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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

この闇の深さを君に その4 | main | Masquerade 8
この闇の深さを君に その3
【注】このお話のスザクは、『黒スザク』です。
   いつもの『理屈屋』だけど、他人に対する気遣いを忘れない、
   そんな『白スザク』をご希望の方は、他の記事をご覧になる
   ことをお勧めします。

   そして、例によって【年齢制限モノ】です。
   つか、えろシーンくらいしかありませんので、ニガテな方も
   バックプリーズにて、お願いいたします。
   スザクが、黒い黒い。
   私、どうしちゃったんだろう・・・。

   それでは、『深い闇』に堕ちていきたい方は、続きをご覧
   くださいませ・・・


   また、続いちまったよ。。。
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「何だ?・・・用というのは」
 屋上に姿を現したルルーシュは、尊大ともいえる態度で、ぼくにそう問いかけた。
 ぼくは、柵にもたれながら、運動場でバレーボールのトスをしている女の子たちを、見るともなしに見ていた。
 もうすぐ、彼は、ぼくの手の中に堕ちてくる。
 ぼくは、慌てることはない、とルルーシュを焦らした。
 変なところで短気な彼は、ぼくが思った通り、苛々とし始める。
 これでも、目的のためなら、どんなに気の長い努力でも、惜しむことはしないのだ。
 でも、今の彼は、そんな一面は全く見せず、屋上へ呼び出しておきながら、何も言わないぼくに、イラついている。
 勝手なもんだ、とぼくは思った。
 そう、いつも勝手なんだ、彼は。
 だから、たまには、ぼくが勝手を言っても、いいだろう?


この闇の深さを君に -Seen.3-

 
 ルルーシュは、ぼくの背後に立ちながら、『怒り』ともとれる気配を放っていた。
 知ってるかい?
 軍人としての訓練を受けた者は、こと『人の気配』に敏感になる。
 それが、『殺気』を含むものなら、なおのことだ。
 そうでなくては、生き残れないから。
 戦場では、一瞬の判断の誤りが、その人の命運を決める。
 つまり、攻撃を回避出来なければ、死ぬ、ということだ。
 ぼくは、心のどこかで『死』を望みながら、それを自らの手で実行出来なかった『臆病者』だ。
 だから、今まで、死ねなかった。
 意思より先に、『本能』に叩き込まれたそれが『危険』を察知し、ぼくの身体を動かしてきたからだ。
 それでも、ひとたび戦場を離れてしまえば、ぼくの『危機回避能力』は、なりを潜めていた。
 気配を察知する能力だけは、そのままに。
 ぼくは、ルルーシュの放つ『気』が、穏やかでないものと知りながら、振り返らなかった。
 彼が、ますます、怒り出すだろうことを、知りながら、ゆるゆると時が過ぎるのを待つ。

 やがて、しびれを切らしたルルーシュが、口を開く。
「人を呼びつけておいて、だんまりか?・・・スザク」
 あぁ、キミは、何て尊大で傲慢で高貴なんだろう。
 ぼくは、今、視線で人を殺しかねないほどの、『殺気』を含みながらぼくを見つめるルルーシュの方へ、振り返った。
 普段、彼は、『普通の高校生』を装うために、その内にある『感情』のほとんどを綺麗に隠して、年相応の表情をしてみせる。
 リヴァルの『悪ふざけ』に付き合ってみたり、シャーリーの『おせっかい』に口を尖らせたり。
 ナナリーには、穏やかな笑みを向け、事情を知っているミレイ会長には、『弟』の顔。
 そして、クラスメイトたちには、涼やかな顔で、クールでカッコイイと騒がれていた。
 だから、誰も知らない。
 ルルーシュが、本当は、いつも苛々してて、自分とナナリー以外を完全に見下していて、誰よりも『自分』が一番正しい、と思っていることを。
 ルルーシュは、ぼくが何も言わないでいると、一つ、呆れたように息を落として、こう言った。

「用がないなら、帰るぞ。・・・始業の時間だ」
 いつもは自分の都合で、勝手に授業に出たり出なかったりするくせに。
 そこへ来て、ぼくは、ようやく足を動かす。
 そして、ルルーシュの右手首を掴んだ。
「!・・・放せっ」
 拒絶すらも偉そうなルルーシュは、ぼくを睨みつけた。
 そう、これが、本当の『ルルーシュ』の顔だ。
 誰よりも尊大で、誰よりも美しく、誰よりも気高い。
 ぼくより少し上にある目線は、冷ややかに落とされ、ぼくを見下ろしていた。
 そう、キミは、そうでなくては、ならない。
 他者を見下し、氷のような冷たい仮面で、拒絶する。
 それでも、彼は、ぼくを『友だち』だと言った。
 じゃあ、キミにとっての『友だち』は?
 ただの『引き立て役』なんだろうか?
 キミという高貴な『華』を飾るための、『花瓶』でしかないのだろうか?
 キミは、キミ以外の人の気持ちを考えたことがあるかい?
 ぼくが、いつも、どんな気持ちで、キミを見ていたか・・・。
 もうすぐだ。
 もうすぐ、キミは、ぼくにそんな目を向けられなくなる。
 だから。
 だから、ぼくは、ギリギリまで、言葉を発するのを堪えたんだ。
 ぼくは、『切り札』になる言葉を、どう使おうか、考えていた。
 そして、心を決めた。
「・・・アルコールの匂い。汚いものでも、触って来たの?」
 掴んだルルーシュの右手を顔に近づけ、穏やかに問えば、ルルーシュの肩が、びく、と揺れる。
 多分、自分が生徒会室でしていたことを、思い出したのだろう。
 それでも、ルルーシュは、一瞬、うろたえた自分を叱咤するように、視線を落とすと、真っ直ぐにぼくを見つめて、口を開いた。
「何の・・・」
 シラを切ろうとしたのだろう、呟くように発せられた言葉を遮り、ぼくは、続けて言った。
「生徒会室で、イケナイコトをするのって、ルルーシュのシュミ?」
 見開かれた目が、驚愕に揺れる。
 あぁ、面白い。
 バレないとでも、思ってたのだろうか、こんな、いかにも匂いを消しました、というようなアルコール入りのウェットティッシュで拭いたくらいで。
 ぼくは、静かに心を落ち着かせると、さっき見た光景を、ルルーシュに畳み掛けるように言った。
「自慰、してたんだろう? ルルーシュの声が、廊下まで聞こえてたよ?・・・綺麗な、艶っぽい声だった。・・・シャーリーにも、聞かせてあげたかったな」
 ようやく、事態を受け止める気になったのか、ルルーシュの身体が、面白いくらいに震える。
「スザ・・・ク」
 声にまで、緊張が出ている様が、可笑しくてたまらない。
 そんなに、見つかるのが嫌なら、自室かトイレで済ませればよかったのに。
 ぼくは、口角を吊り上げて、ルルーシュに言った。
「・・・大丈夫、ぼくしか、見てなかったから」
 すると、ルルーシュは、ほぅ、と息を吐き、ぼくの顔を真正面から見た。
「・・・何が望みだ?」
 静かに発せられた声は、彼が、幾分かの冷静さを取り戻したと同時に、常人では考えられないくらいのスピードで回転を始めたことを教えていた。
 知識と経験から、ルルーシュは、ぼくの言動を、こう捉えたのだろう。
 黙っていてあげるから、その代わり・・・。
 でも、その『早とちり』が、キミの命取りだ。
 ぼくは、まだ、何も言ってない。
 ぼくが言ったのは、ルルーシュが、生徒会室で自慰をしていた、という『事実』と、それを、ぼくしか見ていないという『情報』だけだった。
 あとは、それを見たぼくの『感想』か。
 でも、ルルーシュは、ぼくに、『秘密』を守るための『対価』を訊いていた。
 それは、ルルーシュが、ぼくの言ったことを認めたのと同時に、それを他者に語られるのを怖れたことの何よりの証だった。
 そう、この『取引』は、キミの方から、持ち出したんだよ、ルルーシュ。
 ぼくは、自分が、もう、戻れないところまで来てしまったことを知った。
 それでも、後悔はない。
 ぼくは、キミを手に入れる。
 ぼくは、遠慮なんかしない。
 キミを手に入れることで、ルールなんか守っていたら、それこそ、キミは、ぼくの手の内からすり抜けてしまうだろう。
 だって、同性で、『皇子』のキミは、『名誉ブリタニア兵』であるぼくが、どうやっても手に入れることの叶わない人なのだから。
 例え、それが、キミという『個人』を無視する行為だったとしても。
 ぼくは、いつものように、顔をほころばせると、彼の名前を呼んだ。
「ルルーシュ」
 そして、さっきまで力を込めて握っていた彼の右手を、ぼくの方へ向けさせると、その甲へ口付けた。
「・・・何のつもりだ?」
 顔を上げると、ルルーシュの顔が、困惑に揺れる。
 それも、そうだろう。
 だって、ルルーシュは、ぼくに脅しでも受けている気分でいたに違いないのに、当のぼくは、彼を恭しく扱っているのだから。
 ぼくは、笑みを張り付かせたまま、ルルーシュに言った。
「ぼくは・・・キミが欲しい」

「な・・・・・・!」
 ルルーシュも、そんな『対価』は、考えもしなかったのだろう。
 普通、『脅し』で要求されるものは、『金品』か『現金』と相場は決まっている。
 あとは、『地位』とか『名誉』とか。
 でも、ぼくは、そのどれもが、ルルーシュ以上に『価値のあるもの』には、思えなかった。
 いくら、ルルーシュが、自由になるお金をいくらか持っていたとしても、それは、ぼくが欲しいものを手に入れるのには、何の役にも立たない。
 後者の『地位』とか『名誉』などは、名前を隠して、ひっそりと生きているルルーシュには、到底、用意出来るものでもなかったし、増して、ぼくは、そんな風にして、そういうものを手にしたいわけでもなかった。
 ぼくが。
 ぼくが、欲しいのは。
「ルルーシュが、欲しい、と言ったんだ」
 ぼくは、絶句したまま、状況をつかめないでいる彼に、もう一度、同じ内容のセリフを言った。
 そして、まだ離していなかった手にキスを落とすと、その甲を舌先でなぞる。
 ビクン、とルルーシュの身体が揺れた。
 ぼくは、その反応をチラ、と見ながら、唇を指先へ移し、男のものにしては繊細な、そして、女のものにしては骨ばった指先を口に含む。
「や・・・めろっ・・・スザク・・・」
 ねっとりとした感触が気持ち悪いのだろう、ルルーシュは、頭を横に振ると、ぼくの口から指を抜こうとする。
 ぼくは、それに構わず、ルルーシュの指の間を舌先でくすぐった。
「ひゃっ」
 短く発せられた声は、ルルーシュの中で、『気持ち悪い』という感触が、別のものに摩り替わった合図だった。
 薄目を開けて見れば、ルルーシュは、きつく瞼を閉じながら、眉根を寄せている。
 そして、心なしか、息も上がっているようだった。
 そう。
 あまり、深くは考えたことないだろうけど、産毛に守られている手の甲や、日常生活で、色々なものに触れている手のひらや指先に比べ、指の間というところは、隣り合った指同士が互いを庇い合っているだけで、他に触れるものは、何もないことの方が多い。
 だから、皮が厚くなることもなければ、自分以外の何かが触れる、ということに慣れることもなく、ほとんど無防備な状態で、敏感なのだ。
 だから、こうして、ちょっと刺激を加えるだけで、ほとんどの人が、その感触に意識を取られてしまう。
 ルルーシュも、例外ではなかったみたいだ。
 その証拠に、制止の言葉は意味を成さず、小さく呻いて、与えられる感触に酔っている。
 ぼくは、その様子を見て笑うと、ルルーシュに意地悪く訊いた。
「感じてるの?・・・こんなところで」
 ルルーシュは、勢い良く頭を振ったけど、上気した頬は、ぼくの問いかけを肯定していた。
 ぼくは、自分の舌先にたっぷりと唾液を乗せると、ルルーシュの指をべとべとに濡らす。
 指の間の水かきのようなところを、何度も尖らせた舌でつつき、口に含んだ指を甘噛みした。
「・・・・・・!」
 ルルーシュが息を詰める。
 ぼくは、彼の右手が全部べとべとになったことを確認すると、彼の手を解放した。
「・・・分かるよね、ぼくが言った意味」
 そう、問い掛ければ、ルルーシュは、掠れた声を絞り出した。
「オレの・・・カ・ラダが・・・望みか・・・?」
「うん。ルルーシュを抱きたい。・・・ルルーシュの中に入って、ぐちゃぐちゃにして、ルルーシュのこと、ぼくでいっぱいにしたい」
 ルルーシュの言葉に即答すると、彼は、驚いたように目を見開き、それを拒絶する。
「そんなこと、出来るかっ」
 それも当然の反応だろう。
 男が、男を抱きたい、だなんて。
 でも、ぼくは、その方法も知っていたし、さっき気付いたことだけど、どうやら、ぼくは、ルルーシュのことを、そういう対象として見ていたようだった。
 でなければ、あの姿を見て、色っぽいだなんて、思わなかったはずだ。
 あのときの彼を見たとき、ぼくの中に浮かんだのは、確かな『欲望』。
 あんな、拙い手の動きじゃなくて、ぼくなら、もっと、ルルーシュを感じさせてあげる。
 もっと、気持ち良くさせてあげる。
 だから。
 だから・・・!
 ぼくは、顔を真っ赤にして、ぼくに拒絶の言葉を吐いたルルーシュに、さっき見たことを盾に取った。
「いいよ、別に。ルルーシュが、イヤだって言うなら、さっきのこと、みんなに話すから。・・・ストイックな副会長は、毎時間、生徒会室で、マスターベーションをしてました。・・・他のみんなが聞いたら、どう思うかな?」
 ルルーシュは、一度、大きく目を見開き、そして、端正な顔を歪ませると、肩の力を抜いた。
「・・・好きにすればいい」
 そう言ったルルーシュは、ぼくから顔を背けたまま、床のある一点を見ているようだった。
 でも、その先には何もなく、ぼくは、望んだものを手にした喜びと、持っていたはずのものを喪った喪失感に、口角を吊り上げた。

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| この闇の深さを君に(完結) | 21:24 | コメント:0
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