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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

ルルコ・注意報! その15 | main | 私設・ルル様親衛隊(2)
ルルコ・注意報! その14
『男女逆転祭』のあと、めでたく(?)『恋人同士』になったスザクとルル。
爆弾解除には、一人足りません。
ルルは、やむなく、スザクの力を借りることに・・・

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ルルコ・注意報! その14 (2006.12.15)


「・・・何故、オマエが、ここに居る?!!」
 その叫びとも取れる問いかけは、そのまま、ルルの心情でした。
 C.C.に、トランクを持ってくるよう、電話をかけたあと、ルルは、すぐに、スザクと別れた雑貨屋に戻りました。
 でも、そこにはもう、スザクの姿はなく、ルルは、仕方なくテロリストの工作員を探します。
 彼らは、皆、同じような服装をしていましたから、簡単に見つかりました。
 ルルは、手近に居た工作員に『ギアス』をかけ、爆弾の数と場所、解除の仕方を訊き出そうとしました。
 その工作員は、言いました。
「数は、全部で13個。場所は、各階の目立たない場所に、それぞれ置きに行ったから、正確な位置は知らない。爆弾は、セットした位置から動かすと、爆発する。7階にセットしたものから順に、1階、10階、8階、6階と解除し、残りの8個は、同時に解除しなければならない。一つでも順番を間違うと、解除したもの全てが爆発する」
 ルルは、工作員のセリフを、一度で暗記しなければなりませんでした。
 そして、爆弾について知っていること全てを話した工作員を解放し、C.C.と合流します。
 着替えが済み、広場に降りると、カレンたちが着いたところでした。
 結局、スザクがどこに行ったのかは、分からなかったのです。
 でも、ぐずぐずしている時間は、ありませんでした。
 ルルは、『ゼロ』として、カレンたち『黒の騎士団』に、指示を下さなければならないのです。
 そして。
 言いながら、人数を確認すると、一人足りません。
 そういえば、いつも、扇に反発していた男の姿がありませんでした。
 確か、玉城とかいう名前だったはずです。
 さて、どうしようか、と思ったとき、スザクが現れたのです。

 スザクは、ここまで来た経緯を説明しました。
「一緒に来てた子とはぐれて、探していたら、爆弾の話を聞いたんだ・・・軍が到着するまで待っていたら、間に合わないかもしれないから、ぼくが爆弾を解除することになったんだけど・・・」
「バカかっ! オマエはっ!!」
 ルルは、思わず、叫んでいました。
 スザクは。
 どこまで、人が良いのでしょう?
 例え、スザクが軍の人間で、街の治安を守るのも、軍の『仕事』のうちだったとしても。
(軍に入ったことのないルルには、『仮定』でしか考えられない話でしたし、そういうことは、警察関係の仕事ですので、正確には、違うのかもしれませんが)
 近くで『事件』が起これば、スザクが、駆り出されることもあるのだとしても。
 それでも、今日は、スザクは『非番』で、装備も何も持っていないのです。
 もし、『黒の騎士団』が、爆弾のことに気付いていなかったら、スザクは、例え、軍の本隊が到着するまでとはいえ、たった一人で、爆弾撤去の作業をしなければいけないところだったのです。
 要するに、軍は、スザクの安全のことなんか、まるで考えていないのです。
 ルルは、腹が立って仕方がありませんでした。
 軍のやり方にも、それに従うスザクにも。
 そして、それは、そのまま『ゼロ』の言葉になりました。
「そうやって、いつまで、軍に利用され続けるつもりだ?! 軍がオマエに何をしたのか、忘れたのか?!」
 利用するだけ利用して、使えなくなったら、捨てる。
 それが、ブリタニア軍のやり方なのです。
『名誉ブリタニア人』の兵士を、鉄砲玉のようにしか、考えていないのです。
 そして、この間だって、スザクは、『クロヴィス殿下殺害』の濡れ衣を着せられ、死刑にされるところだったのです。
 それなのに。
 ルルは、スザクが、どうして、ここまでして、『軍』に与するのか、さっぱり分かりませんでした。
 スザクは、ルルの言いたかったことが分かったのか、こう答えます。
「・・・前も、そんなこと言われたね。・・・でも、それが、ぼくのやり方だから・・・」
 ルルは、仮面越しに、スザクの顔を見ていました。
 穏やかですが、揺るぎない『決意』を秘めた、エメラルドの瞳。
 この瞳をしたときのスザクの考えは、簡単には変わりそうにありません。
 ルルは、そのことを、充分に判っていました。
 それに。
「最後の一人、彼になら、任せられると思う」
 カレンの言う通り、最後の、8個同時に爆弾を解除するには、頭数が、一人足りません。
『ギアス』の力を使って補う、という手段もありますが、なるべくなら、関係のない人間を巻き込むのは、避けた方がいいでしょう。
 操られている人間が、こちらとタイミングを合わせられるという保障は、どこにもありませんから。
 ルルは、結局、スザクの力を借りるしかない自分に、苛立ちを隠すことが出来ませんでした。
 でも、爆弾を探す時間を考えたら、ここでぐずぐずしているわけには、いかないのです。
 ルルは、迷いを振り切り、スザクに言います。
「いいだろう。命が惜しくないのなら、ついて来るがいい!」
 すると、スザクは、この非常時にありながら、相好をほころばせると、こう言いました。
「・・・死なないよ。・・・護りたいものがあるから」
 ルルは。
 護りたいものがあるのなら、こんなところに居ないで、そいつの側にいてやればいいんだ、と思いました。


 スザクが、爆発物検知器を持っている、ということで、彼は、上から順に、爆弾の位置を補足することになりました。
 残りの人たちも、手分けして、爆弾を探します。
『ゼロ』は、スザクと行動を共にすることにしました。
『黒の騎士団』がフロアに入ったときには、買い物客は、係員の誘導を受け、避難を始めていました。
『ゼロ』は、スザクに言います。
「ずい分と、手際がいいみたいだな」
 スザクは、こう言いました。
「技術部の人が、近くに来ていたんだ。・・・館内放送で、避難の指示が出てるはずです」
 ルルは、ずい分、都合のいい『技術部』だな、と思いました。
 ルルがそんなことを考えていると、スザクが言いました。
「ぼくのこと・・・信じてくれて、ありがとう」
 ルルは、スザクの言葉に、息を呑みます。
「な、何のつもりだ?」
「本当は・・・話を聞いてもらえないと思ってたんだ・・・あのとき、せっかく助けてもらったのに、あんな風に別れてしまったから・・・」
 スザクが言っているのは、彼が、クロヴィス殿下殺害の罪を着せられたときのことでした。
 このとき、『ゼロ』は、スザクを自分の仲間に引き入れたかったのですが、スザクは、自分が行かなければ、他の名誉ブリタニア人の人たちに迷惑がかかる、と軍に戻ってしまったのです。
 結果から言えば、スザクは、助かったのだし、配置替えで、前線から退けられたのですから、悪いことではなかったのでしょうが、スザクは、気にしているようでした。
『ゼロ』は。
 力のある者が、力のない者に対して振るう『暴力』を許さない、と言いました。
 ならば、何の武器も持たず、協力を要請してきたスザクを無下にしてしまったり、攻撃したりしようものなら、それは、『ゼロ』の言う『正義』に反します。
『ゼロ』は、当たり前のことをしたのです。
「我々は、力の弱い者に攻撃はしない・・・そこに存在するのは、『暴力』であって、『正義』ではないからだ・・・オマエこそ、ブリタニア軍の人間が、我々と手を組んでもいいのか?」
 ルルは、スザクに、問い掛けます。
 すると、スザクは、自分でも分からない、といった風に、こう言いました。
「どうしてかな? ぼくには、あなたたちが、本当に悪い人たちには、見えなかったんだ」
「だから、オマエは、バカだというのだ・・・そうやって、誰でもすぐに信用して、裏切られる・・・そんな甘い考えだから、背負わなくてもいい『しがらみ』を背負い込むことになるんだ」
 ルルは、そんなことを言いながら、泣きたい気持ちでした。
 スザクは、初めて会ったときから、ちっとも変わってないのです。
 7年前、戦争で離れ離れになってから、『イレヴン』で、『前総理大臣の息子』、そして、『名誉ブリタニア人』になった彼は、さまざまなつらい思いをしてきたでしょうに。
 それなのに、スザクの心は、くすむどころか、冴え冴えと晴れ渡り、澄み切っているのです。
 変わったのは・・・。
 そして、スザクは、ルルの意見とは、まるで逆のことを、はっきりと言います。
「でも、ぼくは、人を信じたいと思う・・・すぐには無理でも、ちゃんと向かい合えば、分かり合えないなんてことないって信じてる」
「私はっ・・・昔から、オマエのそんなところが・・・!」
「『昔から』・・・?」

 キュイィィィィン

 スザクの持っていたレーダーが反応します。
「爆弾か?!」
「この辺り・・・そう、それです!」
 スザクが、一つめの爆弾を探し当てました。
 ルルは、我に返りました。
 危ないところでした。
 また、ルルは、自分から『ゼロ』の正体をバラすようなことを、言おうとしていたのです。
 ルルは、これ以上、スザクと話していると、自分が壊れていくような気がしてきました。
 その気持ちを打ち払おうと、ルルは、ケイタイを取り出し、各自散った騎士団の人たちに指示を下します。
 そして、まだ爆弾を探し出せていない階へ、スザクを送り込むことにしました。
 別れ際、スザクが言います。
「ぼくたち・・・解かり合えないのかな?・・・ぼくは、ずっと前から、ゼロ、あなたを知っているような気がするんだ・・・だから」
『ゼロ』は、スザクの言葉を遮るように言いました。
「オマエが、我等に与せずブリタニア軍に居る限り、オマエは、私の『敵』だ・・・私たちが解かり合うことはない」
 それは、ルルが、スザクへの『想い』を必死に断ち切ろうとする、拒絶の言葉でしかありませんでした。

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