猫の森には帰らない。(その16)
まおの『力』は、しーつーが与えたものじゃないか、と思うルル。
はたして、その『真意』とは・・・?

でも、まおにとっては、しーつーがどうして『力』をくれたかより
自分が、しーつーの役に立てるかの方が、大事なのです。。。

ルルは、『契約』を受け入れるのでしょうか?

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猫の森には帰らない。

(その16)

「まおの・・・生き物のこころを読む力、まさか、オマエがまおに与えたものじゃないだろうな?」

 ルルは、しーつーが持つ『力』を、他人・・・『契約』を結ぶ相手に『力』を与える力だと考えました。
 これは、しーつーが、自分で言ったのですから、間違いないでしょう。
 でも、そのとき、ルルの頭に浮かんだことは、まおのこと。

 もし、まおも、しーつーと何かの『契約』を結んでいて、『力』をもらったのだとしたら?

 ルルは、面白くない気持ちでいっぱいになります。
 なぜなら、もし、それが本当だとしたら、まおが、しーつーのそばにいるのは、まお自身の意思ではなく、しーつーとの『契約』があるからとも考えられるからです。
 そして、それによって与えられた『力』は、まおを森の外から遠ざけるためのもの。
 しーつーは、まおを森から出さないために、何も分かっていないまおに、そういう力を与えてしまった、とも考えられるのです。
 ルルは、自分の考えが、ただの思いすごしであってほしい、と思います。
 だって、それじゃ、まおが、あまりにもかわいそうですから。
 でも、ルルの質問に、しーつーは、無表情で答えます。
「そうだ」
 と。
「何だって?!」
 ルルは、目をむきます。
 それは、もっとも当たってほしくないことが、当たってしまったことへの『怒り』。
 やはり、しーつーは、まおを自分のそばにしばりつけるために、まおに『力』を与えたのでしょうか?
 ルルが、しーつーをにらみつけると、しーつーは、フ、と笑みを浮かべ、こう言いました。
「勘違いするな・・・力の現れ方は、ひとそれぞれ。私が決められるものではない・・・だがな、その『力』は、契約者が最も欲しがる力なのだ」
「ならば、まおは、どうしてひとのこころを読めるようになったんだ?」
 ルルは、イライラしながら、しーつーに訊きます。
 だって、それじゃ、まおがひとのこころを読む『力』を欲しがったみたいな言い方ですから。
 やっぱり、ルルには、納得がいかないのです。
 しーつーは、フン、と鼻を鳴らし、こう言います。
「それは、まお自身に訊くのだな・・・まおは、私と共に生き、私を守るという『契約』をした。そして得た力は、ひとの・・・私以外の生き物が強く想っていることを聴く力だった。まおが、どうしてそんな力を望んだのかは、私にも分からぬ・・・ただ、言えることは、その『力』は、まおが望む望まないにかかわりなく、まおを私・・・いや、この森にしばりつける原因となったということだけだ」
「そんなっ・・・!」
 ルルは、しーつーを何か、別のイキモノを見るような想いで、見ました。
 さっきまで、まおを心配していたはずのしーつーは、自分が与えた『力』に対しては、冷たく、突き放したような言い方をするのです。
 いえ、本当は、しーつー自身も、自分がまおに与えた力に対して、何らかの『責任』のようなものを感じていたからこそ、今まで、まおを森の外に出したがらなかったのでしょうが、そこまで複雑な感情を、ルルは、完全に理解できたわけではありませんでした。
 ルルが考えられたのは、もし、しーつーと『契約』を結び、まおを守る、といっても、自分に現れる『力』が、必ずしも自分にとっていいものであるという保証がないことだけでした。

 オレは・・・オレに現れる『力』は、オレにとって、幸いとなるものか、それとも・・・。

 ルルは、また迷います。
 そこへ、今まで黙っていたまおが、口をはさみました。
「ぼくはね、後悔してないよ。しーつーといっしょにいること。ぼくが森のひとたちの『声』を聴けるということは、しーつーが気付けなかったことに、気付くことができるってことなんだ。それが、しーつーの役に立てるなら、ぼくは、この『力』を持ったことをうれしいと思うよ」
 ルルは、まおの顔を見ました。
 それは、自分の生きる目的が、ちゃんと分かっているひとがする顔。
 自信と決意に満ちあふれた、生き生きとした顔。
 ルルは、今、まおの中の『強さ』を見たような気がしました。

 この二人は、オレには分からないところで、つながっているのかもしれない・・・。

 ルルは、まおが、ほんの少しだけ、うらやましくなりました。
 二人の間には、目には見えない『きずな』が、ちゃんとあるのです。
 それは、おたがいを信じあっている、というたしかな『あかし』。
 じゃあ、ルルとスザクは、どうだったのでしょうか?
 スザクは、ルルが、リヴァルやシャーリーを『スザクを困らせる悪い人たち』とカンチガイして、あばれたことを心配して、ユフィを家に呼ぶ前に、彼女のことを、ちゃんと教えてくれました。
 最後の・・・やっぱり、やめよう、と言ったことは、どういう意味だったのかよく分かりませんが、そのことだけはたしかです。
 でも、ルルは、スザクが、ユフィのことを話すとき、顔がゆるみっぱなしだったのを見て、もう自分は要らないんじゃないか、と思ってしまったのです。
 あとから、冷静になって考えてみれば、そんな気がしてきます。
 たぶん、ほんのちょっとした『すれちがい』。
 それが、ルルを『自分は独りぼっち』と思いこませ、まおやしーつーまでをも巻き込もうとしているのです。
 ルルは、少し考えると、言いました。
「オレは・・・たぶん、かんじんなところで、スザクを・・・スザクがオレを好きでいてくれていることを、信じられなかったんだと思う・・・今でも、スザクがオレをどう思っているか気になるし、嫌われていたらどうしようとも思う・・・だが」
 ルルは、言っているうちに、ふるえてくる自分に気が付きました。
 本当のことを話すのは、どれほど『勇気』がいるのでしょう?
 でも、ルルは、この二人には、ちゃんと自分の気持ちを知ってほしい、と思いました。
 まおは、自分のこころの声をききますが、それだけでは、不十分です。
 まおは、そのとき聞こえた声で、すぐに返事をしてしまうので、ルルにしてみれば、会話が成り立っているように思えないのです。
 しーつーにいたっては、どちらでもかまわないのですが、あんな風に小バカにされたままでは、ルルの気が治まりません。
 ルルは、ぐっとこぶしをにぎりしめると、続きを話します。
「確かめたいと思った・・・スザクが言いたかったこと・・・スザクがまだオレを必要としてくれるか・・・だから、オレはスザクのところへ戻ろうと思う・・・だが」
 ルルは、そこまで一気に話すと、いったん、言葉を切ります。
 まおとしーつーは、ルルの話をだまって聞いてくれました。
 まおは、今すぐにでも、ぼくも行く、と言わんばかりに、目をかがやかせて。
 しーつーは、静かにうなずきながら。
 そのようすを見ながら、ルルは、大きく息を吸い込みます。
「契約はしない」
 ルルは、おどろいた顔で自分を見る、まおとしーつーの顔を静かな気持ちで見ていました。

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| 猫の森には帰らない。(完結) | 13:00 | コメント:0
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