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『コードギアス・反逆のルルーシュ』非公認ファンブログ。二次創作SS(BL・女体化含)、イラスト、R18アリ。 pixivにて他ジャンルで活動中★

黒猫皇子と白狼騎士

ルル・鉛筆画(その2) | main | 『愛』の配達人。 その1
この闇の深さを君に・その7
【注】このお話のスザクは、『黒スザク』です。
   いつもの『理屈屋』だけど、他人に対する気遣いを忘れない、
   そんな『白スザク』をご希望の方は、他の記事をご覧になる
   ことをお勧めします。

   そして、例によって【年齢制限モノ】です。
   また、今回と次回は、下のお話ですので、ニガテな方も
   バックプリーズにて、お願いいたします。
   
   それでは、『深い闇』に堕ちていきたい方は、続きをご覧
   くださいませ・・・


  『友だち』とは、そんなに『理想的』なものなのか?

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 最初に覚えたのは、反発だった。

 ブリキの。
 人質のクセに。
 エラそうな顔して。

 そして、次に覚えたのは、どうしようもない恥ずかしさ。

 生きるんだ。
 ぼくは、『死人』になんか、ならない。

 言ってる言葉の、半分も判らなかった。
 悔しかったんだと思う。
 今なら、そう思う。
 その時のぼくは、ただ、どうしようもなく熱くて。
 ・・・ドキドキして。
 そして、その場から逃げ出したい気持ちで、いっぱいだったんだけど。


この闇の深さを君に -Seen.7-


 それからも、ぼくたちが仲良くした、なんて記憶は、全くなかった。
 少なくとも、ぼくの中には。
 顔を見れば、睨み合い、口を開けば、憎まれ口の押収。
 二人が、一緒に笑い合ったことなんか、ほとんどなく、ナナリーでさえ、ぼくたちの側に居るときは、ハラハラとした雰囲気だった。
 それでも、ぼくは、ルルーシュの側に居た。
 ルルーシュが、独りで町へ買い物に出かけるときも。

 最初は、ナナリーのためだ、と思っていた。
 ルルーシュが、また街の子供たちに、いじめられたら、ナナリーが心配する、と思っていたから。
 でも、それだけじゃないことに、ぼくは気付いていた。
 ぼくが。
 彼を、必要としていたんだ。
 当時の、ぼくのあだ名。
『枢木神社の暴れん坊』
 ルルーシュが、ぼくを、そんな『色メガネ』で見てきたことは、全くなかったから。

 あぁ、そうだったんだ。
 ぼくは、『ぼく』を見てくれる人が、欲しかった。
『枢木首相の息子』じゃなく。
 ただの『スザク』として。

 でも、気付いてしまったんだ。
 ルルーシュは、『ぼく』を見ていたんじゃない、てこと。
 ルルーシュにとって『ぼく』は、ただ、ナナリーを外へ連れ出した人間、というだけで、それ以外の何者でもなかった、ということを。
 それからのぼくは、もう、悔しくて仕方がなかった。
 ルルーシュは。
 ナナリーしか、見ていない。
 見ようとしていない。
 ナナリー以外の誰も、彼の中には居なくて、この世界の全てが、彼の『敵』で。
 ぼくは、たまたま、ナナリーに嫌われなかったから、彼らの側に置いてもらえただけで。
 ぼくは、ルルーシュを振り向かせたくて、仕方がなかった。


 そんな気持ちを抱えたまま、ぼくは、ルルーシュたちと離れ離れになっていた。


 再会したルルーシュは、ぼくの記憶の中の彼とは、ずいぶん違っていた。
 ぼく自身、あの頃のままで居られなかったのだから、彼が変わってしまったのも、当然のことなのかもしれない。
 でも、あの頃、ルルーシュが身にまとっていた硬質なイメージは形をひそめ、代わりに、仮面のような冷たさが、彼をますます遠い存在に感じさせた。
 それなのに。
 ここでのルルーシュは、どうだろう?
 クラブハウスで、『ごく普通の高校生』の顔をしている彼は。
 ぼくの知らない顔で笑い、ぼくの知らない顔で怒り、ぼくの知らない顔で・・・。
 その中には、どう考えても、ルルーシュにとって、『利用価値』があるとは思えない人間も居て。
 ぼくは、悔しかった。
 悔しくて、たまらなかった。

 誰が、ルルーシュを変えてしまったんだ?!

 誰が、誰が、誰が!!

 ぼくでさえ、ルルーシュの中には、入り込めなかった。
 ぼくでさえ、ルルーシュを変えることは、出来なかった。
 なのに、何だ、今の顔は。

 それじゃ、まるで、ルルーシュが、あの子のことを好きみたいじゃないか!

 いや、多分、その気持ちは、ルルーシュ自身でさえ、気付いていないんだろう。
 二人の間に、何かがあったようには、とても思えない。
 だとしたら、まだ、ぼくの方が、有利なはずだ。
 彼女より、ぼくの方が、ルルーシュに近いはずだ。
 何とかして、ルルーシュが、自分の気持ちに気付く前に・・・!
 ぼくは、ぼくの中にある醜い感情から、目を逸らすことが出来なくなってしまった。
 そして、彼を脅して、プライドを傷つけて、ぼくを刻み込んだ。
 友情なんかなかった、という言葉を前に、ルルーシュは、酷く傷付いたような顔をしていた。

 あぁ、キミは、そんな顔が出来るようになったんだね。

 それが、ルルーシュが、ぼくのことを『友だち』だと思ってくれていた証拠だったのか。
 それとも、ルルーシュの『敵』にまわろうとする『ぼく』を繋ぎとめるための『作戦』だったのか。

 今となっては、どうでもいい。
 どうでもいいことなんだ。


「・・・気が付いたかい? ルル」
 薄く瞼を開いたルルーシュに、ぼくは、そう呼びかけた。
 射精を伴わない絶頂は、ルルーシュには、相当の負担だったらしく、もうじき、昼休みが始まろうとしていた。
 あと、5分もすれば、チャイムが鳴るだろう。
 生徒会の人たちは、普段、ここで昼食を採ることが多いから、あまりゆっくりもしていられなかった。
 ぼくは、まだ、ぼんやりとしているルルーシュに、情交の際散らばらせた彼の衣服を投げつけると、テーブルの端に腰かけた。
 腕を組んで、彼を見下ろす。
「ルルが、あんまりゆっくりしてるから、もうじき昼だよ。・・・続きは、放課後かな。・・・分かってるね?」
 確認するように問いかけると、ルルーシュは、それには答えずに、起き上がってのろのろと衣服を身に着ける。
 ルルーシュが、学ランまで身に着けたところで、ぼくは、自分の学ランを受け取った。
 そして、ルルーシュの耳元に、囁きかける。
「オレが出したの、そのままにしておいてくれたら、もっといいことをしてあげるよ」
 ルルーシュが、息を呑む音が聞こえた。

 バカだな、ルルーシュは。
 そんなこと、出来るわけがないのに。

 ぼくは、目を見開いたまま固まってしまった彼を一瞥すると、先に生徒会室を出た。

 本気にすることなんかないよ、ルルーシュ。
 今のは、冗談だ。

 初めて会ったときから、冗談が好きでないルルーシュは、多分、ぼくが言った『戯れ』を、本気で捉えてしまっているのだろう。
 その証拠に、廊下の切れ目で振り返っても、ルルーシュが扉を開ける気配はなかった。
 あぁ、今、ルルーシュの中は、ぼくでいっぱいだ。
 それが、『憎しみ』でも構わない。
 彼の中で、一番強い感情が『怒り』や『憎しみ』なら、嫌われてしまえばいい。
 そうすれば、ルルーシュは、その感情に囚われて、そのときだけは、ナナリーのことを考えなくなる。
 シャーリーのことを、考えなくなる。
 ミレイ会長も、リヴァルも、ニーナも、カレンも。
 彼の頭の中から追い出されて、ぼくのことしか、考えられなくなる。
 楽しいね、ルルーシュ。
 これが、ぼくの本当の望みなら。

 どんなにか。


 ルルーシュが倒れたのは、6時限目が終わる直前のことだった。
 低く心地良く、淀みのない口調は、聞いている者に説得力を与えるのか、ルルーシュは、よく教科書の音読に充てられることが多い。
 逆に、いつ何時でも、正確な『答』を素早く導き出してしまう彼は、皆に考えさせる時間を与えないため、問題を解くことで当てられることは少なかった。
 この時間も、教科書の音読をしていたルルーシュは、何故か、いつもと様子が違っていた。
 どこか、声音に精彩がない。
 時々、無意味に息を吐くこともあったし、切るべきところでない場所で、文章を切っていた。

 どうしたんだろう?

 ぼくがそう思って、ルルーシュを見ていると、彼の身体が、大きく傾いだ。
「わっ! ルルーシュ?!」
 叫んだのは、ぼくの隣に座っているリヴァル。
 ぼくは、反射的に席を立っていた。
 ガターン、と音がしたのは、ぼくの椅子だった。
 ぼくは、ルルーシュの身体が、床へ着く前に、彼を抱き止めた。
 どうして、こんなに早く反応出来たのか、ぼくにも分からない。
 ただ、ルルーシュが倒れる、という事が、そのときのぼくに分かったことだった。
 そして、その原因は。
「・・・すまない・・・スザク。・・・保ちそうにない・・・」
 ぼくは、一瞬、ルルーシュが呻くように言った言葉の意味が、分からなかった。
 でも、考えている余裕など、ぼくにはなかった。
 ルルーシュの身体を抱き締めた、ぼくにだけ聞こえた音。
 それは、間違いなく、お腹を壊した人がさせる音だった。

 何てことだろう!

 ぼくは、すぐに立ち上がると、教壇の先生に言って、教室を後にした。
 そして、ルルーシュを抱きかかえたまま、わき目も振らず、トイレへと急ぐ。

 ルルーシュは。
 ルルーシュは、ぼくの『言いつけ』を守ったのだ。


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| この闇の深さを君に(完結) | 22:00 | コメント:0
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