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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

ルルコ・注意報! その25 | main | ルルコ・注意報! その24
ルルコ・注意報! その23.5
『男女逆転祭』のあと、めでたく(?)『恋人同士』になったスザクとルル。
話は少しさかのぼって、スザクが目覚める前のお話。
ルルは、セシルさんを目の前にして、自分が、彼女に敵わないことを、思い知らされます。
スザクとルル、恋の行方は・・・?


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ルルコ・注意報! その23.5


「ルルーシュ」
「何だ?」
「・・・オマエにとって、『ゼロ』とは、何だ?」
「何を突然・・・」

 ルルは、C.C.に持たせておいた着替えを受け取り、トイレで着替えていました。
 そのとき、C.C.が、そんな問いかけをしてきたのです。
 ルルは、早くスザクの様子を見に行きたいものですから、イライラとしていました。
 でも、C.C.が、ルルの機嫌を窺がってモノを訊くことは、ほとんどありませんので、いつものことです。
 ルルは、今回も、何か訳の分からない『哲学』のようなものだと思って、答えませんでした。
 代わりに。
「今は、そんな質問に付き合っているヒマはない」
と、言います。
 C.C.も、ルルがそう言うのは、予想がついていたらしく、自分のペースで語り始めました。
「メディアでは、『無』『何もない』と報道する者がいた・・・人は、『ゼロ』という言葉に対して、そういう意味を考えるらしい・・・」
 ルルは、黙ることなく、勝手に話し続けるC.C.に、イライラとしながら、こう言います。
「だから、後にしろ」
 着替えが終わったルルは、そのまま、C.C.に着替えを入れているカバンを渡し、立ち去ろうとしました。
 でも。
「・・・あの男は、『始まり』と言ったよ」
 C.C.の言葉に、ルルは、足を止めなくてはなりませんでした。
「『ゼロ』・・・始まり・始点・・・全てをリセットして、やり直す、と・・・」
 ルルは、今度こそ、本当に驚きました。
 それは、いつか、自分が言った言葉。

 ゼロ・・・始まりに戻して、やり直す、と。
 
「誰が、言ったんだ?! おいっ」
 ルルは、C.C.の肩を掴み、訊きます。
 あまり強く掴み過ぎたのか、C.C.は、一瞬、眉根を歪めると、言いました。
「・・・床を通しての『間接接触』だが、出来ないことではない。オマエが『仲間』に引き入れたがってたあの男だ」
 ルルは、両手で、口を覆いました。
 C.C.が言った『あの男』とは、スザクのことだったのです。
 C.C.は、『接触テレパス』とでもいうのでしょうか、相手の身体の一部に触れることで、その相手に呼びかけることが出来るそうです。
 ルルが、『ギアス』の力をもらったときも、彼女は、ルルの手首を握っていました。
 ルルは、『超能力』などというものは、信じる気にもなれませんでしたが、実際、自分が得た『力』は、それに近いものがあり、C.C.に『力』をもらったときも、話すことが出来ない状態(C.C.は、頭を撃ち抜かれていました)の彼女の声が、はっきりと聞こえたのです。
 多分、そういうものもあるのだろう、と認めざるを得ませんでした。
 でも。
 C.C.は、スザクに、その『力』を使ったみたいなのです。
 そして、それで、彼女が何をしたのかというと・・・。
「あの男は、目覚めるとき、オマエの名を呼んでいた・・・私は、問いかけをしただけなのに・・・」
 ルルは、考えました。
 ルルも、あのとき、何か、訳の分からない、さまざまな映像を見ました。
 そして、ルルのお父さま・ブリタニア皇帝の声を聞いたような気がしたのです。
 もし、ルルが見た映像と、スザクが見た映像が、C.C.と接触をしたことによって、呼び起こされたものだとしたら。
 ルルは、『力』に関係する映像、スザクは、『ゼロ』に関する映像を見たのでしょうか?
 そうだとしたら・・・。
「アイツ・・・あんな昔のことを」
 ルルは、呟きました。

 あの時。
 スザクと遊んでいても、ルルは、ブリタニア皇帝のしたことを、忘れたことはありませんでした。
 たくさんの妻を娶り、その間に多くの『跡取り』を設け、兄弟同士で争わせ、一番多くの領地を治める者に、『皇位』を譲り渡す。
 そのやり方が、『弱肉強食』の世界と、血で血を洗う戦争の世の始まりなのです。
 奪い、勝ち取ったものこそが、次の覇権を手にすることが出来るだなんて。
 ルルは、その考えを、認めるわけには、いきませんでした。
 それを認めてしまったら、妹は、ナナリーは、どうなってしまうのでしょう?
 マリアンヌ皇妃への銃撃に巻き込まれ、身体の自由を奪われ、目まで見えなくなってしまったナナリーは。
『弱者』として、切り捨てられるしか、ないのでしょうか?
 ルルは、ナナリーのような心の綺麗な人たちが、そんな風に切り捨てられてしまうのは、ガマンが出来ませんでした。
 ですから、ルルは、ブリタニア帝国の体制そのものを、壊そうと思ったのです。

 一度、全てを『ゼロ』に戻して、やり直す。

 そのための、『ゼロ』でした。
 そのための、『黒の騎士団』でした。

 ルルは、スザクが、ずいぶん前に自分が言ったことを、覚えていたことを、嬉しく思いました。
 でも。
 ルルは、気付いていませんでしたが、それは、ルル=ゼロの公式を成り立たせてしまう、一つの条件でもありました。


「ごめんなさい。・・・スザク君、まだ、眠ってるの」
 ルルが、スザクが運ばれたという病室にたどり着いたのは、夕方になってからのことでした。
 病室には、落ち着いた物腰の綺麗な女性が、スザクに付き添っていました。
 ルルは、彼女の声に、聞き覚えがありました。
 ルルが、気を失ったスザクの通信機を使って、助けを呼んだとき、通信機の向こう側に出た女性の声そっくりです。
「あなたは・・・」
 一応、確認のために問いかけると、その女性は、答えました。
「スザク君と同じところに勤めている、セシル・グルーミーよ。セシルって呼んでね。・・・あなたは、スザク君のガールフレンドかしら?」
「がっ・・・ガールフレンド?!」
 ルルは、セシルさんの率直な質問に、戸惑いました。
 確かに、想いを通じ合わせた今は、自分は、スザクの『恋人』と言ってもいいのでしょう。
 でも、幼なじみで、親友だった自分たちは、そういう感じではなくて・・・。
 ルルが、答えに戸惑っていると、セシルさんは、微笑を浮かべ、こう言います。
「・・・あら、ごめんなさい。突然だったわね。ただ・・・スザク君が、今日、一緒に居た子とはぐれてしまったって言うから、あなたじゃないかと思ったの」
 ルルは、その言葉には、頷くことが出来ました。
 何だか、首から上が、火照っているような気がします。
 きっと、自分の顔は、高潮しているのだろうな、とルルは思いました。
 それでも、あんまり、黙ってるわけにもいかなくて、ルルは、セシルさんに自分の名前を言いました。
「・・・ルルーシュ・ランペルージといいます。・・・スザクとはぐれてしまって・・・ケガをしたって聞きました」
 ルルは、軍の関係者に名を名乗るとき、普通、名前の方は、名乗りませんでした。
 偽名を使ったり、家名だけを名乗ります。
 でも、ルルは、目の前の女性に、嘘を吐くことが出来ませんでした。
 それは、何故かは分かりませんでしたが、ルルの心の中が、いろいろな想いでぐちゃぐちゃになっていたことだけは、確かでした。
「そうね・・・出血の割には、大したことなかったみたいだけど、傷を負ったのが頭だったから、検査が必要になると思うの。私が知ってるのは、ここまでかしら」
 ルルは、セシルさんの話を聞きながら、彼女のことを、上から下まで視線だけを動かして眺めました。
 スザクと同じ『技術部』に所属する、『セシル』という名の女性。
 スザクが、『お世話になりっぱなし』で、多分、そのお礼をしたい、と思っていた女性。
 ルルは、何も言うことが出来ませんでした。
 勧められて、ベッド脇の丸椅子に腰掛けましたが、落ち着きません。
 彼女が。
 スザクが、『戻る』と言った『軍』の女性なのです。
 確かに、彼女のような人が居れば、軍というところも、スザクにとって、悪い場所ではないのでしょう。
 人が、居心地がいい、と感じるのは、その場所の『環境』もありますが、一緒に居る人たちの作る『雰囲気』にも原因がある、とルルは考えていました。
 ですから、スザクのことを、本気で『心配』し、こうして、側についていてくれるこの女性は、スザクにとって、大事な人なのかもしれません。
 大事な人・・・護りたい人。
 もしかして、スザクが言っていた『護りたい人』というのは、彼女のことだったのでしょうか?
 ルルは、また、自分の勝手な思い込みで、気分を落ち込ませていました。
 一度、マイナスの方向へ進み始めた思考は、留まるところを知りません。
 スザクが、ずっと前、自分が言っていたことを覚えていてくれたことも、ルルには、何の慰めにもなりませんでした。
 ルルは、言います。
「・・・スザクが、目を覚ましたら教えてください」
「え?・・・側についていてあげないの?」
 セシルさんの疑問は、もっともでした。
 でも、ルルは、これ以上、彼女と一緒に居て、『負け』を認めさせられるのは、我慢が出来なかったのです。

 自分じゃ、スザクの『戻る場所』には、なれない。
 自分じゃ、スザクに、護って欲しい、とは言えない。
 自分じゃ、スザクと『敵対』することは出来ても、彼のすることを『理解』することは出来ない。

 でも、目の前の『セシル』という女性なら・・・。

 ルルは、こみ上げてくる塊を吐き出すように、言いました。
「・・・オレのせいで、スザクは、ケガをしたんです。・・・だから・・・っ」
 ルルは、その続きを言うことは出来ませんでした。
 そして。
「失礼します」
と言うと、病室を後にします。

 どうして、こんなことに、なってしまったのでしょう?
 ルルは、妹のナナリーと幼なじみのスザク、二人を守りたかっただけなのに。
 そのために『力』を求めただけだったのに。

『王の力は、オマエを孤独にするだろう』

 ルルは、今、ようやく、C.C.が言ったことの意味が、分かるような気がしました。

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| ルルコ・注意報!(完結) | 21:56 | コメント:0
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