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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

『パズルのピース』 その3 | main | 『パズルのピース』その2
ネコのきもち。
SNSサイトの日記にて、4766(シュナルル)Hitを獲得された
しおんさまからのリクエスト。

シュナルルSSで、お兄さまがにゃんこ! です♪

帝国宰相のシュナイゼル殿下が、ネコ耳をつけた理由とは・・・?
ただのギャグです。。。

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『ネコの気持ち』

 何なんだ、アイツは。

 ルルーシュは、クラブハウスの廊下を、歩いていた。
 何の前触れもなく、学園にやってきたシュナイゼル宰相こと、シュナイゼル・エル・ブリタニア殿下は、生徒会の猫祭りで使われたネコ耳を着け、暢気にお茶などを飲んでいる。
 彼の周りを取り囲んでいるのは、生徒会のメンバーたち。
 特に、リヴァルやシャーリーは、これを逃せば、皇族と面会する機会など、二度とないかもしれない、と、いろいろな質問をしていた。
 ルルーシュは、シュナイゼルに呼ばれることはなかったが、同じ建物の中に居たのでは、いつ、自分たちのことが、彼に知れるか、分かったものではない。
 即刻、ナナリーを連れて、どこか安全な場所へと、身を隠さねばならないだろう。
 しかし、この学園を出て、行く当てなどあるのだろうか?
 いやいや、もとより、他人など当てにするつもりはなかったではないか。
 ただ、目と足が不自由なナナリーを庇い、それでいて、ナナリーをひとりぼっちにしないためには、この学園が調度よかっただけの話で。
 だから、学園内が危険ということなら、他を当たればいいだろう。
 ルルーシュは、ナナリーの部屋の前に立つと、ノックをする。
「お兄さまですか?」
 知っている人ならば、足音で誰か判ると言うナナリーは、今日も見事に、ルルーシュが来たことを言い当てた。
 だが、今は、それを感心しているときではない。
 ルルーシュは、入ってもいいか、と尋ねると、ナナリーの許可のセリフを聞き終えるが早いか、扉の電子ロックを解除する。
 その性急さは、ナナリーに、ただ事ではないことを教えてしまったようだった。
 ナナリーは、不安げに表情を曇らせると、こう聞いた。
「何か、大変なことがあったのですか・・・?」
 ルルーシュは、ナナリーをあまり不安にさせないよう、細心の注意を払いながら、生徒会室での出来事を話す。
 すると、ナナリーは、ホッとしたようにまなじりを下げ、こう言った。
「シュナイゼル兄さまでしたら、さっき、こちらにもいらっしゃいました」
「何だと?!」
 あまりの衝撃に、つい、声を荒らげてしまうルルーシュ。
 当然、音に敏感なナナリーは、びくっと身を竦めた。
 そんな妹の姿に、我に返ったルルーシュは、軽く息を吐いて、気を落ち着かせると、ナナリーに謝る。
「・・・すまなかったな、驚かすつもりじゃ・・・」
「いいえ、私も、シュナイゼル兄さまがいらしたのには、びっくりしましたから・・・」
 気になさらないで、とそう言ったナナリーに、ルルーシュは、ますます、この健気な妹を守らねば、という思いを強くする。
 ともかく、シュナイゼルにどこまでバレていて、どういうつもりで、護衛も付けずに、こんなところまで来たのか、探らねばなるまい。
 場合によっては、ギアスを使うことも・・・出来れば、母・マリアンヌ皇妃暗殺の真相を聞き出すときまで、取っておきたかったが。
 ルルーシュが、そう思いを巡らせていると、ナナリーが、またも、驚くことを言い始める。
「シュナイゼル兄さまは、この学園に『ネコ』を捜しにいらしたそうです」

 何と・・・!
 こちらから探らずとも、情報が入って来るとは・・・!

 ルルーシュは、ナナリーから入ってきた思わぬ情報に、目を丸くする。
 しかし、敵もさるもの。
(今は、ネコ耳だが)
 わざわざ、宰相たるものが、租界内とはいえ、学園などに来る理由が、猫とは・・・ユフィならともかく、何かの暗号では、ないだろうな?
 ルルーシュは、そう考える。
 アリエス宮で、一緒にチェスをしていたころから、食えない男だったのだ、アイツは・・・。
 笑顔の下で、何を考えているか、分かったものではない。
 アイツなら、司令室で、酷く哀しそうな顔をして、こう命令するだろう。
「ゼロと黒の騎士団を掃討するために、犠牲になってくれ」と。
 ルルーシュは、実際に、その場面を見たわけでもないのに、式根島での第二級命令を、シュナイゼルのせいにしていた。
 大よその部分では、間違っていなかったが、シュナイゼルが、命を受けた部下が立ち去ったあとに、口元に微笑を浮かべるところまで想像していたのでは、飛んだ濡れ衣だろう。
 少なくとも、ルルーシュにとって、シュナイゼルとは、そういう存在だった。
 ナナリーは、訝る兄の様子をどう捉えたのか、話しを続けた。
「『ネコ』の特徴は・・・真っ黒で、すらっとしていて、ちょっと庶民的な雰囲気だそうです」
 ナナリーの言葉に、ルルーシュは、最近、生徒会で飼うことになった猫のことを思い出す。
「ナナリー・・・その猫って・・・」
「アーサーに似ていると思いませんか?」
 ルルーシュの言葉を引き継ぐようにして、ナナリーが問い掛ける。
 しかし、ナナリーは、すぐにそれを否定した。
「でも、シュナイゼル兄さまは、違うとおっしゃいました・・・それで、私にも、協力して欲しいって・・・」
 ルルーシュは、ここでまた、首を傾げることになる。
 アーサーにそっくりな特徴を持ち、アーサーでない。
 目が見えないはずのナナリーにも、協力を頼んでいるのに、自分は、生徒会室で、暢気にお茶など飲んでいる。
 しかも、ネコ耳だし・・・。
 いや、そこは、こだわるところではないだろう、という、もう一人の自分のツッコミはさておき、ルルーシュは、考えた。
 どうすれば、自分たちは、この危機的状況から、抜け出せるのか?
 ナナリーに会っても、平然としているところからみて、今すぐ敵に回る心配はなさそうだが、油断はならない。
 こうなれば、いっそ、自分から、シュナイゼルの前に立ち、ギアスをかけるか。
 シャーリーには、効かないが、シュナイゼルが、自分の正体をバラす前に決着を着ければ、何とでもごまかせる。
 よし、その手で行こう、と、ルルーシュが、決断したときのことだった。
「やぁ、ナナリー。ネコの足止めはしてくれたかい?」
「シュナイゼル?!」
 さっきまで、どう決着を着けようか、と思っていた人物の突然の登場に、ルルーシュは、動揺を隠せない。
 しかも、今、シュナイゼルは、何と言っただろうか?
 ルルーシュは、シュナイゼルのセリフに17通りの意味を考え、そのどれもが違っていたこと、すぐに証明されることになった。
「え? シュナイゼルお兄さま・・・この部屋に『ネコ』はいませんけど・・・」
と、疑問符を浮かべたのは、ナナリー。
 そして、その返答を知っていたかのように、こう言ったのは、シュナイゼルだった。
「あぁ、本当の猫は、ここには居ないだろうね。・・・でも、ネコそっくりのナナリーがよく知っている人なら、そこにいるだろう?」
 シュナイゼルの言葉を聞くなり、ナナリーは、少しだけ考え、納得が行ったように、あぁ、とうなずいた。
「ちょ、ちょっと待て」
 ルルーシュは、表情を明るくしたナナリーに、そう呼びかける。
 ルルーシュは、断じて認めるつもりはないが、今のシュナイゼルとナナリーのやり取りを見ると、シュナイゼルが探していた『ネコ』は、自分、ということになる。
「どうしたんですか?お兄さま」
 怪訝そうに問いかける妹に、ルルーシュは、間違いを正すべく、必死に言葉を探した。
「あいつは、お前にネコを探して欲しい、と言ったんだろう? それが、どうして、オレがそのネコという話になるんだ?」
 ルルーシュの言い分は、もっともではあったが、彼にも誤算があった。
 まず、ナナリーは、ルルーシュが言って聞かせたことだけが全てであるため、昔、一緒に過ごした兄弟姉妹が、自分たちを狙う人間に関わっている可能性があることなど、夢にも思っていない。
 そして、シュナイゼル自身も、そんなナナリーを警戒させることなく、ただの客人としてしか振る舞っていないのである。
 最後に、本人に言ったところで、全力で否定されるから、誰も言わないだけで、ルルーシュのツンとしていて、誰にもなつかない、一種の孤高さえ感じさせる雰囲気と、たまに気まぐれのように見せる優しさは、幼なじみのスザクですら、彼を、ネコみたいだ、と言わせていた。
 それらの事情は、ルルーシュ以外の人間なら、誰でも知るところであるが、当の本人は、忠実な犬の方が好きなため、気ままな猫に憧れることはあっても、自分がその猫そっくりな言動をしていることなど、夢にも思っていなかったのである。

 かくして。
「ルルーシュ、君は少し勘違いをしているようだね」
 と、言ったシュナイゼルは、自らの『誤算』に気付かないまま、こう返す。
「何を?」
「私は、ナナリーにネコを探して欲しい、とは言っていないのだよ」
 シュナイゼルは、ナナリーの方を向き、そうだね、ナナリー、と確認を取る。
「それは、どういう・・・」
 ルルーシュの疑問には、ナナリーが答えることになった。
「えっと・・・シュナイゼルお兄さまは、私に協力して欲しい、とおっしゃったんです」
 先ほどのセリフを繰り返すナナリーに、シュナイゼルは、女性が見たら、100人中、98人くらいは、見蕩れてしまうだろう笑顔を見せ、ルルーシュに言った。
「そう。目が見えないナナリーに、探しものを頼むことは出来ないからね・・・でも、君を足止めするなら、ナナリーが一番適任だと思ったんだ」
 昔から、君は、ナナリーのことを一番に考えていただろう?
 と、言われても、今のルルーシュには、納得がいかないことだらけだった。
 しかし、こうまで先手を取られたのでは、逆に、腹を括るしかないだろう。
 ルルーシュは、意を決して、シュナイゼルに問いかける。
「では、質問を変えましょうか。オレがネコだ、というのは、どういう意味なんですか?」
 しかし、その方向性は、すっかりシュナイゼルのペースに乗せられてしまっていた。
 本来なら、ルルーシュは、敵であるかもしれないシュナイゼルの戯れに付き合うことはなく、彼が何か仕掛けてくる前に、さっさと追い出すなり、逃げ出すなりすればいいのである。
 なのに、『自分=ネコ』に納得がいかないルルーシュは、どうでもいい質問をして、さらに自分を追い詰めているのに、気付かないでいた。
 シュナイゼルは、ネコならば、『フーッ』とうなり声を上げて毛を逆立てていそうな様子のルルーシュを見て、満面の笑みを浮かべる。
 やはり、その笑みもカンペキに洗練されたもので、これを見た100人の女性のうち、98人くらいは、その神々しさに見蕩れてしまうだろう。
 ちなみに、見蕩れない女性は、男性に興味がないか、目が見えないのだろう、かわいそうに。
 シュナイゼルは、ルルーシュの頭を撫でながら、ちいさな弟に話しかけるように、こう言った。
「君のそういう態度が、ネコを思い出させるんだよ・・・つれなくて、かわいくて、つい、いじめたくなる」
 ルルーシュは、背筋に寒気を覚えて、竦み上がった。

 ・・・ま、間違いない、コイツは、変態だ・・・男が男に『かわいい』だと?! そんな気味の悪い話は、シャーリーと同室の女だけでたくさんだっ!

 自分と(主に)スザクの言動が、シャーリーと同室の女の子・・・ソフィに誤解を招いていることなど棚の上で、ルルーシュは、身震いをする。
 こう見えて、中身は、ものすごくノーマルなつもりのルルーシュだった。
 今は、ブリタニアを壊すことと、ナナリーの安心して暮らせる場所を作ることで、頭がいっぱいで、女の子に目を向けている余裕などないが。
 ともあれ、ルルーシュは、七年会わない間に、ヘンなシュミを持ってしまったらしい兄を遠ざけるべく、右手でしっしっとする。
 シュナイゼルは、そんなルルーシュを他所に、ナナリーと和んでいた。
「ナナリーもそう思うだろう?・・・ルルーシュの色んな姿を見てみたいって」
「えぇ♪ 私は、見ることは出来ないんですが・・・ミレイさんが企画を立てるたびに、お兄さまは、いろいろな声を聴かせてくださいますわv・・・いつか、目が見えるようになったら、ミレイさんにお願いして、お兄さまの記念アルバムを見せていただこうと思ってますの」
「そうか・・・それは、私もぜひ見せてもらいたいものだな」
「何だとぉ?!」
 聞き捨てならない言葉に、ルルーシュは、またも聞き返してしまった。
 そして。
「ナナリー。会長はどこだ?!・・・絶対、データを消去してやる・・・!」
 そう言って、ルルーシュは、目の前の『敵』を見過ごし、一番の『敵』と闘いに行くのだった。

 部屋に残されたのは、ナナリーとシュナイゼル(ネコ耳付き)。
 シュナイゼルは、ルルーシュに逃げられたことなど、何でもないことかのように、ナナリーにも極上の笑みを向けると、こう言った。
「・・・行ってしまったようだね」
 そんなシュナイゼルに、ナナリーは、当然の疑問を投げ掛ける。
「お兄さまにご用があったのではありませんか?」
 シュナイゼルは、そんなこと、とばかりに、こう返した。
「急ぎの用事じゃないから、大丈夫だよ・・・それに、今日果たせなければ、次回また逢う口実になる」
「まぁ!」
 ナナリーは、喜ぶべきなのか、咎めるべきなのか迷い、ただ声だけを出した。

 ・・・結局、シュナイゼルお兄さまは、ルルーシュお兄さまの元気な姿をご覧になりたかっただけではないのかしら・・・?

 そう思ったが、胸のうちに留めておいたナナリーは、少なくとも今のルルーシュよりは、冷静だった。
 そして。
「ところで、お兄さま?」
「何だい?ナナリー」
「・・・さっきから、お兄さまの頭で、髪が流れるのとは別の音がするのですが・・・何の音なんですか?」
 他の人なら、聞こえないはずの音を拾えるのも、ナナリーの特技だった。
 シュナイゼルは、そのときになって、ようやく頭の上のネコ耳を外すと、ナナリーの手に触れさせる。
 ほどなくして、それがネコ耳であることを知ったナナリーは、疑問符を浮かべた。
「どうして、ネコ耳を・・・?」
 シュナイゼルは、困ったように眦を下げると、こうナナリーにささやいた。
「こうすれば、ネコの気持ちが少しは分かるかと思ったのだけどね・・・無理だったみたいだよ」
「まぁ!」
 ナナリーは、また、そんな声を上げると、シュナイゼルと同じように困ったような笑みを浮かべて、こう言った。
「それでは、お兄さまが怒るのも無理はありませんわ・・・だって、ネコ祭りのとき、ネコの姿を一番嫌がっていたのは、お兄さまなのですから」
 そうか、と答えたシュナイゼルは、ナナリーの手の中のネコ耳を撫でながら、こうささやいた。
「似合うだろうにね・・・もったいない」
「・・・そうですわね」
 しばしの沈黙のあと、そう頷いたナナリーは、ルルーシュにとって、本当に守らなくてはならないものなのか、どうなのか。
 答えが出る日は、永遠に来ない・・・のかもしれない。


(えんど?) 

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| シュナ兄さまのお部屋v | 22:46 | コメント:0
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