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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

深淵の闇 2 | main | 「キミのコト、イチバン好きは、ボクなのに」(中編)
「キミのコト、イチバン好きは、ボクなのに」(後編)
SNSサイトの日記で、足あと1万Hitを獲得された
しのさまからのリクエストです。

スザルルで、スザク嫉妬話。

公園で話をするスザクとルルーシュ。
完結です。。。
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「キミのコト、イチバン好きは、ボクなのに」 (後編)


 ルルーシュは、深くため息を吐き、ボクが思いつきもしなかったことを言い出した。
「話があるのは、オマエの方だろ・・・」
 ボクは、ルルーシュが言ったことの意味が分からなくて、首を傾げる。
 すると、ルルーシュは、また、ためいきを落とした。
「・・・気付いてなかったのか?・・・スザク、オマエ、ずっと何かを言いたそうに、オレのことを見ていたんだぞ?」
 ボクは。
 そんなにも、ルルーシュのことを見ていたんだろうか?
 ううん、違う。
 見ていたことに、気付かれていたのか。
 キミが居ない学園が、途端に味気なくて、キミが居る学園が、全然落ち着かなくて、キミがボクを・・・ボクだけを見ていないことが、凄く悔しくて。
 ボクは、キミだけを見ていた。
 少なくとも、学校では、キミだけを見ていた。
 でも。
 ボクが、黙っていると、ルルーシュは、ボクを正面から見据えて、こう言った。
「変わったな・・・スザク。以前のオマエなら、考える前に、口から出ていた。口に出す前に、身体が動いていた。・・・だから、オマエが思っていることなんか、簡単に分かった。だが」
 ルルーシュは、一旦、言葉を切ると、ベンチから立ち上がった。
 そして、何も言えないでいるボクの正面に立ち、こちらを見下ろしてくる。
 不意に、ルルーシュが、制服のポケットからハンカチを取り出した。
 ボクが、何故、ルルーシュがそんなことをしたのか分からず、戸惑っていると、彼は、そのハンカチを広げ、ボクの顔の前にかざす。
 白いハンカチは、丁寧にアイロンがかけてあったけれど、向こう側が完全に透けて見えるほど薄いわけではなく、ボクの視界は、真白になった。
 かろうじて分かるのは、目の前に居るルルーシュの影くらいか。
 ルルーシュは、ボクが、されるがままになっていることを確認すると、こんな問いかけをしてきた。
「スザク・・・オレが今、どんな表情をしているか、分かるか?」
 ボクには、ルルーシュが何を言いたいのか、さっぱり分からなかった。
 何故なら、ボクの目の前に、まるで目隠しのように、広げたハンカチをかざしたのは、ルルーシュなのに、その張本人が、ボクに、ハンカチの向こうのことが分かるか、と問いかけてくるのだから。
 そんなの。
「分からないよ・・・決まってるじゃないか」
 ボクが、そう言うと、ルルーシュの影が、ちら、と動いたように見えた。
「ならば・・・オレが何を考えているか、分かるか?」
 ルルーシュの問いかけは、全く要領を得なかった。
 そんなの、分からないに決まってる。
 ボクが、ううん、と首を振ると、ルルーシュは、それが分からなかったのか、もう一度、ボクに問い直した。
「分かるか、と聞いている」
 ボクは、だんだんと、イライラしてきた。
 ルルーシュが考えていることが分からなかったのは、別に珍しいことじゃないけど、今回のは、分からなさ過ぎだ。
 ボクは、大きく首を振り、分かるわけがないだろう、とルルーシュに言った。
 すると、ルルーシュは、そうだろうな、と一人頷き、ハンカチを引っ込める。
 ボクは、ルルーシュの真意も読めず、かといって、それを問い質すこともできず、彼の長い指が、器用にハンカチを折りたたみ、元あったところへしまうのをぼんやりと眺めていた。
「スザク」
と、ルルーシュがボクを呼んだ。
 何、と訊き返すと、ルルーシュは、フ、と微笑を浮かべ、こんなことを言う。
「今、イライラしてるだろう?」
 自分の心の中を言い当てられたボクは、ますます面白くない気持ちを抱えた。
 すると、ルルーシュは、その微笑を引っ込めて、こう言った。
「今のハンカチが、オレとオマエの間にあるものだ」
 ボクは、やっぱり、ルルーシュが言いたいことが、よく分からなかった。
「それって・・・」
 何のこと、と訊き返す途中で、ルルーシュは、ボクの言葉を遮った。
「本心を隠して、自分の気持ちを言おうとしない・・・そんなヤツに、オレの何が分かる?」
 ボクは。
 ルルーシュの言葉に、何も言い返せなかった。
 全く、その通りだったからだ。
 ルルーシュは、黙ったままのボクの顔を覗き込むように見ると、話を続けた。
「スザク・・・オマエが、さっきオレとの間に感じた壁・・・隔たり・・・そこに居るのに、本当に居るのか分からない不安は、いつも、オレが感じていたものだ・・・いつも、オマエと向き合っているのに、そんな気がしない・・・目の前にオマエが居るのに、それが、本当のオマエに見えない・・・それは、オマエの心が、ここにないからだ」
 ルルーシュは、言いながら、ボクの胸を指差し、そのまま、ボクの胸倉を掴んだ。
 だんだんと、ルルーシュの顔が近付いてきて・・・。
「ルルーシュ・・・?」
 それは、掠めるようなキスだった。
 ただ、触れるだけの、幼いもの。
 でも、その感触は、確かに、ボクの唇に残り、ボクは、どうしようもない喪失感に、腕を伸ばした。
「ス・・・ザ・・・クッ」
 二度目のキスは、ボクの方からした。
 そこが、昼間の・・・まだ、人通りがある公園だなんて、関係なかった。
 ベンチから立ち上がり、ボクより高いくせに、妙に華奢に感じるルルーシュの身体を抱きしめて。
 ボクは、夢中で、ルルーシュの唇を貪った。
「んっ・・・・んんーっ」
 ルルーシュが、苦しそうに腕の中で暴れ、ボクは、ようやく我に返ることが出来た。
「!・・・ごめん」
 ボクは、自分がしてしまったことに驚き、そして、急に申し訳なくなって、ルルーシュに謝った。
 すると、ルルーシュは、ボクがべとべとにしてしまった唇を手の甲で拭い、ボクを刺すような視線で見つめると、こう言った。
「ズルイだろう?・・・オレだけが、オマエのことを追いかけて、オマエのことを見ていて、オマエは、オレを・・・ナナリーでさえ、他の連中と同じに扱う。・・・ならば」
 ボクは、信じられない気持ちで、ルルーシュの言葉を聞いていた。
 だって。

 キミのことを、イチバン好きなのは、ボクのはずだったのに。

 それじゃ、まるで。
「オレだけが、スザクのことを好きみたいじゃないか」
 そんなこと!
 ボクは、気がついたら、ルルーシュを抱きしめていた。
 そして、夢中で、ルルーシュの言葉を否定していた。
「違う」
「違わない」
「違うよ」
「違わない・・・だって、いつだって、オマエは・・・」
「違うってば!!」
 ボクは、堂々巡りの言葉のやり取りにイライラし、これ以上、ルルーシュが何も言えなくなるよう、大きな声で否定した。
「だって、ボクは・・・」
 いつだって、ボクは。
「ルルーシュを隣りに乗せていたリヴァルを羨ましいって思ってたし、ナナリーの世話をしていたシャーリーを羨ましいって思ってたし、ルルーシュに頼みごとが出来るミレイ会長を羨ましいって思ってたんだ!!!」
 ルルーシュは、ボクの言葉に、驚いたみたいだった。
 腕の中のルルーシュの身体が、ピクリと跳ね、
「・・・何だ・・・それ・・・」
と言われた言葉に、ボクは、その理由を話す。
「・・・だって、その場所は、全部、オレのものだったじゃないか・・・ルルーシュの隣りも、ナナリーの世話も、一緒に何かをするのだって!!」
 みんなみんな、『オレ』だけが、許されていたはずだったんだ、七年前は。
 ボクは、自分の胸の奥に押し込めてきたみにくい嫉妬を吐き出しながら、この手を離すときが、ボクとルルーシュとの最後だと考えていた。
 こんな・・・こんな自分勝手で、独占欲の塊みたいな気持ち、ルルーシュに受け入れてもらえるはずがない、そう思っていた。
 でも、もし・・・ボクの唇をかすめたルルーシュが、ボクによく似た想いを持っていたのなら・・・。
 ルルーシュは、少しの沈黙のあと、バカが、とだけ言った。
 その言葉は、本気で相手を馬鹿にしているようには聞こえず、何か、他の意味を含んでいるような響きだった。
 いや、もしかしたら、ボクがそう思いたいだけなのかもしれないけど。
 ボクは、今、ルルーシュがどんな顔をしているのか、無性に知りたくなった。
 確かに、今、ボクは、ルルーシュに気味悪がられても仕方のないことを、言ったりやったりしたのだけど、そのボクを引き出したのが、他ならぬルルーシュだったから。
 だから、ルルーシュが、何を考えているのか、知りたかった。
 ボクは、ルルーシュを掴まえていた手を放し、ルルーシュの顔が見える位置へと半歩下がる。
 恐る恐る見た顔は、皮肉をたっぷり含んだような笑みだった。
 少なくとも、ボクが予想していた、軽蔑を含むまなざしではなかった。
 ルルーシュは、ホッとしたボクを認めるようにうなずくと、こう言った。
「やっぱり、オマエは、バカだな・・・そんなことで、オレやナナリーにまで距離を置いていたのか・・・その場を笑って誤魔化して、本当のことを言わない・・・オマエを見てると、イライラする」
 ルルーシュの言い分は、勝手だった。
 だって、それは。
「ルルーシュだってそうじゃないか」
「ああ、そうだ・・・同じ、だったんだ・・・オレたちは」
 ボクは、ルルーシュ言葉に、かすかな希望を抱いた。
 本当に、同じなら、ルルーシュも、ボクに対して、もどかしさや独占したいという気持ちを持っていたのだろうか?
 それとも・・・。

 ねぇ、ルルーシュ。
 ボクは、キミを求めてもいいの?

 ルルーシュは、そこまで言うと、ボクを置いて、さっさと歩きはじめてしまう。
 ボクが、荷物を抱え、そのあとを追いかけていくと、ルルーシュは、ボクが一番顔を近づけるタイミングを見計らっていたかのように、こう言った。
「オマエが、軍へ戻る、と言ったとき、戻るべき場所が、オレたちが居る場所じゃないことが、無性に悔しかったんだ」
「え・・・っ?」
 それは、いつの話だったのか、ボクには分からなかったけど、ルルーシュがボクの方を見ることなく告げた『想い』が、ボクの心をほんの少しだけ軽くした。
 だって、それは、ルルーシュも、ボクと同じくらい、ボクのことを気にしてくれていたように聞こえたからだ。
 ねぇ、ルルーシュ。
 ボクたちは、こんなにもすれ違って、相手の気持ちが見えなくて、イライラして、空回りしていたんだ。
 だったら・・・!
 ボクは、買い物袋を、片手に持ち変えると、ルルーシュの手を握ろうとした。
「・・・図に乗るな」
 ルルーシュは、そんなことを言って、いったん手を引っ込めたけれど、しばらくすると、また手を出してくれた。
 ボクは、七年前とは違って、大きく指先が長くなった手に、ドキドキする。
「ルルーシュの方からキスしてくれたから・・・キミもボクのこと、一番好きだって思ってもいいのかな?」
 ボクがそう訊くと、ルルーシュは、面白くなさそうに口元を歪め、大きな声で言った。
「オレの一番は、ナナリーに決まってるだろっ」
 そんなに大きな声で言わなくても届いているのに、周りにいるたち全員にまで聞こえてしまう声量で言ったルルーシュは、ボクより素直じゃないことは確かだった。
 そうだよ、ルルーシュ。
 そんなキミだから。
 ボクは、キミのことが、イチバン好きなんだ。

(Happy End v)

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