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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

祝☆10万Hit♪ | main | 記憶のかけら
魔女っ娘ルルたんの初恋
『魔女っ娘ルルたん☆』の続編です。。。
やっと、ルル姫の王子様候補(?)が登場します♪
でも、どちらかというと、C.C.VSルルというカンジです(汗
実は、C.C.に振り回されてるルルたんが好きだったりします(滝汗
あまりスザルルコっぽくなくなったので、某スザルルコ合同誌に
入れるハズがボツになったのは、ここだけのお話です(大滝汗

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魔女っ娘ルルたんの初恋

 ルルが、その青年に出逢ったのは、三日前。
 出逢った・・・といっても、ルルは、ほんの少しだけ話をし、名前も聞かずに別れてしまったのですから、すれ違っただけ、と言った方が正しいのかもしれません。
 でも、その出逢いは、確かにルルを変え、そして、ルルの周りの人たちをも変えてしまうことは、間違いありませんでした。
 今のところ、そのことを知るのは、西の森の魔女・・・C.C.という名の不思議な雰囲気を持つ少女(外見のみ)でしたが・・・。


「ほれ、オマエが通うことになった学校の編入案内書だ。ちゃんと読んでおけよ」
 C.C.は、扉の隙間から、A4サイズの封筒を入れ、ルルに声をかけました。
「うるさい。オレは学校なんか行かないって言っただろう!」
 ルルは、せっかくC.C.がもらって来てくれた学校の編入案内書に見向きもせず、扉に向かってクッションを投げつけます。
 誰のシュミでしょうか・・・多分、C.C.の『嫌がらせ』でしょうが、フリフリのハート型をしたクッションは、ぽすっと軽い音を立てて、床に落ちました。
 そして、淡いピンクのシーツを頭から被り、ルルは、信じられない、の言葉をまた繰り返すのです。
 元はといえば、C.C.が全ての原因なのでした。
 ルルが、こんなところで修業するハメになったのも、2DKのマンションの一室が、プリンセスルームよろしくピンク一色なのも、ルルが、お城に居たころからは信じられないくらい、乙女ちっくな衣装(?)を着ているのも・・・。
 全て、ルルが、C.C.に住居と衣類の手配を任せてしまった結果なのでした。
 C.C.は、人間界の女の子の部屋は、こういうものだ、と言って、ルルの部屋に大変可愛らしい家具を置き、シーツやカーテン、クッションや枕カバーなどを淡いピンクで揃えました。
 そして、クローゼットの中には、フリルやギャザーをふんだんに使った・・・いわゆる姫ロリと呼ばれる種類のドレスにワンピース、ブラウスにスカートが仕舞われています。
 もちろん、下着も可愛い白やピンクのフリル付きでした。
 さすがのルルも、そこまであからさまに、自分の趣味とは違ったものを揃えられては、悪意を感じます。
 ・・・お城でのルルの部屋は、ムダなものが一切ない、完ぺきなまでの収納術で整理整頓された部屋でしたが、女の子の部屋というには、かなり殺風景なものでした。
 そこまで同じにしろ、とは言いませんが、見るからにたっぷりと布地を使ったカーテンや、ムダにヒラヒラとした寝具を見ていると、もの凄く疲れるルルでした。


『魔法の国』の三番目の皇女さまであるルルは、男勝りの大そうないたずら好きでした。
 皇妃さまであるマリアンヌお母さまの美貌と、天賦の才を受け継いだルルは、幼いころから、シュナイゼルお兄さま顔負けの頭の良さを発揮し、12歳になる前に、人間界でいうところの『博士課程』までの学習を済ませてしまいます。
 しかし、その頭脳は、戦略シミュレーションゲームの中でしか生かされず、ゲームに飽きると、クロヴィスお兄さま設計のモデルシティに、軍事要塞顔負けの戦術設備を書き加える始末。
 決して、筋は悪くないハズなのに、剣の稽古を『アナクロリズム』呼ばわりし、妹姫たちと共にサボっては、森の木陰でピクニックをするルルは、宮廷いちの『問題児』でした。
 しかも、せっかく綺麗な顔立ちと濡れ羽のような美しい髪を持ちながら、手入れもせずに散切りの洗いざらしで、化粧っ気ひとつなく、ドレスは嫌がり、シルクの白シャツと黒いストレートズボンで城内を歩き回る始末。
 さらには、苦言を労して、何とかルルにお姫さまらしくしてもらおうとする家臣たちには、もれなく機関銃のような早口で理屈を捏ねて、これっぽちも聞き入れようとしないのでした。
 そんなルルに困り果てた皇妃さまは、ルルをご自分の『親友』である西の森の魔女・C.C.に預け、『人間界』で修業をさせることにしたのです。
『人間界』で『苦労』を知り、人としてひと回り成長して帰ること。
 そして、いい男の人が居たら、『お婿さん候補』として、魔法の国へ連れ帰ることが、ルルの『修業』でした。
 二番目の修業は、皇妃さまの体育会系シュミを満足させる男子が、魔法の国に居なかっただけの話なのですが・・・。


 それはさておき。
 現在、ルルの目の前に立ちはだかっている難題は、皇妃さま自身がルルの人間界での保護者兼生活指導監督として指名した、C.C.とどう付き合っていくか、ということでした。
 三日前、C.C.と共に、人間界に着いたルルは、右も左も判らない世界で、まずは、住むところと食べるもの、そして着替えを用意しなくてはなりませんでした。
 幸い(?)皇妃さまが、C.C.に生活費として人間界で作ったカードを渡してくれたので、お金に困ることはありませんでした。
 しかし、不動産関係の人とお話などしたことのないルルは、アパートひとつ借りるのにも、どうしたらいいのか解からない始末。
 そこで、C.C.が『ここでは私の方が慣れているから任せろ』という言葉を信用し、二人で棲むマンションの手配と家具の手配、そして、人間界の衣服の手配も任せてしまいました。
 そして、おしゃれなカフェで暇をつぶしたあと、C.C.に案内された部屋は・・・。
 単身者から若いカップルの同棲、新婚カップルなどがよく住むと言われている1LDK~2LDKが主流のマンションで、据え置きのキッチン・リネン設備も整った、すぐに入居出来ますが売りの、セキュリティシステム完備の立派なマンションの一室。
 そこは、文句なしの物件でした。
 でも、二つある部屋の一つ・・・ルルの部屋に案内されたとき、ルルは、目の前の光景に、思わずめまいを覚えたのでした。
 前述の通り、ピンクを基調とした乙女ちっくな家具を並べられ、フリフリピラピラの、それを着たら、何も出来なさそうな衣服がクローゼットにかけられ、タンスの引き出しには、布地がもったいないんじゃないかと思うような飾りだらけの下着が並んでいたのですから。
 そして、今日から、コレがオマエの制服だからな、と言って渡されたのは、セーラーカラーにレースの飾りを入れた胸元のチェックのリボンが可愛らしい上着。
 たっぷりの布地を使ったジャンパースカートは、裾の所にリボンと共布の切り替えを入れ、さらにフリルの飾りまで入ったフレアー式のスカートでした。
 これで、スカートの下にパニエなど穿こうものなら、ふんわり夢見る乙女の出来上がりです(笑)。
 さらに、笑えないことに、そのスカートの背中にあたる部分には、明らかに何かを意図したようなコウモリ羽根と先の尖ったしっぽまで付いているのです。
「な、な、な、何だ、コレは~~~~~っ!?」
「何って・・・オマエの制服だ。よく似合ってるじゃないか」
 ルルが、叫びたくなるのも、無理はありません。
 男勝りで、髪なんて肩より長く伸ばしたこともないルルには、いくら黒と紫が基調で、他のドレス類より落ち着きがあるからって、こんなオプション付きのセーラー服を着せられるなんて、夢にも思っていなかったのですから。
 C.C.は、ルルが普段、どんな服を着ているか知っているはずなのに、これは、全くもって『嫌がらせ』としか思えませんでした。
 でも、一応は、袖を通してしまった服、オプションを外せば、他のドレスよりはマシ・・・と考えながら、鏡の前で思案します。
 しかし、その服には、信じられないようなオプションが残っており・・・。
「おい、コレを忘れたらいかんぞ」
 C.C.が、ルルの形良い頭の上に乗せ、つん、と尖ったあごの下でリボンを結んだのは、ネコ耳カチューシャ。
 耳のところに、その上下とセットであることを示すリボンと共布の切り替えがありました。
 これでは、まるで、何かのコスプレです。
「~~~~~C.C.のばかぁ!!!」
 あんまりな自分の姿を見て、いっぱいいっぱいになってしまったルルは、あとさき考えずに、マンションを飛び出したのでした。
「お~い。服は、着替えなくていいのか?」
 残されたC.C.の言葉は、明らかに、自分が着せた服が、その辺を歩けば、街中の人たちの注目を集めることを知ってのこと。
 ホントに、性質の悪い魔女です。


 ともかく、ルルは、飛び出したイキオイでマンションの階段を駆け下り、出るときはチェックが甘いエントランスのセキュリティを通りぬけ、駐車場のところで息切れを起こして立ち止まります。
 思えば、エレベーターがあるのですから、わざわざ階段なんて使う必要はなかったのでしょうが、普段は冷静なルルも、一度キレてしまえば、そこら辺のことはおろそかになってしまいます。
 オマケに、そのまま出てきたものですから、カードキーもケータイも持っていません。
 このマンションは、女性の単身者も多く住んでいるため、エントランスでのカードキーチェックと玄関でのカードキーと暗証番号によるチェックがある、とC.C.が言っていました。
「どうしよう・・・このままじゃ、家に帰れない・・・」
 まさか、入居一日目から、鍵を無くしました(正確には忘れました)なんて言えないルルは、管理人さんに会いにいくことも、ためらってしまいます。
 かといって、C.C.がすぐに迎えに来てくれるわけもなく、何故か持っていたお財布には、初めて見た人間界のお金・・・百円玉と十円玉が数枚ずつ。
 ルルが、もう少し人間界に慣れていれば、コンビニでもどこでも行って、一食分くらいは何とかなるかもしれませんが、あまりに心細い金額にガックリ来たルルには、目の前が真っ暗になってしまった気がしました。
 そういえば、マンションの部屋へ案内されたときには、西に傾きかけていた太陽も、すっかり姿を隠してしまい、空には星が点々と見え始めています。
「こんなところで魔法を使うのも、誰かに見られたら困るし・・・」
 ルルが使う魔法には、離れたところにあるものを動かすものもありましたが、それも、こう障害物が多く、その構造も理解してない場所では、壊さずに、かつ誰にも見られずに持ってくることは、非常に困難なことでした。
 そして、あらゆる物理的な法則を無視して、瞬間的に物を移動させる魔法は、まだ使えません。
 したがって、ルルは、自宅を目の前にしながら、迷子になってしまった子供のようなものでした。
 帰る場所は判っているのに、そこへ辿り着くまでの手段が判らない・・・ルルは、心細さから、身震いをします。
 しかし、天は、ルルを見放してはいませんでした。
 マンションの前にある道路を走り、駐車場へ入ってきたのは、Tシャツに短パン姿の青年。
 茶色いふわふわのクセ毛はあちこちを向き、すらっとした体躯。
 日に焼けた肌と無駄のない筋肉は、彼を逞しい青年に見せます。
 そして、くりっとした緑色の目は、人懐っこい表情と共に、少しだけ青年を幼い印象にしていました。
 その青年は、荒い呼吸を整えながら、駐車場で大きく一息つきました。
 額に滲んだ汗は、今まで走ってきたのでしょう、それでも疲労の色はなく、まだまだがんばれそうな雰囲気さえあります。
 そして、ふとルルの方を向くと、にっこりと微笑みかけました。
「やぁ。見かけない顔だけど、最近、引っ越して来たのかい?」
 ルルは、突然、話しかけられたのにビックリしたため、慌てて頷くことしか出来ませんでした。
 青年は、そんなルルを見て、また表情をほころばせると、首にかけていたタオルで汗をぬぐい、短パンのポケットからカードキーを出しました。
「それ・・・」
 ルルは、今、自分にとって一番必要なものを目の前に出され、思わず呟きます。
 青年は、ルルの言葉をどう取ったのか、カードキーの説明をし始めました。
「あぁ、コレね・・・そこのマンションに入るのに、必要なんだ。・・・会長ってば『特待生は、学園が用意したマンションに住めるのよ~♪』なんて言ってたケド、まさかこんなに立派なところだなんて思ってなくてさ。システム覚えるまで、何度管理人さんにお世話になったことか・・・」
 どうやら、この青年も、マンションの厳重なセキュリティに慣れるまで、いろいろ苦労したようです。
 ルルは、これを逃したら、自分も管理人さんのお世話にならなくてはならない、と、勇気を振り絞ります。

 まずは、この人に事情を話して、自分の部屋の前まで辿り着けば、インターホンでC.C.と話が出来るはず・・・イヤミの一つくらいは言われるかもしれんが、こんな恥ずかしい格好で、街を徘徊するよりはマシだ・・・?

 ルルは、そこまで考えを巡らせたところで、自分が、目の前の青年に、デビルキャットなセーラー服なんて姿を見せていることに気付きます。
「わ☆・・・とっと・・・」
 せっかく出しかけた勇気が、しぼんでいくのを感じながら、せめて耳だけでも・・・と、カチューシャを取りました。
「ぁ・・・可愛かったのに・・・ネコさん・・・」
 残念そうに、表情を曇らせたのは、目の前の青年。
 どうやら、ルルが思っているほど、この格好は、恥ずかしいものではないようです。
 ルルは、青年が、自分の姿を見て、笑わなかった(それどころか、さっきの様子を見ると、気に入ってくれた節さえあった)のに勇気をもらい、思い切って青年にカードキーがなくて、部屋へ帰れないことを話すことにしました。


 何とか、自宅へは帰れたものの、こんなフリフリなドレスや謎のコスプレセーラー服を着ては、外を歩けない、と、手持ちの、ほんの数着しか持って来なかった(しかもC.C.の家に辿り着くまでのワナで薄汚れた)服を引っ張り出そうとします。
「洗濯機はリネン室にあったから、洗って乾かせば着れないことはないハズ・・・」
 しかし、ルルが持ってきたカバンの中には、愛用の櫛と手鏡、妹のユフィとナナリーが、人間界へ行くルルを想って持たせてくれた仲良し兄弟姉妹で写した写真が入った写真立て、威厳のある父とは似ても似つかない幼い姿の伯父からもらった開かずの宝石箱しか入っていませんでした。
「ないっ・・・何でっ?! オレのシャツやズボンやパンツはどこへ行ったんだ~~~~?!」
「あぁ、それなら、さっき、引越しの荷物を片付けるときに、ゴミと一緒に出してしまったぞ?」
 ルルの部屋の入り口に立ったC.C.が、ゼリー飲料を飲みながら、そう答えます。
「何だって~~~~?!!」
 どうやら、C.C.は、ルルがほんのちょっと家を出ているあいだに、ルルがフリフリの服を拒否出来ないよう、手持ちの地味な(でも素材だけは一級品の)衣服を全て処分してしまったようでした。
 そして。
「あぁ、そういえば、どういうわけか、カバンの中には、ブラが1枚も入ってなかったみたいだが・・・いくら、オマエの胸がまな板か洗濯板のように平らでも、ちゃんと形を作っておかないと、脂肪はみんな重力に逆らえずに下へ落ちて、終いには尻と足だけが大きく太くなるぞ?」
 ちゃんと、オマエのサイズも測って用意しておいたからな、ととどめを刺すC.C.に、ルルは、今度こそ完全にへそを曲げてしまいました。
 C.C.を部屋から追い出し、鍵を内側から掛け、見るに耐えられないプリンセスルームからは、シーツを頭から被ることで、視界から遮断してしまい、食事とバス・トイレ以外は、全く部屋の外へも出ようとしません。
 まるで、引きこもりの少女みたいになってしまったルルに、C.C.は、学校へ行け、と今さら何を勉強させるつもりなのか、固く閉ざされた扉の向こうから、言うのでした。
 おそらくは、家庭教師と通信教育しかなかったルルに、同い年の子たちと机を並べる機会を持たせて、幼稚な感情表現の仕方を何とかさせるつもりだったのでしょう。
 ルルには、全く届いていませんでしたが。


「いくら母さんの友だちだからって、お城では好き放題。玄関ホールで宅配ピザを食べこぼすかと思えば、お城の一流コックが出してくれた料理を、粉チーズとタバスコで埋め尽くす始末。オマケに、そこら中をちらかしては居なくなるから、全部、オレが片付けてるんだぞ?」
 ルルは、ころん、とベットの上で寝返りを打つと、C.C.へのグチを並べ立てます。
 狙ってやっているのか・・・ルルは、お城でのC.C.との遭遇率は、ナンバーワンでした。
 そして、C.C,は、ルルの目の前で、あれよあれよという間に、自分の周りを汚しては、居心地が悪くなるとどこかへ行ってしまうので、片付いてないのが我慢ならないルルは、それを片付けてしまいます。
 放っておいて、お城に仕えるメイドたちに掃除させればいいのに、どうやったら、こんなに散らかるのか、説明するのが嫌なルルは、結局、C.C.の後をついて回っては、そのあとを掃除することになっていました。
「あいつが、一流の魔女なんて、絶対にウソだ。本当に魔法が上手いなら、魔法で散らかした城内も片付けたらいいんだ」
 思わず、ルルは、そんなことをこぼします。
 しかし、魔法は万能ではなく・・・表面上は綺麗になったとしても、人の手で磨き上げた部屋の方が、遥かに気持ちがいいことは、ルルが一番よく知っていました。
 ルルだって、魔法の国のプリンセス、大抵の魔法は使いこなすことが出来ます。
 でも、皇妃さまは、魔法は、緊急のときのみ・・・人の手で出来ることは、人の手で行なっていくことがいい、とおっしゃったのでした。
 ルルも、その考えには賛成です。
 魔法で作った料理も、掃除した部屋も、一分の狂いもない正確さはありましたが(ちなみに、それほど正確に魔法を使えるのは、魔法の国にも数えるくらいしか居ません)、どこか判で押したような平坦さと心のこもっていない空々しさがあります。
「ナナリーは、オレが作ったデザートが、一番美味しいって言ってくれたっけ・・・」
 ルルの可愛い妹、ナナリーは、ルルがナナリーを想って作ってくれる料理を、一番好んで食べてくれました。
「お姉さまが、私を大切に想ってくれる心が、このデザートを何倍も美味しくしてくれるのです」
 ナナリーの、天使のような笑顔の前では、ルルも、ただの妹想いのお姉さんになってしまいます。
 ルルは、可愛い妹姫の顔を思い出し、さっさと修業でも何でも終わらせて、早くナナリーの待つお城へ帰るんだ、と固く胸に誓うのでした。


「まずは、学校とやらに行けばいいんだな・・・」
 ルルは、クッションを拾い上げると、ベッドの上に戻し、床に落とされた封筒を拾い上げます。

『アッシュフォード学園・編入案内』

 そんな文字が書かれた封筒には、分厚いパンフレットと、ルルのサインを入れるだけにした編入申込書、そして、『特待生』としてこのマンションに住める権利や、学費の免除、その見返りとして、学園の求めに応じて奉仕活動をすること・・・この時期は、学園の理事長の愛孫たる生徒会長のお守りが主な内容でしたが・・・が書かれた書類が入ってました。
「なるほど・・・ここは、さながら『特待生』専用の学生寮みたいなものということか・・・」
 頭のいいルルは、自分が、どうしてこんな立派なマンションに入れたか、を一瞬で理解します。
 マンションだと思っていた建物は、これからルルが入ることになる(らしい)アッシュフォード学園の学生寮で、その学園に『特待生』として編入することによって、学生寮たるこの部屋を使うことが出来るのです。
 そうと知れば、いつまでも引きこもっているわけには行きません。
 それに・・・。
「アイツも特待生って言ってたから、学園のどこかで会えるかもしれないし」
 あの時は、恥ずかしさから、一応、お礼だけは言ったものの、名前も聞けずに別れてしまった青年。
 普段は、身体を使うことがあまり好きではないルルも、彼の姿を見れば、そうとう鍛えていることは解かりました。
 彼が、ルルのお母さまである皇妃・マリアンヌ殿下のお眼鏡に適う男子であるかは、まだ判りませんが、何故か、もう一度会って、話がしたいと思いました。
 お城の外のことは、インターネットの情報くらいでしか、知ることのなかったルルは、魔法の国では、皇族の人間や貴族の上位にある人間、家臣たちとしか口をきく機会はありませんでした。
 唯一、母・マリアンヌ皇妃殿下の友人ということで、お城にフリーパス状態だったC.C.を除いては、自分と普通に話す『他人』と会うのは、初めての経験。
 ドキドキしたり、顔が熱くなったり、屈託のない笑顔に、胸がジン、となったり。
 そんな経験が全くなかったルルは、ありえない自分の状態に驚きながらも、そんな感情をくれた青年を嫌だとは思いませんでした。
「とりあえず、ちゃんと知ってもらわないとな・・・オレには『ルル』って名前があることを」
 それが、オクテなルルの『恋』の始まりだと知っていたのは、扉の向こうで、聞き耳を立てていたC.C.ただ一人でした。

またつづく☆

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| 魔女っ娘ルルたん♪(連載中) | 21:00 | コメント:0
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