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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

ルルコ・注意報! その23 | main | クリスマス・キャロルが聞こえる。
ルルコ・注意報! その22
『男女逆転祭』のあと、めでたく(?)『恋人同士』になったスザクとルル。
爆弾テロに巻き込まれてしまった、スザクとルル。
カレンは、ゼロとスザクの関係を怪しみます。
そして、ルルの態度を見たとき、疑問は、確信に変わるのでした。


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ルルコ・注意報! その22


 ゼロが下した命令は、カウントゼロでの爆弾の解除でした。
 当然、それ以前に、スザクが爆弾の解除ボタンを押してしまったら、その指令は、無効になります。
 そして、スザクが意識のない状態だったとしても、それは無効になってしまうでしょう。
 でも、ゼロは、言いました。

『私は、誰一人として、死なせるつもりはない』

と。
 その声に淀みはなく、さっきまで、弱気になっていたゼロとは、全く違うものでした。
 カレンは、その声に、頼もしさを感じました。
 そして、それと同時に、ゼロという存在を壊せる人が存在することを、確認してしまったのです。

『・・・終わったのだよ、私たちは』

 カレンは、その言葉を聞いたとき、本当に、何もかもが、終わってしまったような気がしました。
 でも、それは、スザクと連絡が取れないから、一つめの『作戦』が失敗しただけで、まだ、誰も死んではいないのです。
 それならば、『策』はあるはずでした。
 でも、ゼロは、スザクの安否が判らなくなった時点で、全てを投げ出そうとしていたのです。
 カレンは、許せませんでした。
 皆、ゼロの実力を認め、彼をおいて他に、『黒の騎士団』のリーダーたる者は居ない、と思ったからこそ、顔も本当の名前も知らない彼に命を預けたのです。
 それを、たった一人、それも外部・・・敵方に居る人間の安否が判らなくなったくらいで、全てを投げ出されては、困るのです。
 カレンとて、同じでした。
 トップに立つのが、ゼロでなければ、自分たちは、ただのレジスタンスグループで終わっていたでしょう。
 扇は、仲間想いですが、統率力に欠ける部分があり、リーダーにするのには、少々、頼りない人間です。
 玉城は、実力はあるのですが、少々、自分勝手な部分があり、それが、チーム内の諍いの原因になることもありました。
 そして、カレンは、前リーダーの妹で、一応、それなりの発言権はあるのですが、自分でも、カッとなりやすい部分があることは知っていますし、皆をまとめていけるような気はしません。
 ゼロが、ゼロだけが、リーダーを欠き、埋もれていくしかなかった自分たちを、表舞台に引き出してくれたのです。
 このまま、諦めるわけには、いきませんでした。
 カレンは、必死で、ゼロに言いました。

『しっかりして下さい!・・・ゼロ、あなたは、『黒の騎士団』の司令官なんですよ?!・・・ここで、皆に号令をかけられるのは、あなたしか居ないんです・・・あなたでなければ、ダメなんですっ』

 カレンは、紅蓮弐式のキーを渡されたとき、ゼロに言われたことを、覚えていました。

『黒の騎士団のエースは、キミだ。そして私は、司令官だ』

 ゼロは、そう言ったのです。
 ですから、カレンは、厳しいと思いながらも、彼に、司令官たることを要求したのです。
 作戦の要が、自分なら、その指令を下すのは、ゼロでなければ、ならない、と。
 そして、自分が勝手に考えた『楽観論』まで、口にして。
 スザクを、信じる、とまで言ってしまいました。
 それは、ただ、今彼を信じなければ、全てが終わってしまうからなのですが、はっきりと口に出して言うには、恥ずかしい言葉でもありました。
 でも、カレンが、そこまでして、ゼロは、ようやく、いつもの彼に戻ったのです。
 それからのゼロは、素晴らしいものでした。
 一瞬で、動揺する皆に号令を掛け、無謀とも言える策を提示し、それを実行してしまったのですから。
 カレンは、カウントゼロで、解除ボタンを押したとき、本当に何も起こらなかったことに、ほっとすると同時に、ゼロをますます尊敬するようになっていました。


「枢木准尉・・・? 気を失っているようだな・・・」
 カレンは、爆弾を解除したあと、5階に駆けつけ、心配されたスザクの様子を見ました。
 スザクに攻撃をしてきたであろう『敵』は、既に、手足を拘束され、床に転がされています。
 そして、スザクは。
 爆弾の前で、気を失っていました。
 額からは、今も、赤い血が流れ出しています。
 ゼロは、自分のマントを破くと、スザクの額の止血をし、彼が持っていたヘッドセットを触りました。

『・・・スザク君? 大丈夫なの?』

 それは、スザクが、自分たちと合流するときに着けていたもので、軍の関係者と繋がっているようでした。
 ヘッドセットからは、大人の女性の声が、彼の安否を気遣っていました。
 カレンは、ここで、改めて、彼が『軍』の人間であることを、思い知らされます。
 おそらく、スザクは、ここで、自分たちと、爆弾の解除に当たったことを、ヘッドセットの向こうの人間に、報告しているのでしょう。
 全てが、筒抜けだったのかもしれません。
 ゼロは、カレンが、そのことで青ざめていることなど、全然、お構いなしに、ヘッドセットに向かってこう言います。
「枢木准尉は、負傷している。・・・5階に居るから、早く救助をしてやってくれ」

『!・・・どういうことなの? あなたは・・・』

「私の名は、ゼロ。今回は、彼に免じて、このままここを去ろう。・・・爆弾の解除は、完了だ」

 ゼロは、そこまで言うと、くるりと踵を返し、階段に向かって歩き始めます。
 カレンは、こちらを振り向きもしないゼロに、問い掛けました。
「私たちは・・・」
 ゼロが、足を止めます。
 そして、こちらに背中を向けたまま、カレンに言いました。
「解散だ。皆、よくやってくれた」
 カレンは、もう一度、ゼロに問い掛けます。
「枢木スザクは・・・あなたにとって、どんな存在なんですか?」
 ゼロは、しばらく動かないでいると、低い声で、こう呟きます。
「・・・『敵』だ。腐ったブリタニアに属する・・・我々の『敵』だ」
 カレンは、背を向けたまま、告げられた『答』を、嘘だと思いました。
 本当に、そう思っているのでしたら、あのとき、あんな風に取り乱しはしなかったでしょうし、作戦が完了し、メディアの前に姿を現さないつもりなら、スザクを放って、早々に立ち去るはずでしょうから。
 カレンは、ゼロの言葉を、まるで、自分に言い聞かせて言葉のようだ、と思いました。

 では、何故、彼は、そうまでして、スザクを『敵』だと決め付けなければ、ならないのでしょう?

 カレンは、すっきりしない気持ちを抱えたまま、他の仲間に、解散であることを告げます。
 しかし、全ての片付けが済んだあと、その疑問は、嘘のように解けました。


「・・・バカヤロウ・・・オマエは、本当にバカだっ」

「でも、大したケガ人も出なかったっていうし・・・」

「オマエが、一番、ケガ人になって、どうするんだ、このバカっ」

「・・・何か、今日は、バカって言われてばかりだ」

「当然だろっ! あんなに『非難』してたヤツらと手を組んだばかりか、自分だけ、ケガして帰って来るんだから・・・オマエが、バカじゃなかったら、世の中、頭のいいヤツばかりだっ」

 それは、運ばれたスザクを見舞っているルルの言葉。
 普通に聞き流せば、なんてことのない、恋人を心配する少女の憎まれ口ですが、カレンには、その言葉が、そのまま、ゼロのセリフに聞こえて仕方がなかったのです。
 呼び出しを受ける前、考えていたこと、ゼロ=ルルの式が本当なら、全てが納得が行くような気がしました。
 ゼロが、スザクの安否を気遣うのも、ゼロが、スザクのことで、自分を保てなくなるのも。

 もし、ブリタニア帝国の皇女が、祖国に反乱を起こすのなら。
 その正体は、最後まで明かさない方が、賢明でしょう。
 率いる部隊は、ブリタニアに恨みを持つ者ばかり。
 そのトップに立つ人間が、皇族の血を引くと知れれば、皆に疑われるかもしれません。
 カレンのように、ブリタニア人の血を引きながら、ブリタニアを憎む者なら、まだ、ルルの事情は分かるかもしれませんが、そうでなければ、最悪、ゼロは、ブリタニアのスパイと思われる可能性だってあります。
 もし、そんなことが、皆に知れ渡ってしまったら・・・。
 カレンは、ゼロの正体について、考えるのを、止めました。
 以前、考えた通り、そんなことを知ろうとしたら、ゼロは、本当にカレンたちの前から、姿を消してしまうでしょう。
 そして、統率が取れなくなった部隊は、簡単に崩れてしまうのです。
 疑問が、確信に変わったとき、カレンは、もう一つのことを考えます。

 枢木スザク。

 彼だけは、ゼロに近づけてはいけない、ということ。
 それが、ゼロが、『ゼロ』であるための『最低条件』なのでしょう。
 カレンは、もう、ゼロなしでの『黒の騎士団』など、考えることも出来ませんでしたから、こう考えます。

 もし、スザクが、再び、ゼロの前に姿を現すようなことがあれば、今度は、自分が、ゼロを守ろう。
 そして、ゼロが『ゼロ』であるために、最大限の努力をしよう。

 そうすれば、ゼロは、今まで通り、自分たち『黒の騎士団』の司令官で居てくれるはずなのです。
 カレンは、中の二人には声を掛けず、そっと、踵を返しました。


 あなたが、私のことを知ってもまだ、私を、『黒の騎士団』のエースと言ってくれるのなら。
 私も、それに、応えましょう。
 でも、忘れないで。
 エースは代えが利くけれど、司令官の代わりは、誰も居ない。
 あなたが、『黒の騎士団』の司令官なのだということ。
 あなたが居なければ、『黒の騎士団』は何の意味もない。
 だから、私は、あなたに『全て』を捧げましょう。


「あれ? カレンもスザクのお見舞いに来たんじゃないの?」
 カレンは、廊下で、シャーリーに会いました。
 疑問符を浮かべるシャーリーに、カレンは、言います。
「馬に蹴られたくないから、やめておくわ」
 すると、シャーリーは、カレンが言ったことが分からなかったのか、首を傾げていました。
 カレンは、そんなシャーリーを笑顔で見つめると、言い直します。
「今行っても、二人のジャマになるだけってことよ」
「あ、なーる」
 シャーリーは、ようやく、納得が行ったみたいでした。
 そして。
「私も、あとにしておくわ」
 シャーリーも、カレンのあとに続きます。
 カレンは、シャーリーに言いました。
「・・・やっぱり、私、あの二人のこと、賛成出来ないな」

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| ルルコ・注意報!(完結) | 15:31 | コメント:0
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