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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

ネコな1日。(中編) | main | ルルコ(男女逆転祭)
ネコな1日。(前編)
はい。
SNSサイトの日記で、2010Hit(皇暦2010年)を獲得されました
しおんさまからのリクエストで、『シュナイゼル&ちびルルにゃん』SS
ですv

『ルルにゃん』と来たからには、ネコルルなのだろう、と勝手に推測。
ネコ耳・しっぽは、標準装備v
そして、お兄さまにゴロゴロ甘えてもらえれば、萌え満載であることは、間違いないでしょう!
そんな、欲望たっぷりの、カワイイ(?)お話です。。。


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 これは、いったい、どうしたことなんだ?

 普段は、沈着冷静、穏やかな笑みを絶やさず、誰から見ても、長兄より彼の方が、次期皇位を継ぐのに相応しいのではないか、と囁かれるシュナイゼル宰相こと、第二皇子・シュナイゼル・エル・ブリタニア殿下。
 しかし、現在、宰相の地位を確立している彼にだって、それより以前に起きた『不測の事態』には、対応出来ないこともあった。
 それは、そんな彼の『逸話』のうちの一つ。
 あれは、まだ、シュナイゼルが、憧れの皇妃殿下を亡くし、その落胆から、立ち直りきれていないころのお話である。


ネコな1日。 


 初めて彼に会ったときは、まだ、ほんの小さな『子供』だと思っていた。

『平民』の出で在りながら、皇族付きの『専任騎士』に選ばれ、一代にして『騎士候』の位まで授与された女騎士は、まだ『少女』と言っても差し支えないほどのうら若き乙女で、豊かな黒髪を結い上げ、騎士服を身に纏った彼女は、ジャンヌ・ダルクの再来か、いやいや、それでは、革命が起きてしまう、とまで言われた美貌と凛々しさの持ち主であった。
 そんな彼女を、より優秀な後継を、と望むブリタニア皇帝が見過ごすはずもなく、ほどなくして、シンデレラストーリーよろしく、彼女は、ブリタニア皇帝陛下の、何番めかの妃として、迎え入れられる。
 当然、身分違いの婚姻は、一部『選民思想』を持った貴族サマ方には、不評を買ったが、皇帝が掲げる『完全実力主義社会』を受け入れている多くの人たちには、一人の少女が、皇妃にまで上り詰めた『伝説』として語り継がれることになる。
 女騎士の名前は、マリアンヌ。
 戦士としての激しい一面を持ちながらも、普段は、春の陽だまりのような優しい笑みを浮かべる女騎士。
 当時、齢十を数えたばかりのシュナイゼルも、彼女に憧れた少年の一人だった。
 マリアンヌ皇妃殿下と呼ばれるようになった女騎士は、やがて『母』となり、二人の兄妹をこの世に送り出した。
 そのうちの、兄の方が、今、シュナイゼルの目の前にいる、ルルーシュこと、第十一皇子・ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアである。

 シュナイゼルは、ルルーシュを最初に見たときは、ただの『子供』だと思っていた。
 母であるマリアンヌ皇妃譲りの黒い髪と、皇帝陛下の血を濃く受け継いだと思われる、濃い紫の瞳。
 子供の割には、眼光の鋭い部分は見られたが、それも、彼らを疎ましく思う貴族たちの視線に晒されていれば、仕方のないことだろう。
 何分、子供というのは、見てないようで、そういう、大人の汚らしい部分をよく見ているものである。
 聞くところによると、シュナイゼルのすぐ下の弟、クロヴィス殿下こと第三皇子・クロヴィス・ラ・ブリタニア殿下が、その『子供』に、チェスでは、どうやっても敵わないという。
 クロヴィスとて、第三皇子の身分に恥じないよう、教育を受けてきた身だ。
 しかし、いかんせん彼の才気は、軍事関係には向かず、芸術、文化、学、とりわけ、考古学などに秀でていたのだ。
 それにしても、まだ、十にもならない子供に、皇子としての教育を受けている者が敵わないなどと・・・。
 シュナイゼルは、その黒い皇子に、興味を持った。
 そして、一手合わせをしたのだが、それは、一言で言えば、滅茶苦茶な戦法だった。
 一つでも歯車が違えば、味方を全滅させかねない。
 それでいて、成功すれば、どんな逆境をも覆すほどの力を秘める―――。
 この戦略なら、自分のペースを乱されたクロヴィスが、敗北を喫するのも、ムリはない。
 初め、実力を測るだけのつもりだったシュナイゼルは、全力で彼を倒さなくては、ならなくなった。
 そして、負けたあとの、ルルーシュの顔。
 それは、もう、次に、この事態が起きたときの、対処法を考えている顔だった。
 面白い、と感じたのは、久しぶりのことだった。
 ルルーシュは、敗北の悔しさをバネにして、さらに手強くなって、帰ってくるのだろう。
 そして、それを楽しみにしている自分が居る。
 シュナイゼルは、穏やかな笑みの中に『戦慄』を隠しながら、彼に提案したものだ。
「そろそろ、お茶にしようか?」
 そうでも言わなければ、ルルーシュは、同じ轍を踏まないための『策』を、その場で考え出し、シュナイゼルの前に提示するだろう。
 それはそれで面白いのだが、これ以上、彼の才能を、貴族連中の噂の種にするのも、気が引けたのだ。
 ルルーシュが、頭の良い子供で、いずれは、自分に匹敵するほどの実力を持つだろうと知れれば、彼は、小さいうちから、権力抗争の中に身を投じなければならなくなる。
 そのことは、ルルーシュの人格形成に悪影響を及ぼしかねないし、母親の身分が低い彼は、身の安全すら、保障できないのだから。
 シュナイゼルは、ルルーシュとの勝負を、次回に延ばし、ひとまず休戦をしたのだった。

 さて。
 そんなルルーシュが、母であるマリアンヌ皇妃を亡くし、皇帝陛下に謁見を願い出たのは、数日前のことである。
 マリアンヌ皇妃の死因は、銃殺。
 公式では、テロリストによる犯行だと報道されたが、それが、彼女の身分の低さを疎ましく思った貴族の差し金によるものだということは、少し頭が良ければ、誰でも分かることであったし、それを隠そうとする人間も居なかったため、幼いルルーシュの耳にも入ったようだった。
 ルルーシュは、あの襲撃の中で、たった一人、軽傷はあったものの無事で済み、何故、母と妹を助けてくれなかったのか、と皆の前で、皇帝に詰め寄ったのだ。
 結果は、皇帝陛下に、一蹴され、与えられたものだけで生きているお前は、死んでいるのと同じだ、といったような言葉を投げかけられたルルーシュは、目じりに涙を溜めたまま、それでも、その涙をこぼすまいと懸命に堪え、痛々しい姿で退場をした。
 シュナイゼルは、皇帝のやり方に、少々、思うところがなかったわけではないが、見込みのない人間には、言葉すら発さない皇帝が、あそこまで言ったのだ、いつか、その彼が立ち向かってくれば、自分にとって、最も脅威とすることになるだろうことは、簡単に予測がついた。
 しかしながら、ルルーシュは、まだ九つ。
 厳しい現実ばかりでは、つらいときもあるのだろう。
 そう思って、シュナイゼルは、延ばし延ばしになっていた、チェスの再戦を言い訳に、彼の様子と、その妹、ナナリーのお見舞いに、アリエス宮を訪ねようと予定を組み直していた。
 しかし、政務の傍らで、マリアンヌ皇妃殺害の真相を探るには、なかなか骨が折れる。
 やっと、一日空けることが出来たのは、ルルーシュたち兄妹が日本へ送られることに決まった翌日のことだった
 そして、その当日。
 シュナイゼルは、とんでもないものを見ることになってしまったのである。


「にゃあ?」
 愛らしい鳴き声は、決して、猫のものではなく、人間の子供の声だった。
 そして、その声は、シュナイゼルもよく知っている、弟のもの。
 そう。
 ルルーシュそっくりの子供が、猫の鳴き真似をしていたのである。
 いや、ルルーシュそっくり、というのは、語弊があるだろう。
 ここは、アリエス宮。
 彼以外に、マリアンヌ譲りの艶やかな黒髪を持つ子供は、この宮には、存在しないのだから。
 ナナリーは、顔立ちこそ、マリアンヌにそっくりではあるものの、髪の色は薄い茶色。
 何より、先のアリエス宮襲撃事件で、深手を負った彼女が、こんな宮殿の廊下を歩き回れるわけがない。
 目の前にいるのは、ルルーシュを措いて他にいないだろう。
 しかし、シュナイゼルは、その現実を受け入れがたかった。
 何故なら、その猫の鳴き真似をした子供は、頭の上には、ピンと立った黒い毛並みの獣耳を生やし、少々ずり落ちたズボンのからは、耳と同じ色の長い尾っぽが出ていたからである。
「ル、ルルーシュなのか?」
 やっとのことで、そう訊くと、そのルルーシュらしき少年は、こちらをキッと睨みつけて、こう言った。
「あにうえっ! きょぉこそ、けっちゃくをつけるにゃ!!」
 あぁ、間違いない。
 シュナイゼルは、額に手のひらを押し当てた。
 この、勝気な言葉使い、年長者にも物怖じしない態度。
 何より、この自分に対して、決着を着ける、だなどと。
 シュナイゼルに、そんな口を聞けるのは、ルルーシュくらいなものだ。
 確かに、このネコは、シュナイゼルの弟・ルルーシュだった。
 しかし。
 どうして、こんな耳と尻尾が付いているのだろう?
 シュナイゼルの疑問は、もっともである。
 もし、誰かに着けられたのであれば、それはそれで問題ではあるし、ルルーシュ自身が着けたとすれば、彼のシュミを疑わなくてはならない。
 いや、待てよ。
 シュナイゼルは、頭の辞書から、これに似たような言葉を、引き出した。
「ルルーシュ、キミには、その、コスプレを嗜むシュミがあったのかね?」
 シュナイゼルが思い出したのは、ルルーシュが送られることになった『日本』という国の伝統的(?)な『遊び』。
 自分の好きなアイドルやアニメ・ゲームなどのヒーローと同じ服装をしたり、憧れの職業の制服を着たりして、『成り切り』を楽しむコスチューム・プレイ、略して『コスプレ』というものだった。
 最近では、動物の耳や尻尾を着けるのも、流行っているとは聞いていたが・・・。
 実際、目の当たりにするのは、初めてである。
 何しろ、ブリタニアには、そのような『文化』はないのだから。
 しかし、よく出来ている。
 この耳など、本当に頭から生えているようだし、尻尾も、ルルーシュの気持ちに合わせてか、ピン、と立って、こちらを威嚇しているようだった。
 しかし、ルルーシュは、シュナイゼルの言葉を、頭から否定した。
「こしゅぷれ? そんにゃもにょは、しらにゃいにゃ! にゃにをいってるにゃ、あにうえはっ! しょんなことより、きょぉこそ、チェシュのあいてをしてもらうにゃっ! せぇむせぇむって、ホントは、ぼくにまけるのが、こわいんだにゃ!」
 かろうじて聞き取れる言葉を繋ぎ合わせれば、ルルーシュは、自分に、チェスの相手をしろ、と言っているのだろう。
 だが、しかし。

 こんな、可愛らしい格好で、勝負と言われても、マトモな勝負になるものか!

 シュナイゼルは、十人を越える弟妹を持っている都合上、小さいもの、可愛いものに甘い、という弱点があった。
 いや、実際、可愛いものなのだ、弟や妹たちは。
 特に、ルルーシュなどは、かつてシュナイゼルが憧れた、マリアンヌ皇妃の忘れ形見。
 普段は、意志の強さを秘めた表情に誤魔化されがちだが、彼の顔立ちは、間違いなく皇妃のそれと似通っている。
 ふとした拍子に見せる顔は、ルルーシュが、マリアンヌ皇妃と母子であることを、伺わせるのには、充分だった。
 そのルルーシュが、ネコ耳・ネコ尻尾、オマケにネコ言葉で向かってくるのだ、これが、可愛いと言わずして、何と言えばいいのだろう?
 シュナイゼルは、無類のネコ好きでもあった。
 ともあれ。
 普段は、そんなことは、おくびにも出さないシュナイゼルは、努めて冷静に、ルルーシュに質問をする。
「さっきから、言葉使いが、怪しくなっているようだが・・・何か、おかしなものを口にした覚えはないかい?」
 今のルルーシュが、望んでその格好をしたのではないのなら、ネコ耳とネコ尻尾、ネコ言葉は、誰かに仕組まれたか、何か、悪いものでも食べたかによるものであろう。
 そう考えたシュナイゼルは、早速、その原因を探るべく、ルルーシュに今朝から食べたものを聞き出した。
 しかし、ネコ言葉は聞き取りづらく、何故、そんなことを訊かれるのか分からないルルーシュは頑なで、なかなか、話が先には進まない。
 やっとのことで、訊き出すと。
「けしゃは、コーヒーしか、くちにしてにゃいにゃ。あしゃは、しょくよくがわかにゃいにゃ」
 ・・・ルルーシュの朝食は、宮殿に居たころから、変わってないらしい。
 もとい。
 そんな『食事』とも呼べない朝食では、何の参考にもならなかった。
「しょれより、あにうえ! はやくけっちゃくをつけにゃいと、じかんがにゃいにゃ。あにうえとしょぉぶできにゃいにゃら、にっぽんにゃんかにゃいかにゃいにゃ」
 シュナイゼルは、しびれを切らし始めたルルーシュに、先に部屋へ行くように促す。
「あぁ、今日は、一日空いているから、ちゃんと相手をするよ。・・・すぐに行くから、先に準備をしていてくれないか? ほら、綺麗な黒髪が乱れてしまっている。皇子たるもの、いつ何時も、居住まいをシャンとしておかないとね」
 すると、ルルーシュは、シュナイゼルを下からキッと睨みつけて言った。
「ぜったい、ぜったいだにゃ! よぉいしてるから、かならずしょぉぶするにゃ!」
「あぁ、分かったよ」
 ルルーシュは、それだけ言うと、自室へ駆けていった。
 シュナイゼルは、そんなルルーシュ(今は猫)を見送ると、ゆっくりと歩を進めた。

 突然の、ルルーシュの変態・・・もとい、変身というべきか。
 それらは、ルルーシュが、望んで、その格好をしたわけではないようだ。
 だとすれば、何者かの陰謀か、策略か。
 それにしても、ルルーシュが猫化して、誰が得をするというのだ?
 そりゃ、とんでもなく可愛いが、今、現在、その『犯人』がルルーシュの側にいなければ、その姿を見て楽しむ、ということでもなさそうだが・・・。

 シュナイゼルは、自分では、至ってマジメに考えているつもりだった。
 しかし、知らない間に、ルルーシュ(今は猫)の余りの可愛らしさにノックアウトされてる彼は、大事なことを忘れていた。
 ルルーシュは、自分が、そんな姿をしていることは、夢にも思ってないのである。
 そのルルーシュが、今、自分の姿を見たのなら・・・。

「に゛ゃ~~~~~!??」

 廊下まで響く悲鳴に、物静かで有名なシュナイゼルは、珍しく走らなくてはならなくなった。


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