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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

ルルの心配☆ロロの思惑 | main | ゼロ・レクイエム・その8
ゼロ・レクイエム・その9
空白の2ヶ月間。
もしかしたら、サウンドエピソードか小説版で補完されちゃうかも?
と思いつつも、ここで捏造☆
・・・いや、スザルルなんだから、少しは、二人をイチャつかせたい
んですよ☆

※ このお話は、R18要素を含みます。
  ニガテな方、18歳未満の方は、ご注意ください。
  大丈夫な方のみ、続きをご覧くださいませv


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ゼロ・レクイエム(9)

「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる・・・世界は、我に従え!!」

 全世界に向けて流された命令の声を、スザクはダモクレスの回廊で聴いていた。
 今頃、地上では、悲嘆に暮れる声と、皇帝・ルルーシュを讃える声の二種が鳴り響いていることだろう。
 しかし、スザクにとっては、それすら、どうでもいいことだった。
 ただ一つ、判っていたのは、これで、自分が採るべき『手段』が一つに決まった、ということだ。
「ごめん、ナナリー・・・僕は、また・・・君に『ウソ』を吐く」
 顔に浮かぶは、自嘲の笑み。
 己の無力さを思い知り、ただ、司令室へと重い身体を引きずっていく。
「でも・・・これだけは、本当だ・・・僕も・・・ルルーシュも・・・君を守りたかった。それだけは、本当のことなんだ・・・」
 暗く狭くなっていく視界に、ナナリーの顔を見たような気がした。


「・・・さっさと起きろっ!バカスザク!!」
 妙に懐かしい声が聞こえて、スザクは目を覚ました。
「あれ・・・?」
 白く清潔な部屋は、まるで病室のようで、スザクは慌てて上半身を起こす。
「全く・・・貧血とは、ずい分偉くなったものだな? 体力だけが取柄のくせに」
 すぐ傍らには、ルルーシュが、面白くなさそうな表情を浮かべ、椅子に座っていた。
「ここは・・・?」
 スザクは、未だ纏まらない思考に、ルルーシュの顔を見て、そう言った。
 ルルーシュが、心底呆れたような表情を浮かべ、スザクの問いに答えた。
「病室だ。・・・非公式のな。ダモクレスの回廊で倒れていたお前を回収し、ここへ運ばせた。・・・パイロットスーツがボロボロになっていたが、腹部を強打した以外は、外傷はほとんどない。倒れた原因は、睡眠不足と栄養失調による貧血だそうだ」
「な・・・っ」
 スザクは、仏頂面で、一通りの説明をするルルーシュを、信じられない想いで見つめた。
 あの爆発から、ほとんど無傷で抜け出せたのは、奇跡に等しい。
 痛みを感じていた腹部も、外傷というよりは、打撲に近かったようだ。
 しかし、目の前にいるルルーシュは、何だ?
 まるで、今までのことが『夢』であるかのように、以前のような口を利いている。
 スザクは、それが不安になって、ルルーシュに訊いた。
「ナナリーは・・・?」
 ルルーシュの顔が曇る。
「ナナリーは、無事なのか?」
 もう一度問えば、ルルーシュの口元が、皮肉げに歪められた。
「・・・やはり、ナナリーの騎士は、お前こそが相応しいみたいだな」
「そんなことより・・・っ」
 ルルーシュの様子を見れば、ナナリーが無事でないはずなどないのに、スザクは、胸の内の『不安』を拭うことが出来ずにいた。
 それは、ルルーシュが出した『ゼロレクイエム』のせい。
 ナナリーのために、それは細かい部分で修正を余儀なくされたが、『戦略目的』に変更がなければ、ルルーシュは、ナナリーを『反逆者』として捕えなければならないのだ。
 果たして、ルルーシュは、言った。
「大事な捕虜に、傷をつけるわけがないだろう?」
 それは、一切の感情を押し殺したような言い方で、スザクは、ルルーシュがナナリーという存在を、完全に『過去』のものにしてしまったことを知った。
「ルルーシュ・・・」
 そうだ。
 スザクは、一年前の『あの日』のことを思い出す。
 神根島で、スザクが、ユーフェミアのことを言ったとき、ルルーシュは、全ては『過去』・・・終わったことだ、と告げた。
 あの時は、ただ赦せない気持ちが先に立って分からなかったが、今のルルーシュと、あの時のルルーシュと、どう違うというのだろう?
 冷たい仮面を被り、何でもないことかのように、装う。
 しかし、それは、決してルルーシュの本心などではない。
 スザクは、そう信じたかった。
 ルルーシュが黙り込んでしまったのを見て、スザクは、もう一度、ルルーシュに訊ねた。
「ナナリーには、何も告げていない。・・・そうだね?」
「あぁ」
 短く返された言葉に、スザクは、ルルーシュの本心を読み取ろうとした。
 しかし、それは不可能に近いことで、スザクは、じれったさを覚える。
 そして、そのじれったさを埋めるかのように、スザクは、ルルーシュの顔を引き寄せた。
 そうして、ルルーシュの唇に自分のそれを重ね、すぐに離した。
「・・・ナナリーには、何を命じたんだ?」
 耳元で囁いた言葉は、決して甘いものではなく、詰問のようなものだった。
 しかし、スザクは、自分が信じたルルーシュを見たかった。
 少し、間を置いて、ルルーシュが、スザクの問いに答える。
「・・・ダモクレスの鍵を渡せ、と」
 それは、酷く端的で、簡単な命令だった。
 スザクは、その言葉にほぅ、とため息を落とすと、こう言った。
「・・・ありがとう」
 何故、こんなことを言ったのか、スザクにも解からなかったが、ルルーシュが、スザクとの『約束』を守ったことだけは、確かだった。


 そんな会話のあと、スザクは、半ばムリヤリ食事を採らされ、もう一度寝るように言い渡された。
 ルルーシュは、まだやり残したことがある、と言って病室をあとにし、それと入れ替わりに、C.C.が入ってくる。
 C.C.は、スザクの横をすり抜けると、窓際にもたれるように立った。
 スザクは、珍しく自分と二人きりになったC.C.に声をかけた。
「・・・君は、ずっとルルーシュのそばに居たんだろう?」
 C.C.は、首を横に振ると、スザクの問いに答えた。
「違うな・・・私が優先させたのは、ルルーシュが生きることだけだった」
 スザクは、自分が訊いたこととは、全然別の答えを返したC.C.に疑問を感じたが、それは、次にしようと思っていた質問の答えのような気がして、黙り込んだ。
 スザクが話さないのを見て、今度は、C.C.がスザクに問いかけた。
「お前は、私と同じことを考えている・・・そうだな?」
 C.C.の問いは、不完全なものだったが、何となく、今のC.C.が訊きたいことが、スザクには分かるような気がした。
「多分・・・僕は、まだ、ルルーシュが出した『答え』に納得していない」
「・・・そうか」
 若草色の魔女は、それ以上は、何も訊かなかった。
 代わりに、窓の外へ視線を移し、こう呟いた。
「・・・生きるも地獄、死ぬも地獄。しかし、やり直しのチャンスがあるのは、生きている間だけだ」
「そう・・・だね」
 スザクは、知らず、笑みを浮かべていた。
 C.C.は、スザクの方を向き、人の悪い笑みを浮かべると、何でもないことであるかのうように、こう付け加えた。
「そうそう。先の大戦で、お前は死んだことになっているらしいぞ?」
 それは、笑えない冗談だった。

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(番外編を見たい方は、コチラ


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| ゼロ・レクイエム(完結) | 23:30 | コメント:0
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