FC2ブログ
『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

『パズルのピース』その1 | main | 『この闇の深さを君に』インデックス
猫の森には帰らない。(その19)
森を出たふたりを待っていたのは、いたずらっこの風でした。
まおに、警告をしたつもりが、その元凶(?)と連れ立って歩く
まおに、おどろく風。
かれは、何を思うのでしょうか・・・?

------------------------------------------------------------

猫の森には帰らない。

(その19)

「おや? あの子たちは・・・」
 いたずらっこの風は、森を出ていくふたつの小さな影に、目を止めます。
 ひとつは、さっき、自分の声を聴いた銀色のネコ。
 そして、もうひとつは、自分が見つけた黒い・・・ニンゲンの飼いネコ。
 どうやら、ふたりは、いっしょにどこかへ向かっているようでした。
 風は、ふしぎに思います。
 なぜなら、今まで、ニンゲンが、自然界のものたちと関わったとき、よくないことばかりが起こることを、風自身もたくさん見てきたからです。
 ですから、ニンゲンに飼われていたネコも、風の中では、同じようなものでした。
 ところが、銀色のネコ・・・まおは、ニンゲンの飼いネコといっしょにいるばかりか、とても機嫌がよさそうに見えるのです。
 もしかして、風が心配したことは、起こらなかったのでしょうか?
 ともかく、ふたりのようすが気になった風は、上空から、ふたりを見守ることにしました。


 まおは、ニンゲンの飼いネコ・・・ルルに、こう言います。
「ホントはね、ルルが、しーつーとの『契約』を結ばないって、聞いたとき、ぼくは、ルルとお別れしなくちゃいけないのかな、と思ったんだ」
 まおの言葉に、ルルは、首をかしげ、こう訊きます。
「なぜ、そうなる?」
 すると、まおは、ん、と考えたあと、こう言いました。
「だって・・・ルルが、自分のちからで、スザクの気持ちをたしかめるって言ったから・・・もう、ぼくは、必要ないのかなって・・・」
 まおは、少しだけさびしそうにそう言うと、笑顔を浮かべ、先を続けます。
「でも、ルルは、ぼくを連れていってくれるって言ってくれたから、すごくうれしかったんだ」
 そう言って、にこにことするまおに、ルルは、バカだな、と呟きます。
 そして。
「必要とか、必要じゃないとか、そんな気持ちで、オマエを連れてきたんじゃないさ」
 ルルは、まだ、率直に自分の気持ちを言うことはできませんでしたが、まとう空気は、とてもやさしいものでした。
 まおは、ルルに言います。
「ルルも、ぼくのことが、好きなんだよね?」
 それは、すでに分かり切ったことを確認するような言葉でしたが、ルルは、ふしぎと嫌な気持ちにはなりませんでした。
 それは、まおが、全身で、うれしい、という気持ちを表現しているからなのかもしれません。
 でも、ルルの口は、いけない子で、つい、憎まれ口が飛び出します。
「勝手に、人の気持ちを代弁するな」
 まおは、ルルが照れているだけだって、ちゃんと判りますから、そんな言葉も、へっちゃらでした。
 でも、もし、ホントにルルが嫌な気分になっていたらいけないので、ちゃんと謝ります。
「ごめん・・・でもさ、スザクも、今のルルと同じかもしれないよ?」
 不意に飛び出したまおの言葉に、ルルは、はっと息を呑みます。
 それは。
 ルルにとっては、非常に都合のいい解釈で。
 でも、スザクが向けてくれた笑顔が、ウソだったとは思えません。
 だったら、スザクも、自分のことが好きで、そばに置いてくれたのでしょうか?
 真っ黒で、素直じゃなくて、スザクに迷惑ばかりかけていたけど。
 それでも、スザクが、戻ってきた自分を、あのときと同じ笑顔で迎えてくれるなら。
 そうしたら、自分も、スザクが連れてくる桃色の女の子を、受け入れてもいいんじゃないか、と思いました。
 今まで、ルルは、スザクしか見て来なかったけど、まおに逢ったことによって、他のひとにも目を向けるようになりました。
 スザク以外に、ルルを受け入れてくれるひとはいませんでしたが、まおは、初めて逢ったときのことはともかくとして、今では、ちゃんとルルを受け入れてくれています。
 だから、ルルは、ほんの少しだけ、勇気を出すことにしました。
 そして。
「・・・そうかもしれないな」
 まおの言葉が、ルルにとって、何よりの『勇気』でした。


「ふぅん・・・上手くやってんじゃん」
 風は、まおとルルが、森の入り口に向かって歩いていくのを見ながら、そうつぶやきます。
 やっぱり、まおには、何かふしぎな力があるように思えました。
 それは、まおが持っている『力』とは別の力・・・しーつーとの『きずな』によって、きずかれてきた、よい方向へものごとを考えられる力でした。
 そのことが、まおのこころを純粋にたもち、まわりのひとたちにも、まおを傷つけることをできなくしてしまうのです。
 だって。
 こんなにかわいいのだから、そのまま笑顔でいてほしい、と思うのは、やさしいこころを持っているひとなら、だれでも考えることなのですから。。。
「そうと決まれば」
 風は、さっき通ってきた道にいた、ニンゲンたちのことを思い出します。
 男の子と女の子の二人連れで、しげみや木のかげをのぞき込んでは、ルル、と呼んでいました。
 そして、男の子の方は、女の子に、こう呼ばれていました。
 スザク、と。

 (インデックスへその20へ
拍手する
| 猫の森には帰らない。(完結) | 22:30 | コメント:0
コメント
コメントする














管理者にだけ表示を許可する

| ホーム |

Profile
pixiv

pixiv

What's New
Manu
Search

Counter

Link

お世話になってます♪

ギアスサーチバナー
GEASS SEARCH 様

ギアスSSサーチバナー
ギアスSSサーチ様


スザルル同盟様はサイト閉鎖されました   ロロ同盟バナー
スザルル同盟様  ロロ同盟様

Link 2
Comment
Mail Form

↓お問い合わせは、コチラで↓

名前:
メール:
件名:
本文:

QR CODE

QR

ケータイからもご覧いただけます♪