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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

ちょこっとルルコ。R・その26 | main | ちょこっとルルコ。R・その24
ちょこっとルルコ。R・その25
この回は、ホントにあるかどうかは分かりませんが、カレンたんが
持っていた『皇室肖像写真集』がお話の軸になっております。。。
このあたりから、スザきゅは、自分の抜け落ちている『記憶』と
ルルたんとの関連性について、考え始めます。
早く、気づいてあげて!スザきゅ!!

お題は、『スザルルコ・ラブラブ・裸エプロン・えっちあり』ですv

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ちょこっとルルコ。R  (25)


「あれ? これって・・・?」

 休み時間。
 カレンが開いていた本をちら、と見ると、ルルーシュそっくりの顔が、そこにあった。
 ぼくが、思わず発した声に気付いたのか、カレンは、ぼくの顔を見ると、見ていた本の表紙を見せてくれた。

『皇室肖像写真集』

 そんな意味のタイトルが綴られた本は、その名の通り、ブリタニア帝国の皇族の方々が、写真で収められていた。
 カレンは、ぼくが目を留めたページを開き直すと、ぼくにこう言った。

「今朝・・・ルルーシュくんに会ったとき、彼女に似ている、と思ったの。名前も同じ『ルルーシュ』だし・・・スザクくんは、何か知らない?」

 そこに載っていたのは、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア皇女の肖像写真だった。
 ぼくは、カレンに、どう答えるべきか、迷った。
 似ているも何も、本人なんだから。
 でも、それを、カレンにどう説明したらいいのだろう?
 カレンが、疑問に思うのは、無理もなかった。
 写真の中の『ルルーシュ皇女』は、長い髪を結い上げ、美しい生地のドレスを身にまとい、青白い、人形のような無表情で、そこに写っている。
 でも、ぼくが知っている『ルルーシュ』は、もっと人間くさい表情をすることもあったし、髪は肩に着かないぐらいに短く切ってあって、顔の造りは同じでも、まるで『別人』のようだ。

 女性というものは、服装と髪型、浮かべる表情で、こうも変わるものなのだろうか?

 ぼくは、そう思わずには、いられなかった。
 むしろ、この写真のルルーシュ皇女と、今、男子の学生服を着て(結局、ルルーシュは、この学園では『男』で通すつもりらしい)、目の前に居るルルーシュを結びつけたカレンの方が、凄いと思う。
 ぼくが、答えられないでいると、カレンは、ぼそ、と呟いた。

「でも、ルルーシュくんは、男でしょう? それに、皇女殿下が、いくら名門っていっても、日本の学園に通うのも、おかしいでしょうし・・・」

 ぼくが、誤魔化すまでもなく、カレンは、ルルーシュが、写真の人物と同一人物でない、という方向へ、考えを進めているみたいだった。
 ぼくは、そのことにホッとしながら、カレンに別の質問をした。

「カレンは、ブリタニア皇室に興味があるのかい?」

 すると、カレンは、突然、首を横に振ると、

「ううん、ちょっと気になったから、訊いてみただけ。・・・気にしないで」

と言った。
 その態度は、明らかに何かを誤魔化しているような態度だったけど、ぼくが、それを問い質す前に、休み時間の終わりを告げるチャイムが鳴った。
 ぼくは、後で、その写真集を見せてもらうことを、カレンに約束すると、自分の席に戻った。
 席に着く前に、ルルーシュが、ぼくに言った。

「カレンに、余計なことを教えるな」

「え?・・・どうして?」

「・・・どうしても、だ」

 ルルーシュは、言いたいことだけを言うと、さっさと席に戻ってしまい、ぼくは、また、言いようのない不安を覚えた。

 いったい、何が、どうなっているんだろう?

 ぼくには、分からないことだらけだった。



 ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア皇女殿下。

 マリアンヌ皇妃殿下の忘れ形見にして、『アリエス宮の乙女』と称される彼女は、離宮であるアリエス宮から出ることは、ほとんどなく、一般の人たちは、数年に一回発行される『皇室肖像写真』で、そのお姿を知ることが出来るぐらいだった。
 それは、ぼくでも同じことで、実際、ロイド主任に言われるまで、ルルーシュが、その皇女殿下と気付かなかったくらいだったし、だいたい、あんな『別人』のような写真を見たところで、あれがルルーシュだと気付くのは、難しい話だと思う。
 でも、考えてみれば、おかしな話だった。
 ぼくは、10歳くらいのころ、日本とブリタニア帝国の『友好の証』として、ブリタニア帝国の首都に行っている。
 そこで、ぼくはユフィと『友だち』になったのだけど、ユフィの兄弟姉妹の中には、全てとはいかなくても、何人かは、知っている人が居るのだ。
 ユフィのお姉さんで、女性ながら、男性顔負けの強さと誇り高さを持つ、コーネリア皇女殿下。
 ユフィとは、腹違いのお兄さんで、芸術面に深い造詣を持っていた、第三皇子・クロヴィス殿下。
 帝国ナンバー2と呼ばれる実力者の、」第二皇子・シュナイゼル殿下。
 他の方々だって、ほとんど面識はないけど、顔と名前くらいは、知っていた。
 それなのに、ぼくは、ルルーシュのことだけ、何も知らなかった。
 名前も、顔も、彼女が閉じ込められていたという『アリエス宮』という離宮の名前さえも・・・。

「スザク・・くん?」

 ぼくは、次の休み時間に、早速、写真集を見せてくれたカレンの声で、我に返った。
 そして。

「・・・何、泣いてるの?」

 カレンの言葉に、ぼくは、驚いた。

「え?」

 なぜなら、ぼくは、泣いているつもりなど、全くなかったからだ。
 疑問に思って頬を触ると、冷たくなった水滴が、ぼくの指に触れる。
 ぼくは、ますます混乱した。
 これじゃ、今朝と同じだ。
 ぼくが、訳も分からず、カレンが差し出してくれたハンカチで、涙を拭うと、リヴァルが、ぼくの首根っこを捕らえてきた。

「今日のオマエ、ヘンだぞ? 何か、あったのか?」

 リヴァルの問いに、ぼくは、何も、と答えた。
 すると、リヴァルは、訳が分からない、というような感じで、こう言った。

「何もないのに、泣けるのか? 恥ずかしいヤツ~~」

 そんなこと言われても、ぼくの方が、さっぱり分からなかった。
 ただ、ぼくは、写真集を観ながら、考え事をしていただけで・・・。
 それ以外に、何もしていない。
 それなのに、どうして、ぼくが泣かなくちゃいけないんだろう?

『宮殿の中にはね、囚われのお姫さまがいるの』

 不意に、小さなユフィの声が聞こえたような気がした。
 ぼくが、何も言えず、黙っていると、ルルーシュが、ぼくを呼んだ。

「スザク」

「・・・何?」

 ぼくが、ルルーシュの声がした方を向くと、彼女は、ぼくに向かって歩いて来ていた。
 そして、ルルーシュは、ぼくのすぐ前まで来ると、立ち止まり、顔を近づける。

「・・・熱でもあるんじゃないのか?」

「~~~~~~~!!」

 こつん、と、くっつけられたルルーシュの額に、ぼくは、言葉を失った。

「きゃ~~~vv」

 どこからか、歓声が上がり、ぼくは、慌ててルルーシュから顔を離す。
 ルルーシュの顔をアップで見るのは、心臓に良くない。
 すると、ルルーシュは、困ったように眉根を寄せて、ぼくの顔を見る。

「る、ルルーシュ?」

 ルルーシュは、ぼくの呼びかけには応えず、制服の襟を正していた。

「・・・・・・?」

 そうこうしているうちに、次の授業が始まるチャイムが鳴り、ぼくは、写真集どころか、ハンカチまで貸してくれたカレンにお礼を言うと、自分の席に戻った。

 分からないことが、多過ぎた。

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| ちょこっとルルコ。(連載中) | 17:00 | コメント:0
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