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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

ルルコ・注意報! その5 | main | ルルコ・注意報! その3
ルルコ・注意報! その4
『男女逆転祭』のあと、めでたく(?)『恋人同士』になったスザクとルル。
女の子にする『プレゼント』に悩むスザク。
誰宛てなんですか? この色男!

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ルルコ・注意報! その4 (2006.12.6)


 お話は少しさかのぼって、晩秋のとある夕方。
 授業が終わったスザクは、いつもの通り、帰りに技術部に寄ります。
 常に、パイロットとの高い適合性を求められる第七世代のナイトメアフレームは、テストもパイロット自身が行うのが理想らしく、生徒会のお仕事がないときは、スザクは、よく技術部に詰めていました。
 ここのところ、ランスロットの出動が増えているのも、スザクがここで待機をしている理由のひとつです。

 ゼロ率いる『黒の騎士団』が名乗りを挙げて以来、エリア11の治安は、すっかり悪くなってしまいました。
 今まで、絶対的な『力』によって、反乱分子を抑え込んでいたブリタニア軍の威信は、『黒の騎士団』を事実上、野放しにしていることから、すっかり地に堕ちてしまい、軍の力だけでは、全てのテロ活動を治めるのは、難しくなってきているのです。
 そんなときは、特別派遣技術部の嚮導兵器である、ランスロットにお呼びが掛かるのです。
 イレヴンの反乱は、元イレヴンである『名誉ブリタニア人』に片付けさせようという、何とも『合理的』で、皮肉たっぷりのコーネリアお姉さまらしい考え方でした。

 スザクもまた、何の関係もない人たちを巻き込むのは、望むところではありませんでしたから、彼らを止めに行くのには、不満はありません。
 でも、そんなとき、必ず、と言っていいほど、彼に遭うのです。
 ゼロ率いる『黒の騎士団』は、自ら『正義』を名乗ったとおり、彼ら自身の『正義』があるらしく、民間人や、直接的な関係を持たない人たちを巻き込んだやり方や、武器や力を持たない人たちをいたぶるようなやり方をしている者には、容赦なく『制裁』を加えに来るのです。
 一部のゲットーに住む人たちは、彼らのことを支持しているようでしたが、スザクは、『黒の騎士団』のやり方を気に入りませんでした。

 ゼロは、ブリタニアを憎んでいるようでしたが、ブリタニア人が人質に取られたホテルジャックの事件では、人質を助け出してくれました。
 だから、スザクの考えが正しければ、ゼロという男は、ブリタニアの『力』で支配する体制を憎み、それを壊すことによって、自らの理想の世界を創り出そうとしているはずなのです。
 でも、彼が、今のやり方のままでいけば、結局は、『力』で他を圧して来たブリタニアと、何にも変わってはいないのです。
 ゼロは、以前、故・クロヴィス殿下を殺めた理由を、『戦争』だからだ、と言いました。
 でも、その後で、彼は、クロヴィス殿下は、何の関係もないシンジュク・ゲットーの人たちを殲滅するよう命じ、そこに彼らの言うところの『正義』がなかったため、『制裁』を加えた、と言いました。
 そして、民間人であるブリタニア人を人質にした日本解放戦線の人たちにも、同じように、『正義』がなかったから、『制裁』を加えたのだと。
 そして、ゼロの言う『制裁』は、『死』です。
 このような恐ろしい『罰』が待っている世界を、誰が望んでいるのでしょうか?
 彼らのしていることは、独り善がりの『正義感』であり、『力』に対して、より大きな『力』を以って抑え付けるのでは、新たな『憎しみ』の連鎖を生み出すだけで、何の解決にもならないのです。
 スザクに言わせれば、彼らは、いたずらに世間を賑わしただけではなく、新たな戦いの火種を撒いているようにしか思えないのです。
 本当に、ブリタニア帝国が、日本を侵略したことが間違っているというのなら、そのブリタニア帝国の間違いを正し、より良い方向に向かえるよう、内部から体制を変え、導いていかなければなりません。

 スザクは、もし、叶うことなら、もう一度、ゼロと話がしたいと思いました。

 しかし、戦場でそれは叶わず、ブリタニア軍では『お尋ね者』の彼らが、ブリタニア軍人である自分と話をしてくれるはずもありません。
 結局、スザクは、彼らと『敵対』するしか『道』はないのか、と沈む気持ちを抱えているのでした。

 スザクは、夢にも思っていませんでした。
 スザクが、批判しながらも、どこか共感する部分を持ち、同じ世界を目指しているはずなのに、解かり合うことは出来ないのか、と思う相手・ゼロが。
 スザクが愛し、護りたいと思ってきたルルの、もう一つの姿だなんて。
 彼女は、肉親に裏切られ、父にも見放され、『無力』な自分をギリギリまで追い込んで、ようやく得られた『力』で、自分を取り巻く『世界』を壊そうとしているのだということを。
 そして、もう、彼女は、引き返すことの出来ない『道』を歩み始めているのだということを。
 ゼロ―――『無』『何もない』。
 自ら『無』を名乗り、刹那の中で生きることを選んだ彼女の、悲壮な決意を止めることが出来るものがあるとすれば―――。
 それは、この世で唯一、『無限』を誇るものなのです。

 閑話休題。

 スザクは、技術部に常勤しているセシルに、とある相談を持ちかけました。
 それは、女の子は、どんなものをプレゼントされたら、喜ぶのか、ということ。
 セシルは、少し考えてから、こう答えます。
「そうねぇ・・・難しい問題だわ。・・・例えば、自分の好きなものや、気に入っているもの、それから、好きな人と過ごせる大切な時間、といったところかしら?」
 セシルの言ったことは、どれも簡単そうであり、どれも難しそうなことでもありました。
 例えば、好きなもの・・・食べ物、と考えることも出来ますし、何かの『物』であるかもしれません。
 形にならないもの、ということも考えられます。
 セシルが、最後に言った、『好きな人と過ごせる大切な時間』。
 これは、形のあるものではありません。
 スザクは、もう少し、質問を変えてみることにしました。
「では、セシルさんは、どんなとき、嬉しい、と思いますか?」
 スザクの質問に、セシルは、また少し考えるしぐさをして、答えてくれました。
「私?・・・そうね・・・自分が、あの人の役に立てた、と思えたときかしら」
 セシルの答えは、やはり、スザクの参考になるようなものではありませんでした。
 スザクは、一応、セシルに質問に答えてくれたお礼を言います。
「・・・そうですか。ありがとうございました」
 すると、セシルは、ふふ、と笑い、こう言います。
「誰かに、プレゼントでもあげるのかしら?・・・ひょっとして、クラスメイト?」
 スザクは、自分で話を振っておきながら、セシルの切り返しに、どきまぎしてしまいます。
「そ、そんなんじゃ・・・」
「あら、違うの?」
「・・・違いません。でもっ!・・・せっかくだから、喜んでもらいたいなって・・・」
 スザクの声は、だんだんと尻すぼまりになっていきました。
 確かに、喜んでもらいたいと思います。
 でも、自分では、何をあげたら彼女が喜ぶのか、さっぱり見当も付かなくて。
 セシルは、そんなスザクの心を見透かしたように、こう言いました。
「なあに? まるで、意中の女の子にプレゼントするみたいね」
「セシルさんっ!」
 図星を指されて、スザクは赤くなるしかありませんでした。
 セシルは、そんなスザクを見て、ちょっとだけ笑うと、ごめんなさい、と前置きをして、こう言いました。
「それなら、本人に訊いてみたら、どうかしら?・・・今度、スザク君の非番の日、ちょうど日曜日でしょう? 何もなければ、一日ここを空けても構わないよう、主任にも話しておくわ」
 スザクは、思わぬ形で飛び込んだ『休日』に、はい、と返事をして、またセシルに笑われることになりました。
 でも、スザクの『非番』が、日曜日に重なることは、ほとんどありません。
 大抵、仕事のない日は、学園で過ごすことが多く、そんな日は、生徒会のお手伝いとか、授業の遅れを取り戻すことに必死で、手放しで遊べる『休日』なんてのは、本当に久しぶりのことでした。
 スザクは、セシルにお礼を言うと、早速、ケイタイを取り出し、電話を掛けます。
 突き放したような、低めの声。
 スザクは、鼓動が高鳴るのを、感じました。

「あのさっ・・・今度の日曜日、非番なんだけど・・・一緒に買い物に出掛けないか?」

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| ルルコ・注意報!(完結) | 00:16 | トラックバック:0コメント:0
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