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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

戦場のナイトメア(後編) | main | Masquerade 3
戦場のナイトメア(前編)
STAGE 17を観て、その後の話を考えてみたSS。
C.C.が言ったセリフが、微妙にTVシリーズと被ってたり、ルルが、
女々しかったりして、アレですが、結構、お気に入り♪
同タイトルのオフ誌の内容とほぼ同じです。

【注】後編に、スザルル・年齢制限有りの表現を含みます。
   苦手な方、18歳未満の方は、ご覧になりませんよう、
   お願いします。


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戦場のナイトメア(前編)


 その夜、ルルーシュが自室に戻ったのは、夜半もとうに過ぎたころだった。


 スザクが、あの憎き『白兜』のパイロットだった、という報道は、あっという間に世間に広まっていた。
 チョウフでの、藤堂鏡志朗強奪事件は、大々的に、全国で報道されたらしい。
 そして、『白兜』の名は、『ランスロット』。
 ブリタニア軍・特別派遣嚮導技術部が開発した、新型のナイトメアフレームだったらしい。
 らしい、というのは、ルルーシュが後から知った『事実』であり、今のルルーシュにとっては、藤堂に斬られた『白兜』のコックピットの中に、スザクの姿があった、という『事実』の方が、遥かに『問題』だったからだ。
 その『事実』は、ルルーシュに取って、受け入れ難いものだった。

「・・・うそだ!」

 今までのが全部・・・スザク!!?

 頭の中に浮かぶのは、今までの『白兜』の姿。
 いつもいつも、計画が順調に進み、あと一歩というところで、戦況を覆されてきた、憎い機体。
 それを操縦していたのが、自分の『友だち』だったなんて!

「どうして・・・?
 オマエは、そんなところにいちゃ、いけないんだ!
 オマエは、ナナリーの側に・・・!」

 ルルーシュは、その場所が『戦場』であることも忘れ、呟いていた。
 誰かが、通信機を通して指示を請うが、その言葉も、頭に入って来ない。
 ルルーシュは、目の前で繰り広げられている、信じられない光景を、ただ見守ることしか、出来なかった。
 ようやく、我に返ったときには、四聖剣が『白兜』を破壊しようとしているところだった。

「やめろ!!・・・今は!!」

 戦闘に夢中になっている彼らには、判らないだろうが、上空には、不穏な影が迫っていた。
 そう、ナイトメアフレームの輸送機だった。

「やめろっ!!
 戦うな、これ以上は!
 目的は達成した。
 ルート3を使い・・・直ちに撤収する!!」

 いち早く、状況の変化に気付いた藤堂の指示により、四聖剣の面々も撤収し、目的は達成したはずだったのだが、ルルーシュの中には、どこにも『達成感』はなかった。


「・・・遅かったな」

 部屋へ戻ると、C.C.が、いつものごとく、ベッドを占領していた。
 あぁ、また、コイツのお小言が始まるのか、と思うと、気分が悪い。
 C.C.というのは、どこまで知っているのか、ルルーシュが言わなくとも、大抵のことは見抜いており、ルルーシュにとって、一番痛い言葉を投げかけてくるのだ。
 それも、無視出来ないことばかり。

「『友だち』だと言ったな・・・あの男は」

 ほら、やっぱり。
 ルルーシュは、うんざりした気持ちで、C.C.の言葉を聞き流した。

「相手のジャマをするものなのか?・・・『友だち』というものは」

「黙れ」

 ルルーシュは、それ以上、C.C.の言葉を聞きたくはなかった。
 C.C.をベッドに倒し、その上に、覆いかぶさるようにして、彼女を拘束した。
 そして、堪えきれない感情を吐き出すように、呻く。

「オマエなどに、何が解かるっ・・・アイツは・・・アイツはっ」

「オマエの『敵』だ。・・・今までも、これからも」

 C.C.の、やけに冷静な物言いに、ルルーシュは、ふとあることを思い出した。

「!・・・まさか、初めから知って・・・」

 それは、初めてスザクを、このクラブハウスに呼んだときのことだった。
 C.C.の言葉を遮るように、『友だち』だと言った自分。
 あのとき、彼女が言おうとした言葉は・・・。

「・・・私が知っているのは、あの男が『白兜』のパイロットだということだけだ。・・・ことあるごとに、オマエのジャマをしてきた『白兜』のな」

 C.C.は、ルルーシュの問いを、否定もせず、肯定もしなかった。
 代わりに、『事実』だけを淡々と述べる。
 ルルーシュは、顔を歪めた。

 あぁ、そうだ、分かっている。
 あの夏の日。
 ブリタニアが、日本を攻めて来たときから、オレとスザクは『敵同士』になったんだ。

 ルルーシュは、胸中で、そうごちた。

「・・・脆いな」

 C.C.の言葉は、続いていた。

「何度も言わせるな・・・オマエの『覚悟』は、その程度のものか? 王の力は、オマエを『孤独』にする、と言ったはずだ。・・・そして、オマエは、再び契約を結んだ。最後になるかもしれない『チャンス』を反故にして・・・」

 ルルーシュは、C.C.の言葉を、黙って聴いていた。
 マオからC.C.を取り返したとき、確かに、ルルーシュは、一度は破棄された『契約』を結び直した。
 彼女が、力を与える者と『契約』を結ぶのは、何か、彼女自身に『背負うべきもの』があり、『契約』が果たされなければ、彼女は、その『呪縛』から逃れられない、そう思ったからだ。
『不死』の身体。
 そう言えば、聞こえはいいかも知れないが、想像を絶する『痛み』を負わされてなお、死ぬことも出来ない身体とは、どれほどの『苦痛』なのだろうか?
 ルルーシュは、以前、死にたくない、と願い、C.C.と『契約』を結んだ。
 そして、死んでいるのと同じなら、と自らのこめかみに銃口を突きつけた。
 あのころの自分は、知らなかった。
 C.C.が『背負わされているもの』のことなど・・・。
 考える余裕もなかった。
 ルルーシュは、C.C.の上から退いて、彼女に背を向けた。

 結局、自分は、何一つ、知らないのだ。
『契約』のことも、C.C.のことも。
 そして、スザクのことも。

『白兜』の攻撃パターンは、何度もシミュレートしたはずだった。
 そして、ルルーシュは、彼の攻撃に、いくつかのパターンがあることを見出した。
 単身で敵機の中に突っ込んでいく場合、必ずと言っていいほど、彼は、正面からフェイントなしで攻撃を仕掛ける。
 それが、かわされれば、敵機の攻撃を避けながら、次の攻撃を繰り出す。
 そして、それも通じない場合は、一度、後方へ下がり、体勢を立て直しながら、間合いを計って、次の攻撃に移るのだ。
 これらのデータは、今まで彼と対峙してきたとき、全ての戦闘パターンをコンピュータに打ち込み、そして、自分が実際に戦ったときに、ナイトメアフレームに記録されたデータと共に解析したものだった。

 その攻撃パターンが、何によるものだったのか。
 誰のものに似ていたのか。

 考えなかったわけではない。
 しかし、ルルーシュは、頭の中に浮かんだ数パーセントの『可能性』を、完全に無視していた。
 スザクが。
『武道』を習っていることは知ってはいても、実際に、その光景を目の当たりにしたことは、ルルーシュにはなかった。

『ほら、ルルーシュは、自分の『得意分野』でしか、戦おうとしないから』

 幼い顔のスザクが、笑う。
 体力勝負では、スザクに勝てたことのなかったルルーシュが、チェスや将棋なら、絶対に負けない、と言ったときに、スザクが言った言葉だった。
 当然だ、とそのときのルルーシュは思った。
 初めから、負ける、と分かっている『戦』をする気など、ルルーシュには、全く無かった
 敵を自分の『土俵』に引き擦り込んで戦うのは、『戦』の常道である。
 だから、ルルーシュは、相手を自分のペースに引き込み、そうして、『勝利』を掴んで来た。

 その『ツケ』が、今、来たというのか?
 だから、居てはいけない場所にスザクが居て、彼は、永遠に、自分のものにはならない、というのか?

 ルルーシュは、いたたまれなさに、拳を硬く握り締めた、

「・・・簡単なことだ」

 C.C.が、後ろから、声を掛ける。
 ルルーシュは、自分の考えに没頭することも、許されないのか。
 C.C.は、ルルーシュが聴いていることを予想しているのか、話の続きを始めた。

「あの男・・・スザクと言ったな。そいつも『ギアス』を掛ければいい」

「・・・!」

 ルルーシュは、一瞬、C.C.が何を言ったのか、理解が出来なかった。
 いや、したくなかった、というのが、本当だっただろう。
 そう。
 もし、スザクが、自分の意志で、あの機体に乗り、そして、自分たち『黒の騎士団』の行動を阻止してきたのだとすれば、そう簡単に説得されはしないだろう。
 だから、スザクを『白兜』に乗せないようにするなら、それこそ、『絶対遵守』の力でも使って、彼を永遠に自分の『傀儡』にしてしまうか、彼の四肢の自由を奪うしかなくなってしまう。
 しかし、ルルーシュは、その手段を選ぶのに、迷っていた。
 もし。
 もし、そんなことをしようものなら、自分は、最悪の『敵』を排除すると同時に、最愛の『友』を喪うことになるからだ。

 そんなことが、あっていいはずがない!

 ルルーシュは、C.C.の方を向かずに答えた。

「・・・アイツは、そんなもの使わなくても、必ず手に入れてみせる。・・・『白兜』ごとな!」

 震えそうになる唇を叱咤して言ったところで、C.C.には見抜かれているだろう。
 しかし、それが、そのときのルルーシュに出せる、最善の『答え』だった。
 それでも、C.C.は、なおも食い下がった。

「だが、あの男は、『ゼロ』には、なびかなかった」

 C.C.は、『事実』だけを淡々と並べ、ルルーシュに『決断』を迫っているように思えた。
 しかし、ルルーシュも、首を縦に振るわけにはいかない。
 そうして、どれくらいの時間が流れたのか・・・。
 実際には、数分のことだったのかもしれなかったが、ルルーシュには、それが、何時間もに感じられた。
 不意に、C.C.が、口を開く。

「・・・『客人』だ」

 ルルーシュは、C.C.の方を振り返った。
 C.C.は、読めない笑みを浮かべると、こう言った。

「昼間の『話』の続きでもしに来たのか?・・・律儀な男じゃないか、敵にしては」

 ルルーシュが窓の外を見ると、よく知った顔が、そこにあった。
 スザクだ。
 暗くても、真っ直ぐに歩く彼は、もう、マオに責められたときの弱々しさは、どこにもない。
 勝手に、人の話を盗み聞きするC.C.には呆れたが、隠すようなことでもないので、あえてそれには触れないことにした。
 代わりに、スザクに対する物言いだけを、改めさせる。

「・・・そういう言い方はよせ、と言ったはずだ」

「あぁ、考えておく」

 いつかの場面のやり直しをしながら、C.C.は、ベッドから立ち上がり、扉の方へと歩き出す。

「・・・どこへ行くつもりだ?」

 ルルーシュが、C.C.に問いかけると、彼女は、何かを含ませるように言った。

「見られては、マズイのだろう?・・・安心しろ、そう簡単に見つかる場所には行かない」

 C.C.は、それだけ言うと、ルルーシュの部屋から出て行った。
 ひと気の無くなった部屋は、妙に寒々しく、これからのことを思うと、ルルーシュの気分は、ちっとも晴れることはなかった。

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| スザルルSS | 16:41 | コメント:0
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