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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

■指名口調バトン■ (C.C.→ギアスキャラ) | main | マジカルプリンセス・ルルコv
魔女っ娘ルルたんと科学教室
ルルたん、初登校の日・その2です♪
しょっぱなから、大失態をやらかしたルルたん(笑)
でも、ルルたんのトラブルは、それだけでは終わらないのでした★
・・・筆者の歪んだ愛ですよ(ヲイ

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魔女っ娘ルルたんと科学教室

 ニ時限目の科学の授業が始まると、それまでざわついていた科学教室も、水を打ったように静かになります。
 みんな、先生が言う注意事項を真剣に聞いている様子・・・実験には、危険な薬品も多数使われることがあり、生徒たち全員が、実験前の注意を理解できてないと先生が判断すると、教壇の上で先生がやる実験を見るだけの授業に切り替えられてしまうのです。
 せっかく、科学教室に来たのだから、実際に自分たちで実験をしたいのが、生徒たちの大半の意見・・・となれば、しばらくは、おしゃべりしたい気持ちもガマンしなくてはなりません。
 ルルも、動画やパソコンのシミュレーションを観るだけでない、初めての『実験』に、胸を躍らせます。
 そして、先生の注意事項が終わると、各班に別れて、実験器具の準備を始めます。
 ルルは、科学教室の棚にあるメスシリンダーという器具を、持ってくることになりました。
 でも、ルルが席を立ち、棚の方へ向かう途中で、何か『違和感』のようなものを覚えます。
「・・・?」
 ルルは、いったん足を止めますが、その違和感の正体までは判らなかったため、再び棚へ足を向け、メスシリンダーを取り出しました。
 そして、そのまま、自分の班の席に戻り、テーブルの上にメスシリンダーを置きます。
「準備出来たわね♪」
 同じ班の子が、そう言うと、今度は、薬品の準備をしていた生徒たちが、準備室から戻ってきて、薬品が入ったビンを運んでくれました。
 そして、先生が説明した通りに、手順を守って、実験が開始されます。
「・・・何だ?」
 ルルは、先に感じた『違和感』のようなものが、ますます濃くなっているのを知り、それを口に出して言いました。
「どうしたの?ルル」
 隣りの班で座っていたシャーリーが、ルルの様子の変化に気がつきます。
「シャーリー・・・」
 ルルは、自分の中でも言葉にならない『違和感』を、シャーリーに上手く説明することが出来ず、彼女の名前だけを呼びました。
 シャーリーも、今日会ったばかりの『クラスメイト』が、何を言おうとしているかまでは分からず、首を傾げてしまいます。
「何か、不安に思うことがあったら、言ってね」
 そうルルに言うのが、精一杯。
 ルルも、そんなシャーリーの言葉に頷くだけで、その時は、シャーリーと『違和感』についてのことを話すことは出来ませんでした。
 すると。
「どうしたの? シャーリー?」
 シャーリーと同じ班の子が、二人の会話に気付き、声をかけます。
「あ、もしかして、ガスバーナーに火をつけるのが、怖いとか?」
 続いて、もう一人の子が、シャーリーをからかうような口調で、そんなことを言いました。
「ううん、そんなことないよ! だって、スイッチをひねるだけでしょう? それなら、あたしだって・・・」
 言いながら、シャーリーが、ガスバーナーに手をかけた瞬間、ルルは、叫んでいました。
「ダメだ、シャーリー!!」
 何がダメなのか、ルルにも分からなかったのですが、そう叫ばずにはいられませんでした。
 ルルが叫んだ瞬間、シャーリーは、ガスバーナーのスイッチに手を触れていて、叫び声に反応して、シャーリーの手が動きます。
 その時でした。

 ヴォンッ!!!

 大きな音がして、教室内が、爆発音に静まります。
 そして。
「きゃあ!!」
 シャーリーが床に倒れ、騒然となった科学教室は、一瞬にして大惨事になってしまいました。
「シャーリー!!」
 ルルが、何とか、シャーリーを起こそうとすると、目の前に、茶色いクセ毛が現れます。
「シャーリーは、僕が運ぶから、君は、教室の外へ!」
 ルルは、クセ毛の持ち主が言った拍子に、一歩後ずさると、その少年をまじまじと見つめました。
「あ・・・!」
 少年は、ルルが、マンションから飛び出して、最初に会った人間の男の子、名前を訊くのも忘れて別れた『親切な青年』だったのです。
 でも、今のルルには、再会を喜ぶヒマはありませんでした。
 シャーリーを助け、自分も教室から出なければなりません。
 突然の爆発にびっくりしたものの、他の生徒たちも、先生の誘導で、出口に近い子たちから、教室の外へ出ているようでした。

 ジリリリリリリ・・・

 今ごろになって、非常ベルの音が、けたたましく鳴り響きます。
 「シャーリーを!」
 ルルは、ベルの音に反応したように、意味を成さない言葉を、発します。
 少年は、シャーリーを軽々と抱き上げると、こう言いました。
「びっくりして気絶してるだけだから、大丈夫。早く、外へ!」
 ルルは、少年の言葉に、コクリと頷くと、ようやく一歩めを踏み出しました。
 その時。

 バンッ!!

 大きな音がして、教室内に、火の手が上がります。
 何かの薬品に、引火したようでした。
 一度上がった火の手は、あっという間に、他の薬品を巻き込み、あちこちで爆音とガラスの割れる音が響き渡ります。
 こうなってしまっては、人間の力では、何とも出来ません。
 逃げ遅れてしまったルルは、不安そうに、少年の顔を見ました。
 少年は、ルルと目が合うと、一瞬だけ顔を緩めます。
「大丈夫。必ず助けるから」
 ルルは、細められた緑色の瞳に、胸がきゅうんと鳴るのを感じました。

 そう、大丈夫・・・せっかくまた会えたのに、これで終わるなんて、ありえない。

 ルルは、不安な気持ちを抑え込んで、お腹に力を込めました。
「オレも・・・オマエとシャーリーを助けたい!」
 ルルの叫びが『呪文』になって、辺りが不思議な気配に包まれます。
 すると、ルルたちがいる場所から、教室の出口までの一番短い直線が、まるで炎が道を開けるように、繋がっていきました。
「行くよ、ランペルージさん」
「あぁ!」
 少年は、その不思議な光景を目の当たりにしましたが、まずは逃げ出すことが先決、と走り出します。
 ルルも、少年のあとに続いて、炎の中から逃げ出しました。


「大丈夫?! ランペルージさん、枢木くん!」
 教室を出たルルたちを出迎えてくれたのは、避難を終えた先生とクラスメイトたちでした。
 みんな、どことなく疲れた様子はありましたが、大きなケガをした人はいないようです。
 ルルたちと入れ替わるように、消防の人たちが駆けつけ、ルルたち2年E組の生徒は、校舎の外へ出ることになりました。
 校庭では、非常ベルが鳴ると同時に、避難を始めた生徒たちが、わらわらと集まっています。
 ルルたちも、その生徒たちに混じって、校庭でクラスごとに固まります。
 まもなくすると、シャーリーが目を覚ましたようでした。
「あっ!ごめん!ありがとう、スザク!」
 目覚めたばかりのシャーリーは、大慌てで枢木くんと呼ばれた少年にそう言うと、彼の腕から飛び降ります。
 本当に、シャーリーは、無事なようでした。
「ううん、もう平気だね」
 少年・スザクは、シャーリーに笑顔でそう確認を取ると、ルルの方に向き直ります。
「えっ・・・?!」
 ルルが、間近に迫ってきたスザクに驚いていると、スザクは、ルルに右手を差し出し、こう言いました。
「君って、すごくカンがいいみたいだね。・・・君の声がなかったら、シャーリーを助けられなかった」
 ありがとう、と言われ、ルルは、戸惑います。
 だって、それは・・・。
「でも、オレは、何も出来なかったし、ただ、そうしなきゃいけない気がして、叫んだだけだ・・・」
 ルルには、どうして、自分がお礼を言われるのかが、さっぱり分からないのです。
 ルルが困っていると、スザクは、こう言いました。
「うん、確かにね。でも、君が叫んだ瞬間、僕も、あのガスバーナーが、おかしいことが分かったんだ・・・そして、シャーリーは無事だったし、クラスのみんなも、大したケガもなく避難することが出来た。だから、もしかしたら、君のおかげかな?と思って」
 スザクも、よく分かっていないようでしたが、とにかく、科学教室にいた人たち全員が、無事で済んだのは、何か不思議な力が作用したんじゃないか、と考えているようでした。
 そして、その出来事が、ルルの叫び声から始まったのでしたら、ルルという少女がそこにいたことは、偶然とかにしては、出来すぎていると考えたのかもしれません。
 ルルは、スザクの言い方に、ちょっとだけ不安を覚えました。
 何故なら、事故が起こる前の予感はともかくとして、ルルと、シャーリーを抱えたスザクが逃げ出すときに、炎が自分たちを避けてくれたのは、ルルの『魔法』によるものだったからです。
 非常時でしたので仕方がありませんが、自分の正体を隠して、この学園に編入したルルとしては、たとえクラスメイト一人だけでも、魔法の存在を知られるわけにはいきません。
 ましてや、自分が、魔法の国から来た『皇女』であることなんて・・・。
 ルルが、返答に困っていると、シャーリーが、突然思い出したように、こう言いました。
「魔女のいたずら?」
 シャーリーがそう言うと、スザクが、シャーリーの言葉に応えるように、こう続けました。
「まさか、科学教室が爆発したのに、ケガ人もほとんどいないっていうのが?」
 そして、スザクの言葉を皮切りに、2年E組の生徒たちが、口々に、魔女のいたずら、と口にし始めます。
「魔女のいたずらか・・・」
「それで、みんな無事ってワケ?」
「・・・ラッキーなのか、アンラッキーなのか」
「みんな無事だったんだから、ラッキーなんじゃないの?」
「魔女のいたずらなら、仕方がないか」
「そうね」
 ルルには、当然ですが、クラスメイトたちの言っていることが、さっぱり分かりません。
 ルルが、首を傾げていると、シャーリーが、魔女のいたずらについて、教えてくれました。
「この学園にはね、気まぐれな魔女がときどき現れては、騒動を引き起こすってお話があるの。・・・あるときは、厨房に用意されたパンとチーズとトマトソースが全部消えていたり、あるときは、事故が起こったのに、誰一人として大事にはならなかったり。・・・そういえば、何もないところから水が降ってきたり、居なくなったと思った生徒が、ある日突然、何事もなかったみたいに現れたりすることもあるみたいよ?」
 シャーリーのお話によると、それらの『不思議な事件』に関しては、『魔女のいたずら』と呼ばれていて、食べ物がなくなる件以外は、人騒がせな事件で終わることが多いため、仕方がないの一言で受け入れられているのだとか。
 でも・・・。

 それって、どう考えても、あのインチキ魔女のせいじゃないのか?

 ルルには、厨房から消えて無くなる食べ物が、どうしても『ピザ』の材料に思えて、仕方がありません。
 ピザが好きな魔女といって、ルルがいちばん最初に思い浮かべたのは、C.C.のこと。
 だとすれば、この学園で『いたずら』をしているのはC.C.で、自分たちは、その魔女の『気まぐれ』で助かったことになります。

 いや、確かに、あの魔女には、優しいところもあるかもしれんが、今回のは、ちょっと違うと思うぞ?

 ルルは、内心、そう思いましたが、それを言って、もし自分の正体について語らなくてはならなくなっては、その方が面倒なので、黙ってしまいました。
 どちらにしても、そんな『言い伝え』のような人物と一緒にいる、ということは、クラスの人たちに知られるわけにはいかないみたいで・・・。
 ルルは、これからの学園生活を思い、長いため息を落とします。
 でも、思わぬところで、あの時の青年・・・実際は、枢木スザクというクラスメイトでしたが・・・に再会できたのは、ルルにとってもラッキーだったのかもしれません。
 ルルは、ドキドキする鼓動を抑えながら、スザクに話しかけました。
「スザク・・・えっと、オレの方こそ、スザクがいてくれて、心強かった・・・前も」
「え?」
 ルルが、初めてスザクに会ったときのことを言い出そうとすると、校内放送のチャイムが流れます。

『ただ今、消防の方々による消化活動が終了しました。校庭に避難された生徒は、速やかに教室へ戻って点呼を取ってください』

 ルルの声は、校内に響き渡るアナウンスによって、かき消されてしまいます。
「じゃ、行こうか、ルル」
 シャーリーは、放送が終わると、ルルの手を取り、教室へ戻ろうとし始めました。
「えっと、何だっけ?」
 スザクは、ルルが何かを言おうとしたのに気付いたのか、ルルに聞き直します。
 ルルは・・・。
「ううん、何でもない。またあとで」
 タイミングを外してしまい、せっかくの勇気もしぼんでしまいました。
 スザクは、まだ何かありそうな気配でしたが、ルルがそう言うと、こう返事をしてくれます。
「そう・・・じゃ、またあとで」
 同じクラスなんだから、話そうと思えば、いつでも話せる・・・そんな安心感が、ルルにそうさせてしまったのか、このあと、ルルが、スザクに初めてあったときのことを話すことはありませんでした。
 それでも、告げられなかった言葉は、いつしかルルの中で静かに降り積もり、やがて消すことの出来ない『想い』として変わっていくのです。

(ルルたん・・・ダメじゃん★)

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| 魔女っ娘ルルたん♪(連載中) | 18:00 | コメント:0
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