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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

ルルコ・注意報! その22 | main | ルルコ・注意報! その21
クリスマス・キャロルが聞こえる。
はい。
即興で、クリスマスネタです。
全然、ダメちっちです。
しかも、ルル、出番ないし・・・
スザきゅん、ヘタレだし・・・
それでもよろしい方は、続きへお進みください。。。
「絶対、絶対だからね! イヴは、生徒会全員で、パーティするのが、ウチの決まりなんだから!!」

 そう言ったのは、シャーリー。
 平日、生徒会主催の突発イベントには、参加するものの、軍に籍を置くスザクは、休日は、そちらに行っていることも多く、なかなか、生徒会メンバーで行く旅行やイベントには、参加出来ないでいた。
 しかし、スザクとて、毎度、誘ってくれるシャーリーの言葉を、無下にはしたくない。
 何といっても、彼女は、まだ、自分が、学園になじめてないときに、勇気を出して、声を掛けてくれたのだ。
 ルルーシュが、自分を『友だち』と紹介してくれたのも、もしかしたら、彼女が『きっかけ』を作ってくれたからかもしれない。
 スザクは、そう思った。
 何故なら。
 ルルーシュは、周りに自分しか居なかったから、自分と付き合ってくれていただけで、今は、彼の素性を知らないとはいえ、たくさんの人たちが彼の周りに居るのだ、もう、『イレヴン』で、『クロヴィス殿下殺害』の容疑までかけられた、自分と付き合う必要はないだろう。

 スザクは、どちらかといえば、小さいころは、怒っているルルーシュの顔くらいしか、覚えがなかった。
 彼の口から出る言葉は、『バカ』とか、『だから、オマエは、甘いと言ってるんだ』とか、そんな言葉ばかり。
 妹のナナリーには、優しい表情を見せるのに、自分に、笑いかけてくれたことなど、数えるほどしかない。
 でも、その数少ない笑顔が忘れられなくて、スザクは、どんどんルルーシュに惹かれていった。
 彼と、仲良くなりたい。
 淋しげに俯く表情を、春の陽だまりの笑顔に変えてやりたい。
 そんな風に思っていた。
 でも、いつも、自分は、ルルーシュを怒らせてばかりいた。
 綺麗な景色を見せる、と言っては、ルルーシュが一人で登れないような丘へ連れて行ったり。。
 ナナリーを外に連れ出しては、雨に降られたり。
 あげく、ルルーシュが取りに行ったカサを待てず、おぶって帰ろうとしたり。
 結局、あとさき考えない自分の行動が、ルルーシュには、ガマン出来なかったらしい。
 スザクとて、ルルーシュを怒らせたくて、そんなことをしたわけでは、なかったのに。

 しかし、そんなルルーシュとも、7年前に別れてからは、連絡も取っていなかった。

 再会してからも、ルルーシュとは、よくぶつかることもあった。
 学校では、他人でいよう、と言ったのも、ルルーシュが、自分と『友だち』だと言うと、いつ知り合ったの、とか、どんな友だちだったの、とか、訊かれて、最後には、ルルーシュが、ブリタニア帝国の皇子様だということを、学園の皆に話してしまうかもしれなかったからで。
 決して、彼のことを、嫌ってなどいなかったのに、ルルーシュは、怒っていた。
『黒の騎士団』のことにしたって、そうだ。
 スザクは、彼らが、正しいと思って、悪いことをして、お金を稼いでいる連中に、『制裁』を加えていることは、知っている。
 でも、彼らが、自分たちのみの『正義』で動き、勝手に人を裁いてしまっては、世界の秩序そのものが、おかしくなってしまうだろう。
 スザクは、それを言いたかったのに、ルルーシュは、まるで、『黒の騎士団』の行動に、賛成するかのような口ぶりで。
 シャーリーが、入ってきてくれなければ、ルルーシュと、どこまで『言い合い』が続いたのか、分からない。

 スザクは、クスリ、と笑った。
 結局。
 彼女が、自分たちの仲を、どうにか保たせてくれているみたいだ。
 スザクは、自信がなかった。
 ルルーシュは、本当は、自分のことなんか、何とも思ってなくて、ただ『幼なじみ』だから、相手にしてくれているのではないか。
 子供のころだって、自分が、あんまりしつこく誘うものだから、仕方なく、付き合ってくれたのではないか。
 そんな想いが、頭から離れなかった。
 以前、セシルが言ったように、ルルーシュのことは、大切にしたい、と思っている。
 でも、休日は、軍に詰めっきりで、平日でも、軍に戻る自分に、ルルーシュが、いい顔をしたことがない。
 そんな自分は、ただ、ルルーシュを不機嫌にさせるだけで、本当は、側に居ない方が、いいんじゃないだろうか?
 スザクは、そう思った。
 そうだ。
 ルルーシュは、自分とナナリーの存在を無視して、日本に攻め込んできたブリタニア軍を、憎んでいるはずだ。
 その軍に入った自分のことなど―――。

「スザク君?」
 不意に、名前を呼ばれて、スザクは、我に返った。
 スザクは、あわてて、その場を取り繕おうとした。
「す、済みません。ちょっと、ボーッとしてました」
 ・・・全く、取り繕いにならなかったが。
 セシルは、そんなスザクに、困ったような笑みをこぼすと、こう言った。
「24日なんだけどね・・・やっぱり、一日休みっていうのは、無理みたいなの。午前中は、こっちに来てもらうことになるわ」
「そうですか・・・」
 スザクは、落胆の色を隠せなかった。
 シャーリーは、全員揃うまで待ってる、と言っていたが、やはり、出るからには、最初から出席をしたい。
 しかし、そうも言ってられないようだ。
「・・・最近、出動回数が増えているでしょう? ナイトメアフレームの調整も、スザク君が居てくれた方が、やりやすいし・・・その代わり、24日の午後から、25日もお休みにしてもらえるよう、訊いてみるわ・・・だから、そんな哀しそうな顔、しないの」
 セシルは、スザクを、まるで『弟』のように、扱ってくれる。
 ときどき、彼女には、自分でも分からない自分のことが、見えているのではないか、と思うこともあった。
 今だって。
「哀しそうに、見えますか・・・?」
 スザクが、疑問に思ったことを、そのまま、口に出して言うと、セシルは、嫌だわ、と笑う。
「休日に、遊ばせてもらえない『子供』のような顔、してるわよ?・・・誰かと約束でもしたんでしょう?」
 本当に、セシルには、自分のことが、全部見えているのかもしれない、とスザクは思った。
「約束というか・・・生徒会主催のパーティがあるそうなんですけど・・・」
 スザクは、正直に、いきさつを話す。
 すると、セシルは、何かを勘違いしたようだった。
「そっか・・・その女の子、もしかしたら・・・」
「いえっ違います!!」
 スザクは、セシルの言葉を、全力で『否定』した。
 シャーリーは、ルルーシュのことが好きなのであって、自分は、ルルーシュの友だちだから、仲良くしてくれてるだけなのだ。
 そんな風に、勘違いされてしまっては、彼女も迷惑だろう。
 スザクが、きっぱりとセシルの言葉を否定すると、セシルは、ふふ、と笑った。
「顔が、赤いわよ? スザク君!」
「だからっ」
「いいのよ。照れなくても・・・好きっていうのも、いろいろあるでしょう? あなたの国・・・エリア11では、『LOVE』の好きも、『LIKE』の好きも、同じ『好き』という言葉で言うから、照れてしまうかもしれないけど、私たちは、分けて使っている・・・でもね、もしかしたら、あなたたちの方が、『好き』の意味を、よく知ってるのかもしれないわよ?・・・だって、『LIKE』が『LOVE』に変わるのなんて、ほんの一瞬の出来事なのだから」
「セシルさん・・・」
 スザクは、セシルが言ったことの半分も意味が分からなかったが、最後の意味だけは、何となく分かるような気がした。
『好き』から『愛してる』に変わるのなんて、本当に、一瞬のことなのだ。
 スザクは、それを知っていた。

 好き→守りたい→愛してる

 この法則が、成り立つのなら。
 自分は、間違いなく、ルルーシュやナナリーを初めとする、生徒会のみんなを、愛していることになるのだから。


「そう・・・でも、午後からは、出られるんでしょう? だったら、決まりねv あとは、ルルの首を縦に振らせれば、完璧よっ」
「え・・・?」
 スザクは、自分の他に、まだ返事を渋っている人が居るなんて、想像も付かなかった。
 生徒会のメンバーは、それぞれ、いろいろな事情を抱えていたが、基本的に、クリスマスなどの『イベント』に、特定の相手と過ごすような人物は居ない。
 まして、そういう行事の会場にもなるクラブハウスで暮らしているルルーシュが、まだOKを出していないなど、スザクは、考えもしていなかったのだ。
 スザクが、訊き返すと、シャーリーは、舌を出して、こう言った。
「ごめんなさい・・・スザクが出るって言えば、ルルも断らないって思ったの。最近、ルルってば、何か、私たちに内緒で、新しい『ゲーム』を始めたみたいで、付き合い悪いのよ・・・だから、全員参加ってことにすれば、ルルも来てくれるかなって・・・」
 スザクは、ぽかん、と口をあけたまま、何も言えなくなってしまった。
 どうやら、自分は、ルルーシュを誘うための『エサ』にされたらしい。
 しかし。
 スザクは、首を傾げた。
「ぼくが、出るからって、ルルーシュが、予定を変えたりするのかな・・・?」
 自分は、『エサ』に成り得るのだろうか?
 それが、スザクの疑問だった。
 すると、シャーリーは、ころころと笑い出し、
「何言ってるの! ルルってば、スザクが生徒会に入ってから、スザクのことばっか言ってるのよ? こっちが妬けちゃうくらいなんだからっ」
と、言う。
 スザクは、ますます、首を傾げた。
「ルルーシュが、ぼくのことを・・・?」
「そう。この間だって、私が話しかけてるのに、それまで話してたスザクのことでブツブツ言って、聞いてないし・・・あ、ルルが人の話を聞かないのは、いつものことなんだけどね。とにかく、ナナリー以外、誰にも興味なさそうだったルルが、スザクのことになると、ムキになってるみたいだから」
 スザクは、黙って、シャーリーの話を聞いていた。

 まさか、ルルーシュが?
 ぼくのことで、ムキになるだなんて!

 いや、考えてみれば、ルルーシュは、どこか、クールでドライな一面があって、他人のことなんか、どうでもいいような態度を取ることがある。
 でも、ルルーシュが自分に対してムキになるのは、いつも、自分が、ルルーシュの気に障るようなことを、言ったりやったりするからであって、ルルーシュが、自分のことを特別扱いしているわけでは、ないだろう。
 スザクは、シャーリーの心の中で、勝手に進んでいるストーリーを止めるべく、口を開いた。
「でも、それは、ルルーシュのパーティの出欠とは、結びつかないんじゃ・・・」
「スザク・・・時々、あなた、どうしようもなく、ニブイわ・・・」
 シャーリーは、何か、疲れたように、そう言うと、24日、絶対だからね、と言って、生徒会室を出て行った。
 後に残されたスザクは、何が鈍いのだろう、と頭を悩ませることになった。


 それから。
 結局、一日、時間の都合が付く人間が、ミレイ、ニーナ、シャーリーとナナリーの4人、リヴァルは、バーテンのバイト、スザクも、軍の仕事が終わり次第参加する、ということで、24日のパーティは、開催されることになった。
 ルルーシュとカレンは、何か、用事があるらしく、終わり次第、駆けつけると言っていたようだ。
 スザクは、ルルーシュの用事って何だろう、と思いながら、最後の機体調整に入っていた。
 第七世代のナイトメアフレームは、搭乗者を選ぶらしく、その機体を動かせる人間は、限られている。
 これは、テスト段階だから、仕方がない、量産することになれば、その対策についても考えるつもりだ、とロイドは言っていたが、スザクにしてみれば、機体調整まで、自分がランスロットに乗らなくてはならないため、多忙な毎日を強いられることになったというところか。
 そのため、ランスロットのパイロットは、(主にロイドに)『デヴァイサー』と呼ばれていた。
 とにかく、このテストが済めば、スザクは、生徒会のパーティに出られるはずだった。
 しかし、そう上手くは行かないのが、人生ってものなのだろう。
 全てのテストが完了すると同時に、ロイドが、スザクに言った。
「あぁ、そういえば、さっき、『黒の騎士団』が、本隊と交戦中って話があったからね・・・もしかすると、出番があるかもしれないよ?」
 スザクは、額に手を当てた。
 ロイドという男は、夏休みやクリスマスなど関係なく、自分の研究するナイトメアフレーム・ランスロットのデータを取ることが、『生きがい』のような人間で、機会があれば、ランスロットの『実戦データ』を取りたがる、困った人なのだ。
 これは、デヴァイサーであるスザクが、実戦の方が、より高い数値を弾き出すから、仕方のないことではあるが、今日くらいは、カンベンしてもらいたい。
 スザクは、これで、また、自分は一つ約束を破ることになるのか、と沈んだ気持ちになった。
 すると、ロイドは、しれっと言った。
「キミが、マジメで、よくやってくれるのは、知ってるよ・・・でも、キミは、守りたいものがあれば、もっと頑張れるタイプだろう? だから、こういうシーンが必要なんだよ」
 改めて言われると、キツイ言葉だった。
 セシルが、そんなロイドをたしなめるように、こう言った。
「主任・・・データも重要ですけど、パイロットのメンタルケアも必要ですよ?」
 スザクは、この会話には、ついていけない。
 でも、もしものことがあって、そのとき、自分が、何も出来ないで終わるよりは、何か、自分に出来ることをしたい、と思ったスザクは、一つため息を落とすと、こう言った。
「ぼくが出ることで、一人でも多くの人が助かるのなら・・・ぼくは、やります!」
「おぉっ!」
 それを聞いたロイドの表情は、明るくなる。
 そして。
「大丈夫なの? スザク君」
 いつも、自分のことを、一番に心配してくれるセシル。
 スザクは、ここ、『特派』で働ける自分を、『幸せ』だと思った。
 自分を正当に評価し、それも、最大限に力を発揮させてくれる上官の元で働き、そして、自分を心配してくれる仲間まで居る。
 だから。
 これは、けっして、悪いことなんかじゃないんだ。
 スザクは、そう自分に言い聞かせた。


 そして。
 思った通り、スザクの身体が空いたのは、夜遅くなってからのこと。
 時計は、23時を回っていた。
 いくらなんでも、もう、誰も待っていないだろう。
 そう思いながらも、スザクは、クラブハウスへ向かう足を、止めることはなかった。
 いつも、学園の敷地近くに停めているトレーラー(特派の移動基地)から、約10分。
 クラブハウスには、明かりが灯っていた。
「・・・まさか!」
 スザクは、シャーリーの言ったことを思い出す。

『全員揃うまで、待ってるからね』

 スザクは、急いで、クラブハウスへと駆け出した。


「メリークリスマス!」
 扉を開くと、そこには、みんなの笑顔。
「おっそ~~いっ! 遅れた者は、そこにある料理、全部、平らげること!」
 サンタコスチュームで、何故か出来上がっているミレイ。
「あ・・あの、ケガとかしませんでしたか・・・?」
 最近、ようやく、普通に話してくれるようになったニーナ。
「助かった~。会長の料理、美味いんだけど、量が多すぎるんだよ・・・オマエも食え」
 どうやら、料理を一人で食べさせられていたらしい、リヴァル。
「何で、アンタまで、遅刻組なの?!」
 ルルーシュにだけは、いい子ぶらない、カレン。
 そして。
「クリスマスまで、休ませてくれないところなんか、辞めてしまえ」
 相変わらず、そっけないルルーシュ。
 スザクは、あまりにあたたかい光景に、なんだか、涙が出そうになった。
 すると。
「まぁ。こんな楽しい席に、涙は似合いませんわ」
と、見えないはずなのに、自分の気持ちを見透かすナナリーの姿が。
 シャーリーは、スザクに目配せすると、言った。
「ルルなんて、さっき来たところなのに、エラそうなのよ!」
「来るつもりは、なかった」
 ルルーシュが言い返す。
 すると、ナナリーが、そんなルルーシュに鋭いツッコミを入れた。
「まぁ、お兄さまは、どこかで『野宿』でもなさるおつもりでしたのかしら?」
「そ、それはっ」
「補導されれば、いいのよ」
 カレンが、うろたえるルルーシュに、止めを刺す。
 スザクが、そんな夫婦漫才(?)を笑って見ていると、シャーリーは、小声で言った。
「だから、言ったでしょう? スザクが来れば、ルルも来るって」
 シャーリーが言った意味は、まだよくは分からなかったが、スザクは、もう一つの『幸せ』を、ここに見つけた。


――HAPPY END――
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| アニバーサリー特集♪ | 23:53 | コメント:0
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