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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

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猫の森には帰らない。(その20)
いたずらっ子の風が向かった先は、森の入口。
普段は、森のヌシ・しーつーに護られて、ニンゲンを寄せ付けない
森ですが、ヌシさまたっての『望み』とあれば、森の生き物たちも
息をひそめて待つしかありませんでした。

まおに出来た、初めての『友だち』。
ルルが、無事、彼らに出会えることを。。。


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猫の森には帰らない。

(その20)

『その森に、近づいてはいけない』

 その『言い伝え』は、スザクがまだ幼かったころ、怖い顔をした老人から聞かされた言葉でした。
 老人の話によれば、その森には、齢三百歳を超える『猫又』がいて、森を護っているのでした。
 そして、過去、何度か、森林開発のために、その森に入った人間たちが、酷い目に遭わされたとのこと。
 クレーン車のクレーンが、突然、誤作動を起こしたり、工事の現場監督が、伐採した木の下敷きになったり。
 ついには、開発を担当した会社まで、何かの『力』によって、倒産の憂き目に遭ったとか。。。
 信じがたいお話ですが、スザクも、その会社の話は、聞いたことがあります。
 確か、その会社の持ち株会社が、そろって会社の株を売り始めたのです。
 まるで、何かに取り憑かれたかのように。
 結果、株価が異常に下がったその会社は、経営が立ち行かなくなり、他の会社に乗っ取られてしまったのです。
 スザクは、あまり難しいことはよく分かりませんでしたが、当時の新聞記事を読むと、何か、背筋が寒くなるのを感じました。
『猫又』の力にしては、怖ろしい。
 それでは、まるで、その『猫又』が、森を護るために、人間たちを操ったみたいではありませんか!
 また、森の伝説は、それだけではありませんでした。
 スザクと知り合った、ユフィことユーフェミアが言うには、『猫又』は、人間の言葉を使い、森を護るという条件のもとに、森に入った者の『願い』をひとつだけ叶えてくれるとのことでした。
 そして、ヒトの姿をして、ネコの耳を持ち、長い尾は、森全体と繋がっているとか。
 どちらにしても、薄気味の悪いお話です。
 スザクは、実家が神社でありながら、あまり、不思議系のことに首を突っ込む趣味はありませんでした。
 なるべく、自分のことは自分で解決、手が足りないときは、誰かに協力を頼むことはあっても、そんな人外の力で物事を解決するだなんて、考えられませんでした。
 その点では、スザクは、現実的とも言えたでしょう。

 でも、今回ばかりは、そうも言ってられません。
 スザクが可愛がっている猫・・・ルルが、この森の方へ来た、という話を聞いたのです。
 スザクから見ると、ルルは、とてもかしこい猫でした。
 まるで、こちらが言っていることが全て分かるみたいに、よく言うことをきき、返事をしてくれます。
 そして、普段は、ツン、としているのに、甘えてくるときは、とてもかわいいのでした。
 スザクは、そんなルルが大好きで、いつも学校から帰ると、ルルとばかり遊んでいました。
 だからでしょうか?
 ルルは、スザク以外の人間が好きでないみたいで、スザクのクラスメイトが家に来たときも、部屋中のものをひっくり返して、クラスメイトの子たちを追い出そうとしていましたし、ユフィのことを話したときも、切なそうな声で鳴いて、最後には家を飛び出してしまったのです。
 スザクは、一生懸命、ルルを探しました。
 街中の人たちに、ルルの写真・・・一度だけ、引っ掻き傷を作りながら、一緒に撮ってもらった写真を見せ、ルルの特徴を話し、どちらへ行ったのか、訊いて回りました。
 ユフィも、ルルにちゃんとあいさつをしたい、と協力してくれました。
 そうして、ようやく見つけた手がかりが、この森の近くで、ルルそっくりの猫を見た、という話。
 その黒い猫は、森の中へ入っていったそうなのです。
 スザクは、老人から禁じられていたことを、破りました。
 心の中で、森を傷つけるわけじゃないから、と言い訳をして、ルルを探しに、森の中へと入ります。
 ユフィは、もし、『猫又』に会ったら、ルルを見なかったか訊いてみましょう、と言いましたが、スザクは、出来れば、そんな危険な方法は、避けて通りたい、と思っていました。
 得体の知れないものとは、関わりあいにならないのが、一番なのです。
 見返りに、何を要求されるか、分かったものではないのですから。
 でも、ユフィは、笑って言いました。
「わたくしが、そのネコさんとお話ししてみますわ。わたくしたちの言葉が分かるのでしたら、話し合えば、きっと分かっていただけます。もし、ネコさんが、この森を護って欲しい、とお願いされたら、この森を保護区に指定してしまえばよろしいのですから」
 スザクは、ユフィをまじまじと見つめました。
 ユフィのその自信は、いったいどこからくるのでしょう?
 でも、スザクだって、体力でしたら、誰にも負けるつもりはありません。
 ユフィが、自分に勇気をくれたように、自分も、外敵からユフィを護ればいいのです。
 スザクは、ユフィに言いました。
「もし、何か危険なことがあったら、ぼくが君を護るから」
 ユフィは、スザクの手を取り、言いました。
「きっと大丈夫ですわ」
 スザクは、ルルにも、彼女のあたたかさを知って欲しい、と思いました。

 と、そのとき。
 ユフィがかぶっていたつばが広い帽子が、ふわり、と舞い上がります。
「え?・・・あれ?・・・待って!」
 ユフィは、帽子が飛んでいった方へ、走り出します。
「待って、ユフィ!」
 スザクは、慌ててユフィの後を追いますが、帽子は、まるで別の意思を持ったかのように、ふわりふわりとユフィとスザクを誘いました。
「・・・何かが、変だ」
 スザクは、実家の森で感じていたような、不思議な気配を悟ります。
『おっと☆ コイツ、結構、カンが鋭いじゃん』
 風は、スザクの鋭さに感心しながら、帽子を大きく舞い上げました。

 (インデックスへその21へ
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| 猫の森には帰らない。(完結) | 13:00 | コメント:0
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