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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

理由が必要なんだ。その1 | main | ちょこっとルルコ。R・その19
ちょこっとルルコ。R・その20
ルルーシュとの今後のことについて、もう一度話し合うこと
にしたスザク。
でも、ルルーシュは、スザクの厳しい口調から、スザクが
言いたかったことを取り違えてしまい・・・?

お題は、『スザルルコ・ラブラブ・裸エプロン・えっちあり』ですv


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ちょこっとルルコ。R  (20)


「ルルーシュ。・・・ちょっと、いいかな?」

 ぼくは、ルルーシュの部屋から、まだ明かりが漏れていることを確認すると、扉をノックして、そう言った。
 正直、まだ、ルルーシュに何て言うべきなのか、ぼくには、見当も付かなかった。
 セシルさんは、どうしたらいいのか、じゃなく、どうしたいのか、と言っていたけど、ぼくは、出来るだけ、ルルーシュを傷つけたくなかったからだ。
 ぼくは。
 まだ、迷っているのかもしれない。
 このまま、何も知らないフリをしていれば、ルルーシュが何も言ってこない限り、ぼくとルルーシュは一緒に居られるし、ユフィから彼女を預かっている以上、誰に言い訳をする必要もない。
 ぼく自身の問題なのだ、全ては。
 ううん、答えなんて、とっくの昔に出ていた。
 ぼくは、ルルーシュと一緒に居たいんだ。
 だから、ルルーシュが、ぼくと『友だち』になってくれればいい、と思っている。
 そうすれば、きっと・・・。

「・・・入れ」

 ぼくが、そう考えを巡らせていると、しばらくの沈黙ののち、ルルーシュの許可が下りた。
 これじゃ、どっちが『主人』だか、判らないや、と、ぼくは、あまりに不似合いなことを思いながら、ルルーシュの部屋の扉を開ける。
 そこには、ぼくが最後にこの部屋を見たときと、ほとんど変わらない光景があった。
 デスクと椅子と、ベッドにチェスト。
 それから、透明なガラス板が渡してある、小さなテーブル。
 殺風景な部屋だった。
 デスクの上には、小型のノートパソコンがあり、テーブルの上には、チェス盤が置かれていた。
 皺一つ、寄っていないシーツは、まるで、ルルーシュが、ここで眠っていないような雰囲気を漂わせている。
 そこまで考えて、ぼくは、首を横に振った。
 ルルーシュが干した洗濯物の中には、ちゃんと、彼女の分のシーツもあったのだ。
 使ってもいないシーツを、洗うはずがない。
 ぼくは、相当、セシルさんの言葉に、影響を受けているみたいだった。

「ルルーシュ・・・ぼくが、昨日の夜、言ったこと覚えているかな?」

 ぼくは、何から話そうか迷ったのち、昨日の夜にルルーシュに出した『一緒に暮らす条件』の話を持ち出した。
 ぼくがこれまで見てきた中でルルーシュは、かなりの記憶力と頭の回転の速さを見せてきたから、丸一日も経ってないことは、忘れてしまうことはないだろう。
 でも、ルルーシュは、今朝になると、その話なんかなかったみたいに、いつもの通り、ぼくと自分の朝食を作り、お弁当を作り、知らない間に『家事』をこなしてしまっている。
 それに、ぼくが『夢』を見ていたせいもあったかもしれないけど、ぼくを起こしに来る時間も、ぼくが身支度を整えて、朝食を採るために必要なぎりぎりの時間だった。
 だから、ぼくは、そこからルルーシュとの生活を改めようとした。
 ルルーシュは、少しの間黙っていたけど、やがて、何かを堪えるように眉根を寄せると、ぼくが昨日言ったことを、見事に復唱してみせた。

「家事は分担してすること。ピンクのメモ帳に書いてある『サービス』をしようとしないこと。・・・この家や学校では、オレとオマエの『身分』は考えないこと」

「そうだったね。・・・でも、今朝、ルルーシュは、ぼくの朝食とお弁当を作ってから、ぼくを起こしに来た。それは、どういうことかな?」

 ルルーシュは、ぼくの質問にすぐには答えず、後ろ手で何かを掴んでいた。
 チキ、と金具が擦れるような音が、シン、とした部屋に響き、ぼくは、その音の正体を突き止められず、仕方なく次の言葉を言う。

「正直・・・ルルーシュが、家のことをいろいろやってくれるのは、助かってるし、嬉しいとも思ってる。でも、ぼくは、何度も家事は分担してやろうって言ったよね?」

 チキチキチキ。

 今度は、三回、同じ音が聞こえた。
 ルルーシュは、また、ぼくの質問に黙り込み、ぼくから視線をそらす。
 ぼくは、何も言わないルルーシュに、どこか不安を感じながらも、続きの言葉を言った。

「でも、キミは、ここへ帰って来てからも、夕食の準備をしたり、洗濯をしたりして、ぼくの言うことを全然聴いてくれなかった」

 ぼくは、出来るだけ、感情を抑えて、事実だけを淡々と並べた。
 そして、ルルーシュに、それを改めてもらおう、と思っていた。
 今までみたいに、一方的に、ルルーシュがぼくの家の家事をするのではなく、ぼくとルルーシュと、仕事を分け合って出来ればいい、と言おうとした。
 けれど、ぼくが言った言葉は、ルルーシュには、別の意味に取られてしまったみたいだった。

「スザク・・・」

 ようやく口を開いたルルーシュは、低くうなるような声で、ぼくの名を呼び、睨むような視線で、ぼくを見つめた。

 チキチキチキチキ。

 金属が擦れるような音が、また室内に響き、ぼくは、その音がする方向に、視線を移した。
 すると、ルルーシュの手の中には、細身のカッターナイフが握られており、音の正体は、カッターナイフの刃を出し入れする音だと分かった。

「・・・そうやって・・・オマエも、オレを宮殿に戻そうとするんだな」

 チキチキチキ。

 ルルーシュが言い出した言葉は、ぼくとルルーシュの話し合いが決裂したときの、出来れば、ぼくはそうはしたくない最終結論だった。

 チキチキチキ。

 カッターナイフの刃を出し入れする音は、相変わらず続いており、ぼくは、これと似たようなことを思い出していた。
 それは、人が、ある一定の単調な動作を、繰り返して行なうことがある、ということ。
 シャープペンシルの芯を出し続けたり、ノック式のボールペンを出し入れしたり、ルルーシュみたいに、カッターナイフの刃を出し入れしたり、と種類は様々だけど、その根底にあるものは、似たようなものだ、と聞いたことがあった。

 不安とイライラ。

 それらの動作は、本人は意識していないかもしれないけど、そういった精神的に不安定な状態が生み出すことが多々あり、そうやって、慣れた動作を繰り返すことによって、人は、その不安を和らげようとしているのかもしれない、と誰かが言っていたような気がする。

 ルルーシュは、さっきまで黙っていたのとは、打って変わって、矢継ぎ早に言葉をまくし立て始めた。

「宮殿は・・・あそこは、オレを閉じ込めておくための『牢獄』だ。何も変わらず、ゆっくりと時間だけが流れていく。外の情報は入ってくるのに、オレは、そこへ何の干渉も赦されない。・・・だったら、それは、死んでるのと同じだ。・・・もう一度、そんなところへ戻るくらいなら・・・!」

 ルルーシュは、最後の方は、叫ぶような声音で言うと、そのまま、カッターナイフを持った手を、自分の喉元へ振り上げた。

「ルル!!」


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| ちょこっとルルコ。(連載中) | 17:00 | コメント:0
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