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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

『Oh! My brother!!』・その5 | main | 『Oh! My brother!!』・その3
『Oh! My brother!!』・その4
『Double Birthday』・ランペルージ家のルル誕SSです。
ようやく(?)ルルたんのバースデーパーティの始まりです♪
でも、ナナリーの初恋(?)に、心中穏やかでないルルたんv
加えて、当のスザクはというと・・・?
人の気持ちはままならないものですね(汗

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『Oh! My brother!!』 (4)

「ハッピーバースデー!! ルルーシュ!!!」

 クラッカーを鳴らし、ルルーシュと遅れて入ったロロを迎えたのは、ナナリー、マリアンヌ、ユーフェミア、スザクの4人。
 スザクは、ナナリーとユーフェミアの間に座り、この空気にすっかり馴染んでしまっていた。

 ・・・侮れないヤツめ、スザク・・・!

 ルルーシュは、そんなことを考えながら、母や妹たちに今日のパーティの礼を言った。
「今日は、ありがとう」
 そう言うと、ユーフェミアは、ふふっと笑い、こう言った、
「こういうときは、お礼のキスをするものですわ、ルルーシュv」
「は?!」
 スザクは、ユーフェミア式の挨拶には慣れていないため、驚きの声を上げる。
 ユーフェミアは、にこにこと笑って、ルルーシュに向かって顔を差し出した。
 マリアンヌは、ルルーシュのユーフェミアに対する気持ちは知っていたが、まさか、自分の見ている前で、間違いなど起こさないでしょう、と無言の笑顔でそれを見つめていた。
 ロロは・・・ユーフェミアを睨みつけている。
 ルルーシュは、背中に嫌な汗をかきながら、ぎこちなくユーフェミアを抱きしめると、そっと髪にキスを落とした。
 ふんわりと香ったのは、桃のシャンプーか。
「これで、いいだろっ」
「う~ん。・・・いいことにしてあげますわ♪」
 かつて、ユーフェミアに好意を寄せていたルルーシュとしては、テレや複雑な想いも手伝って、これが精一杯なのだが、ユーフェミアは、ちょっとだけ不満そうに口を尖らせたあと、及第点を出してくれた。
「お兄さま、私も、ギュッてして欲しいですv」
 ナナリーは、ユーフェミアの後ろにいたのか、ユーフェミアが席に着くと、さっとルルーシュの前に現れて『おねだり』を始める。
 それは、まるで、子供のころの・・・ユーフェミアに対抗して、自分にワガママを言っていたころに似ていて、ルルーシュは、少しだけ懐かしい嬉しさを覚えた。
「ありがとう、ナナリー」
 優しく抱きしめて、そう囁けば、ナナリーの花が開いたような笑顔が見られた。

 そうだ、ナナリーは、まだ俺のものだ。

 ルルーシュは、そう確信すると、席に座り直す。
 ナナリーは、そのまま、自分の席に戻ると、スザクが、ユーフェミアに話しかけていた。
「えっと・・・君たちは、いつもこうなの?」
 どうやら、スザクは、一人っ子のためか、それとも、実家が純日本風なためか、兄妹同士でそういうことをする習慣はないみたいだ。
 ユーフェミアは、当たり前のように、えぇ、と頷くと、にっこりと微笑んだ。
 そして、スザクの頬が朱に染まる。
 すると、今しがた座ったばかりのナナリーは、スザクの袖にそっと触れ、振り向いたスザクにこう言った。
「スザクさんのご家族では、こういうことはありませんか?」
 すると、スザクは、困ったような顔をして、先のルルーシュの予想通りの言葉を口にする。
「僕は一人っ子だからね・・・父さんは忙しくて家に居ないことの方が多いし、いとこは居たけど、夏休みとか冬休みくらいにしか遊ばなかったから」
 そういえば、スザクの母親のことは、聞いたことがなかったな、とルルーシュは思った。
 しかし、そんな考えも、次の瞬間には、霧散してしまう。
「じゃあ、今だけ、私がスザクさんの妹になっても・・・」
「ダメだ!!」
 ルルーシュは、ナナリーの言葉を、頭から否定した。
 ガタン、と音を立てて立ち上がり、行儀悪くも大声でまくし立てる。
「スザク! ナナリーは、渡さんぞ!!」
 それは、ルルーシュにしては珍しく、考えるよりも先に、身体が動いていたのだった。


「うわ・・・兄さんってば、やっぱり☆」
 ルルーシュの隣りに座っていたロロは、あまりの兄の剣幕に、頭を抱えながら、そう呟いた。
 確かに、ルルーシュは、ナナリーに近づく男性を片っ端から追い払うのが夢、みたいなことを言っていたが、今のは、それと違う気がする。
 ナナリーが、スザクに『きょうだいごっこ』を申し出たのだ。
 しかし、ルルーシュは、ナナリーにではなく、スザクに食ってかかっている。
 ロロが、尊敬する兄の中でも、一番理解しがたいのは、ユーフェミアやナナリーに対する一種の『執着』みたいな部分だった。
 そのクセ、普段は、寮で寝泊りして、週末しか自分たちに会いに来ないという矛盾。
 そんなに心配なら、ナナリーにひっついていればいいんだ、とロロは思う。
 ユーフェミアが苦手なのは分かるが、彼女だって、毎日ここへ遊びに来るわけではない。
 ロロは、ずぅっと昔から、『必要なもの』と『そうでないもの』の区別がはっきりしていた。
 ルルーシュとナナリーは、自分の兄と妹だから必要。
 マリアンヌは、自分の母親で、保護者だから必要。
 咲世子は、元メイドで、今はそうでもないけど、自分たちが小さかったころは、それなりに助けてくれたし、グチを聴いてくれる相手だから、まぁ、必要な方。
 ユーフェミアは、ナナリーが慕っているから、あまり気に入らないけど、それなりに気を使う。
 クラスメイトは、その場で遊ぶ分には楽しいときもあるが、ナナリーより優先させる相手は居ないし、ナナリーをないがしろにしようとする人間は、こっちから願い下げ。
 その他の人間は、こちらがいい顔をしている分には、利用出来る部分もあるから、そういう付き合いしかしない。
 こちらに『悪意』や『敵意』しか持たない人間は、必要ない。
 ・・・そんなもんだ。
 それに、ナナリーが、誰を好きになるのかなんてのは、ロロにも分からないし、事実、ナナリーは、ロロがあまり気に入らないユーフェミアみたいなのを好きになることもあるから、その辺まで首を突っ込む気になれないだけだ。

 そういえば、確かに、ナナリーがスザクをどう思っているかについては、ナナリーの『声』も気持ちも聞いたことがなかったかな。

 ロロは、そう思った。
 先ほど、ルルーシュがロロに問い質したことが正しければ、ナナリーは、スザクが好き、ということになるのか。
 しかし、あんなに怒るほどのことだろうか?
 ルルーシュは、パーティの雰囲気を自らぶち壊しにしたことに気付かず、その勢いのまま、スザクを指差し、こう言った。
「ナナリーが欲しければ、俺と勝負しろっ・・・決闘だ!」
 スザクは、それまで、ルルーシュの剣幕にただ驚いていただけだったが、ルルーシュの口から『決闘』という言葉を聞くと、顔から一切の表情を消して、こう言った。
「へぇ。やっと本気で、僕と勝負する気になったんだ。・・・悪いけど、君相手に、手加減なんかしないからね」
「・・・スザクさん?」
「まぁv 男同士の真剣勝負ですわね♪」
 おどおどするように、二人を見比べるナナリーと、明らかに面白がっているユーフェミア。
 マリアンヌは、やはりニコニコして、止める気配などないみたいだし・・・。
「待ってよ、兄さん!」
 ロロは、たまらず立ち上がった。
「止めるな、ロロ。・・・ナナリーに言い寄るヤツなら、どんな手段を使っても追い払うだけだが、今度ばかりは、話が別だ。・・・ナナリーが、アイツを好きなんだ」
 ルルーシュは、すっかり出来上がってしまっているようだった。
 まだ、ナナリーが、スザクを好き、と言ったわけでもないだろうに。
「でも、兄さん」
 ロロは、なおもルルーシュを止めようとした。
 ルルーシュは、決して運動神経が鈍い方ではないし、どころか、やる気さえ出せば、どんなスポーツだって、ソツなくこなしてしまう。
 しかし、スザクは、マリアンヌが自ら『コーチ』したい、と言い出すほどの逸材なのだ。
 何を勝負するつもりか知らないが、マトモに戦って勝てる相手ではないだろう。
 ロロは、尊敬する兄が負ける姿など、見たくはないのだ。

 ううん、兄さんが負けることなんか、ありえない。
 だけど、もし、兄さんがスザクさんに勝ったとしても、ナナリーがスザクさんがいいって言えば、この決闘は意味がなくなるんだ。

 決闘、と言っても、古く中世から残るそれは、全面的に廃止されている。
 名誉や誇りのために死ぬなど、法律が認めてはくれないだろう。
 それに、ロロが心配した通り、これは、ナナリーとスザクの仲を認める認めないの話であって、それに関しては、ナナリーがスザクに想いを寄せている以上、ルルーシュが言った通り、単純にスザクを追い払うというワケにはいかない。
 ならば、ルルーシュがスザクに決闘をしかけて勝っても、ナナリーに甘いルルーシュのことだ、最後にはナナリーの意見を通すことなど、決まっているはずなのに。
 ロロは、そのときのことを想像し、小さく身体を震わせた。
「ロロ、剣の手入れは?」
 ルルーシュは、くるりときびすを返し、スタスタと歩き出すと、後についてきたロロに、物置に仕舞われている剣のことを訊く。
 ロロは、もう止めても無駄だということを悟ると、兄の問いに答えた。
「いつもしてるよ。・・・もう必要ない方が、嬉しかったけどね」
「すまないな、ロロ」
 ルルーシュは、それだけを言うと、自分で物置の扉を開いた。
 ランペルージ家の物置は、普段はロロが管理をしているが、時々、マリアンヌがわけの分からないモノを持ち込むため、ところどころは雑然としている。
 ルルーシュは、迷うことなく、ロロがいつも綺麗にしている区画・・・過去、マリアンヌがさまざまなスポーツ競技で使った用具や、取った賞のトロフィー、賞状などが収められている場所から、二本の細身の剣を取り出した。
 そして、後ろについて来ていたスザクに、それを放ると、スザクは、難なくそれを受け止める。
「勝負は、三本勝負。・・・先に二本取った方が、ナナリーの兄でいられる」
「・・・分かった。嬉しいよ、ルルーシュ・・・君の本当の力が、ようやく見れそうだ」
 何故か、余裕の笑みすら浮かべたスザクは、ロロの睨みも気付かないのか、それだけ言うと、先を歩くルルーシュについて、庭へと歩き出した。

(え? 何で、こんなコトに?!)

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