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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

ルルコ・注意報! その23.5 | main | ルルコ・注意報! その23
ルルコ・注意報! その24
『男女逆転祭』のあと、めでたく(?)『恋人同士』になったスザクとルル。
ついに、スザクの口から、真相が、明らかに・・・?!


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ルルコ・注意報! その24(2006.12.27)


「・・・ここは?」
「病院よ」
 スザクは、白い天井の下で、目を覚ましました。
 どうやら、爆弾の解除ボタンを押したあと、意識を失ってしまったようです。
 それも、無理はないでしょう。
『敵』の攻撃を受けて頭を負傷し、その上で、あの極度の緊張を強いられたのですから。
 爆弾が停止し、ホッとした途端に、スザクの目の前は、真白になってしまったのです。
 スザクは、側についていたセシルさんに、訊きます。
「ぼくは・・・テイトモールは、無事だったんですか?!」
 自分が、こうして生きている、ということは、テイトモールの爆発は避けられたのでしょうが、スザクは、確かめずにはいられませんでした。
 セシルさんは、勢いで上体を起こしかけたスザクを制すると、今までのことを説明してくれました。


 まず、スザクが気を失ったあと、すぐにスザクの側へ駆けつけたのは、ゼロだったらしいとのこと。
 セシルさんが、スザクが持っている通信機の電源が入ったことに気付き、呼びかけたところ、ゼロが出たそうです。。
 ゼロは、スザクが負傷しているので、救援を寄越すように言うと、自らは、爆弾の解除が完了したので、そのまま立ち去ることを告げ、通信を切ってしまったそうです。
 セシルさんは、ロイドさんにゼロが言ったことを報告し、スザクを助けるべく、本部へ連絡をしたそうです。
 元々、スザクが、『黒の騎士団』と手を組んで爆弾の撤去に当たっていることは、特派と生徒会のメンバーにしか、知らせていないことですから、ロイドさんは、爆弾の解除作業中に、スザクが伏兵に襲われ、どうにか爆弾は解除できたものの、動けなくなってしまった、と報告しておいたそうです。
 避難勧告のアナウンスを聞いたテイトモールのお客さんたちは、順調に避難を終え、一部、転んでケガをした人はいましたが、皆、無事に家族の元へ帰ることが出来たそうです。


 スザクは、これで、自分とゼロとの関係は、元の『敵同士』に戻ってしまったことを、悟りました。
 そして、自分の勝手な判断で、皆に迷惑をかけてしまったことに、落ち込みます。
 そんな様子を見かねたのか、セシルさんは、こんなことを言いました。
「そういえば、あなたが探していた・・・ルルちゃんっていったかしら? その子、さっきまで、そこに座っていたのよ。・・・無事、避難出来たみたいね」
「ルルーシュが?」
 スザクは、我を忘れて、ルルのファーストネームを口走ってしまいました。
 確か、ルルは、7年前の戦争で『生死不明』になっているはずです。
 生きている、なんてことが、ブリタニア軍に漏れたら、どうなるか分かったものではありません。
 スザクは、慌てて、自分の口を塞ぎました。
 でも、セシルさんは、スザクが言った名前を気にも止めずに、こう返しました。
「まだ、待合室にいると思うから、呼んで来ましょうか?」
「いえ・・・」
 スザクは、セシルさんが、そう言ってくれた言葉に、どう答えるべきか、迷いました。
 セシルさんは、もう、ルルの顔を知っているようでしたが、どこまで知っているかは、分かりません。
 もし、彼女の口から、人の口を伝って、ルルが『ブリタニア皇女』で、生きていて、自分と関わっている、なんてことが、軍の上層部にまで知れてしまったら。
 ルルは、追われる身になってしまうのではないでしょうか?
 スザクが、迷っていると、セシルさんは、続けて言いました。
「私も、一度、軍に戻らなくてはいけないの。・・・付き添いは、やっぱり、好きな子がいいでしょう? 仲直りのチャンスでもあることだし」
 ね、と微笑まれて、スザクは、頷くしかなくなってしまいました。
 そういえば、間にいろいろなことがあり過ぎて、頭から離れていましたが、ルルとは、雑貨店の前で、訳も分からず殴られて以来、会っていないのでした。
 あの時、どうして、ルルが怒ったのかは、まだ分かりませんが、何か誤解があるのでしたら、解かなくてはなりませんし、ルルが怒るようなことをしたのでしたら、謝らなくてはいけません。
 スザクは、しばらく迷ったあと、セシルさんの言葉に頷きます。
「・・・お願いします」
 すると、セシルさんは、にっこり笑って言いました。
「・・・彼女、あなたのこと、心配してたわよ? あなたがケガをしたのは、自分のせいだって・・・」
「そんなことっ」
 スザクは、驚いて、セシルさんの方へ、向き直ります。
「何があったかは訊かないけど、女の子を泣かすものじゃないわ」
 セシルさんは、笑みは浮かべていましたが、どこか、怖いような雰囲気を背負っていました。

(泣いていた・・・? ルルーシュが?)

 スザクは、あのルルが泣いていたという話に、更に、自分のしたことの軽率さを思い知らされます。
 結局、ゼロと話をしたい、そんな自分のワガママのために、どれだけの人に心配をさせ、迷惑を掛けてしまったのでしょう?
 それに、ゼロが、自分に言ったのは、はっきりとした『拒絶』の言葉でした。
 彼らは、ブリタニア軍に与することなく、自分たちの力のみで、望む世界を手に入れようとしているのです。
 ゼロは、自分たちが、解かり合うことはない、と言いました。
 でも。
 スザクは、これで諦めてしまったら、何もしなかったのと同じことだ、と思いました。
 彼らが・・・ゼロが望む世界が、力の弱い人たちが、虐げられることなく、安心して暮らせる『優しい世界』ならば。
 それは、スザクが『目指す世界』と同じであるはずなのに。
 それなのに。

「スザク君・・・?」
 黙りこんでしまったスザクに、セシルさんが、怪訝そうに問い掛けます。
 スザクは、今考えたことを頭の隅へ押しやると、セシルさんに言いました。
「・・・彼女を・・・ルルを呼んで下さい」
 ゼロとは、もう話す機会はないかもしれませんが、ルルとは、望みさえすれば、いくらでも話し合うことが出来るはずです。
 スザクは、今度は、慎重に言葉を選ぶと、セシルさんに、ルルを呼ぶように頼みます。
 セシルさんは、それじゃあ、と、病室から、出て行きました。


「・・・バカヤロウ」
 ルルが、開口一番に言ったセリフは、それでした。
 病室には、二人きり。
 ルルは、困ったように、それでいて、辛そうに顔をほころばせながら、そう言うのです。
 スザクは、ルルが言う『バカ』は、本当に、心配から来ている言葉だと判りました。
「・・・オマエは、本当にバカだっ」
 スザクが黙って聞いていると、2度目の『バカ』が降って来ます。
 こっちだって、少しは反省しているのに、あんまりバカバカ言われると、言い訳もしたくなるものでしょう。
 スザクは、言い訳じみてるとは思いながらも、言い返しました。
「でも、大したケガ人も出なかったっていうし・・・」
 すると、待っていたかのように、ルルの次の攻撃が降ってきました。
「オマエが、一番、ケガ人になって、どうするんだ、このバカっ」
 全部、本当のことなだけに、返す言葉もありません。
 スザクは、仕方ないな、と思いました。
 そして、もう一人、自分に容赦なく『バカ』と言っていた人のことを思い出します。
 ルルによく似た考えを持つ、何故か、自分のことを気にしてくれる人。
 ゼロのことです。
 ゼロに言われた分を含めると、今日は、いったい何回『バカ』と言われたことでしょう?
「・・・何か、今日は、バカって言われてばかりだ」
 思わず口に出すと、ルルは、堰を切ったように、こう、まくし立てました。
「当然だろっ! あんなに『非難』してたヤツらと手を組んだばかりか、自分だけ、ケガして帰って来るんだから・・・オマエが、バカじゃなかったら、世の中、頭のいいヤツばかりだっ」
 多分、ルルは、あとから、スザクが『黒の騎士団』と一緒に、爆弾の解除に当たったことを知ったのでしょう。
 もう、手も付けられないくらい、ルルは怒っていました。
 それにしても。
 スザクは、ルルが、自分がルルの前で、彼らのことを批判するような口を利いたことを、まだ覚えていたことに、驚きました。
 やっぱり、ルルは、あのときの自分を、まだ怒っているのでしょうか?
 スザクは、そう思って、今日、彼らと実際に行動を共にして感じたことを言いました。
「でも・・・思ってたより、悪い人たちじゃなかったみたいだったよ・・・ちょっと、やり方が強引なだけで・・・っ」
 すると、ルルには、それも気に入らなかったらしく、スザクの胸にゲンコツを落とします。
「だから、オマエは、バカだって言うんだっ・・・利用されて、棄てられて、何で、そんな風に笑ってられるんだ?・・・オマエがそんなだから、オレは・・・っ」
 それだけ言うと、ルルは、スザクの胸の上に突っ伏してしまい、何も言わなくなってしまいました。
 ルルは。
 泣いているみたいでした。
 スザクは、何も掛ける言葉が見つかりませんでした。
 仕方なく、ルルの頭に手を置き、その黒い髪を撫でます。
「・・・心配させて、ゴメン」
「・・・謝るな」
「でも・・・ゴメン。・・・ルルーシュとはぐれちゃって・・・どこに居るか、分からなくて・・・だから、爆弾を止めることが、キミを護ることに繋がるって思ったんだ」
 スザクは、もう一つの、爆弾を止めに行った理由を、ルルに言います。
 例え、スザクは、独りきりだったとしても、爆弾の解除をしに行ったでしょう。
 今回は、たまたま、黒の騎士団に遭遇し、頭数が必要だったため、行動を共にしただけで。
 ですから、彼らが、負傷した自分を置いて、姿を眩ましてしまったとしても、スザクは、棄てられたような気は全くしませんでした。
 それどころか、ゼロは、自分の救助を、セシルさんに要請していってくれたらしいのですから。
 下手をすれば、自分たちが捕まってしまうかもしれないのに。
 でも、そんなことを言えば、ルルは、ますます怒ってしまうでしょう。
 それくらいは、スザクも判るつもりでした。
 だから、スザクは、ルルが落ち着くと、別の話を持ち出します。
「もし・・・ルルーシュが嫌でなかったら、また、一緒に出掛けて欲しいんだ・・・今度は、買い物じゃなくて・・・」
 それは、今日、怒らせて、心配させてしまったことの『お詫び』のつもりでした。
 スザクは、今度は、ルルが行きたい場所へ一緒に行こうと思ったのです。
 でも、ルルは、スザクが言いかけたことで、今日の予定を思い出してしまったらしく、がばっと起き上がると、こう言います。
「そうだっ・・・買い物の途中だったんだ! オレ・・・」
 ルルは、自分が、途中で、怒って居なくなってしまったことを、思い出したようでした。
 今のルルの態度には、そのときの『怒り』はないらしく、純粋に、付き合うと言った買い物を、途中で投げ出してしまったことを、悔やんでいるように思えました。
 スザクは、ルルが怒っていないことにホッとしながら、勇気を出して言いました。
「いいんだ・・・ルルーシュが、欲しいものを、買ってあげたかったから・・・」
「え?」
 ルルは、何を言っているのか、分からない、という感じに、聞き返して来ました。
 スザクは、だんだんと早鐘を打つ鼓動を、どうにか抑えながら、続けます。
「誕生日っ・・・プレゼント。何をあげたらいいのか、分からなくて・・・それで、ルルーシュに選んでもらいたかったんだ・・・ルルーシュのだから」
 スザクが、やっとのことで、そう言うと、ルルは、アメジストの瞳を大きく見開き、小さな口をぽかんと開けたかと思うと、今度は、瞳を閉じて、眉根を寄せました。
 その、面白いくらいによく変わる表情を、スザクが見ていると、ルルは、本日三度目のパンチを、スザクに食らわします。
 スザクは、何事かと思いましたが、さっきと同じ場所に、ルルの拳がヒットしたため、声も出ません。
 すると、ルルの口から、地の底から這い上がってくるような笑い声が聞こえます。
「・・・そんなことのために、オレは振り回されたのか・・・だいたい、オレの誕生日は、次の火曜日だろうがっ! 7年会わないうちに、そんなことも忘れたのか、このトリ頭っ」
 ルルは、スザクが聞いた中で、一番怖い声を出していましたが、顔は、笑っていました。
 そして。
「ぷっくくくくくくっ」
 こらえきれない、といったような笑い声を聞き、スザクとルルは、声のした方を向きます。
「あはははははっ。キミ、最高だよ~。・・・そうか、トリ頭か~。どちらかというと、鳥の巣みたいだけどね、彼の頭は」
 陽気な笑い声とともに登場したのは、立ち聞きしていたことを、ちっとも悪く思っていないロイドさんでした。
 オマケに、何気に失礼なことを言っています(苦笑)。
 スザクは、もう、脱力するしか、ありませんでした。

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| ルルコ・注意報!(完結) | 20:12 | コメント:0
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