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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

Masquerade on Whiteday (その1) | main | 猫の森には帰らない。(その17)
猫の森には帰らない。(その18)
しーつーの『計算外』。
ルルの『思惑』。

そして、『旅立ち』のとき。。。


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猫の森には帰らない。

(その18)

 しーつーにとっては、二つの計算外がありました。
 ひとつは、ルルが、『契約』をしない、と言ったこと。
 まおには話していませんが、しーつーは、『力』を欲しがっている、いえ、どうしても叶えたい『望み』があるひとが判る、そんな『カン』みたいなものがありました。
 それは、この森でくらすようになってからも変わることはなく、まおがしーつーのところへくる前は、『望み』があるひとに『力』をあたえることもあったのです。
 それが、どういう風に外の世界で伝わっていたかは、しーつーは知りませんが、ルルは、その『伝説』を聴いて、この森の近くまで来たのだろう、としーつーは思っていました。
 だから、その『望み』を叶える『力』をあたえれば、ルルは、こちらの要求も呑んでくれるだろう、と思っていたのです。
 ですが、まだ(ニンゲンでいうところの)10歳くらいにしか見えないルルは、外見に反して、たいそう『りこう』で、しーつーがあたえる『力』の危険性を見ぬいたどころか、まおが、この森を出られなくなってしまった理由まで見ぬいてしまったのです。
 実のところ、まおが望んでいたことを、しーつーは、うすうすですが、感づいていました。
 まおは、からだの色が異常にうすく、外からの刺激に弱かったこともあり、おそらく、赤ちゃんだったころに、すてられてしまったのでしょう。
 でも、まおは、成長するとともに、丈夫なからだになりましたし、色がうすいのは変わりませんが、陽の光を浴びて、ぎんいろに見える髪や、赤い瞳は、それと知らなければ、ただ美しいだけのものでした。
 しーつーにとってみれば、なんでもないこと。
 でも、そんなことですてられたまおには、自分を愛し、守ってくれるひとが必要だったと思われます。
 しーつーは、まおに名前を付け、『契約』を結びました。
 しーつーのそばにいて、しーつーを守ること。
 それは、幼いまおには、自分の『望み』であるという『カンチガイ』を引き起こしてしまっているようですが、実は、しーつーが願ったことでもあったのです。
 だって、そうすれば、しーつーは、ずっとまおのそばにいて、まおを好きでいられますから。

 もうひとつの計算外は、まおが、思いの外、ルルにひかれ始めている、ということでした。
 まおにとって、ルルという外からの刺激は、とてもイタイものであるはずでした。
 ニンゲンとともにくらし、ニンゲンに近い考え方をもつネコ。
 ニンゲンの飼いネコ・ルルが考えることは、今まで、森の住人たちのストレートでやさしいこころにしか触れてこなかったまおにとっては、フクザツできびしいものに感じられるだろう、としーつーは思っていたのです。
 確かに、まおは、ルルのこころに触れ、多少のダメージを受けたようではありました。
 でも、まおは、自分が受けた痛みより、ルルが抱えている痛みをなくすことを考えたのです。
 それは、しーつーにとっては、大きな計算ちがいでした。
 まおの気持ちが、まおの言葉が、ルルに、本当は『力』なんか必要ない、ということを、ルルに気づかせてしまったのです。
 ルルは、『契約』を受けませんでした。
 そして、まおを、森の外へ出すかどうかは、ふりだしに戻ってしまったような気がしました。


 しーつーが、ルルとあくしゅをすると、ルルは、またしーつーの『予想』をうらぎってくれました。
 それは。
「まおを・・・オレが住んでいたところへ、連れて行ってみようと思う」
「ルル?!」
「何だって?!」
 ルルの意外な発言に、しーつーとまおは、おどろきをかくせません。
 だって、この話の流れでいけば、ルルは、しーつーとの『契約』を結びませんでしたから、まおを守れ、というしーつーの要求を呑まず、好きにすることができるのです。
 それなのに、わざわざ、まおを連れていって、どうしようというのでしょう?
 しーつーは、声を抑えて、ルルに問います。
「・・・それは、何故だ?」
 ルルは、まおが提案したとおり、スザクの気持ちを確かめるために、まおの力を利用するのでしょうか?
 それなら、最初から、今までのことは『茶番』でしかありません。
 しーつーが、そう思っていると、ルルは、しーつーの問いかけには答えず、こう言います。
「だが、スザクのこころを読むのには使わない」
 しーつーが、まおをちら、と見ると、まおは、ルルの言ったことは、ホントだよ、と教えてくれました。
 いったい、どういうことなのでしょう?
 しーつーが、ルルの考えを測れないでいると、ルルは、口の端を引き上げます。
「オレは、まおに『勇気』をもらった・・・だから、オレも、まおに森の外を見せてやりたい。・・・そう思っただけだ」
 ルルが、そう言うと、まおが、何かをつぶやきます。
「借りは・・・返す・・・どういうこと?」
 まおには、ルルが考えていることが分からなかったようでしたが、しーつーは、まおが代弁した言葉で、ピン、と来ました。
 つまりは。
 ルルは、まおに森の外を見せることによって、自分がまおにしてもらったことを返そうとしているのです。
 それは、まおが森の外で傷つくようなことがあっても、ルルがまおを守る、ということでもあるように思えました。
 だって、ルルは、結果的には、まおを自分の都合で森の外へ連れだそうとしているのですから。
 しーつーは、半ばあきれたような気持ちで、ルルのセリフを笑いました。
「ハ・・・ン・・・理由がなければ、いっしょに遊ぶこともできないのか」
 それは、しーつーが、二人の旅立ちを、許したということでもありました。
 もっとも、それに気づいたのは、しーつーと同じくらい『憎まれ口』を言うルルだけでしたけれども。

 (インデックスへ/その19へ)
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| 猫の森には帰らない。(完結) | 22:00 | コメント:0
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