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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

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ちょこっとルルコ。R・その37
ルルたんが作中で語っている逃げた小鳥の話は、TVシリーズで
スザクが言っていたセリフからモーソーしたものです☆
でも、逃げた小鳥のエピソードは、これを書いてしまったあと
サウンドエピソード6で使われてしまったのでした・・・★
リアルタイムで書いている話って、こういうコト、よくありますよね?
ま、パラレルワールドなもので、今さら変更はしませんが★

お題は、『スザルルコ・ラブラブ・裸エプロン・えっちあり』ですv

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ちょこっとルルコ。R  (37)

「昔から・・・オマエは、涙もろくて、他人の『哀しい』という感情に敏感で・・・自分とは、関係のないことでも泣くヤツだった」

 ルルーシュは、ぼくに、ルルーシュが知っている『ぼく』の話をしてくれた。
 ぼくは、それを、まるで、他の人のことのように、聞いていた。
 何故なら、今のぼくは、ルルーシュが言うように、すぐ泣くこともなければ、他の人の感情はおろか、自分の気持ちすら、よく分からないことの方が多かったからだ。
 でも、ルルーシュは、ぼくが浮かべている疑問符には、気付きもせずに、続きを話し始める。

「オレが、宮殿の外へ出してもらえなくて、母上も病気で死んだと言ったとき、オマエの方が泣いたんだ・・・オレは、もう、泣くほど哀しいわけじゃなくなっていたのに・・・」

 同情の涙、というものかもしれない。
 ぼくは、ルルーシュの話を聞きながら、そう思った。
 ルルーシュは、そこまで話すと、ぼくに一つの質問をした。

「スザク・・・オレには、ユフィの他にもう一人、妹が居るのを覚えてるか?」

「え・・・」

 ぼくは、記憶の糸を手繰り寄せた。
 ぼくが知ってるルルーシュの兄弟で、女性といえば、ぼくはまだ会ったことのない、第一皇女殿下と、今の日本駐屯軍の総督である、コーネリア皇女殿下と、その妹、ユフィ、それから・・・


 ぼくの中に、ふと浮かぶ顔があった。
 ふわふわの薄茶色の髪に、優しい笑顔。
 ルルーシュやユフィと同じ、アメジストの瞳を持つ―――。

「!・・・ナナリー皇女!」

 ルルーシュは、ぼくを見て頷くと、また話の続きを始める。

「そう。ナナリーは、オレと同じ宮殿に住んでいた。今は、アッシュフォード財閥系列の福祉専門学校に通っているが・・・いつだったか、ナナリーが、飼っていた鳥を逃がしたことがあって、オレたちは、その鳥を追っていた。でも、羽がある鳥は、宮殿からだいぶ離れた場所まで飛んでいって・・・」

 ルルーシュが言葉を切ったので、ぼくは、彼女に続きを促した。

「それで、その鳥は、どうなったんだい?」

 ルルーシュは、ふ、と瞼を伏せると、すぐにぼくの顔を見て言った。

「オレは、宮殿の外へは出られなかったから、捕まえられなかった。・・・そしたら、ナナリーが泣き出して・・・オマエまで『もらい泣き』して・・・イライラしたオレは、オマエに言ったんだ」

「何を?」

「泣いているヒマがあったら、どうしたらいいか、考えろ、と・・・オマエは、そのまま、宮殿の外へ出て行った。・・・オレは、言い過ぎたかと思ったんだが、しばらくすると、オマエが泥だらけになって、逃げた鳥を連れ帰って来たんだ」

 それは、ぼくが、全然、覚えていない話だった。
 でも、何故か、頭の中には、森の中で鳥を追いかけていたような記憶がある。
 もしかして、失くした記憶が、戻りかけているのだろうか?
 ルルーシュは、ぼくの顔を覗き込むように見ると、ぼくにタオルを差し出した。

「・・・え?」

 ぼくが、わけが分からず、戸惑っていると、ルルーシュは、ぼくの手の上にタオルを押し付けると、こう言った。

「顔に当てておけ。・・・また『涙』が出てるぞ」

「・・・ありがとう」

 ぼくは、ルルーシュがくれたタオルで、頬を拭った。

 全く、どうしたというんだろう?

 ぼくは、涙腺が壊れてしまったかのように、涙をこぼし、自分でもどうして泣くのか、さっぱり分からない。
 ルルーシュは、そんなぼくの顔をじっと見つめると、ぼくに質問をした。

「・・・スザク。オマエが、訳もわからず涙をこぼしたのは、どんなときだ?」

 ぼくは、ルルーシュの質問の答えを言った。

「えっと・・・ルルーシュに味噌汁の匂いで目を覚ますのが好き、と言われたときと・・・カレンに皇室写真集を借りたとき・・・かな?」

「それらと今に共通していることは?」

 ぼくは、ルルーシュに促されるまま、ぼくが涙をこぼしたときに共通していることを、考えてみた。
 あの時は、ルルーシュが、ぼくが教えたはずでもない、そして、ユフィが持たせたという怪しげなピンクのメモ帳にも載っていなかったことを言い出したことが不思議で・・・でも、何かに『ひっかかり』があって、いろいろと考えていたような気がする。
 そして、あの時も、自分がブリタニアの皇室に行っていたにも関わらず、ルルーシュのことを全く覚えていないのが不思議で・・・でも、『夢』では、ぼくとユフィが宮殿の中に閉じ込められている『お姫さま』に会いに行っていて、それを思い出したところで、涙が出たんだと思う。
 そして、今は、ルルーシュが七年前の『ぼく』の話をしてくれたときに・・・。

「ルルーシュとの記憶・・・?」

 ぼくが、そう呟くと、ルルーシュは、コクリと頷き、こう付け加えた。

「オマエが、失くした記憶を思い出そうとするたび、オマエは、涙をこぼしている・・・オレが、最初にそれに気づいたのは、味噌汁の話をしたときだった」

「それって・・・」

 ルルーシュは、ユフィの出した『条件』を守らなかったら、どうなるかを知っているんだ。

 ぼくは、そう思った。
 おそらく、あの時のルルーシュは、それほど『条件』のことを深く考えていなかったのだろう。
 だから、ぼくが、パン食にすれば、自分でも朝食の準備が出来ることを言ったときに、和朝食にしているのは、ぼくの好みに合わせたからだ、ということを言いたくて、あんなことを言い出した。
 でも、ぼくは、それを聞いて、ほんの少し、誰にそんなことを言ったのか考えているうちに、もう涙をこぼしていた。
 そして、それがきっかけなのか、それから、ルルーシュに関することを思い出そうとするたびに、涙をこぼしている。
 でも、つらいとか哀しいとか、そんなことは全然なくて、ただ、涙だけが、ぼくの感情を置き去りにしてこぼれていった。

「・・・人が涙をこぼすのは、抑えきれない感情が溢れるからだ。だが、オマエの『哀しい』という感情は、表面上には出て来ない・・・何故なら」

「ルルーシュ?」

 ぼくは、気づかないうちに、ルルーシュが何かを話していたことを知った。
 慌てて、ルルーシュを呼ぶと、彼女は、ぼくの声に気づかなかったのか、まだ話を続けていた。

「『哀しい』という記憶がないからだ・・・だから・・・いや、違う・・・本当は・・・」

「ルルーシュ!」

 ぼくが、さっきより大きな声で、ルルーシュを呼ぶと、彼女は、ビクッと肩を震わせ、こう言い直した。

「オマエに取って、失くした記憶は、哀しいものだった・・・だから、思い出そうとするたび、涙だけが先に溢れてくるんだ・・・」

 そう言ったルルーシュは、どこかつらそうで・・・そりゃ、自分に関する記憶が、哀しみに彩られたもので、それで、思い出してはいけないのだとしたら、それほどつらいこともないのだろう・・・ぼくは、起き上がって彼女の肩に手をかけた。

「スザク・・・」

 ぼくは、今度こそ、ルルーシュとの『約束』を果たしたいと思った。
 ルルーシュをずっと待たせて、待たせて・・・待ちくたびれてしまったのかもしれないけど、それでも彼女は、今、ぼくの目の前に居てくれる。
 だから・・・!

「ルルーシュ・・・でも、君を迎えに行くはずだったのは、ぼくなんだよね?・・・ぼくは、ルルーシュとの『想い出』を何も持っていない。そんなぼくでいいなら・・・」


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| ちょこっとルルコ。(連載中) | 17:00 | コメント:0
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