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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

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猫の森には帰らない。(その17)
ルルの意外な発言に、おどろきをかくせないしーつー。
ルルは、しずかな笑みを浮かべています。
まおは、ルルのこころの声を聴こうと、耳をすませました。

そして、三人がくだした結論は・・・?


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猫の森には帰らない。

(その17)

「それは・・・どういうことだ?」
 しーつーは、ルルが契約をしないことを、意外に思っているようでした。
 まおも、ルルが、どうしてそんなことを言ったのか、よく分かりません。
 まおは、むずかしいことはよく分かりませんでしたが、自分がひとのこころの『声』を聴く力を持っていることで、二人が、自分を森の外に出すことを渋っていることは、分かりました。
 それは、多分、ルルと初めて話をしたとき、ルルの中にあるイタイ気持ちにふれ、まおが泣いてしまったことにあるのでしょう。
 まおは、そう思いました。
 だったら、その気持ちをおさえることが出来れば・・・ほかのひとのこころの声を聴いても、まおがくじけなければ、まおが森の外へ出ても、何の問題もないはずです。
 まおにとっては、ルルは、しーつー以外に初めて出来た『大事なひと』。
 だから、ルルのためなら、きっと、どんなメにあっても、ガマンできると思っていました。
 それならば、ルルが、まおのために怒ることはないのです。
 あと、ルルがどんな『力』を欲しがっているのかは知りませんが、まおが今自分の『力』をこくふくしようとしているように、ルルだって、その『力』がまねくものを乗りこえられるはずなのです。

 二人、いっしょにいれば、大丈夫だよ。

 まおは、そう思いました。
 では、ルルは、どうして『契約』をこばんだのでしょう?
 まさか、まおを守ることをこばんだようには、思えません。
 それならば、こばんたものは、『力』をもらうこと。
 しーつーは、ルルにもう一度、かくにんを取っていました。
「本当に、『力』は要らないのか?」
 まおは、じっと耳をすませます。
 今、ルルの本当のこころを知ることができたら・・・。
 それは、本来なら、してはいけないことなのかもしれませんが、まおは、どうしてもルルの気持ちが知りたくて仕方がありませんでした。
 でも。

『まお。オマエが、オレのこころを知りたいのは、分かってる・・・だが、オレの口から話させてほしい。そして、オマエも、必要ないときは、その『力』をおさえることを覚えるんだ』

 ルルは、まおがしようとしていることを、わかっていたようでした。
 聞こえてきたのは、自分に対する呼びかけ。
『力』を使わないでほしい、というルルの『願い』でした。
「ルル・・・!」
 まおは、ルルが言おうとしたことはよく分かりませんでしたが、ルルの気持ちは、確かに受け取りました。
 まおは、はやる気持ちをおさえ、じっとルルの言葉を待ちます。
「それは・・・オレには、必要ないものだからだ」
 ルルは、少し迷うように視線を泳がせると、そう言いました。
 しーつーは、そんなルルを見て、フ、と笑みを浮かべます。
「そうかな・・・? 私が与える『力』は、『契約者』がもっともほしがる『力』。必要ない、とは心外だ」
 まおは、しーつーが、ルルをためしているような気がしました。
 今、まおは、ルルのこころをのぞかないよう、けんめいに『力』をおさえてはいますが、もともと、まおの力とは、意識しなくても近くにいるひとのこころの声が聴こえてしまうわけですから、まおは、ルルのこころを感じとってしまうのです。
 そして、まおが分かったことは。

 ルルは・・・迷っているんだ・・・本当は、力があれば、かんたんにスザクと向き合うことができる。・・・でも、その代わりに、何がおこるのか分からないから・・・だから迷って・・・。

「ちがうな」
と、ルルは言いました。
 その言葉は、しーつーの言葉を否定したのでしょうが、まおの予想も否定しているように、まおには感じられました。
 何故なら。
「オマエのそれは、使いようによっては、契約者自身をも、おとしいれる『力』だ。ただ、ひととはちがう『力』を持った、と喜んでいられるうちはいい・・・だが、まおみたいに、みだりにひとのこころをのぞいたり、オレがのぞむように、自分の思い通りにひとを動かそうとしたりしていたら、オレたちは、その力がなければ、何も出来なくなってしまう・・・オレは、オレはな、まお・・・スザクがオレだけのものになって、オレはスザクだけを見て、そんな暮らしがずっと続けばいい、と思っていたんだ・・・!」
 まおは。
 ルルが、その言葉を言うのに、どれくらいの『勇気』が必要だったのだろう、と思いました。
 さびしい、という気持ち。
 まおが、ルルに感じた、いちばん強い気持ち。
 でも、その気持ちは、ルルの中で、そんな自分本位で、周りのひとたちのことを何も考えていない願いを生み出していたのです。
 ルルは、本当のことを言ったら、スザクに嫌われる、と言っていました。
 まおは、ルルが今言った言葉こそが、スザクにいちばん知られたくなかった気持ちじゃないか、と思います。
 自分以外のひとを、自分の思い通りに動かそうだなんて!
 ルルは、大きくため息を落とすと、こう続けました。
「しーつーと『契約』すれば、それを実現できる『力』が手に入るのだろう・・・だが、オレは、そんな力でスザクを手に入れても、全然嬉しくない。だから・・・!」
「・・・分かった」
 しーつーの顔に、どこか安らかな笑みが浮かびます。
 しーつーは、ルルに向かって、すっと右手を伸ばしました。
「・・・まさか、この『力』をこばむ者が現れようとはな・・・」
 計算ちがいだ、としーつーは、笑いました。
 ルルは、不敵な笑みを浮かべ、こう言います。
「・・・まおのせいさ」
 まおは、ルルがどうしてそう言ったのかは、分かりませんでしたが、それをルルのこころに訊くことはしませんでした。
 ルルが、まおに知って欲しい、と思えば、それは、ちゃんとまおの耳にとどくはずだからです。
 まおは、しーつーとルルが、あくしゅをするのを見て、こう思いました。

 きっと・・・これで、よかったんだよね。

 と。

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| 猫の森には帰らない。(完結) | 13:00 | コメント:0
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