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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

理由が必要なんだ。その5(完結) | main | 理由が必要なんだ。その3
理由が必要なんだ。その4
予測つかないスザクの行動に、タジタジのルルたんv
スザクもいっぱいいっぱいで、こんな展開に★
どうなったかは、皆さまの目で確かめてやってください(ぇ

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理由が必要なんだ。 (4)


「今日はゴメン。・・・ルルーシュの部屋に泊まりたいなんて、ワガママ言っちゃって」

 部屋に入ってからのスザクの第一声は、そんな言葉だった。
 いや、悪いと思ってるなら、最初からするな。
 そう思わなかったわけじゃないが、スザクがあんまり申し訳なさそうに見えたので、オレは、軽く受け流すことにした。

「気にするな。・・・だが、ベッドは一つしかないから、床で寝てもらうぞ?」

 すると、スザクは、途端に表情を明るくして、うん、いいよ、と二つ返事で承諾した。
 まだ肌寒い季節には遠いから、毛布の一枚でも渡しておけば、スザクが風邪をひくこともないだろう。
 オレは、そんなことを考えながら、予備の毛布をスザクの前に置く。

「ありがと」

 スザクが、そう言って、オレが、うむ、と頷く。
 しばらくの沈黙ののち、オレは、スザクがオレの部屋に泊まりたい、と言った理由を訊くことにした。

「言えよ・・・スザク。オマエがここに来るのは、何か理由があったんだろう?」

 オレがそう言うと、スザクは、一瞬だけ目を見開き、その驚きの表情は、すぐに沈んだ表情になった。
 オレは、何か間違えたのだろうか?
 いや、しかし、スザクが何の理由もなく、オレの部屋に泊まりたいなどと言うはずがない。
 だから、何か、あるはずなんだ、何かが・・・。

 オレが、じっとスザクの言葉を待っていると、スザクは、少しだけ沈黙したあと、やっとのことで口を開いた。

「・・・理由がないと、ダメかい?」

「・・・え?」

 それは、オレの予想とは全くかけ離れた場所にある質問で、オレは、思わず訊き返す。
 スザクは、今まで、大人しくしていたのがウソだったみたいに、口早に言った。

「キミに会いに来るのに、理由がないとダメなのかい?・・・ルルーシュ、キミに会いたいって理由じゃダメなのかい?」

 オレは、スザクの剣幕に押され、何も返せなくなってしまった。

 だが、それなら、さっきまで話をしていたわけだし、わざわざ同じ部屋に泊まらなくても・・・。

 オレが、そう考えていると、スザクは、オレに近づき、オレの手首を強く掴んだ。

「やめろっ・・・スザク!」

「やめない」

 そう言ってオレの顔を覗き込んだスザクの顔に、鬼気迫るものを感じ、オレは、スザクから視線をそらした。
 スザクは、そのまま、力任せにオレを壁に押し付けた。

「スザクっ・・・こんなことをして、何のつもりだ?!」

「ルルーシュ・・・キミは、いつもそうだね。自分の行動にも、他人の行動にも、理由を求めたがる・・・でも、ぼくは」

 スザクの顔が、オレのすぐ近くまで、迫って来ていた。
 オレは、身動きも取れず、スザクの言葉を、黙って聞いていた。
 頭の中では、スザクの言葉に対する反論が、山ほど出てきていたが、そのどれもを言ってはならないような気がしていた。
 スザクは、いったん、言葉を切ると、もう一度オレの顔を覗き込み、こう続ける。

「ぼくは、ルルーシュが、どう思っているのか、分からない・・・ナナリーのため?・・・ナナリーが喜ぶから?・・・友だちだから?・・・そんな言葉で飾られた『理由』が聞きたいんじゃないんだ」

 オレは、スザクが言いたいことが、何となく分かるような気がした。
 しかし、それに対する答えは、オレに取って、絶対に言ってはならないことだった。
 でなければ・・・。

「・・・スザク」

 オレが、スザクの名前を呟くと、スザクは、逃げを赦さないかのように、オレの予想した通りの質問を投げかけてきた。

「ルルーシュ・・・キミは、どう思っているんだい?・・・ぼくが、夕食を一緒にしたり、クラブハウスに泊まっていったり、こうして、キミの部屋に泊まったりして・・・キミは、ぼくのことを、何だと思っているんだい?」

「・・・友だちだ」

「違うよ・・・ルルーシュ。それじゃ、さっきぼくが言ったことと同じにしかならない」

 スザクは、首を横に振り、オレの答えを拒絶した。
 オレは、何故か、そのことが酷くショックで、それをスザクに知られたくなくて、こう返す。

「それ以外の何だっていうんだ?」

「ルルーシュが、ぼくのことを、どう思っているのかを知りたいんだ・・・」

 オレは・・・スザクのことを・・・。

 違う!

 理由がない。

 オレが、ただ何もなく、スザクのことを、ずっと受け入れてきたというのか?
 初めて会ったときは、侵略者の皇子で、人質で、首相の息子で、乱暴者で、しかし、そんなものは、いつの間にか関係なくなっていた。
 それは、スザク、オマエがナナリーを受け入れてくれたからだろうが!
 スザクが居れば、ナナリーが明るくなる。
 スザクが喜べば、ナナリーも嬉しそうな顔をする。
 だから、オレは。
 だから・・・。

「ルルーシュ・・・もう一度だけ訊くよ。・・・キミは、ぼくのことを、どう思っているんだい?」

「オレは・・・」

 オレが、答えに戸惑っていると、スザクは、オレから身体を離し、こう言った。

「ぼくはね・・・いつだってナナリーのことに一生懸命なキミのことが大好きだったよ。・・・でも、ぼくを誘うのに、ナナリーのことを出すキミは嫌いだ」

 スザクは、そこまで言うと、オレに背を向けて、こう言った。

「ごめん・・・こんなこと、言うつもりじゃなかったんだ。でも」

「スザクっ!!」

 オレは、スザクの『問い』に対する『答え』を持っていた。
 しかし、それを口に出して言うことに、『迷い』も感じていた。
 だが、今、オレは、それを迷っている場合ではないような気がした。

 そう、オレは、オレは・・・!

「ルルーシュ・・・?」

 気がついたら、オレは、スザクの手を掴んでいた。
 さっきは、スザクの呪縛から逃れようとしていたはずなのに。
 そして、オレは、胸の中に閉じ込めてきた言葉を、スザクに言った。

「オレが、スザクと一緒に居たいから、と言えばよかったのか?」

 それは、酷く馬鹿げた言い回しで、今さら、そんなことを言っても仕方がないような気がしたが、オレには、その言葉しか見つからなかった。
 スザクは、弾かれたように振り返り、オレの顔を見ると、何とも言えないような顔で、笑った。

「それが、キミの本心かい?」

 その言葉は、疑問形ではあったけれど、スザクの顔は、いたずらを思いついたような、嫌な笑みを浮かべていて、オレは、全身が熱くなるのを感じながら、こう返した。

「ウソで、こんなことが言えるか、このバカがっ!」

「ごめん。・・・ちょっと、不安になってたみたいだ」

 スザクは、照れたように頬を赤らめると、ベッドに腰掛け、自分の隣りを手で叩いた。
 オレは、そんなスザクに促されるように、隣りに腰掛け、もう一度、バカが、と呟く。
 そうして、オレたちは、他愛もない話を繰り返しながら、その夜を二人きりで過ごした。

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| スザルルSS | 17:00 | コメント:0
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