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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

閉ざされた明日・その2 | main | 枢木くんの恋人。
閉ざされた明日
はい。
いつもと違って、『スザカレ』です。
ルルは、全く出て来ません。
どうしてかと言いますと、本編の内容に関わる問題ですので、ここでは、申し上げることが出来ません。
ただ、スザカレといっても、二人が恋人同士になるのではなく、お話の軸が、この二人を中心に動くだけの話です。
カレンは、スザクのことを、あまり良く思ってないようですし、スザクは、ルルのことしか、考えてません。
そんなのでよろしいお方は、先にお進みください。
ちなみに、続きモノです。

※一部、まだTVシリーズで放映されていない内容を、引用させていただきました。
 多分、全く同じになるとは思えませんが、ネタバレ嫌いな方は、TVシリーズ終了後、ご覧になることをおススメします。


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「そう・・・じゃ、カレンも気をつけて」

 あたしは、そう言って手を振った、スザクの背中を見ながら、ため息を吐いた。

 どうして、こんなことになってしまったのだろう?

 あたしは、ただ、この『間違った世界』を変えたいだけだった。
『ゼロ』についていけば、その『願い』は叶えられる、と信じていた。
 それなのに・・・。
 あたしは、かつて『敵』だった男に、こう呼び掛けた。

「スザクも! ムリしないでね!!」

 あたしの声が届いたのか、小さくなった後ろ姿が、もう一度手を上げる。
 あたしは、その背中が見えなくなるまで、そこを動かなかった。
 彼の人が向かう場所は、『戦地』。
 少なくとも『軍』内部での、スザクの風当たりが弱まることは、ほとんどないだろう。
 それでも、彼は、そこへ向かう。
 守りたかった、もう一人の『自分』を助けるために。
 あたしは、何もすることが出来ず、その背中を見送るだけ。
 彼の無事を祈りながら・・・。



『閉ざされた明日』 -もう一つの未来-


『トウキョウ租界』が、ユーフェミア副総督の提唱により、『人種による差別のない都市』になったのは、ほんの数ヶ月前の出来事だった。
 ユーフェミア副総督は、かつて『イレヴン』と呼ばれていた『日本人』を、ナンバーで呼ぶことを禁じ、『名誉ブリタニア人』への『差別』を禁じた。
 そして、その『モデル地区』にされたのが、この『トウキョウ租界』。
 ここでは、全ての人種が、自国に誇りを持ち、ブリタニア帝国ではなく、定められた『条例』に従って暮らしている。
 でも、それは、表向きの話だった。
 上から定められた制度では、人々の意識の全部を変えられるはずはなく、結果、誰も見ていない場所では、以前と同様、ううん、前以上に酷い『差別』が行われている。
 スザクたち、ユーフェミア副総督の親衛隊や、一部の軍部は、それを取り締まるために人員を割いていた。
 かつて、『ゼロ』と呼ばれた男は、姿を消し、『恭順派』の意識が高まる傾向の中で、以前のように、『黒の騎士団』と呼ばれるような『主義者』の活動は、息を潜めている。
 あたしは、何をするのでもなく、成り行きを見守る『傍観者』に成り果てていた。
 お兄ちゃんが生きていた意味、ゼロがしようとしたこと。
 この『現実』の前では、何の意味もなかったんじゃないか、と思い知らされる。
 人々、全部の『意識』が変わらなければ、何にもならないんだ。
 いくら、一部の人たちが『正義』を唱え、力のある人たちが、力のない人たちを虐げることのない『世界』を作ろうとしても。
 結局は、何も変わらない。
 あたしは、深いため息と共に、家路を辿った。


 あたしとスザクの距離が近づいたのは、皮肉にも、あたしたちが、一番守りたかった人を喪ったときだった。
 スザクにとっての、友だち。
 あたしにとっての、全て。
 ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。
 神聖・ブリタニア帝国・第十一皇子。
 そして、反逆者『ゼロ』と呼ばれていた男だった。


 ルルーシュは、初め、物凄く『胡散臭い』人物だった。
 少なくとも、あたしにとっては。
 あたしが、シンジュクで『レジスタンス活動』をしているのを知っているかのように、シンジュクでのことを、誰にも言うな、と言い、ひと気のない場所へと呼び出しを掛ける。
 あたしは、彼の声が、毒ガス事件のときの、通信機越しに聞いた声と似ていたことから、彼がそのときの人物じゃないか、と思ったんだけど、それは、彼自身の『策略』によって、誤魔化されてしまった。
 でも、あたしは、シャーリーの話を聞くうちに、そ知らぬ顔をして、日本人を虐げようとしていた人を懲らしめていたルルーシュが、『ゼロ』だったらいいな、と思うこともあった。
 けれど、その『希望』すらも、彼は、打ち砕いてしまい、あたしは、ルルーシュを『いけ好かないヤツ』だと思うようになっていた。
 でも、それは、今思えば、ルルーシュが自分の『正体』を隠すための『はったり』だったのかもしれない。
 誰かの口から、『ゼロ』が、ただの『高校生』で、その実力も、正体も明るみにされてしまえば、『黒の騎士団』は、あそこまで、組織を広げることは出来なかっただろう。
 彼が、『ミステリアスな存在』だったからこそ、人々の心により深く『ゼロ』を刻み込み、忘れることが出来ない『カリスマ』へと仕立て上げる。
 そして、その存在は、『力』を示すたびに、『ゼロが敵とみなす人物』に、『恐怖感』を与えていくんだ。
 あたしは、その『計画』の、一番身近な『サンプル』だった。
 ゼロを慕い、ゼロに憧れ、ゼロに畏怖する『サンプル』。
 一番、傍にいる私に、それを『成功』させれば、あとは、楽な話だったのかもしれない。
 それでも、あたしは、良かった。
 ゼロのために働き、ゼロの役に立ち、ゼロと同じ『世界』を掴めるのなら。


 けれど、もう、『ゼロ』は居ない―――。


 あたしは、何の『目的』も見出せず、家と学校を往復する毎日を送っていた。
 時々、スザクが、軍の仕事の合間を縫って、生徒会に顔を出すときだけ、クラブハウスに寄ることもあったけど、正直、気が進まない。
『ルルーシュ』を忘れてしまったシャーリーと、ほとんどの『事情』を知っていながら、ルルーシュが『ゼロ』であることは、見抜けなかったミレイ会長。
 余りのことに、呆然とするしかなかったリヴァルと、ユーフェミア副総督の信望者になってしまったニーナ。
 寒気がするような空間だった。
 ルルーシュの妹のナナリーは、彼が、このクラブハウスから姿を消すのと同時に、ここから居なくなってしまった。
 スザクの話では、彼女は、ブリタニアいちの施設に預けられ、懸命に『リハビリ』に励んでいるのだそうだ。
 ナナリーは、ルルーシュが、ブリタニアを壊そうとした原因のひとつが、自分が、弱い存在であるからじゃないか、と考えたみたいだった。
 だから、お兄さまを、安心させてあげたいの、と涙を拭きながら、笑ったのだそうだ。
 何も出来ない私たちより、ナナリーの方が、ずっと強かった。
 
 あたしは、何をしているのだろう?

 あたしは、ショーツ一枚になって、ベッドの上に突っ伏すと、また、ため息を吐いた。
 息苦しい毎日。
 黒の騎士団は、『ゼロ』を喪ったことで、事実上、壊滅し、その活動のほとんどを休止してしまった。
 扇さんから聞いた話では、『主義』や『主張』が違う人間が、これだけ纏まっているのは、『結果』が出ているからで、その『結果』を出しているのが、『ゼロ』だ、と言った人が居たらしいけど、あたしには、そんなことは、どうでも良かった。
 ただ、『ゼロ』が居ない。
 それだけが、あたしの心に大きな『穴』を開け、そして、あたしは、その『穴』を埋める術も持たず、死んだように生きている。


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| その他SS(コードギアス) | 21:00 | コメント:0
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