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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

スザク&ネコ耳ルル | main | 『戦場のナイトメア』(準備号)表紙
Masquerade 4
『ちょこっとルルコ。』のネタバレSSです。

スザ語りで、補完出来ない内容を、こちらに持ってきているので、
必然的に、『ネタバレ』状態になりました。。。

先にご覧になるも、完結後まとめてご覧になるも、自由です。

語り手・形式はいろいろ。
4番手は、ナナリーの語り。
今までで、一番、ネタバレ要素が多いですね。
こちらのナナリーは、五体満足で、フツーの学生。
アッシュフォード財団経営の福祉専門学校に通ってます。

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Masquerade 4


 私は、遠い遠い空の下で、今も、お姉さまのことを、想っています。                        
                           
 ルルーシュお姉さまが、明るい笑顔を浮かべたのは、どれくらいぶりでしたでしょうか?
 そう、あれは、多分、お母さまが、私たちと最後にお食事を採られたときでした。
 離宮のテラスは、いつも花々が咲き乱れ、お母さまの笑顔のように暖かな陽だまりは、いつも、気が強いと言われている、お姉さまの表情すらも、優しいものに変えてくれるのです。
 私は、私たちと一緒に居るときの、お姉さまが、とても好きでした。

 普段、その名の通り、男の子が着るような衣装を身にまとうルルーシュお姉さまは、お兄さま方に負けないくらいの頭の賢さで、七つも年上のクロヴィス兄さまは、いつも、お姉さまにチェス勝負を挑んでは、こてんぱんにされてましたね。
 でも、クロヴィス兄さまは、同じ学年で行なわれる対抗戦では、優秀な成績をとっていらっしゃって、決して、チェスが苦手、というわけでは、ありませんでした。
 ただ、その時点で、既に、帝国ナンバー2の実力を持つ、シュナイゼル兄さまと肩を並べるくらいの実力を持っていたルルーシュお姉さまの敵ではなかった、というくらいで。
 私は、チェスをするお姉さまが、とても誇らしく、そして、恐ろしいと思いました。
 それは、何故なのかは分かりませんでしたが、ただ、お父さま譲りのアメジストの瞳を、妖しく光らせて、余裕の微笑をたたえるお姉さまは、私の知っているお姉さまでないみたいで、私は、いつも不安を抱えていたのです。
 当時の私は、まだ七つを数えたばかりで。
 胸のうちにある、もやもやとした感情に、はっきりとした名前が付けられるくらい、大人でもなんでもありませんでした。

 お姉さまの顔から、笑顔が消えたのは、お母さまが、ご病気で天に召されたときからでした。
 お父さまは、それまで、好きにさせていたはずのルルーシュお姉さまを、突然、離宮の奥深くに閉じ込め、私を含む、限られた兄弟姉妹と、親戚、そして、月替わりの使用人としか、お姉さまに会わせようとはしなくなってしまったのです。
 それは、当然、お姉さまにとっては、『苦痛』でしかなかったようで、お姉さまは、私に向かっても、以前のような優しい微笑みを向けてくれることは、なくなってしまいました。

 私が、心配そうにしていることが、分かるのでしょう、お姉さまは、笑顔を作ろうとなさるのですが、それは、作られたものでしかなく、心からの笑顔ではありませんでした。
 それでも、私は、それに気付かないフリをして、お姉さまと共に過ごしました。
 出来るだけ、長くの時間を。

 他の兄弟姉妹の方々は、歳が離れている方は、軍務に就いてらっしゃる方もおられて、なかなか、面会にいらしてはくださりません。
 唯一、ルルーシュお姉さまのすぐ下にいらっしゃった、ユーフェミア姉さまは、時々、遊びにいらしてくださるのですが、彼女にも、大事な『お客さま』のお世話があるらしく、毎日、というわけには、参りませんでした。

 離宮での生活は、ルルーシュお姉さまには、狭くて窮屈な『世界』であったに違いありません。

 でも、ある日、私は、ルルーシュお姉さまの笑い声を、聞くことが出来たのです。
 それは、ユーフェミア姉さまが、一人の『お客さま』を、こっそり連れて来てくださったときのこと。
 ちょうど、お姉さま方と同じ歳くらいの『騎士』さまは、こちらの国では、あまり見ない、変わったズボンをお召しになっていて、あとから、それが『袴』(はかま)というものだと聞いたのですが、とても凛々しいお方でした。
 そして、太陽が輝くような笑顔で、お姉さまに、こう言ったのです。

「ルルは、笑った方が、何倍も可愛いよ」

 お姉さまは、泣いていらっしゃいました。
 そう。
 それは、お母さまが、亡くなる前に言った言葉と、同じ言葉だったのです。
 私は、お姉さまが、明るくなったことを、素直に喜びました。
 3日と明けず、遊びに来る騎士さまは、中華連邦に伝わる『四神』のうち、『焔』を司る神さまと同じ名前を持っていたそうです。
 私は、その騎士さまが、お姉さまの凍った心を、優しく溶かしてくれたのだと思いました。

 でも、その『幸せ』は、長くは続きませんでした。
 突然、宮殿に姿を見せなくなった騎士さまは、離宮でのことをすっかり忘れてしまったかのように、『日本』という国で、『軍人』への道を歩み始めてしまったのだそうです。
 私は、首を傾げるしかありませんでした。
 確かに、騎士さまは、お強い方でしたが、摘んできた花が、しおれてしまっても涙ぐむくらいの、涙もろいお方で、言葉使いは乱暴でしたが、とても優しいお方でしたのに。
 それなのに、土地を蹂躙し、人を殺すのが仕事の『軍人』を志願されるだなんて!

 私は、ユーフェミア姉さまに、事の次第を問い質しました。
 でも、ユーフェミア姉さまは、首を横に振るばかりで、何も答えてはくださいませんでした。
 ただ、ひと言。
 ルルーシュお姉さまに、今の騎士さまのお話をしてはいけない、と。
 私は、その言葉に、頷くしかありませんでした。

 騎士さまが、いらっしゃらなくなってからのお姉さまは、本当に、毎日を、ただただ、過ぎ去っていく季節のように見送り、扉の音だけに反応する、淋しいお方になってしまわれていました。
 あとは、デスクに向かって、パソコンを弄ったり、雑誌のスクラップをしているご様子でした。
 そのときのお姉さまは、かつて、お兄さま方を相手に、チェスをされていたときのような表情で、私は、そのときの気持ちが、『恐怖』であったことを、再確認させられたのです。

 私は、教授クラスの家庭教師の方々を、反対にやり込めてしまって、追い出してしまったお姉さまに、博士課程(ドクターコース)のお話を、持っていきました。
 これならば、お姉さまの望む研究を、とことんまでにやり尽くせますし、私が、学校へ行っている間の、暇つぶしになるかもしれないと思ったからです。
 でも、お姉さまは、一度、熱中し始めると、脅威の集中力で、それを制覇してしまい、それも、大した暇つぶしには、ならなかったのです。

 それでも、お姉さまは、気が付くと、『花嫁修業』と称して、使用人の方々と同じことをしようとされます。
 特に、『日本』からみえた咲世子さんとは、仲が良いらしく、いろいろと、日本の風習や、料理などを教わっているみたいでした。

 でも、他の使用人の方々は、みな、出入りが激しく、せっかく、ルルーシュお姉さまのことを、気にかけてくれるようになった、と思いましたら、早々に、配置場所を変えられてしまうのでした。
 理由は、全て、お姉さまに近づき過ぎたから。
 私には、お父さまのすることが、全く理解が出来ませんでした。
 ただ、配置を変えられてしまった使用人の方々は、みな、口を揃えて、こう仰るのです。

「イエス、ユア・ハイネス。・・・それが、ルルーシュ殿下の望みなら、何でも叶えましょう」

 私は、背筋が寒くなりました。
『軍』でもない場所で、そのような言葉を聞くことになるなんて。
 生気のない、操られたような瞳をする彼らは、しばらくすると、まるで『夢』から覚めたように、通常のお仕事をこなしていました。
 私は、はっきりとは分からないまでも、それが、配置変えの『原因』だったのではないでしょうか、と考えました。
 だって、お父さまは、彼らに、配置変えを宣告するとき、必ず、と言っていいほど、こう仰るのですから。

「ルルーシュの、望みだ」

と。
 もしかしたら、お父さまは、何か、深い『理由』があって、ルルーシュお姉さまを、誰にも会わせないようにされたのかもしれません。

 ともあれ、ルルーシュお姉さまが、その騎士さまを待っていらっしゃることは、私にもよく分かりました。
 ですから、私は、お姉さまに、こう提案したのです。

『力』を求めてみては、いかがですか、と。

 それは、『皇族』だけに伝わる、トップシークレットでした。
 かつて、『神話の時代』と呼ばれていたころ、人々を支配する『王』には、神さまと同等の『力』が授けられ、その力を以って、国を治めていたとのことです。
 神聖・ブリタニア帝国も、その流れを汲んでいました。
 ですから、その『伝説』が、間違いでないのでしたら、私たちには、神さまと同じ『力』を得ることが、可能なはずなのです。
 私は、ただ、ルルーシュお姉さまを、外界へ連れていきたい一心で、そのお話を、お姉さまにしました。
 すると、お姉さまは、首を横に振って、こう仰ったのです。

「『力』など、必要ない。オレが欲しいのは、ただ一つ。・・・アイツの『心』だけだ。・・・ナナリー、お願いだから、そんな恐ろしいことを、口になんかしないでくれ・・・『力』は、人を『孤独』にする。オマエまで、そんなことになったら、オレは・・・!」

「お姉さま!!」

 お姉さまは、そこまで言うと意識を失い、私は、大声で人を呼びました。
 お姉さまは、すぐに、ベッドに運ばれ、そのまま、死んだように眠ってしまわれました。
 咲世子さんの話では、お姉さまは、ここ何週間も、食べ物を口にしておらず、点滴で栄養を取っていらっしゃったとのこと。
 そして、ほの青い光は、お姉さまの部屋から消えることはありませんでした、とのこと。
 私は、この段になって、ようやく、事態が一刻を争うことであると、気が付いたのです。
 私は、『リ』のサードネームを持つ家系の宮殿の門戸を叩きました。

「ユーフェミア姉さま!・・・お姉さまが! ルルーシュお姉さまがっ!!」

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| Masquerade | 15:37 | コメント:0
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