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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

戦場のナイトメア(前編) | main | Masquerade 2
Masquerade 3
『ちょこっとルルコ。』のネタバレSSです。

スザ語りで、補完出来ない内容を、こちらに持ってきているので、
必然的に、『ネタバレ』状態になりました。。。

先にご覧になるも、完結後まとめてご覧になるも、自由です。

語り手・形式はいろいろ。
3番手は、またルルコ語り。
二人が、初めて会ったときのお話です。。。

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Masquerade 3


懐かしい夢を見た。

ユフィが連れてきた、小さな『騎士』は、オレの前に出ると、
ちょこん、とあいさつをした。
そして、こんなことを訊いて来た。

「何で、そんなに可愛いのに、『男』の格好なんかしてるんだ?」

オレは、息が止まるかと思った。
それまでのオレは、『男勝り』で、ガサツで、乱暴で、周りの
誰も、オレを本来の性別、『女』として見てくれることなんか、
なかったからだ。

「もったいないよ。髪だって、こんなに綺麗な『黒』なのに、
短く切っちゃって・・・」

顎のラインで切り揃えられた髪に触れ、ソイツは、そんなことを
言った。
ブリタニア帝国で、黒い髪は、珍しい。
特に、血統が混じることを嫌った『貴族』は、親族結婚を繰り返し、
家名は違えど、同じ髪の色、同じ瞳の色を持つことが多いのだ。
黒い髪を持つ。
それは、自分の『血』に、市井のものが混じっている、という
確かな証であった。

しかし、オレの父上であるブリタニア皇帝は、黒い髪を持つ母上を
好きになった。
周囲の反対を押し切って、ムリヤリ結婚をし、皇妃の位まで与え
られた母上は、人目を避けるように、アリエス宮で過ごすことが
多く、公務で忙しい父上が、母上の元を訪れることは、滅多に
なかった。
それでも、幸せなのよ、と微笑む母上の庭は、彼女の笑顔のように、
花が咲き乱れ、手入れの行き届いた庭は、来る者の心を和ませた。

そんな母上も、もう、この世には居ない。

父上は、オレを、宮殿の奥深く閉じ込めて、外に出さなくなった。
母上のように、あまりにも早く、『天』に召されることを怖れた
のだろうか?
いや、違う。
何故なら、それまで、父上は、オレよりもナナリーのことを
愛していたからだ。
母上譲りの面差しに、優しい性格。
オレが、母上からもらったのは、黒い髪だけだった。
『市井』の証である『黒い髪』―――。

ユフィの話によると、ソイツの国では、黒い髪の方が『当たり前』
で、古来から、黒髪のストレートは、美しさの象徴だったそうだ。
オレは、あぁ、と納得した。
見たところ、『純日本人』であるはずの、ソイツの頭は、色素が
抜け落ちたように茶色く『猫毛』で、短い毛先は、あっちこっちを
向いている。
まるで、『鳥の巣』のようだ。
オレは、笑った。
思えば、笑ったのなんて、母上が生きていたころが、最後の記憶
だった。

オレたちは、3日と空けず、一緒に遊ぶようになり、オレは、
短かった髪を、少しずつ伸ばすようになった。
オレは、ソイツのことが、大好きになった。
ユフィの幼なじみだという、ソイツは、光の偏光でエメラルドに
輝く瞳で、じっとオレの顔を見つめると、こう言った。

「ルルーシュって、綺麗な名前だね」

オレは、父上がくれた『ルルーシュ』という名前が、正直に言って、
あまり好きではなかった。
それが、顔に出てしまったのだろう、ソイツは、クスリと笑うと、

「キライなのか? 自分の名前」

と、訊いてきた。

「だって・・・男の名前だろう?」

オレが、そう言うと。

「オレは、好きだな、ルルーシュって名前」

そう言って、ソイツは、頬を赤らめた。
そして、思い付いたように、こう言った。

「ルルーシュって呼ばれるのがイヤなら、ルルって呼ぶよ」

「ルル?」

オレの胸が、トクンと鳴った。

「だって・・・ユーフェミアが、ユフィなら、ルルーシュは、
ルルだろう?」

コイツの論法でいけば、コーネリア姉上は、コニィになりそうだ。
オレは、コニィと呼ばれ、真っ赤になって怒る姉上を想像して、
思わず、吹き出した。

「あ・・・また、笑った・・・」

大きなエメラルドが、オレを映した。

「ルルは、笑った方が、何倍も可愛いよ」

オレは、知らず、泣いていた。

「どうしたの?」

「それは・・・母上が、言ってくれた言葉だ・・・」

「・・・泣かないで、ルル・・・淋しかったら、ずっと、そばに
いるから・・・」

ソイツは、オレの目からこぼれ落ちた涙を拭うと、ぎゅっと
オレを抱きしめてくれた。


目が覚めると、そこは、ただの客間で。
殺風景な部屋は、オレの部屋そっくりだった。
オレは、乾き始めた涙を拭うと、起き上がってノートパソコンを
開き、保存したメールを、もう一度見つめた。

『オマエが生きるのに、必要とするならば、私は、オマエに
その『力』を与えよう』

『力』など。
何の意味もない。
オレが、欲しいものは・・・。
アイツの『心』だけなのに。


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| Masquerade | 20:14 | コメント:0
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