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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

Masquerade on Whiteday (その3) | main | Masquerade on Whiteday (その1)
Masquerade on Whiteday (その2)
突発企画★ホワイトデー・ルルコv

ご好評(?)につき、『ちょこっとルルコ』のスザク&ルルコに
再登場していただきました・・・!

ルルコ語りのR-18ですので、中学生や高校生のお嬢さま方は
バックプリーズにてお願いします・・・ごふん!

それでは、大人なアナタは、続きを読むをクリックしてくださいませv

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Masquerade on Whiteday (2)

 三人揃っての食事は、和やかに運び、食後のデザートも、好評だった。
 ナナリーは、毎日が、覚えることの連続で、寮の自分の部屋に帰ると、明日の準備もそこそこに、寝てしまうのだと言う。
 その代わり、朝早く目が覚めてしまうので、朝食前に、出掛ける準備と前日の復習や予習しているのだとか。
 なるほど、眠い目をこすって勉強するよりは、効率的なのかもしれない。
 スザクは、まだ14歳なのに、しっかりしてるんだね、と、しきりに感心していた。
 オレが、オマエも見習ったらどうだ、とからかってみたら、スザクは、頬を人差し指で掻きながら、こんなことを言った。
「それでもいいけど・・・朝は、みそ汁の匂いで目を覚ますのが好きなんだ」

 それは、オレがいつも作っている朝食のことだろうか?

 不意打ちで来たスザクのセリフに、オレの時間が、一瞬止まる。
 ナナリーは、口に手を当てると、まぁ、と言い、にっこり笑ってこう言った。
「お二人は・・・ラブラブなんですのね♪」
 あらためて言われると、これほどくすぐったい話もなかった。

 スザクは・・・毎朝、オレが起こしに行くことを、喜んでくれてるのだろうか・・・?

 オレは、そんなことを考えながら、スザクの顔を見た。
 スザクが、オレの視線に気付いたのか、こちらを向く。
 浮かんだ微笑みの中には、オレにとって、とても都合のいい答があるような気がした。


 ナナリーは、そのまま泊まっていくのか、と思ったら、そうではなかった。
 どうやら、この家から、そう離れていないホテルに、宿を取っていたらしい。
 オレは、ナナリーをホテルの前まで送っていくよ、と言ったスザクが、自分の上着を取りに行っている間、ナナリーと少しだけ話をした。
 ナナリーは、少し考えるようなフリをすると、こんなことを聞いてきた。
「私の考えすぎかもしれないのですけど・・・・今日は、何かの記念日だったのですか?」
「・・・どうして、そう思ったんだい?」
 オレの聞き返しに、ナナリーは、言いにくそうに、言葉を切り出した。
「いえ・・・そんな風に思っただけです・・・お姉さまが、どこか、そわそわしていらっしゃるような気がして・・・デザートも、スザクさんの好みに合わせてあるような気がしましたし・・・」
「・・・・そんなことないよ」
 オレは、言いながら、申し訳なさそうな表情になっていくナナリーに、そう答えることしか出来なかった。
 そうこうするうちに、スザクが戻って来て、この話は、中断されてしまった。
「じゃあ、ちょっと行ってくるから」
「おじゃましました・・・」
 スザクが、ナナリーと一緒に、闇の中に消えるのを見送ると、オレは、キッチンの片付けを始めた。

 確かに、オレは、今日を楽しみにしていた。
 バレンタインデーのちょうど一ヶ月後、ホワイトデーは、スザクと二人きりで・・・。
 だが、ナナリーが邪魔とか、そういうつもりじゃなかったんだ・・・。
 オレは、ずっと、同じ宮殿で暮らしていたナナリーが、いつのまにか、オレに気を使うようになっていたことに、この家に来てから気付いた。
 学校の話をしなくなった。
 何も言わなくても、側に居てくれた。
 そして、オレが言うより先に、オレが欲しいものに気付いてくれた。
 それら全てが、父上から、宮殿の外へ出ることを禁じられていたオレへの気遣いだったとしたら・・・?
 ユフィ以上のワガママで、おてんばだったナナリーが、オレの側に居るために、外へ遊びに出ることも、友達を作ることも、やめてしまったのだとしたら・・・?
 今日、楽しそうに、学校の話をするナナリーを見て、オレは、そんなことを考えた。
 スザクの前で笑うナナリーは、とても可愛くて、輝いていて・・・眩しかった。
 毎日の忙しさでさえ、楽しんでいるかのように、生き生きとして・・・。

 オレは、全ての食器を洗い終えてしまうと、それを拭き始めた。
 何かをしていないと、鬱々としてしまいそうで、怖かった。
 しかし、こんな毎日やっていることを繰り返すだけでは、胸の中に波紋のように広がる不安を取り除くことは出来なかった。


「ただいま~」
 全ての片付けが終わってしまい、どうしようか、と思ったとき、スザクが帰って来た。
 こういうときばかり、絶妙のタイミングで、オレの前に現れるのだ、スザクというヤツは。
 オレは、内心、ホッとしながら、玄関でスザクを迎えた。
「・・・早かったな」
「うん、本当に、すぐそこだったからね」
 スザクは、そう言うと、靴を脱ぎ、オレたちは一緒にリビングへと向かう。
 そして、並んでソファに座ると、スザクは、人懐っこい笑みを浮かべ、こう言った。
「・・・それにしても、ナナリー、大きくなったなあ・・・びっくりした」
「ナナリーのことは、覚えているのか?」
「うん・・・少しだけ」
 オレは、スザクの言葉に、スザクがナナリーのことは覚えていたことを知った。
 曖昧だ、とスザクが言っていた七年前のブリタニアでの記憶は、どうやら、断片的ではあるが、覚えている部分もあるらしい。

 完全に忘れてしまったのは、オレのことだけなのか・・・。

 オレは、スザクの抜け落ちてしまった記憶が、自分に関する全ての事柄と、スザクの父親の死に関する事柄ではないか、と見当を付けた。
 オレが、考え込んでいると、ふと目の前に、物言いたげなスザクの顔があった。
「?・・・どうした?」
 オレが、スザクの言葉を促すと、スザクは、何を考えたのか、こう言った。
「・・・ごめん」
「何が?」
 突然謝るスザクに、オレは、驚きを隠せなかった。 反射的に出た言葉は、オレが一番聞きたくない言葉を、スザクの口から導き出す。
「・・・キミのことだけ・・・覚えてなくて・・・ぼくは、ずっと、ルルーシュに淋しい想いばかりさせて・・・」
「・・・もういい」
「でも・・・!」
「もういいんだ・・・そのことは、気にするな」
 かつて、オレは、自分の淋しさだけに囚われて、何も覚えていないスザクを責めたことがあった。
 しかし、スザクは、何も覚えてなくても、ちゃんと、本当のことにたどり着いてくれたし、他の誰でもなく、オレを選んでくれた。
 だから、もういいんだ。
 覚えてないことを、スザクが気に病む必要などない、ただ、オレ自身が、何も分かっていなかっただけで、もしかしたら、スザクは・・・。
「ぼくは、どうやってキミに償ったらいいのか、分からないけど、ぼくが出来ることなら、何でもするよ」
「スザク・・・!」
 スザクが言ったセリフは、今のオレの気持ちを逆なでするのには、充分過ぎるものだった。

 もういいって・・・気にするなって言ってるのに、まだ言うのか?!
 それじゃ、まるで・・・!

「オマエは、オレに償うために、オレを選んだのか?!」
 オレは、溢れ出す感情を、抑えることが出来なかった。
 それは、いつも胸の中にあった『不安』の正体。
 ユフィでなく、オレを選んでくれたスザク。
 迎えに行く相手を、オレを忘れてしまったことを、謝り続けるスザク。
 オレを大切に扱い、大事にしてくれるスザク。
 それら全てが、スザクの中にある、記憶を失ってしまったことへの『負い目』から来た行動だったとしたら?
 スザクが記憶を失ったのは、スザクのせいじゃないのに、スザクは、そのことを気にして、オレに優しくしてくれるのだとしたら?
「・・・ルルーシュ」
 スザクは、オレの名を呼ぶだけで、オレの問い掛けを否定してはくれなかった。
「・・・スザク、今日が何の日だったか、覚えているか?」
 オレは、ナナリーを招き入れたことで、見送るつもりにしていた、今晩の予定を持ち出した。
 スザクは、少しだけ目線を上に上げ、それから答える。
「ホワイトデー?」
「・・・そうだ」
 オレは、スザクの今思い出したかのような態度にいらつきながらも、静かに同意した。

 ナナリーを招き入れたのは、オレだ。
 スザクが、記憶を無くしたのは、スザクのせいじゃない。
 そして、スザクが、そのことを気にしているのも、オレのせいだ。
 ・・・そんなこと、分かってる。
 スザクが、何も悪くないことなど、オレが一番よく分かってる。
 ・・・悪いのは、全部オレだ。
 だが・・・!

「オレが、バレンタインデーに言ったこと、覚えているか?」
 オレは、自分の問い掛けに、スザクが首を縦に振るのを、冷めた気持ちで眺めた。
「オレに償いたいのなら、バレンタインの三倍返しをして貰おう」
 スザクは、息を呑んで、オレの顔を見た。
 そんなスザクを視界に留めると、オレは、悪魔のような言葉を、吐き捨てる。
「・・・そうだな、幸い、明日は土曜日で、春休み前の補習も休みだったはずだ・・・お返しは、スザク、オマエ自身でしてもらおうか?」

 それは、スザクの意思を完全に無視した、卑怯極まりない要求だった。


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