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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

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猫の森には帰らない。・その21
お久しぶりです。
ユフィたんは、何か、いろいろと『ヒミツ』があるようなんですが
本編とは、あまり関係のないことなので、(まおが、そのことに
ついて、深い関心を示していないので)本編中では、多分、
明かさないと思います。。。


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猫の森には帰らない。

(その21)

「待って~~っ!」
 ユフィは、くるくると踊りながら飛んでいく帽子を、いっしょうけんめい追いかけました。
 どうしてだかは分かりませんでしたが、そうしなければいけないような気がしたからです。
 でも、女の子の足で、いつまでも同じ速さで走り続けるのは、とても大変なことでした。
 だんだんと息が苦しくなり、足も痛くなってきます。
「ユフィ!」
 あとから追いかけてきたスザクが、ユフィのすぐ後ろに追いつき、ユフィは、とうとう、その場に立ち止まってしまいました。
「・・・だめ・・・あれに・・・ついていかないと・・・!」
 ユフィは、上がる息の中で、必死にそう言います。
 ユフィのこころが、そう叫ぶのです。
 すると、スザクが、ユフィの身体を支え、宙を指さしました。
「見て、ユフィ!」
「・・・え?」
 ユフィは、一瞬、言葉を失いました。

 だって。
 帽子は、風に飛ばされて・・・でも。

 なんと、そこには、飛ばされたはずの帽子が、空中に浮かんだまま、ユフィたちを待っていたのです!
 帽子は、まるで、それ自体が別の意思でも持っているかのように、くるくると回り、ユフィたちを誘います。
 ユフィは、その帽子を呆然と見つめ、そして、自分の感覚が間違いでないことを、確信しました。
「・・・やっぱり、何かあるんだ」
 そう言ったスザクも、何かを感じ取っているようです。
 ユフィは、大きく息を吸って吐き出すと、スザクに言いました。
「行きましょう。・・・あの帽子が導いてくれる場所に」
「ぼくたちが探しているものがある」
 スザクが、ユフィの言葉を引き継ぎます。
 二人は、今度は、慎重に森の中を進みました。
 本当は。
 目の前で起こっていることそのものが、不可思議で奇怪なことで、怖くない、と言ったら、ウソになるのですが、スザクとユフィは、その帽子についていくことに決めたのです。

 大丈夫・・・何が起こっても、わたくしは、独りじゃありませんもの・・・だから、まだ逢ったことのないあなたも。

 ユフィは、スザクのもとを去った猫を想い、帽子を追いかけます。
 そして、しばらく行くと、二匹の猫が、並んで歩いているのを見つけました。


 黒い猫・・・ルルは、銀色の子猫といっしょにいました。
「ルル・・・!」
 スザクが、その猫の名前を呼んだのですから、間違いありません。
 スザクは、ルルをぎゅっと抱きしめ、頬ずりをします。
「探したんだよ・・・ルル。・・・もう、勝手にどっかに行かないで・・・!」
 ユフィは、涙ぐみながら、ルルにそう言うスザクを見ながら、もらい泣きをします。
 そして、よかった、と思ったとき、足に何かが触ったような気がして、下を見ました。
『これ、キミのでしょう?』
 ユフィの足元には、銀色の子猫が、帽子を引きずってきていました。
 どうやら、感動の再会シーンを見ていて、帽子のことをお留守にしてしまったようです。
「まぁ、ありがとう」
 ユフィは、銀色の子猫に、お礼を言います。
 そして、帽子を拾い上げると、銀色の子猫に手をさしのべました。
『ぼくの言葉・・・解かるの?』
 銀色の子猫が、首をかしげます。
 ユフィは、にっこり微笑みました。
「えぇ、なんとなく」
 そう言うと、銀色の子猫が、驚きます。
『え? ルルは、スザクと言葉が通じないって言ってたよ?・・・どうして、キミは、ぼくの言葉が解かるの?』
 ユフィは、どうしてだかは分かりませんでしたが、その銀色の子猫の言うことが、なんとなく解かりました。
 不思議と、そのことにはおどろきませんでしたが、銀色の子猫がぎもんに思うも、もっともだな、と思いました。
 でも、それを、どう伝えたらいいのでしょう?
 ユフィの方が、知りたいくらいです。
 ユフィが、しばらくだまっていると、銀色の子猫は、こう言いました。
『そっか・・・キミもよく分からないんだね』
「え?!」
 今度は、ユフィが驚く番です。
「あなた・・・わたくしが考えていることが・・・?」
『うん。・・・なんとなく、だけど』
 それは、さっき、ユフィが、その子猫に言った言葉でした。
 ユフィは、なんだか、おかしくなってしまいます。
「うふふ・・・あなた、おもしろい子ね。・・・そういえば、まだ、お名前を訊いてませんでしたわ」
 銀色の子猫は、今、思いついたように、こう言います。
『あ・・・ぼくはまお。・・・キミは?』
 ユフィも、自分が、まだ、名乗っていなかったことに気づきました。
「あら、ごめんなさい。わたくしは、ユーフェミア・リ・ブリタニア。ユフィって呼んでくださいね」
 ユフィは、まおの前では、隠し事ができないことを知り、本当の名前を言います。
 すると、まおが、また、首をかしげました。
『ユフィは・・・どうして、みんなの前で、本当の名前を言わないの?』
 ユフィは、困ってしまいました。
 この子は・・・まおは、ユフィの考えていること・・・そして、家を出るときに約束させられた、人前で、本当の名前を言ってはならないことを、全て感じ取ってしまうのです。
 でも、見た目どおり、まおは、本当にまだ『子供』で、ユフィが言われた『大人の事情』を、分かってもらえるはずもなく・・・。
 そんな風に、ユフィが悩んでいると、まおは、ユフィの足をつつきました。
『訊かれたくないこと・・・?』
 ユフィは。
 おどきをかくせませんでした。
 こんなに・・・こんなに、誰かのことを思いやることができる、頭のいい猫が、子猫の姿で、自分の目の前にいるのです。
 ユフィは、この猫が、もしかしたら、と考えました。
 すると、まおは、そのこころを読んでしまったのか、すぐに、それを否定します。
『ううん、ぼくは、キミが思っている『ヌシさま』というネコじゃないよ。ヌシさまは・・・』
「私だよ、姫」
 まおが、森の奥に向かって、身体の向きを変えると、そこには、若草色の毛並みを持つ、不思議なふんいきを持った猫が立っていました。

 (インデックスへその22へ
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| 猫の森には帰らない。(完結) | 13:00 | コメント:0
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