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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

ゼロ・レクイエム・その4 | main | ゼロ・レクイエム・その2
ゼロ・レクイエム・その3
はい。連載3回めです。
おっかしいな~こんなに長くなるつもりじゃ・・・って
いつものことか☆←ヲイ
ルルーシュは、まんまとスザクの『憎しみ』を増幅させ
自分の思い通りに動かそうとするのですが・・・?

※ このお話は、R18要素を含みます。
  ニガテな方、18歳未満の方は、ご注意ください。
  大丈夫な方のみ、続きをご覧くださいませv

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ゼロ・レクイエム(3)

 その日から、スザクは、ルルーシュに触れてこなくなった。

 当然のことだろう、とルルーシュは嗤った。
 スザクに、許せるはずがない。
 いくら戦争を終わらせるためとはいえ、ブリタニアの臣民をギアスで操り、国政改革を行なったあと、黒の騎士団に討たせるための『捨て駒』にするなどと。
 認められるはずがない。
 だから、スザクは、自分を憎めばいい。
 そうすれば、あの時・・・スザクの主であるユーフェミアを『ゼロ』であるルルーシュが撃ち殺したとき、『ゼロ』の正体に勘付いていながら、殺したいくらい憎いと思ったときと同じになる。
 例え、『友だち』であっても、スザクは『間違い』を許さない男だ。
 だから、目的のために間違った手段・・・ギアスを使う自分は、あの時と同じように、スザクに断罪されるのだろう。
 そうして、スザクが、この呪われた『生』にピリオドを打つ。
『魔王・ルルーシュ』を倒した『救世主・スザク』は『ゼロ』となって、人々と共に新しい『未来』を創るのだろう。
 自分が撒いておいた『平和』への『種』を芽吹かせることによって・・・。
 そうして、ナナリーが望んだ『優しい世界』は完成する。

 ルルーシュは、自分の決定的な『ミス』に気付いていなかった。
 それは、自分が、『スザク』という人間を、完全に理解していないこと。
 人は、誰かの『命令』であっても・・・ルルーシュの『ギアス』であっても、完全に思い通りに動くわけではないのだ。
『言葉』による意志伝達は、それを解釈する人間によって、様々な捉え方が出来る。
 だから、スザクは、ルルーシュの『戦略目的』を、『戦争の終結』とのみ捉えた。
 すなわち、そのための手段・・・『戦術』は、必ずしも、ルルーシュと同じではない。
 もし、ルルーシュを殺さずに、『戦争』を終わらせ、この世界から『憎しみ』を消せる方法があるのなら、迷わずその手段を取るだろう。
 そう。
 それが、今のスザクの『主』であるルルーシュに背くことになったとしても・・・。
 その点では、C.C.の方が、スザクの『心』に近いものがあったかもしれない。
 C.C.は、二人の心が微妙にすれ違っていることを知りながら、それを放置しておいた。
 何故ならば、ルルーシュは、C.C.との『契約』を果たしていないからだ。
 C.C.は、スザクが『ナイトオブゼロ』として、皇帝・ルルーシュの傍に控えるようになってから、当たり前のようにルルーシュの部屋・・・『皇帝の私室』へと入り込んだ。
 そして、以前のように、傍若無人に振る舞い、スザクがルルーシュに触れる機会を減らすことに協力する形を取った。
 スザクは、ルルーシュとC.C.の関係を『共犯者』としか聞かされていなかったが、それ以上の『何か』を二人の間に感じ取るようになった。
 男女の間にある関係を、全てそれ、と捉えるのは、些か早計な話であるが、C.C.の態度を見れば、スザクが何らかの勘違いを引き起こすのも、無理はないだろう。
 こうして、スザクとC.C.の間で暗黙のうちに処理されたことは、二つ。

 スザクは、ルルーシュの『剣』として、彼の行く手を阻むものを薙ぎ払うこと。
 C.C.は、ルルーシュの『盾』として、彼の身も心も守ること。

 これは、スザクの心の中でのみ決められた『ルール』であったが、C.C.にとっても、都合の悪い話ではなかったと思われる。


 さて。
 そのルルーシュではあるが、自らスザクに恨まれるようなことをしておきながら、スザクへの『想い』を完全に断ち切っているわけではなかった。
 それもそうだろう。
 無駄なことを好まないルルーシュのことだ、スザクと過ごした隠棲生活を全て『ムダ』とするならば、もっと早くに行動を始めている。
 しかし、元々、スザクが何を思って、自分に触れてきていたのかも確かめていなかったため、どうすることも出来ないでいた。
『男』という生き物は、厄介なもので、絶え間なく作られる『欲望』というものを処理しなければ、先へ進めないことがある。
 その処理手段には、さまざまなものがあるが、一人でする場合の処理は、『自慰』と呼ばれるものが多かった。
 ごくまれに、そういった行為をせずとも、自然に排泄されるもので終わらせられる『淡白』な男も居るには居るのだが、残念ながら、ルルーシュは、それに当てはまらなくなってしまった。
 かつて、ナナリーと共に暮らしながら、ルルーシュ曰く『死んでいた』生活を送っていたときは、そういうこともあっただろう。
 しかし、『力』を手に入れ、『生きる』ことを始めたルルーシュは、同時に、身体の内側から沸き起こる『情念』を、そういう形で吐き出すことも多くなっていた。
 そうしなければ、物事を冷静に考えるのが、不可能になっていたからだ。
 そして、それと同じ時期に、スザクとそういう関係を結んだこともあり、ルルーシュの性欲は、健康な男子のそれと変わらないくらいにはある。
 つまりは、スザクが触れてこない以上、その『処理』は、ルルーシュ自身の手で行なわなければならない、ということだ。
 ここで、C.C.という選択肢を採らないところが、ルルーシュらしいところだろう。
 ルルーシュは、百人を越す妃を娶り、今なお幼い弟妹たちが居る状態の父親を、善しとしていなかった。
 その反発からか、本当に愛していない女性に、キスより先の行為をすることは、失礼だと思っている節がある。
 かつて、シャーリーの父親が、黒の騎士団とブリタニア軍の戦いに巻き込まれ、生き埋めになったときでさえ、せがまれるままにキスはしたものの、それより先の行為をシャーリーにすることはなかった。
 そんなわけで、ルルーシュは、独り個室に篭もって、溜まっていた欲望を吐き出す行為をするのだが。
『ムダ』を好まないルルーシュは、考えたものである。
 本当に、欲望とやらが『はけ口』を求めるまで、類稀なる精神力で押さえ込み、我慢が効かなくなってから、そこへと手を伸ばす。
 当たり前だが、限界に達するまでの時間を、最小限に抑えられる。
 そして、自身を慰めながら、ルルーシュは、自分が最も性的興奮を覚えるものを、まぶたの裏に思い描いた。
 それが、スザクの欲に濡れた顔だったのが、ルルーシュの自嘲を誘った。


『ゼロレクイエム』は、順調に進んでいるように思えた。
 ルルーシュは、神聖・ブリタニア帝国の皇帝の座を簒奪し、スザクをラウンズを超えるラウンズ、『ナイトオブゼロ』として迎え、逆らおうとする者たちは皆、ルルーシュの『ギアス』で従わせた。
『絶対遵守』のギアスは、本当によく効く。
 ロイドなどは、新しい研究材料にしたがっているようだったが、無論、そんなヒマはないだろうことは、ロイドもよく判っているだろう。
 それでも、忙しい執務の合間を縫って、ルルーシュは、ブリタニア皇宮の庭園で休むこともあった。
 無論、ルルーシュの騎士であるスザクも、ルルーシュに同行する。
 手入れが行き届いた庭は、この前、ルルーシュが従えた皇族か貴族のうちの誰かがしたものだろう。
 そういえば、スザクが拝謁したことがある皇女の何人かも、メイド服に身を包み、宮殿のモップがけをしていたはずだ。
 スザクは、白い装束に身を包み、『正義の皇帝』ともてはやされるルルーシュに、淡々と言葉を投げ掛けた。
「即位早々、ルルーシュ皇帝は、歴史に名を残した。『ブリタニアの文化』を破壊したんだから」
「序の口だよ、まだ」
 ルルーシュは、落ち着いたものだった。
 そう、ルルーシュが言った通り、これは、まだ『ゼロレクイエム』の序盤でしかない。
 ルルーシュは、東屋の石段に腰掛け、こともなげに続けた。
「・・・これから俺は、多くの血を流す。『虐殺皇女』の名が霞み、人々の記憶から消え去るほどに」
 スザクは、ルルーシュの言葉に、はっとした。
 彼が言った『虐殺皇女』は、間違いなくユーフェミアのこと。
 ルルーシュの『ギアス』によって日本人を殺す命令をされた彼女は、自ら募った『行政特区・日本』の参加者を虐殺した。
「ルルーシュ・・・君は」
 時々、ユフィを愛していたみたいなことを言う。
 スザクは、そう思った。
 そして、ユーフェミアもまた、ルルーシュ・・・ゼロを赦そうとしていた。
 スザクは、そんなことを考えながら、ルルーシュの言葉を聴いた。
「ユフィだけじゃない・・・ナナリーも、俺達は喪った・・・喪い過ぎた」
 その言葉に、スザクは、どことなく『淋しさ』のような響きを感じた。
 しかし、それも一瞬のことで、ルルーシュの背中には、ピリリとした緊張感が入る。
「それでも、『明日』を迎えるためには、まず、世界征服から・・・!」
 フ、とルルーシュが笑った。
「口にすると、笑ってしまうな」
 自嘲気味に吐かれた言葉を聴いていたのは、スザクだけではなかった。
 ひづめの音に重なるように、少女のものともつかない声が、スザクの耳に届く。
「だが、やるつもりなのだろう?お前たちは」
 C.C.の声が聞こえると、ルルーシュは、立ち上がり、あぁ、と頷く。
「・・・『ゼロレクイエム』のために」
 そう言って、こちらを一瞥したルルーシュに、スザクは、忠義の礼をした。
「・・・イエス、ユア・マジェスティ」
 今は、君のための『駒』でいる。
 それが、スザクが選んだ『道』だった。

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| ゼロ・レクイエム(完結) | 22:00 | コメント:0
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