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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

Double Birthday その5(完結) | main | Double Birthday その3
Double Birthday その4
ロロナナ・ダブルバースデー企画☆
こちらのお話は、パラレルで、ロロは、ルルーシュの
本当の弟で、ナナリーとは双子の兄妹です♪
そんな、頭にお花が咲いてる設定がOKな方は、
先へお進みくださいませv

ナナリーは、夢見ていました。
二人の優しい兄たちが、自分の側で笑っていてくれること。
ナナリーは、願っていました。
この優しい時間が、いつまでも続くこと。

突然現れた、茶色い大型犬は、そんなナナリーのささやかな
『願い』すら奪ってしまうものなのでしょうか?

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Double Birthday (4)


「ねぇ、お兄さま。私たちは、一緒に生まれたのよね?」
 二人きりでいるとき、ナナリーは、時々、自分のことをこんな風に呼ぶ。
 それは、二人だけの暗黙の『ルール』だった。
「うん」
 ロロは、ナナリーが見せた、いつになく厳しい表情に、身体を固くして応える。
「私たちは、『共犯者』よね?」
 ナナリーは、他人の前では、決してこんな顔はしない。
「そうだよ・・・ナナリー」
 ロロは、淋しく微笑むと、ナナリーに同意してみせた。
「私の『願い』は、ただ一つ・・・もう一人の『お兄さま』、ルルーシュ兄さまを、取り戻すこと」
 ナナリーの顔は、部屋を暗くしていたため、分かりづらかったが、多分、自分と同じ表情をしているのだろう。
 それは、『孤独』が生み出した『昏い笑み』。
 見る者を『恐怖』に陥れる、危険な微笑みだった。


「ごめんね、兄さん・・・でも、ボクも、兄さんとずっと一緒に居たいんだ」
 ロロが、全ての『後始末』を終えたのは、空が薄明るくなり始めるころ。
 少しだけ、睡眠不足ぎみの痕が残るルルーシュに、そっとシーツを被せる。
 おそらく、潔癖症のきらいがあるルルーシュのことだ、昨晩あった出来事は、全て『夢』で処理されるだろう。
 ロロは、小さくため息を落とすと、普通に戻ったナナリーを連れ、それぞれの部屋へと戻った。
 ロロだって、あの出来事が、全て『夢』だと思えればいい、と思う。
 しかし、『正気』だったロロは、全てを見ていたし、それを『夢』と処理するには、ロロの精神は、ほんの少しだけ彼らより丈夫だった。
 ロロは、もう一つの『障害』に対する『対抗策』を練りながら、外が明るくなるのを待ち、身支度を整えた。
 そして、洗面を終わらせると、ダイニングへ向かい、食卓の準備を手伝う。
「おはよう、ロロ。あら?今日は、ロロもお手伝い?」
 キッチンでは、昨日あった出来事など、露ほども知らないマリアンヌが、陽だまりのような笑顔で迎えてくれた。
「おはよう、母さん。兄さんのモーニングティを淹れたいんだ」
 ロロは、少し戸惑いぎみに、それに応えると、ティーセットの用意をする。
 マリアンヌは、隣りに立っているナナリーに、スクランブルエッグを乗せた皿を渡すと、コンロにヤカンをかけて、火を点けた。
「そういえば、ルルーシュは、まだお寝坊さんなの?」
 ロロは、その言葉に肩を震わせたが、すぐに押さえ込み、マリアンヌにこう言う。
「うん・・・昨日の夜、遅くまで話し込んじゃったから・・・低血圧の兄さんには、ちょっとツラかったみたい」
「そう?・・・ホントにルルーシュってば、仕方がないわね・・・寮生活でもしたら、ちょっとは生活改善してくれるか、と思ったのに」
 マリアンヌは、夜9時就寝、朝5時起床の超・健康人間だ。
 そんな彼女に、フクロウ族・・・夜更かし型のルルーシュの生活など、理解出来ようはずがない。
 ロロは、兄弟妹の間にあった出来事など、全然予想も出来ないだろうマリアンヌに、微苦笑で頷くと、ダイニングにお皿を運んできたナナリーにもあいさつをした。
「おはよう、ナナリー」
「おはようございます、ロロ♪・・・お兄さまは、その・・・」
 ナナリーは、ロロににっこりと微笑むと、言いにくそうに、ロロに伺いを立てる
 ロロは、キッチンに声が届かないように、声を潜めると、ナナリーの問いに答えた。
「まだ、眠ってるよ。・・・大丈夫。後で、ボクが上手く言っておくからさ」
 ナナリーは、ホッと胸を撫で下ろすと、すみません、とだけ言い、キッチンへと舞い戻る。
 ロロが、ヤカンを取りに、キッチンへ向かおうとしたとき、その来訪者は、玄関のチャイムを鳴らしたのだ。


「初めまして。枢木スザクと申します。同室のルルーシュ君には、いつもお世話になってます」
 そうやって、礼儀正しくあいさつをしたのは、寮でルルーシュと同室だという枢木スザク。
 体育会系なのか、ピンと伸びた背筋と、ハキハキとした話し方、礼儀正しい態度は、マリアンヌに好印象を与えたらしい。
 マリアンヌは、早朝の訪問にも拘わらず、ロロが淹れた紅茶を出し、にこやかに話し込んでいる。
 ルルーシュが、自宅で泊まっていく、と知った彼は、午後からでも一緒に過ごせないか、とルルーシュを迎えに来たらしい。
 いいや、違う。
 彼こそが、自分たちとルルーシュの仲を裂く、憎き天敵・枢木スザクなのだ。
 しかも、こちらが、どう彼をルルーシュから離そうか考えている最中にやってくるとは、いい度胸だ。
 ロロは、その爽やかな笑みの下に、どんな方法で兄・ルルーシュを懐柔したのか、その腹黒さを読み取ろうとする。
 しかし、隠すのが上手いのか、それとも、本当に『天然』なのか、スザクの笑顔に、ウソがあるようには思えなかった。
 しかも。
「そうなの~。ルルーシュってば、私の息子なんだから、才能がないわけじゃないのに、四角い箱なんかに固執しちゃって、ちっともお外へ出なくなっちゃったのよ~」
 マリアンヌは、スザクの友好的な態度に、コロッと引っ掛かって、ルルーシュがインドアになった経歴まで語り出す。
 何気に、親バカ丸出しなのは、これでも、ルルーシュのことを愛しているのだろう、多分。
 そんなことをしたら、この体力バカが、ますますつけあがるだけじゃないか、とロロは、胸中で独りごちた。
 スザクは、マリアンヌの言葉に、思い当たる節があったのか、こんなことを言い出した。
「あぁ、そうなんですか。そういえば、この前、学校のコートでテニスしたときも、僕と3セットまで張り合えたのは、ルルーシュ君だけだったんですよ?なのに、彼は、その後、チャット大会があるって、試合を放り出して・・・」
「やっぱり、そうなの? いくら、あの子が欲しがったからって、キューブ型サーバーなんて、買ってあげるんじゃなかったわ。・・・スザク君! これからも、ルルーシュのこと・・・」
「ちょっと、待ってよ、母さん!」
 ロロは、普段、人の会話を中断させるような真似はしない方だったが、今度ばかりは、そうも言ってられなかった。
 このまま、二人の話を続けさせたら、マリアンヌが、スザクの元へルルーシュを嫁入りさせてしまうだろう。
 ・・・ロロは、おかしなところで、兄が『男』であることを、すっぱり忘れられる人間だった。
 とにかく、このままではいけない、と止めに入ったはいいが、次の言葉を考えてはいないロロだった。
「何?ロロ」
「僕、何か悪いこと、言っちゃったかなぁ・・・?」
 マリアンヌとスザクの注目を集め、ロロは、困ったようにナナリーに視線を泳がせる。
 彼女は、自分の『味方』のはずだ。
 ナナリーは、ロロの手をぎゅっと握りしめると、ロロの代わりにこう言った。
「お兄さま・・・まだ、起きられないのかしら・・・?」
 ロロは、しめた、とばかりに、ナナリーの手を握り返すと、さっき呼び止めた弁明を始める。
「そ、そうだよ。こういう話は、ちゃんと兄さんを交えて話さないと! ボク、兄さんを呼んでくるから、ちょっと待ってて!」

 すぐ戻るから、頼んだよ、ナナリー。

 ロロは、ナナリーの手を握りながら、そう念じると、ナナリーは、コクリと頷いた。
 双子であるロロとナナリーは、身体の一部を触れ合わせることで、心を通わせられることがある。
 そのレベルは、不確かなものではあるが、この状況で、それが失敗しているようには思えなかった。
 ロロは、急ぎ、ルルーシュを起こしに、彼の寝室へ行った。


 さて。
 残されたナナリーは、ロロがルルーシュを起こしてくるまでの間、マリアンヌとスザクの会話を、逸らさなければならない、という重大な『使命』を負うことになった。
 しかし、ロロほど外交的ではないナナリーは、兄たち以外の男性を初めて目の当たりにし、少々、緊張してしまう。
 すると、スザクは、ふと表情を柔らかくすると、ナナリーに手を差し伸べてきた。
「あぁ、キミが、ルルーシュが大事にしてるっていう双子の妹さんだね? 僕は、枢木スザク。スザクって呼んでね」
「はい・・・スザクさん・・・」
 ナナリーは、その笑顔に促されるまま、差し伸べられた手を取った。
 すると、スザクは、よろしく、と満面の笑みを浮かべて、ナナリーの手を握りしめる。
 スザクの手は、二人の兄たちとは違って、男らしい、がっしりとした手だった。
「・・・あったかい」
 ナナリーは、その手に、しばらく顔を見ていない父・シャルルのそれを重ねる。
 スザクは、何が楽しいのか、始終、にこにこしながら、こう言った。
「へぇ・・・ルルーシュが、キミたちにべったりなのも、分かる気がするなぁ・・・僕だったら、こんな可愛い妹を置いて、家を出ようだなんて思わない」
「え・・・?」
 それは、思いがけない言葉だった。
 まさか、スザクの方から、そんなことを言い出すとは思えなかった。
 しかし、手を握りしめたままのナナリーは、その言葉にウソがないことは、簡単に判る。
 心に後ろ暗いものがある人の手が、こんなに温かいとは思えないのだ、ナナリーには。

 この方なら・・・!

 ナナリーは、そう言って、手を離したスザクの顔をまっすぐ見据えると、決心を固めた。
「私は、ただ・・・お兄さまと一緒にいたい、それだけなんです!・・・いつか、お兄さまも学校を卒業して、そして、この家を本当に出てしまう・・・そんな日が来るのかもしれません。でもっ」
 一度、あふれた言葉は、次々とナナリーの口をついて出て来ていた。
 それは、まるで、今までずっと上手く言えなかったことが、堰を切ってあふれ出したかのように。
 見れば、マリアンヌも、スザクも、目を丸くして、自分の言葉を聞いている。
 当然だろう、ナナリーは、それほど、はっきりと自分の望みを口にしたりはしない。
 ナナリーは、もう一度、息を吸い込むと、最後まで、自分の言葉で意思を伝えた。
「お休みの日とか、家族で一緒に過ごしたい。お兄さまの時間があるときは、お勉強とか見ていただきたい。一緒にご飯を食べて、TVのチャンネルを取り合って、お風呂上がりにゲーム大会をして、朝は、おはようございますって言って、出かけるときは、いってらっしゃいって言って、帰ってきたら、お帰りなさい、と言って、夜は、おやすみなさいって言って、それから・・・!」
 ナナリーが、言えたのは、そこまでだった。
 普段、気が回り過ぎるくらいのルルーシュと、双子であるロロを兄に持つナナリーは、望むもののほとんどを、口にする前に手に入れられてしまう。
 二人とも、自分を大事にしてくれて、マリアンヌも、親のしつけとしての注意はしても、優しいことには変わりはない。
 だから、ナナリーは、自然と『ワガママ』を言わない子供になっていた。
 ユーフェミアのように、強気に出ることもなければ、ロロのように、気を使いながらも、しっかりと自分の意見を通すこともない。
 ただ、自分の大好きな人たちが、笑顔でいてくれれば、それでいい。
 それが、ナナリーの『望み』だと思っていた。
 ナナリーは、そう思おうとしていた。
 しかし、口から出てきた自分の望みは、ルルーシュがいつも自分の側に居てくれないことへの不満ばかりで、子供っぽい自分に嫌気がさす。
 そして、それは、ナナリー自身も思いもよらない相手に聞かれることになった。
「・・・ナ・・・ナリー・・・?」
「お・・・兄さ・・・ま・・・?」
 ロロに背中を押され、ダイニングに入って来たのは、その対象であるルルーシュ。
 ロロは、すぐ戻る、と合図を送ってくれたのだから、当然の成り行きだった。
 しかし、自分の心の一番『ワガママ』な部分を聞かれたナナリーは、ルルーシュの顔をマトモに見ることが出来なくなってしまった。
「いやぁぁぁぁぁっ!!」
 一気に、色々な感情が噴き上げてきたナナリーは、そう叫ぶと、ダイニングを飛び出していた。

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