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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

ピアスに懸けた誓い。 | main | 君にピアス。
君に刻印。
念願の(?)ルルたんの右耳のピアスSS・スザクVer.です♪
スザきゅがちょっぴり黒めですv
今回、少しだけイタイ系なので、痛いお話がニガテな方は
バックプリーズでお願いします☆

大丈夫なあなたは、続きをご覧下さいませv

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 刻みたいんだ、君が、僕のものである、という確かな『証』を。

君に刻印。

「え? 僕が?」
 ルルーシュの指名に、スザクは、自分を指して聞き直した。
 自分は、今しがたまで、ここクラブハウスにある生徒会室で、ルルーシュと話をしていたのだから、よほど気を散らしていなければ、聞き間違うことなど、あろうはずがない。
 当然、ルルーシュは、スザクの言葉に頷くと、こう付け足した。
「そうだ。お前にやってもらいたい・・・というか、お前にしか頼めないんだ」
 ルルーシュが、スザクに頼みごとをするとは、珍しいことだ。
 いや、生徒会の用事とかなら、頼まれることもあるのだが、それにしても、こんな私的なことで、しかも、誰かにわざわざ頼むことでもないだろうに、ルルーシュの態度も、どこか仰々しい。
 とかく、ルルーシュという人は、プライドがエベレストのように高く、元々器用だったせいか、体力勝負以外のことで、人に劣る部分は一つもなく、いわゆる、何でも一人で出来てしまうタイプなのだ。
 だから、ルルーシュが人に何かを頼むときは、用事を言いつける、というような感じであったし、頼まれた方も、断れないような『条件』を出されているため、誰も断ることは出来ない。
 そんな『命令』だか『取引』だか判らないものを、スザクは『お願い』だとは思っていなかった。
 しかし、体力面で、ルルーシュを遥かにしのぐスザクは、どうしても行動で示す形で、ルルーシュが困っているときに、力になろうとしてきた。
 そうでもしなければ、ルルーシュは、『お願い』の一言も言えない人種だったからだ。
 まぁ、そんなこともあって、スザクは、ルルーシュが自分に頼んだことを、もう一度、頭の中で反すうする。
 ルルーシュに渡されたのは、手の平サイズの、小さな器具だった。
 透明なプラスチックの器具は、何かを挟むような形状をしていて、挟む部分に、小さな金属の針のようなものが仕込まれている。
 そして、手でそれを握りしめると、挟んだものに、金属の針が突き刺さる、というものだった。
 『ピアッサー』とでも言うべきか。
 ルルーシュの話によると、ピアスホールを開けたいのだが、鏡を見ながら、自分の耳に器具をはめて、自分で穴を開けるのは、どうもやりにくいらしい。
 そこで、場所を指定するから、スザクに開けて欲しい、とのことだった。
 それを言うのなら、やったこともない自分が、おっかなびっくりで器具を使うより、専門の医師にでも相談すればいいだろうに、何故か、ルルーシュは、それをしようとはしない。
 それに、あまり自分からは言いたくないが、スザクはどちらかといえば、不器用な方だったし、更に言わせてもらえば、『風紀委員』であるスザクに、装飾品の類を着けたい、と言うのは、いかがなものだろうか?
 しかも、どうして、そんなことをしたいのか、というスザクの問いには、ルルーシュは、『誓い』のようなものだ、と答えただけで、詳しい内容は教えてくれなかったのだ。
 スザクは、もう一度、ルルーシュに手渡された器具を覗き込んだ。
 何度見ても、そこにあるのは金属の針で、いくらスザクが、あまり自分の身体を省みない無茶をやる人間だからって、悪くもない身体に傷を付けるのは、どうか、と思う。
 スザクにとって、金色に光るそれは、ルルーシュの形良い耳を傷つける『凶器』であって、ちっとも綺麗になど見えなかった。
 と。
 スザクが見ていたピアスの中心・・・ちょうど、耳の表から見える部分に、緑色の石が付いてることに気付いた。
 今まで、ルルーシュの話と、ピアスの形状に神経が行っていて、気付かなかったのだ。
 スザクは、思ったままを口にし、ルルーシュにそのことを訊く。
「これって、エメラルドでも付いてるの?」
 すると、何故か、ルルーシュの顔色が変わり、言いにくそうに、ルルーシュが口を開く。
「あぁ。・・・それなんだがな、店員が無地のものは品切れだ、と言って・・・」
「ふぅん」
 スザクは、目を細めて、中のピアスを覗き、その向こうに、落ち着かない様子のルルーシュの姿を見た。

 ・・・何だか、僕の瞳の色みたいだ。

 スザクは、日本人にしては珍しく、色素が薄い方で、茶色い髪と緑色に光る瞳を持っていた。
 鏡を見るたびに映る顔は、どう見ても日本人らしくないものだったが、別にどうということもない。
 ルルーシュだって、ブリタニア人のクセに、黒くて美しい髪を持っているのだから。
 ルルーシュは、黙り込んでしまったスザクに、確かめるように訊いた。
「それで、やってくれるのか?それとも・・・嫌なのか?」
 ルルーシュにしては、気弱だ。
 普段なら、マイナスに向く言葉など、発することもないだろうに。
 スザクは、何となく、ルルーシュがこのピアスを身に着けている姿を想像して、断ることもないか、と思った。
 いや、むしろ、自分の色を、ルルーシュが着けてくれるのは、嬉しいことなのかもしれない。
 スザクの中で、エメラルドのピアスは、自分の『分身』のようなものになっていた。
 それは、すなわち、離れているときも、自分とルルーシュは、ここで繋がっている、ということで・・・。
 スザクは、他の色の石ではなく、この色のピアスをルルーシュに渡してくれた店員に、感謝したい気持ちだった。
 そうとは知らないルルーシュは、固唾を呑んで、スザクの返答を待っている。
 スザクは、そんなルルーシュを可愛い、と思った。
「うん、分かった。でも、やったことないから、ちゃんと指示を出してよね」
「あぁ、もちろんだ」
 スザクの返事に、顔を輝かせたルルーシュを、スザクは、カメラに収めておきたい、と思った。
 この顔を見るために、自分は、幾度、ルルーシュの無茶な計画に付き合って来たのか。
 今回も、ろくな話ではなかったけれど。


「えっと・・・ここでいいんだよね?」
「あぁ。・・・ひと思いにやってくれ」
 スザクが、OKの返事を出したことで、早速とばかりに用意されたのは、ガーゼの布と氷水だった。
 まず、敏感な神経が集まる耳を冷やし、感覚をマヒさせることによって、ピアッシングしたときの衝撃と痛みを和らげるつもりらしい。
 そして、消毒液とそれを染み込ませるためのコットン。
 ピアスホールを開けた場所は、その孔が固定するまで、傷を負っているようなものだから、感染しないように、消毒する必要があった。
 ルルーシュの白い耳が、氷のように冷たくなったところで、スザクがピアッサーで挟む。
 やはり、慣れないことなので、手が震えた。
 かといって、慣れたいことでもなかったが。
「僕も初めてだから、上手く出来るとは限らないよ?」
 もう一度、確認を取ると、ルルーシュは、フ、と笑みをこぼして、こう言う。
「お前を信じた俺を信用しろ」

 あぁ、もう、どうして、君はそうなのか!

 スザクは、叫び出したい衝動に駆られた。
 ルルーシュは、こんなときに限って、スザクが一番欲しい言葉をくれる。
 だから、スザクは、前に進むしかなくなるのだ。
「・・・さぁ、誰かが来る前に・・・」
 スザクは、ピアッサーを握った手に、力を込めた。
 あと少し、というところで、また決心が鈍る。
「痛かったら、言ってね」
 これが、最後の確認だった。
 ルルーシュは、スザクのくどいくらいの確認に、しびれをきたしたのか、ぶっきらぼうに応える。
「つべこべ言わずに、さっさとしろ」
 スザクは、右手に力を込めた。
「・・・じゃあ」
 バチン、と音がして、ルルーシュの耳にピアスがはまった。
 音の大きさに、二人とも顔をしかめたが、充分に冷やしていたためか、ルルーシュの顔に痛みはないようだ。
 そして、スザクが、使用済みになったピアッサーをゴミ箱に捨て、ルルーシュが、消毒液をコットンに含ませているときに、廊下から変な声が上がった。
「バチン、だって?!」
 突然の声に、二人とも、手を止める。
「誰だ?」
と、叫んだのは、ルルーシュの方だった。
 そのまま、消毒液を含ませたコットンを、患部に当て、扉の方へ歩いていく。
 スザクには、声の主が判っていた。
 あの声は、ライの声だ。
 スザクが、ルルーシュを特別意識するようになった要因ともいえる少年。
 無口、無表情だった記憶喪失の少年は、この学園の生徒会長で、理事長の孫でもあるミレイの計らいによって、ルルーシュらと同じクラブハウスに住むようになった。
 一見、何かスポーツでもしていたのか、と思わせるような均整の取れた体つきをしている彼は、何故か、頭の出来の方もいいらしく、ルルーシュとチェスでいい勝負をしたこともある。
 学園での生活に慣れてきたためか、最初からは想像も出来ないくらい色々な表情を見せるようになった彼ではあるが、まだまだ、どこか浮世離れをしているような部分があった。
 そう、こんな、音がしてから、ワンテンポもツーテンポも遅れたような反応をするのは、ライを置いて他に居ないだろう。
「・・・なんだ、ライか。・・・それに、ニーナまで」
 思った通り、ルルーシュがホッとしたような呆れたような声を上げたとき、スザクは、机の上にあった道具類を手早く片付けていた。
 そして、 仕上げにガーゼで机の水気をふき取って、ゴミ箱に捨ててしまうと、ようやく、扉の方へと視線をやる。
「あれ? ニーナにライ」
 ライは、両手いっぱいに書類を抱え、冷や汗をかいているようだった。
 スザクも、この学園に来た頃の自分を思い出させるライのことは、いろいろと気にはかけていた。
 それに、自分に関する記憶がない真っ白な状態のライは、どこか放っておけない『危なっかしさ』を持っている。
 スザクは、元々持っていたおせっかいぶりを発揮すると、ライとニーナが生徒会室へ入ってこれるように手招きをした。
「そんなところに立ってないで、早く入っておいでよ。いくら、ライが僕に次ぐ生徒会の力仕事担当だからって、それだけの書類を持って立ってたら、疲れちゃうだろう?」
 すると、立ち聞きされてフキゲンです、という感じだったルルーシュも、ようやく、ライたちを赦す気になったらしい。
「確かにそうだな。・・・これ、全員分の書類か?」
と、ライとニーナが入れるように、生徒会室への道筋を開けた。
 ライは、助かった、というような感じで、生徒会室の中に入ってきて、ルルーシュの問いに頷く。
「あぁ。ミレイ会長から預かってきた」
 ニーナが、ルルーシュに何かを話しているようだったが、彼女の声は小さめのため、残念ながら言葉の内容までは聞き取れなかった。
 聴こえないものは、仕方がない、とさっさと仕事を終わらせることにしたスザクは、ライが持っている書類の上半分を取り上げて、机の上へ運んだ。
「早く片付けちゃおうよ。四人でやれば、すぐに終わるから」
 ライは、スザクの言葉に素直にうなずき、同意する。
「そうだね。みんなで手分けしてやってもらえると、助かるよ」
 でも、何となく、スザクは、見てしまった。
 ライの視線が、ルルーシュばかりを追っていることを。
 確かに、ルルーシュは、人を惹きつけてやまない魅力があるから、女子はもちろんのこと、一部の男子からも、好意的な視線で見つめられていることは、スザクも知っていた。
 しかし、ライは、その中でも、ルルーシュに最も近く、同じ生徒会のメンバーである彼は、みんなからの信頼も厚い。
 スザクだって、ライ個人のことは、嫌いではないし、むしろ、好意的に思っている。
 だが、それも、ルルーシュがライに好意を抱いている、となれば話は別だった。
 とかく、ルルーシュは、いったん警戒を解いてしまった人間には、とことんまでに甘い部分がある。
 そして、エラそうなワリに、寂しがりやなルルーシュは、ムダに愛想が良く、面倒見が良い部分もあるのだ。
 ミレイ会長の補佐然り、リヴァルとの賭けチェス然り、シャーリーやカレンたちに対する態度もそうである。
 そんなルルーシュは、近頃は、ライのことも気にかけているようだ。
 確かに、自分と違って、頭のいいライとする会話は、また違った楽しみをルルーシュに与えているのかもしれないが。
 ライのことは好きだけど、ルルーシュに関しては譲れない。
 そんな想いが、スザクの中で、黒く渦を巻く。
 スザクは、未だ、ルルーシュの耳の辺りをチラチラと見ているライに、そっと囁いた。
「ライは、ラピスラズリの方が、良かったのかな?」
 ラピスラズリは、普段は銀色の前髪に隠れて見えにくい、ライの瞳の色だった。
 え、と振り返ったライに、一分の隙もない笑顔を向ける。
 それは、やがて、手強い『ライバル』になるであろう『友だち』への、スザクなりの『宣戦布告』だった。

(了)

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| スザルルSS | 17:00 | コメント:0
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