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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

『Oh! My brother!!』・その6(完結) | main | 『Oh! My brother!!』・その4
『Oh! My brother!!』・その5
『Double Birthday』・ランペルージ家のルル誕SSです。
何故か、ルルーシュVSスザクのバトルが始まってしまいました(汗
果たして、ルルーシュに勝ち目はあるのでしょうか?
もしも、ないのだとしたら、ルルーシュは、どうしてそんなことを
始めてしまったのでしょうか?
そして、スザクの思惑は・・・?
・・・ところで、誕生日祝いは、どこへ行っちゃったのかなぁ。。。

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『Oh! My brother!!』 (5)

 12月ともなれば、日が落ちるのも早く、夜は北風が身に染みるものである。
 まして、こういうシチュエーションには、強い風はつきものだったりもする。
 ロロは、ルルーシュの少しあとを歩きながら、後ろにぞろぞろとついてきている女性陣を振り返った。
「お母さま・・・お兄さまとスザクさんは、どうして戦わなくてはならないのですか?」
 ナナリーが、しごく最もなコトをマリアンヌに訊いている。
 しかし、当のマリアンヌは、どこか情熱的なオーラを漂わせながら、こんな答えを返していた。
「それは、二人が『ライバル』だからよ? 互いに競って高め合う・・・至高の存在なのよ!!」
 すると、ユーフェミアが、手を叩いて、それに賛同する。
「まぁ、素敵v お二人は、そういう関係だったのですわねvv」

 ・・・ダメだ、コイツらは・・・。

 ロロは、頭を抱えたい気持ちになった。
 彼女たちは知らないことではあるが、ルルーシュが取り出した剣は、以前、ルルーシュがコーネリアと勝負したときの剣だった。
 ルルーシュのユーフェミアへの思慕が、兄としてのものでないことを悟ったコーネリアは、ルルーシュが最も得意とする剣で、決闘を申し込んできた。
 コーネリアが勝てば、ルルーシュは、二度とそういう気持ちで、ユーフェミアに近づかないこと。
 それが、コーネリアが出した条件だった。
 ルルーシュは、努力を人に見せることを好まない性質ではあるが、こと夢中になれば、どんなことでもモノにするまで粘り強く続ける性格である。
 マリアンヌが賞を取った競技は、全て、幼少のころに習っていたのだから、ロロが知るうちでは、ルルーシュはマリアンヌの次に強かったのだ。
 しかし、コーネリアは、リーチの長さで、ルルーシュに競り勝った。
 彼女もまた、『閃光のマリアンヌ』に憧れ、数々の競技をモノにしていたのだ。
 以来、ルルーシュは、ユーフェミアを諦めると同時に、全ての競技を放り出し、インドアな生活になってしまった。
 ルルーシュが12歳のときの話である。
 ロロは、そんな兄が心配だったが、ルルーシュが今まで以上に自分たちの傍に居てくれることが多くなったため、その兄に甘えていた。
 しかし、マリアンヌは、そんなルルーシュを寄宿制のアッシュフォード学園へ編入させてしまい、兄弟妹は、離れ離れに生活することになったのである。
 そう、マリアンヌは、こういうルルーシュを望んでいたのだ。
 自分が、幼少のころから叩き込んだ剣の腕を、誰かと競い合う・・・それが、マリアンヌのかねてよりの『夢』だったに違いない。
 しかし、ロロは、自分の不注意な一言から、要らぬ争いを巻き起こし、せっかくのルルーシュのバースデーを『決闘』などという殺伐としたものに変えてしまったことを、悔やんでも悔やみきれなかった。
 例え、兄が、一度は捨てた剣を取ることになっても、それは、こんな形でなく、もっと違う形だってあたはずだ。
 それに、ロロは、頭の良い兄が大好きであったし、ルルーシュがそれを望むのなら、読書やネットで時間をつぶす兄でも全然不満はない。
 なのに・・・。
 ロロが、そんなことを考えているうちに、ルルーシュとスザクは、互いに距離を取って対峙していた。
 マリアンヌは、二人の中間位置に立ち、すっかりレフェリー気取りである。
 夜間照明が、二人を照らす中、決闘の火蓋が、切って落とされた。


「始め!」
 マリアンヌの声が、暗い夜空に響き渡る。
 先に、突きを出したのは、ルルーシュの方だった。
 スザクは、それを難なく剣で弾き、すぐに反撃に出る。
 しかし、ルルーシュもそれを読んでいたのか、スザクが出した剣は、何もない場所を突いた。
「もらった!」
 ルルーシュの攻撃が、スザクを捉えようとする。
「まだだっ」
 スザクは、ルルーシュが繰り出した剣を、自らの剣で弾くと、そのまま、ルルーシュの胴へと剣を突き出す。
「・・・兄さん!」
 果たして、その剣は、ルルーシュのシャツを切り裂いた。
「そこまで!」
 マリアンヌの声が上がる。
 公式の防具を身に付けていないため、これ以上の攻撃は、互いに重傷を負わせかねない。
 ルルーシュは、額の汗を拭うと、最初の立ち位置へと戻った。
 スザクもまた、剣を収め、自分の立ち位置へと戻る。
 ロロは、早鐘を打つ鼓動を感じながら、ルルーシュの顔を見た。
 ルルーシュの表情に、焦りのいろは見えない。
 しかし、今の手合わせを見る限りでは、先に攻撃したはずのルルーシュに競り勝ったスザクの技量は、ロロの思った以上である。
 ロロは、すぐ隣りにいたナナリーの手を握りしめた。
「・・・あ」
 途端、さっきまで何も聴こえなかったはずのナナリーの心が、ダイレクトに伝わってくる。
「兄さん!」
 ロロは、たまらず声を上げた。

 ダメだっ!兄さん、スザクさんと争ったりなんかしちゃ・・・!

 ナナリーの心は、泣いていた。
 顔面を蒼白にして、二人を見ていたナナリー。
 彼女は、二人が剣を交える姿を見て、涙を流すこともなく泣いていたのだ。
 そして、今なら、はっきりと分かる、ナナリーの気持ち。
 ナナリーは、二人が争うことを望んでいない。
 しかし、無情にもマリアンヌの右手は宙に上げられ、二回戦の開始の合図がかかってしまう。
「始め!」
 今度は、互いに剣を構えあったまま、両者とも動く気配がなかった。
 じりじりと相手の出方を待つ作戦か。
 ロロは、決闘を制止することも出来ず、かといって、このまま見過ごすことも出来ず、ハラハラとした想いを抱える。
 不意に、ルルーシュが口を開いた。
「そういえば、オマエは、剣道の方が、得意だったな」
 本来、こういう場では、無駄口はご法度である。
 しかし、これは、『競技』でもなければ、本物の『決闘』でもない。
 ただ、ルルーシュが仕掛けた私闘まがいのものに、マリアンヌがそれらしい形を整えただけである。
 スザクは、ルルーシュがすぐに仕掛けて来ないことを知ると、構えはそのままに、ルルーシュの言葉に返した。
「キミは、フェンシングの方が、得意だったかな。・・・連戦、連勝。なのに、僕と当たる前に、エスケープの連続をした」
「オマエと当たるまで、何回、お遊びの試合をしなければならなかったんだ?・・・あんなのは、一時限で充分だ」
 ルルーシュも、スザクに負けていない。
 そして、スザクもまた、ルルーシュに負けないくらいの『理屈屋』だったようだ。
「それで単位が足りなくなって、ヴィレッタ先生の補習受けさせられたんだろう?・・・まったく、何をやってるんだか」
「あぁ、ヴィレッタ先生は、強かったぞ? オマエと互角か、それ以上かもしれん」
 ルルーシュも、引くつもりはないようだった。
「え~っと?」
 マリアンヌが、一つ咳払いをした。
「・・・悪いけど、軍人上がりの先生と、二人きりで補習がしたかったようにしか聞こえないよ、ルルーシュ」
「俺は、年増はシュミじゃない・・・オマエと違ってなっ」
 今度は、スザクが先に剣を繰り出した。
 何の小細工もない真っ直ぐな突き。
「残念だったな、オマエの攻撃パターンは、読み切っている」
 ルルーシュは、ヒラリ、とそれをかわすと、続いて繰り出される凪ぎ払いまで避ける。
 スザクは、自分の攻撃がかわされると、一旦、後ろへ下がり、体勢を立て直そうとした。
「ほら、そこで、後ろへ下がる」
 ルルーシュは、スザクが半歩引きかけたところで、彼の動きを言い当てた。
 スザクの肩が、ほんの少しぶれ、それが、彼の動揺の現われにも見える。
 ルルーシュは、それを見逃さず、スザクが一番避けにくい場所を選んで突いた。
 が、それは、スザクの並外れた反射神経で避けられ、ルルーシュも体勢を崩しかける。
「お兄さまぁっ!!」
 ナナリーの声が上がった。
 ユーフェミアが、ナナリーの肩を抱く。
「ナナリー、ルルーシュは大丈夫よ」
「でもっ」
 ロロは、ふと、戦う二人から目線を逸らし、ユーフェミアの顔を見る。
 ユーフェミアの顔色も、街灯の明かりとは違う蒼白さだった。
「・・・スザク。どうして・・・突かない?」
 まだ、勝負はついていなかったのか、ルルーシュが息を乱しながら、スザクにそう訊いた。
 ロロが二人に視線を戻すと、スザクは、直立不動のまま、ルルーシュが定位置に戻るのを見送っている。

 ・・・ええっと・・・競技では、こういうのナシだったと思うケド・・・。

 ロロは、一度だけ読んだ教本を思い出そうとするが、上手く行かなかった。
 そもそも、正規のルールに則ってやってない決闘に、そんなものを持ち出したところで、意味はない。
 そして、この決闘の『ルール』であるマリアンヌが咎めない限りは、こういうのもアリなのだろう。
 スザクは、ルルーシュが体勢を立て直すと、また構えは解かないまま、こう言った。
「・・・何でかな?・・・もったいない、と思ったんだ。・・・マリアンヌコーチの指導を受けられて、それだけの技量と才能を持つキミが」
「俺が、望んだわけではない」
「でも、僕は、我流でしか、剣道をさせてもらえなかった」
「藤堂は?」
「・・・先生は、父さんのカンに障ったんだ。次の年には、居なくなってた」
「だが、俺は、竹刀を持ったことはないぞ?」
「・・・構わないさ。こうして、キミと向き合えるのなら」
 ロロは。
 ルルーシュが、スザクに振り回されているわけが、何となく分かったような気がした。
 それは、『意地』だ。
 両者とも、一歩も譲るつもりがなく、最終的には、いつまでも言い争ってる二人が、一緒に居ることになる。
 おそらく、ああ言えばこう言うの繰り返しで、互いに妥協しないものだから、二人がこうなったら、みんな二人を置いて、他所へ行ってしまうのだろう。
 そして、何だかよく分からないところで、分かり合ったような二人が、仲良しということになってるのだ。
 ロロは、そう思った。
 何故なら、二人は、ナナリーを懸けて『決闘』を始めたはずなのに、ナナリーのことなんか、全然、蚊帳の外じゃないか。
 そして、ロロは、あんなに楽しそうなルルーシュの顔を、初めて見た。
 いつだって、冷めた視線で、他を見下ろしていたルルーシュ。
 つまらなさそうな顔をして、パソコンに向かい、目にも留まらぬ早わざで、画面を操作するルルーシュ。
 そのルルーシュが、ロロとナナリーを見つめるときだけ、優しい雰囲気を漂わせ、温かく接してくれる。
 それが、ロロの自慢であり、誇りだった。
 なのに、今、目の前にいるルルーシュは、汗で貼りついた髪をうっとおしそうに払い、不敵な笑みを浮かべている。
 そして、ロロが全然知らないものに興味を示し、ロロが全然知らない顔をして、楽しそうにしている別人だ。
 ロロは、胸の内に、モヤモヤとしたものを抱えた。
「そうだな・・・スザク。オマエとなら」
「・・・ルルーシュ」
「・・・もらったぁっ!!」
 勝負が決まったのは、一瞬だった。
 今度は、ルルーシュの剣が、スザクの剣を弾いていた。
「そこまで!」
 マリアンヌの声が、ルルーシュの勝ちを宣言する。
 が、しかし。
「・・・やめた」
 ルルーシュは、三回戦めを始める前に放棄し、自分の剣を投げ捨てた。
「ルルーシュ、キミはまたっ」
 スザクが、試合放棄したルルーシュを咎めるような声を上げる。
 ルルーシュは、来たときと同じように、一人でさっさと歩き始めると、ロロを呼んだ。
「兄さん!」
 ロロも、わけが分からないまま、ルルーシュを追いかける。
「あら、スザクくんの不戦勝?」
 マリアンヌは、残念、といった感じで、そう言いながら、ルルーシュが投げ捨てた剣を拾った。
「待てよ、ルルーシュ!!ちゃんと最後まで、勝負しろよ!!!」
 スザクが、納得行かない風に、後を追いかけてきた。
「え~っと、わたくし、お腹がすきましたわ」
「・・・良かった・・・誰も怪我がなくて・・・」
 ユーフェミアとナナリーも、後に続く。
 ロロは、一番先頭を歩くルルーシュに追いつくと、突然、決闘を放り出したルルーシュに訊いた。
「・・・どうして、兄さんは、途中で止めたりなんかしたの?」
 ボクが、止めようとしたときは、全然、止めるつもりなんかなかったクセに。
 ロロが、胸中でそう付け加えていると、ルルーシュは、凄く面白くなさそうな顔をして、こう言ったのだ。
「あのバカ・・・二度も手を抜きやがった。・・・俺と三回戦をやるために」
 何が、手加減しないだ、ウソつきめ、と忌々しく呟くルルーシュの顔を、ロロは、複雑な気持ちで見ていた。

 兄さん・・・それじゃ、ナナリーとスザクさんの仲を認めたことになっちゃうよ。

 肝心なところで、ツッコミどころを間違えるのが、ロロの悪いクセだった。

(あと1回!)

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